固定電話のIP電話網への切り替えとは? 知っておくべきこと
更新日: 2025年11月11日
NTT東日本とNTT西日本は2025年9月、固定電話サービスの今後の方針を発表しました。すでに全国で通信方式のIP網(インターネット技術を利用した通信網)への移行が完了しており、利用者はこれまで通りの電話番号や機器を使って通話できます。
さらに、老朽化したメタル(銅)回線の維持が難しくなっていることから、2026年度以降は段階的に回線を終了し、2035年度までに光回線やワイヤレス通信へ移行を進める方針も公表しました。
こうした動きにより、「IP網に切り替わるとどうなる?」「固定電話とIP電話の違いは?」「メタル回線がなくなると電話は使えなくなるの?」といった不安を抱く方も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、IP網への切り替えの仕組みや固定電話との違い、メタル回線終了の背景、そして今後の利用におけるポイントや注意点について分かりやすく解説します。
IP電話と固定電話とは
インターネットが普及した今、さまざまな会社からIP電話サービスが提供されています。とはいえアナログ固定電話も会社用の電話として企業を中心に利用されています。
そもそもアナログ固定電話、IP電話とはどういうものなのか、詳しくは知らないという方も多いのではないでしょうか。ここではIP電話と固定電話についてわかりやすく解説いたします。
IP電話とは
IP電話とはインターネット回線を利用した電話です。
従来型の固定電話では電話回線を通って基地局を経由し相手方に音声を届けていました。一方IP電話では、デジタル化された音声をインターネット回線を通じて相手方に送信し、最終的にアナログ音声に復元し、音声を届けています。
遠距離であっても通話品質は変わらず、基地局を経由しないことからアナログの固定電話よりも低コストであることが特徴です。現在では多くのインターネットプロバイダ等でIP電話が提供されています。
固定電話とは
固定電話とは、携帯電話のように持ち運ぶことのできない、設置型の電話です。固定電話にもひかり電話などIP電話はありますが、ここではアナログ固定電話について言及します。
アナログ固定電話とはNTT東日本/西日本のアナログ回線を利用した電話です。ダイヤル回線とプッシュ回線の2種類あります。ダイヤル回線は黒電話などに代表される形式で、ダイヤルを回すことで発生する電流の強さ・長さによって番号を確定させて相手方につなぎます。プッシュ回線は0~9の数字に異なる周波数の音が割り当てられ、それを電話交換機が読み取って番号を認識し相手方につなぎます。
アナログ回線は通信回線の変更があっても電話番号を変えずに済み、通話品質が安定していることが特徴です。ただ、遠距離通話になると経由する基地局が増えるため、通話料金が割高になります。
固定電話はIP電話へと切り替えられる
NTTが提供するアナログ固定電話(加入電話)は、2025年までにIP電話網へと切り替えられます。これは「固定電話がIP電話サービスに変わる」という意味ではなく、通話を支える通信の仕組みがインターネット技術を使ったIP網に切り替えられるということです。
電話番号や使い方はこれまで通り変わらず、裏側の通信インフラのみがIP化されます。つまり、利用者は今まで通りの固定電話を使いながら、内部的にはインターネット技術を利用した仕組みで通話が行われるようになるわけです。
ここでは、切り替え時期や切り替えの背景について解説します。
切り替えの背景
固定電話がIP電話網へと切り替わる背景には、固定電話契約数の減少があります。
NTTによると、固定電話の契約数は1997年の約6,300万件をピークに、2016年には約2,172万件まで減少しました。契約数の減少によって収益が減少し、公衆交換電話網(PSTN)の維持コストとのバランスが取れなくなってきたのです。
また、PSTNを支える中継・信号交換機などの設備は老朽化が進み、修理・交換のコストも上がっています。従来の設備を維持・更新し続けることが難しくなったことから、より効率的で低コストなIP網への移行が必要と判断されました。
つまり、通信品質を保ちながら安定的に固定電話サービスを継続するため、技術基盤そのものをIP化する決断が取られたのです。
切り替えの時期
NTTでは、アナログ固定電話のIP網への切り替えを2024年1月から開始し、2025年1月までに完了しました。
2025年は、公衆交換電話網の中継・信号交換機の維持限界点とされています。2025年以降は赤字化が避けられないことから、切り替えタイミングがこの時期に設定されています。
