IP電話とは?固定電話との違いやメリット、おすすめサービスを紹介

背景

更新日: 2026年1月6日

企業の電話環境は、コストや運用方法を見直すことで、業務効率や働き方に大きな影響を与える分野の一つです。近年では、従来の固定電話に代わる選択肢として「IP電話」を導入する企業も増えています。

IP電話は、インターネット回線を利用して通話を行う仕組みで、コストを抑えて運用できるだけでなく、業務効率化や職場環境の改善、さらにはリスク対策にも役立つ点が特徴です。一方で、仕組みや種類、注意点を理解せずに導入すると、期待した効果を得られないケースもあります。

本記事では、IP電話の基本的な仕組みや固定電話との違い、導入によるメリットや注意点を整理したうえで、ビジネス向けのおすすめIP電話サービスについても紹介します。

IP電話とは?

IP電話とは、Internet Protocol(インターネット・プロトコル)を利用して音声通話を行う電話サービスのことです。

従来の固定電話のように専用の電話回線を使うのではなく、インターネット回線を通じて音声データを送受信します。そのため、通話コストを抑えやすく、場所や端末に縛られない電話環境を構築できる点が特徴です。

IP電話はその利便性の高さから個人利用はもちろん、オフィスや在宅勤務など、ビジネスの現場でも広く導入されています。

IP電話の仕組み

IP電話は、音声をそのまま相手に送るのではなく、音声をデジタルデータに変換し、インターネット回線を通じて送受信する仕組みを採用しています。

具体的には、以下のような流れで音声が相手に届けられます。

  • 通話時の音声をデジタルデータに変換する
  • 変換した音声データを「パケット」と呼ばれる小さな単位に分割する
  • 分割されたパケットを、インターネット回線を通じて相手側へ送信する
  • 受信側でパケットを再構成し、音声として再生する

この一連の処理はリアルタイムで行われるため、利用者は通常の電話とほぼ変わらない感覚で通話できます。

また、従来の固定電話では、通話のたびに専用の回線を占有していましたが、IP電話では、インターネット回線を他の通信と共有しながら利用します。そのため、IP電話は回線の利用効率が高く、通話コストを抑えやすいという特徴があります。

さらに、IP電話はインターネットに接続できる環境があれば利用できるため、オフィスだけでなく、自宅や外出先など場所を選ばず通話できる点も特徴です。

こうしたIP電話の仕組みにより、テレワークや複数拠点での電話運用にも対応しやすくなっています。

IP電話の3つの種類を比較

IP電話と一口にいっても、利用できる電話番号や仕組みによっていくつかの種類に分けられます。番号の種類によって、通話品質や信頼性、利用できるシーンが異なるため、目的に合ったタイプを選ぶことが重要です。

ここでは、IP電話を大きく3つに分類し、それぞれの特徴や違いについて解説します。

0ABJ番号

0ABJ番号とは、「03」や「06」などの市外局番で始まる電話番号のことです。「市外局番-市内局番-加入者番号」という構成を持ち、従来の固定電話と同じ番号体系が採用されています。

もともと0ABJ番号は、NTTの加入電話やひかり電話など、従来型の固定電話サービス向けに割り当てられてきました。地域と結びついた番号であるため、発信地が明確で、ビジネス用途において高い信頼性がある点が特徴です。

近年では、一定の条件を満たしたIP電話サービスでも0ABJ番号を利用できるようになっています。ただし、ベンダーが0ABJ番号をIP電話で提供するためには、総務省が定める通話品質基準を満たさなければなりません。そのため、0ABJ番号に対応しているIP電話サービスの音声品質はクラスAであり、安定性の面でも高水準です。

このような理由から、0ABJ番号は企業の代表電話や顧客対応窓口など、信頼性が求められるビジネスシーンに適した番号です。従来の固定電話と同じ感覚で利用できる点も、法人利用で選ばれやすい理由の一つといえるでしょう。

050番号

050番号とは、「050」から始まる11桁の電話番号で、IP電話専用として提供されている番号です。「050-事業者の識別番号-加入者番号」という構成になっており、市外局番のように地域を示す情報は含まれていません。

050番号は、インターネット回線を利用するIP電話サービスで広く採用されており、固定電話回線を引かずに利用できる点が特徴です。オフィスの所在地に関係なく取得できるため、拠点を持たない事業者や、複数の場所で同じ番号を利用したいケースにも向いています。

一方で、050番号は0ABJ番号のような通話品質に関する厳格な基準が設けられていません。そのため、利用するIP電話サービスによっては、音声品質や処理速度に満足できない場合があります。特に回線が混雑している環境では、音声の遅延や途切れが発生する可能性がある点には注意が必要です。

コスト面では、050番号は比較的安価に導入できるサービスが多く、初期費用や月額費用を抑えやすい傾向があります。そのため、内線用の番号や、発信専用、サブの連絡先として利用されるケースも少なくありません。用途や求める信頼性に応じて、0ABJ番号との使い分けを検討してみましょう。

インターネット電話(音声通話アプリ)

インターネット電話とは、スマホやパソコンにインストールした音声通話アプリを利用して通話を行うサービスのことです。インターネット回線を使って音声データを送受信する点ではIP電話と同じ仕組みですが、一般的な電話番号を使わずに、アプリ間で通話できるのが特徴です。

多くのインターネット電話では、アプリ内で発行されるユーザーIDやアカウント同士で通話を行います。そのため、同じアプリを利用している相手であれば、通話料が無料になるサービスも少なくありません。個人利用や、社内・チーム内の連絡手段としては手軽に導入でき、通話コストも抑えられます。

一方で、固定電話や携帯電話の番号へ発信する場合は、別途通話料が発生することが一般的です。また、050番号や0ABJ番号のような電話番号を標準で持てないサービスも多く、対外的な連絡手段として利用するには制約があります。

このような特性から、インターネット電話はビジネスの代表番号や顧客対応には向きにくいものの、社内連絡や簡易的な通話手段として活用されることが多いサービスといえます。用途を限定したうえで、IP電話と併用するケースも見られます。

ビジネス利用に適しているIP電話の種類は?

ビジネス用途でIP電話を利用する場合は、通話品質や信頼性、対外的な印象などを踏まえて選択することが重要です。ここでは、先に紹介した3つの種類について、ビジネス利用の観点から整理します。

まず、050番号は導入コストを抑えやすく、拠点に縛られず利用できる点が特徴です。内線用や発信専用、少人数の事業者の連絡先として有効に活用できます。しかし、取引先や顧客へ発信する場合、番号からIP電話と認識されることが少なくありません。地域と紐づけられていない050番号は、信頼性の面で不安を持たれる場合がある点に注意が必要です。

次に、インターネット電話(音声通話アプリ)は、社内連絡やチーム内のコミュニケーションに便利です。しかし、インターネット電話は一般的な電話番号が付与されないことがほとんどで、顧客対応や代表電話としての利用には向いていません。そのため、他のIP電話の種類をメインで使い、インターネット電話は補助的な手段としての活用が現実的です。

一方で、0ABJ番号は、地域に紐づけられた市外局番付きの番号を利用できるため、取引先や顧客からの信頼性が高い点が特徴です。050番号のようにIP電話の柔軟性を持ちながら、通話品質や安定性についても一定の基準が設けられており、従来の固定電話に近い感覚で利用できます。そのため、代表電話や問い合わせ窓口など、ビジネスの主回線として適しています。

このように、IP電話を選ぶ際は、信頼性を重視する場合は0ABJ番号、柔軟性やコストを重視する場合は050番号、インターネット電話は補助的に、といったように用途に応じて選択することが大切です。企業の規模や業務内容によっては、複数の種類を使い分けることで、より効率的な電話環境を構築できます。

IP電話と固定電話の違い

IP電話と従来型の固定電話にはさまざまな違いがあります。具体的にどこが違うのか分かりやすく解説していきます。

固定電話とは

固定電話とは据え置き電話のことを指します。固定電話という言葉は、携帯電話の普及により対比として用いられるようになりました。

固定電話=アナログ回線と誤解されることもありますが、従来型のアナログ回線だけでなくインターネット回線を使った据え置き電話機も存在します。つまり、IP電話は固定電話に含まれる電話の種類のひとつということになります。