切り替え後は、通信の仕組みのみが新しいIP技術に置き換わりますが、利用者側での特別な手続きは不要です。従来通り固定電話を利用でき、番号や通話方法も変わりません。
切り替えの対象となる回線
アナログ回線からIP電話回線へと切り替わる電話回線の種類は以下の2つです。
アナログ回線:電話機を銅線(メタル線)でつないで、音声をそのまま伝える回線です。
ISDN回線:アナログ回線を使ったデジタル回線のことです。音声データをデジタル信号に変換し、銅線で送受信します。
切り替えによる変化
IP網への切り替えでまず押さえておきたいのは、「固定電話がIP電話サービスに変わる」わけではないという点です。固定電話の通話を支える通信の仕組みが、インターネット技術を使ったIP網に置き換わる形となります。
このため、IP網化によって変化する部分と、従来のまま変わらない部分があります。
仕組みがIP化されても、通話品質や使い方はこれまでとほとんど変わりません。ただし、料金体系の一部に見直しが行われます。
従来のアナログ回線では、複数の中継局を経由するため遠距離通話が割高でしたが、IP網では通話データをインターネット経由で送受信するため、中継距離に関係なく料金が全国一律になります。NTT東西によると、通話料金は全国どこへかけても3分8.5円(税抜)に統一されています。
この変更に伴い、距離に応じて電話会社を選択できた「マイライン」制度は廃止されます。利用者は特別な手続きの必要はなく、これまでの固定電話番号でそのまま通話を利用可能です。
NTTはメタル回線も廃止を決定
NTT東日本とNTT西日本は2025年9月、固定電話に使われているメタル(銅)回線を段階的に廃止する方針を発表しました。老朽化や維持費の高騰により、光回線やモバイル通信など次世代の通信基盤へ移行する計画です。廃止は2026年度から始まり、2035年度までに全てのサービスを終了する予定です。
代替サービスとして、光ファイバーを通話専用に使う「光回線電話」と、携帯通信網を利用する「ワイヤレス固定電話」が全国で順次提供されます。どちらも現在の電話番号を引き続き利用でき、緊急通報(110・119)や災害時の通話機能も従来通り確保されます。光回線電話は2025年10月に提供開始予定で、ワイヤレス固定電話も制度・整備が完了次第スタートします。
移行にあたっては、NTTから対象者へ順次案内が送付されます。移行には必ず利用者の申し込みと工事が必要です。工事費は原則無料で、利用料金も現行とほぼ同額に据え置かれます。
一方、メタル回線維持に伴うコスト上昇を受け、2026年4月からは住宅用で月220円、事務用で月330円の基本料値上げが実施されます。公衆電話やテレホンカードについても、代替技術を活用して継続提供される方針です。
固定電話とIP電話の違い
アナログ固定電話とIP電話はさまざまな点で異なります。具体的にどのような違いがあるのか、使用している回線、導入料金・通話料金、通話可能な番号についてそれぞれ解説していきます。
使用回線
アナログ回線とIP電話では使用する回線に大きな違いがあります。
IP電話は音声をデジタル化してインターネット回線を通じて直接相手方に届き、アナログ音声に変換されて通話が行われます。一方、アナログ固定電話は音声信号が銅線を伝って電話局を中継し相手方に声が届きます。このように、経由地があるかどうかがアナログ固定電話とIP電話の大きな違いです。
ちなみに、IP電話網への移行後はIP電話と同じくインターネット回線を利用するため、電話局を中継することがなくなります。
導入料金・通話料金
導入料金・通話料金もアナログ固定電話とIP電話では異なります。
まず、通話料金について。IP電話はインターネット回線を利用し、基地局を経由することがないため遠距離であっても料金は一律です。しかしアナログ電話は遠距離になればなるほど経由する基地局が増えてコストがかかるため、通話料金が割高になります。
導入料金はNTT固定電話の場合、新規契約の場合は設置負担金に39,600円、契約料880円が必要で、交換機等工事費は無料です。IP電話はサービス提供会社にもよりますが、契約時の初期費用が5,000円程度でインターネット回線が通っていれば工事費用はかかりません。
IP電話網へ移行すると、固定電話もインターネット回線を利用するようになります。そのため、距離に関係なく通話料金が全国一律8.5円となってかなりお得になります。また、現在アナログ固定電話を使用している場合は移行費用などはかかりません。
使用できる電話番号
IP電話と固定電話では、使用できる電話番号にも違いがあります。