ここでは分かりやすいように固定電話(アナログ回線)とし、IP電話と別にして考えていきます。

料金の違い

固定電話(アナログ回線)とIP電話では、導入費用や月額基本料、通話料金に大きな違いがあります。

まず導入費用について、固定電話の標準プランは設置負担金として39,600円(税込)や契約料880円(税込)が必要です。ただし、「加入電話・ライトプラン」を選択すれば設置負担金は不要となり、初期費用を抑えられます。その場合、月額基本料金が通常プランよりやや高くなります。事務用(1級取扱所・プッシュ回線用)の場合、通常は2,640円ですが、ライトプランは2,915円です。

一方、IP電話はすでにインターネット回線があれば、初期費用は2,000円~5,000円程度、月額基本料金も500円~1,000円程度で済むことが多く、導入や維持のコストを大きく抑えられます。

通話料金については、固定電話はかつて距離によって料金が変わっていましたが、2024年のIP網移行により、全国一律で3分8.5円(税抜)となりました。IP電話も全国一律料金が基本であり、距離による料金差はありません。しかしIP電話の場合、同じIP電話サービス同士なら通話料が無料になる場合もあります。また、IP電話には、例えば03plusの「10分かけ放題」プランのように、1回の通話ごとに一定時間まで無料となる定額制プランも用意されています。こうしたプランを利用すれば、通話コストを格段に抑えることが可能です。

なお、海外への発信や特殊なサービスの利用時には、事業者ごとに料金体系が異なる場合があるため、契約前に確認することが大切です。

回線の安定性の違い

従来の固定電話は、NTTが提供する音声通話専用の回線(アナログ回線)を利用しており、通話品質が安定している点が大きな特徴でした。また、電源を必要としない電話機であれば、停電時でも利用できるという強みもありました。

しかし現在では、国内の固定電話網はIP網へと移行しており、従来の固定電話であっても通話はIPベースで行われています。そのため、「固定電話は安定していて、IP電話は不安定」という単純な比較は、必ずしも当てはまらなくなっています。

IP電話はインターネット回線を利用するため、回線環境によっては音声品質に影響を受ける場合があります。ただし、光回線を利用したサービスや、通話品質に関する基準を満たしたIP電話であれば、安定性は固定電話と大きく変わらない水準にあります。

特に、0ABJ番号に対応したIP電話は、総務省が定める通話品質基準を満たす必要があるため、音声の遅延や途切れが起こりにくい設計となっています。

このような背景から、現在では回線の安定性という観点において、IP電話が固定電話より大きく劣っているとは言い切れません。

通話できる番号の違い

IP電話は種類にもよりますが、フリーダイヤル(0120で始まる番号)や緊急通報電話の番号にかけることができない場合がほとんどです。例えば、IP電話から企業が提供するお客様用フリーダイヤルにかける場合、0120ではない番号にかけなくてはなりません。

また、緊急通報ができないため、緊急時にどうしても電話をかけなければいけない場合は、各地域の最寄りの警察署・消防署などの電話番号に直接かけるしかありません。IP電話を利用する場合は、もしものために事前に関連機関の番号を登録しておくとよいでしょう。

ただし、IP電話でも「050番号」ではなく、0AB-J番号(市外局番付き番号)を利用できるサービスがあります。市外局番付き電話番号を使っている場合は、サービス内容によってフリーダイヤル(0120番号)に発信できることもあります。実際に利用できる番号やサービス内容は事業者や契約プランによって異なりますので、契約前に必ず確認することをおすすめします。

機能の違い

IP電話は固定電話とは異なり、PCなどのIT機器との連携が可能です。各種ツールとの連携は必要ですが、例えば着信時に相手の情報をPC画面上に表示したり、過去の通話履歴を簡単に見られるようにしたりといったことが可能です。

また、PCを使って通話内容を録音することもできるため、ビジネスにおける電話の利便性を高めることができるでしょう。

IP電話とインターネット電話の違い

IP電話とインターネット電話はどちらもインターネット回線を利用しています。しかしその中身を見てみると、両者はまったく別の電話サービスであることが分かります。IP電話とインターネット電話の違いについて解説します。

インターネット電話とは

インターネット電話とはインターネット回線の中でも「VoIP(Voice over IP ボイスオーバーアイピー)」を利用した電話です。音声をデジタル信号に変換してVoIPを通って相手方に届けています。

インターネット電話は電話番号を持たないことが特徴で、パソコン、タブレット、スマホなどの端末に導入したアプリを利用して音声通話を行います。基本の通話料は無料で、月々のインターネット接続料やアプリごとに必要な利用料金(無料もある)を支払うことで利用できます。コスト面からいえば、最も安価な電話といえるでしょう。

インターネット電話で代表的なものはLINE、Skype、Facebookなどです。その他SNSで提供されている音声通話もインターネット電話となります。

ネットワークの違い

IP電話もインターネット電話も大まかにいえばインターネット回線を利用しています。ただし、細かく見るとその回線の種類は異なっています。

インターネット電話は誰もが使える公衆回線を利用しています。前述のように無料通話を行うことができるため、低コストで利用可能ですが、通信回線の状況によっては品質が著しく低下します。安定性という面ではIP電話よりも見劣りすることでしょう。

一方、IP回線はプロバイダごとに所有している専用のIP電話回線を利用しています。電話専用の回線であるため、通話品質は公衆回線を利用しているインターネット電話よりも安定性が高く高品質です。

電話番号があるかどうか

公衆回線を利用しているインターネット電話には電話番号が存在しません。アプリごとに識別され、同じアプリ同士でしか通話できないのが普通です。そのため、インターネット電話は低コストで導入・通話できますが、会社の代表番号として利用することは難しく、ビジネス利用には不向きです。

一方、IP電話はアナログの固定電話と同様に電話番号があります。インターネット回線のように同一アプリでなければいけないといった制約もありません。そのため、IP電話は低コストでの導入・通話ができるうえに会社の代表番号としても利用できます。ビジネス利用するのであれば断然IP電話のほうが便利です。

ひかり電話との違いは?

IP電話と「ひかり電話」は、どちらもインターネット回線を利用した電話サービスですが、仕組みや提供方法に違いがあります。

「ひかり電話」は、NTT東西が提供する光回線(フレッツ光など)専用の電話サービスです。従来の固定電話と同じ「03」「06」などの市外局番付き電話番号(0AB-J番号)が利用でき、発信・着信ともに固定電話感覚で使えます。また、通話品質や安定性も高く、緊急通報(110・119)やフリーダイヤル(0120)などの特殊番号にも対応しています。

一方、一般的なIP電話サービスには、「050番号」を使うタイプや市外局番付き電話番号を取得できるなど、さまざまなものがあります。ビジネスに役立つ機能も豊富に揃っているため、業務効率を高めたい企業におすすめです。ただし、IP電話の中には、サービス内容や回線品質によっては、緊急通報やフリーダイヤルへの発信ができなかったり、通話品質がやや不安定になったりすることもあるため注意が必要です。

分かりやすく区分すると、以下のようになります。

  • ひかり電話:光回線とセットで使う、緊急通報やフリーダイヤルにも対応した固定電話に近い高品質なIP電話サービス(費用はやや高め)。
  • IP電話:インターネット環境があれば安く導入できる多様な電話サービス(機能や信頼性はサービスごとに異なる)。

ひかり電話は光回線とセットで契約する必要があり、安定性や機能面は優れる一方、費用はやや高めです。一方、IP電話は導入・利用コストを抑えやすく、必要な機能や通話品質、使いたい番号の種類によって選択肢が広がります。

IP電話を活用するメリットとは

IP電話はアナログ回線の固定電話とは異なりインターネット回線を利用した電話です。従来型の固定電話で問題となっていた導入・ランニングコストの削減、システム連携といったことも、IP電話であれば容易に行えます。