固定電話で使用できる電話番号は「03」「06」など市外局番から始まる10桁の番号です。東京なら「03」、大阪なら「06」のように、番号の頭を見るだけで発信地域が分かります。そのため、固定電話で使用できる市外局番付き番号は、企業の信頼感や安心感にもつながりやすいのが特徴です。
一方、IP電話では「050」から始まる専用番号を使うのが一般的です。050番号は地域に関係なく使えるため、引っ越しや拠点移転でも番号が変わらないというメリットがあります。しかし、固定電話の市外局番付き番号と比べると、やや信頼性が低いと感じられることがあります。これは、発信者の地域が分からないことや、迷惑電話などで利用されるケースが少なくないためです。
近年はIP電話でも市外局番付き電話番号を利用できるサービスが増えています。企業の信頼性を高めやすいことから、ビジネス用途ではIP電話でも市外局番付き電話番号を選ぶ企業も増えています。利用できる番号はサービスや事業者ごとに異なるため、契約前に確認しておくと安心です。
必要な設備
固定電話とIP電話では、利用に必要な設備も異なります。
固定電話の場合
- 利用には「電話回線」と電話機が必要です。
- 回線工事やNTTなど通信事業者による設置作業が必要な場合があります。
IP電話の場合
- インターネット環境
- スマホ・パソコン・タブレットなど、さまざまな端末を利用できる。
- 既存端末をそのまま活用可能。
- 電話回線の工事は不要です。
このように、固定電話は「電話回線+電話機」だけで利用できます。IP電話は「インターネット環境+専用機器(またはアプリ)」が必要となります。
通話可能な番号
通話可能番号もアナログ固定電話とIP電話では異なります。
IP電話の場合、アナログ固定電話ならばかけられる番号にかけられないケースがいくつかあります。たとえば、着信側が通話料金を負担する0120の番号にはかけられないケースが多いです。また、110番や119番など緊急通報番号への発信ができないケースもあります。これは、IP電話によっては発信者の位置情報が通知されないためです。
ではアナログ固定電話がIP電話網へ移行すると、これまでかけられていた番号にかけられなくなるのでしょうか。NTTではIP電話網移行後も、公衆電話、110番、119番、ナンバー・ディスプレイ等の基本的な発信・サービスも利用できることを明言しています。つまり、基本的なサービスについてはこれまでと同様であるということです。
固定電話のIP網切り替えのポイント
すでにIP網への切り替えが実施されましたが、利用者側で何か手続きをしなければならなかったのではないかと不安になった方もいらっしゃるかと思います。
アナログ固定電話からIP網への切り替えに伴う手続きと注意点についてのポイントをご紹介していきます。
手続きは必要?
アナログ固定電話に加入・利用していた方は、IP網移行に伴う手続きが発生することはありません。もちろん追加工事や料金等も発生しません。今後も、IP網移行前と同様に電話を使用できます。
今回のアナログ固定電話のIP網切り替えは、NTT側の設備を切り替えるものです。そのため、利用者側で現在利用中の電話機を交換したり工事を行ったりすることがなく、新たな契約手続きも発生しないのです。電話番号もそのまま使えます。つまり、契約者は何もしなくてもIP網切り替えと同時にIP固定電話を利用できるようになっているのです。
IP網移行前に使っていた電話番号や電話機器についても、切り替え後もそのまま利用可能です。
また、通話料金の変更についても一切の手続きは必要なく、自動的に変更されています。
公衆電話、110番、119番、ナンバー・ディスプレイ等のこれまで利用できていた基本的な音声サービスも、IP網切り替えに伴う変更等はなく、継続して利用できます。ただし、マイラインなど一部サービスについては廃止されたためご注意ください。
このほかにも、IP電話サービスをADSL回線で利用していた方の場合は、回線の移行が必要です。というのも、固定電話回線のIP電話網への移行に際し、アナログ回線を使ったインターネットであるADSLについてはサービスが終了されたためです。そのため、IP電話サービスをADSL回線で利用している方は、光回線への移行を進めなければなりません。
なお、IP網への切り替えに便乗した悪質な販売行為が行われているケースがあります。「回線を新しくする必要がある」「デジタル電話に買い換えなくてはいけない」といった営業トークで、新規プロバイダ契約や電話機器の販売を行う悪質業者がいるとして、NTT側でも注意喚起されています。切り替えに伴い、利用者側で電話機の交換・回線の切り替え工事、または何かしらの手続きは一切必要ありません。このような悪質業者に騙されないように注意しましょう。
既存の固定電話を便利なIP電話に切り替えてみては?