IP電話をビジネスで活用するメリットについてまとめましたのでご確認ください。

コストが抑えられる

IP電話はアナログ回線の固定電話と比べて導入コスト・通話料金を抑えることができる点がメリットです。
アナログ回線の固定電話では電話加入権の新規購入で3万5000円前後を必要としますが、IP電話ならば2,000~3,000円程度で導入費用を済ますことができます。
また、通話についてもアナログ回線では基本料金が1,500円~3,000円で遠方になればなるほど通話料金がかかります。一方、IP電話は基本料金が500円~1,000円程度で遠方であっても通話料金は一定です。

また、多くのIP電話サービスはスマートフォン向けにもアプリを提供しています。これを利用することで、外出中でもアプリから通話を行えばIP電話の通話料で発信ができるほか、スマホを内線として利用できるため社員同士の通話は無料で行えます。

従来、社外にいる社員のスマホへ固定電話への着信を転送すると、アナログ回線では転送料金が発生していました。このコストは転送の頻度次第で高額になりますが、IP電話ではスマートフォンも内線の一部として利用できるため、転送が不要となり転送料金がかかりません。

このように、IP電話はアナログ回線では実現できない電話料金の低コスト化を実現できます。ビジネスにおいて無駄なコストを削減できることは大きなメリットとなるでしょう。

番号・回線を簡単に追加できる

IP電話ならば、番号や回線の追加・削除を簡単に行えます。IP電話はアナログ回線と違いインターネット回線を利用しているため、番号の追加・削除を行う際も回線工事が不要なことから生まれるメリットです。

アナログ回線の固定電話では番号や回線を増やすためには電話加入権の追加購入や設備工事といった手間・費用が必要です。しかし、IP電話は社内のインターネット回線の許容範囲内であれば、追加工事不要で番号・回線の追加を行えます。もちろん、番号を削除したい場合も大掛かりな工事をすることがなく、時間を短縮できます。

これは例えば、事業拡大により外部からの問い合わせへスムーズに対応したい場合でも、番号・回線を速やかに追加できることを意味しています。ビジネスチャンスを逃さず、業務拡大をスムーズに行えることはIP回線の大きなメリットといえるでしょう。

システム連携が容易

IP電話はインターネット回線を使用しているため、業務に必要となるシステムやアプリとスムーズに連携できるのがメリットです。

例えば、電話帳のWeb一括管理や通話の録音および保存などのシステムと簡単に連携できます。管理している電話番号や録音データはクラウド上で管理でき、いつでも閲覧できますし、IP電話使用時にも簡単にアクセス可能です。

また、クラウド型のシステムであれば、連携をするために物理的な工事や配線作業などは行う必要がありません。工事にかかる手間や費用がなく、スムーズに導入・連携できるのもIP電話の強みです。

PCやスマートフォンで利用できる

IP電話はPCやスマートフォンでも使えるというメリットがあります。インターネット回線を利用しているため、音声を入出力できる端末さえあれば基本的には通話可能です。

例えばスマートフォンでIP電話を利用する場合、専用のアプリケーションをインストールすることで利用できます。利用手順や条件などは提供業者によって異なりますが、導入すること自体はそれほど難しくありません。

また、ブラウザを利用してアプリケーションを導入することなく通話できるIP電話サービスもあります。導入の手間すらなく、使いたいときにすぐ使えるため便利です。

複数の拠点の電話網を一括管理できる

自社の電話網をIP電話にまとめることで、拠点を複数持っていても電話に関する管理をひとつにまとめることができます。

これにより、電話回線の導入や保守業務を拠点ごとで行う必要がなくなるため、設備管理のシンプル化や業務の効率化につながります。

出張や外回りの多い企業で業務効率を改善できる

営業社員の外回りや出張が頻繁にある企業の場合、IP電話を導入すれば業務効率を大幅に改善できます。

IP電話が導入されていない場合、顧客が電話をした際にその担当者が外回り中であれば折り返し電話をしなければなりません。折り返し電話は携帯電話番号で行うため、顧客は「誰からの電話だろう」と一瞬戸惑ってしまうことでしょう。何より、折り返しのために顧客を待たせてしまうという課題もあります。

しかし、IP電話を活用すれば、外回り中や出張中であっても会社宛てにかかってきた電話に対応できます。そのため、顧客対応をスムーズに行えます。また、担当者が営業途中で電話に出られなかったとしても会社の番号で折り返せますので、顧客は安心して電話に出ることができます。

IP電話の活用によりいつでもどこでも電話対応できれば、業務効率の改善とともに顧客満足度向上につながることでしょう。

在宅勤務の導入がしやすい

在宅勤務の導入をしやすいのもIP電話活用のメリットです。

近年、自由な働き方を推奨する流れになってきていて、オフィスに縛られることなく社員ごとのスタイルで働ける環境づくりを整備する企業が増えています。在宅勤務もその一環です。しかし、在宅勤務の場合、コア業務を進めることはできるものの電話業務はオフィスと同じようにできません。そのため、出勤している社員にとっては不公平感が生まれやすいという課題が生じます。その課題を解決できず、在宅勤務を導入できないと頭を悩ませている企業は多いのではないでしょうか。

IP電話を活用すれば、そうした課題は簡単に解決できます。IP電話はスマホにアプリをインストールすればすぐに利用できます。外出先はもちろん自宅であっても会社の電話番号を使って発着信可能です。そのため、在宅勤務でもオフィスにいるのと同じように電話業務を行えます。

BCP対策になる

IP電話を活用することは、BCP対策にもつながります。

BCP対策とは、企業が自然災害やテロ攻撃など緊急事態に直面した際、事業資産の損害を最小限にとどめ、コア業務の継続や早期復旧を行えるようにするための対策のことです。日本語では、事業継続計画対策と呼びます。

従来のビジネスフォンを使用している場合、災害などの影響でPBXが損壊してしまうと会社代表番号を用いた電話業務ができなくなります。再設置するには数週間を要しますので、早期復旧は望めません。

しかしIP電話を活用していれば、たとえオフィスが半壊してしまったとしても、インターネット環境のある他の場所で電話業務を行えます。もちろん、通常通りとはいかないまでも、必要最低限の対応はできることでしょう。そのため、IP電話の活用はBCP対策につながるのです。

IP電話の注意すべき点とは?

IP電話はコスト削減や柔軟な運用が可能な一方で、導入前に理解しておきたい注意点もあります。特にビジネス用途では、事前の確認不足が業務上のトラブルにつながることもあるため、以下のポイントを把握しておくことが重要です。

  • インターネット回線の品質に影響を受ける
    IP電話はインターネット回線を利用して通話を行うため、回線が混雑している環境や通信状態が不安定な場合、音声の遅延や途切れが発生することがあります。特に公衆Wi-Fiなどでは、安定した通話が難しいケースもあります。
  • 停電時に利用できない場合がある
    IP電話はルーターやONU、電話機などに電源を必要とします。そのため、停電が発生すると通話できなくなる可能性があります。環境を整えれば電源不要で利用できる従来のアナログ回線とは性質が異なる点を理解しておく必要があります。
  • 発信できない番号がある
    サービスや番号の種類によっては、110番・119番などの緊急通報や、一部の特定番号へ発信できない場合があります。ビジネスで利用する際は、業務上支障がないか事前に確認しておくことが大切です。
  • 番号の種類によって信頼性や品質に差がある
    IP電話には0ABJ番号、050番号、インターネット電話などの種類があり、それぞれ通話品質や対外的な印象が異なります。用途によっては、信頼性の面で注意が必要になることがあります。
  • 利用できる端末やOSに制限がある場合がある
    IP電話は、スマートフォンアプリやPCのソフトフォン、専用のIP電話機など、サービスごとに対応端末が異なります。また、OSやバージョンによっては利用できない場合もあるため、導入前に自社の利用環境に対応しているか確認が必要です。
  • 乗り換え時に電話番号を引き継げない場合がある
    IP電話へ乗り換える際、サービスによっては番号ポータビリティに対応しておらず、現在利用している電話番号を引き継げない場合があります。特に、従来の固定電話番号を引き継ぐには、0ABJ番号に対応したIP電話サービスを選ぶ必要があります。導入前に、番号移行の可否を必ず確認しておくことが重要です。