NTTの固定電話は、通信の仕組みとしてIP網(インターネット技術)を利用する形に切り替わりましたが、利用できる機能や利便性は従来と大きく変わりません。あくまで「仕組みの変更」であり、サービスそのものは従来型の固定電話のままです。
一方で、一般的に言われる「IP電話」は、インターネット回線を使って音声通話を行う別のサービスを指します。クラウドPBXなどの仕組みを利用することで、スマートフォンやパソコンからでも固定電話番号での発着信が可能になり、コスト削減や働き方の柔軟化にもつながります。
IP網化とメタル回線の順次廃止は、「より便利な電話環境を整えたい」とお考えの企業にとって良いタイミングです。ぜひこの機会に利便性の高いIP電話への切り替えを検討してみてはいかがでしょうか。
以下で、クラウドPBXや市外局番付き電話番号を取得できてスマホで使えるリーズナブルなIP電話「03plus」について紹介します。
クラウドPBXとは
PBXとは電話交換機のことです。外線を内線に振り分けたり内線同士の通話を可能にしたり各電話機から外線につないだりなど、フレキシブルな通話を可能にする機器です。
従来のPBXは社内に設置する必要があり、回線の増減や保守切れの際には買い換えなければなりませんでした。また、メンテナンスが必要であったり、拠点ごとに設置しなければならなかったりなど手間・コストがかかるものでした。
クラウドPBXはインターネットのクラウド上に設置するものであり、ハードウェアの購入は必要ありません。拠点ごとに設置する必要もなく、小規模運用はもちろんスマホへの転送も可能になっています。また、サービスによっては電話番号や名刺管理などが行うことができ、ビジネスにおいて従来のPBXよりもクラウドPBXは有用なツールとなっています。
クラウドPBXのメリット
クラウドPBXでは、従来のPBXではできなかった多くのことを実現できます。具体的に、クラウドPBXにはどのようなメリットがあるのかを以下で解説します。
コストの削減
クラウドPBXならば、さまざまなコストを大幅に削減できます。
従来のPBXは、導入のためにオフィス内に設置する主装置や固定電話機の購入、さらに配線工事費用がかかります。そのため、導入コストがかなり必要です。しかし、クラウドPBXはベンダーがクラウド上にPBXシステムを構築するため、装置の購入・工事費用がかかりません。また、スマホやパソコンなどの端末を利用できるため、機器の購入も不要です。そのため、導入コストを大幅に削減できます。
また、従来のPBXはオフィス内でしか使用できず、担当者が外出している場合は折り返しや外線通話料のかかる転送を利用しなければなりません。しかし、クラウドPBXならば社内外問わず、いつでもどこでもスマホなどを活用して電話対応できます。そのため、転送は不要となり、それにかかっていたコストをゼロにできます。
内線の範囲拡大
クラウドPBXを導入すると、内線の範囲が拡大して業務効率アップやコストダウンを実現できます。
従来のPBXの場合、内線通話はオフィス内だけでしか利用できません。そのため、外出している社員と連絡を取る場合は、外線通話で携帯電話宛に発信するしかありません。しかし、クラウドPBXならばスマホを内線化できるため、社内外どこにいても内線通話を利用できます。
外出中の社員はもちろん、リモートワーク中の社員ともまるで同じオフィス内にいるかのように内線通話できるのです。社内にてスムーズに情報共有できるため、業務効率を高められます。もちろん内線通話は無料なので、通話コスト削減にもつながります。
また、離れた拠点との連絡も内線によって行えます。これは、クラウド上にて電話環境が構築されていて、インターネット環境さえあればどこからでも内線通話できるためです。
業務効率の改善
クラウドPBXを導入することで、業務効率が改善されます。
クラウドPBXは、従来のPBXに比べて機能が豊富に揃っています。例えばベンダーによっては、自動音声により着信を振り分けて担当者につなげるIVR(自動音声応答)や、スマホから出退勤を管理できるクラウド勤怠管理システムなどを利用できます。他にも、ネット上でFAXの送受信を行えるネットFAXや通話の録音・保存・共有を簡単に行える通話録音機能など、業務効率改善につながるさまざまな機能があります。
このように、ベンダーごとにさまざまな便利機能がありますので、クラウドPBXを導入すれば、自社の課題解決やさらなる効率アップを実現できることでしょう。
顧客満足度の向上
クラウドPBXの活用は顧客満足度向上にもつながります。
クラウドPBXは社内外どこにいても電話対応が可能です。例えば、社員全員がオフィスから出払っていても、スマホで顧客からの大切な電話に対応できます。それは顧客にとって「いつかけても電話がつながる」という安心感につながり、満足度向上につながるでしょう。