このように、IP電話は利便性の高いサービスである一方、回線環境や利用条件による制約もあります。ただし、これらの注意点は全てのケースで問題になるわけではありません。自社の利用目的や業務内容に合ったサービスを選ぶことで、こうした注意点を最小限に抑えた運用も可能です。IP電話を安心して活用するためには、導入前にサービス内容を十分に確認し、自社に合ったものを選ぶことが重要です。

IP電話の選び方

さまざまなメリットがあるIP電話ですが、多くのベンダーでサービスが提供されているため、どれを選んだら良いか迷ってしまうかもしれません。ここでは、IP電話を選ぶ際におさえておきたいポイントについて解説していきます。

費用

IP電話を選ぶ際は、初期費用とともに月額費用や通話料金を含めたサービス全体でかかるコストを確認することが重要です。

IP電話は、従来のビジネスフォンと比べて初期費用を抑えやすい点がメリットです。回線工事が不要なケースも多く、導入しやすい一方で、サービスやベンダーによっては番号発行手数料や初期設定費用がかかる場合もあります。初期費用をなるべく抑えたい場合は、不要な機能を省いたシンプルなサービスを選ぶと良いでしょう。

月額費用や通話料金についても確認が必要です。IP電話は、月額料金とともに通話料がかかるのが一般的で、通話料は発信先によって異なります。固定電話・携帯など、自社でどの発信先へ通話することが多いのか確認したうえで、通話料をチェックしておきましょう。

あわせて、通話料の定額サービスやかけ放題オプションの有無も確認しておくと安心です。通話時間や発信頻度が多い場合は、こうしたオプションを活用することで通話コストを抑えられます。例えば、03plusでは「10分かけ放題サービス」オプションがあり、短時間通話が多いケースでは大幅に通話コストを抑えられます。

このように、費用面では基本部分の安さだけで判断せず、自社の通話頻度や利用目的に合った料金体系を選ぶことが大切です。

使いやすさ

まずは使いやすいIP電話を選ぶようにしましょう。

IP電話はスマホなどにアプリをインストールして通話を行います。通話サービスという大枠ではどれも同じですが、使える機能や操作性、UIの見やすさなどはサービスごとに違いがあります。例えば、「多機能なら業務効率アップにつながる」と短絡的に考えて導入してしまうのは危険です。導入してみたら「多機能すぎてどう使ったら良いか分からない」ということになりかねません。特に、年配の社員が多い企業の場合、新しいツールの導入というだけで不満の声が出ることもあります。幅広い世代の社員が問題なく使えるように、なるべくシンプルで使いやすいIP電話サービスを導入するようにしましょう。

無料トライアルなどを活用して、事前に社員に使い心地をチェックしてもらうのもおすすめです。

通話品質

IP電話サービスを選ぶ際には、通話品質にもこだわりましょう。

IP電話はインターネット回線を使用して通話を行います。そのため、通話品質はインターネット環境に大きく左右されてしまうものです。例えば、オフィス内でもWi-Fiが届きにくい位置でIP電話を使用すると、通話が途切れたりノイズが入ってしまったりします。そうした通話品質の低下は、顧客からの大切な会話内容の聞き間違い・聞き逃しなどを引き起こします。さらに、クレームや訴訟問題にまで発展する恐れもあります。そのため、IP電話において通話品質はとても重要なのです。

近年のIP電話はどのサービスも品質が向上しています。そのため、基本的にはどのサービスを利用してもそれほど大きな差はないでしょう。しかし、使用するスマホとアプリの相性によって不具合が起きて通話品質が低下してしまうこともあり得ます。そうした万が一のトラブルを回避するためにも、事前に無料トライアルで通話品質について確認しておきましょう。

機能性

IP電話を選ぶ際には機能性にもこだわるべきです。

サービスごとにIP電話に搭載されている機能には違いがあります。せっかく導入しても、「使いたい機能がなかった」「課題を解決できると思ったら役に立たなかった」といったことになれば、意味がありません。そのような事態を避けるためにも、まずは自社でどのような課題があるのか、必要な機能は何なのかを洗い出しましょう。それらを洗い出したうえで、該当する機能が搭載されているIP電話サービスをピックアップしていきます。さらに、該当機能は標準搭載なのかオプションで追加できるものなのかも確認しましょう。

サポート体制

サポート体制が十分なIP電話サービスを選ぶことも大切です。

IP電話は、ベンダー側でサーバのメンテナンスやアップデートを行います。そのため、自社でPBXなどの保守管理などは不要です。しかし、他人任せとなる以上、しっかりメンテナンスなどをしているのか把握しておくことは大切です。万が一トラブルがあった際には速やかに対応してくれるのか、セキュリティは十分なのかも必ず確認しましょう。 また、IP電話を導入して運用していく中で、疑問が生じることもあるでしょう。その際には担当者が速やかにサポートしてくれるかどうかも確認しておくべきです。

IP電話を使うなら「03plus」

「03plus」は大阪市でも導入され、コスト削減に大いに貢献しているIP電話です。主要46種類の市外局番を取得できるため、「050」番号にはない社会的信頼性を持っている点が大きな特徴となります。

「03plus」とはどのようなIP電話サービスなのか、特徴や導入をおすすめする理由を紹介します。

03plusとは

「03plus」はアプリを導入すれば、スマートフォンで気軽にIP電話を利用できるサービスです。電話番号は登録住所の市外局番を利用でき、外出先でも端末さえあれば固定番号を持ち歩くことができます。もちろん社会的信頼性の高い市外局番入りの固定電話番号であるため、名刺やホームページの代表番号としても使いやすい点が特徴です。

また、「03plus」はクラウドサービスでありWeb電話帳や時間外の自動応答、クラウドFAXなど便利なツールとして利用できます。

実際に、「03plus」は大阪市でインターネットFAXとして導入され、コスト削減やペーパーレス化、業務上の手間を削減するなどに大きく貢献しています。

03plusがおすすめの理由

「03plus」はIP電話の持つメリットを最大限に活かすことができるサービスです。

「03plus」の最も大きな特徴は、主要46の市外局番を選択できるという点です。東京03を始め北は札幌、南は福岡、大阪・京都・広島など幅広い地域の市外局番を使用できます。申し込みした住所の市外局番が割り当てられるため、例えば横浜で申し込めば、「045」を使用でき、提供エリア外は「050」となります。ただし、「サービス付きシェアオフィスオプション」に加入することで、全国どこでも東京「03」を取得可能です。

「03plus」の導入はとても簡単で、申し込み後にアプリを導入して本人確認すればすぐに固定電話番号をスマートフォンで利用できます。本人確認はアプリにてオンラインで完結できるためスムーズです。

また、「03plus」は複数人で電話番号を共有できます。電話機またはアプリごとにIDが付帯され、社員それぞれが持ち歩くことも可能です。また、電話番号の追加も容易に行えます。

さらに、大阪市での導入事例のようにクラウドFAXを利用することもできます。ペーパーレスやコスト削減を達成でき、ビジネスの最先端を走るためには、もはや必須の機能といえるでしょう。

まとめ

IP電話はアナログ回線の固定電話と異なりインターネット回線を利用するため、さまざまなメリットを持っています。導入・ランニングコストの削減はもちろん、システム連携が容易であるため、DX化を目指す企業にとっても導入検討すべきものです。

もちろんメリットだけでなく、安定性の低さへの懸念や一部IP電話は市外局番が「050」になる、一部番号にかけられないといったデメリットもあるため、理解したうえで最適なサービスを選ぶことが重要です。

「03plus」はスマートフォンアプリにより簡単に導入できるIP電話です。主要46の市外局番を取得でき、信頼性の高い電話番号を使えるのが大きな特徴です。移動中でも簡単に利用でき、大阪市でも導入事例のあるクラウドFAXなど、「03plus」はDX化の推進にも役立ちます。

業務上の手間やコスト削減、DX化を進めていきたい企業の方はぜひ導入をご検討ください。

固定電話がスマホで使える。IP電話なら03plus

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