また、折り返し電話も携帯電話番号からではなく、自社の代表電話番号から発信できます。そのため、顧客は安心して電話に出やすい点もプラスといえるでしょう。
さらに、クラウドPBXの機能を活用することで顧客満足度を高められます。例えば、IVR(自動音声応答)を活用すれば、着信を適切な担当者に振り分けられます。スムーズに担当者につながることから、顧客は満足感を得やすいのです。
クラウドPBXを選ぶ際のポイント
クラウドPBXサービスを提供しているベンダーは数多く存在しています。「どのサービスを選んだらいいか分からない」という企業は多いのではないでしょうか。ここでは、自社に合ったクラウドPBXを選ぶためのいくつかのポイントについて解説します。
機能性
クラウドPBXは便利ですが、自社の希望や業務内容に合った機能がなければ意味がありません。利用できる機能はベンダーごとに異なりますので、必要な機能があるか必ず確認することが大切です。
まずは、自社で解決したい課題を洗い出し、そのためにはどのような機能があると良いのか検討しましょう。どのような機能で解決できるのか分からない場合は、ベンダーの担当者に相談してみるのも良いでしょう。
そして、自社で必要な機能の形が見えたら、実際にその機能を利用できるベンダーを絞り込みます。同じ機能でもスペックや使い勝手に違いがあるので、担当者と相談したり無料体験などを活用したりしながら、自社にマッチする機能を持つサービスを選んでください。
操作性
クラウドPBXは便利なツールですが、使い勝手が悪ければ使いこなすことができません。そのため、操作性も重要なポイントです。
例えば、社員の年齢層が高い場合、新しいツールを使いこなすのにはやや時間がかかります。そのうえ、操作性が悪いクラウドPBXでは、業務利用できるレベルになるにはかなりの時間がかかることでしょう。うまく使えずに操作を誤り、顧客に迷惑をかける可能性もあります。
クラウドPBXを選ぶ場合は、シンプルで誰にでも使いやすい操作性の良いものを選ぶことが大切です。
安全性
ITツールの利用が当たり前になった昨今、顧客情報の流出や不正利用などの課題が増加しています。こうした課題が発生すると、企業の信頼が落ちてしまうため、対策してできる限り防ぐことが重要です。クラウドPBXを選ぶ際も、安全性は重要なポイントとなります。
クラウドサーバのセキュリティはしっかりしているか、アプリの更新は適切に行われているかなどを確認したうえで、セキュリティ面で納得できるサービスを選びましょう。
おすすめサービス「03plus」
03plusは固定電話番号をスマホで利用できるIP電話アプリです。
「東京03」や「大阪06」など全国主要エリアの市外局番を取得することができ、スマホから発着信することができます。市外局番を取得できるため、「050」番号とは異なり社会的にも信用されやすいのが大きな特徴です。もちろん、名刺や会社ホームページに代表番号として掲載できます。
03plusは電話機やアプリごとにIDが付帯されます。そのため、取得した電話番号を複数人で利用可能です。大切な取引先からの着信を、外出先でも複数名のスタッフで対応することができ、ビジネスチャンスを逃すことがありません。
また、初期費用5,000円で月額1,280円とリーズナブルに使用でき、オプションで10分かけ放題のサービスもあります。10分かけ放題年払いプランであれば、初期費用3,800円かつ半年間は1通話10分まで通話料無料とお得に利用できます。
他にも大阪市で導入されているクラウドFAXやWEB電話帳など、クラウドサービスならではのシステム連携が可能です。コストを抑えつつ利便性を高めビジネスを有利に進めたい、そんな企業に03plusはおすすめです。
ナンバーポータビリティにも対応していますので、現在お使いの固定電話からの乗り換えにも03plusは向いています。
固定電話番号ポータビリティ(ナンバーポータビリティ)について
IP電話への乗り換えなら、お得なサービスと便利な機能が充実した03plusをぜひご検討ください。
▶ 03plusについて詳しくはこちら
まとめ
固定電話からIP電話への切り替えについて解説しました。
アナログ固定電話がIP網へ切り替わることは大きな出来事であり、利用者にとっては全国一律料金になるなどメリットが多いものです。また、手続き等が不要であり手間もかかりません。
ただし、INSネットのディジタル通信やマイラインなど一部サービスは終了されました。
IP電話は従来のアナログ電話とくらべてさまざまなメリットがありますが、よりリーズナブルでより利便性の高いIP電話を検討してみるのも良いのではないでしょうか。
中でも03plusはスマホで固定電話番号を持ち運べて外出先でも代表番号で発着信でき、ビジネスと相性の良いクラウドシステムとの連携も容易です。ぜひ導入をご検討ください。
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