【詳しく解説】IP電話アプリおすすめ8選比較!選び方も紹介

背景

更新日: 2024年04月02日

通信コストを削減したいと考える企業にとって、IP電話アプリはとても有用です。しかし、IP電話アプリは多くの企業から提供されているため、どれを選ぶべきか、何を基準に検討すべきか悩ましいところではないでしょうか。

そこで今回は、IP電話アプリの主な特徴、個人向け・法人向けで人気のIP電話アプリを合計12社、さらにビジネス活用できるIP電話を選ぶポイントを分かりやすく解説していきます。

「IP電話を選ぶ基準を知りたい」「ビジネス用途に有用なIP電話はどれ?」「人気のIP電話アプリを把握したい」といった疑問にお答えします。

IP電話アプリとは

IP電話アプリとは主にスマホ端末にダウンロードして使用する電話アプリです。インターネット回線を利用して通信を行います。仕組みとしてはアナログ音声をデジタル化して送信し、相手先の電話で再度アナログ化して音声を伝えます。

NTT加入電話のように基地局を介する必要がないため、ネット環境が整っていれば遠距離でも音声が安定し、通話料金も一律であることが特徴です。また、アプリごとにIT技術を活用した機能を備えており、ビジネスシーンで役立つものも多数あります。

例えばIP電話アプリの「03plus」では主要46局番を取得でき、固定電話番号をスマホで持ち歩けるため外出先でもスムーズに顧客対応できます。また、クラウドFAXやWeb電話帳などクラウド機能を活用した業務効率化ができるのも特徴です。

IP電話アプリのメリット・デメリットについてはこちらの記事でも詳しくご紹介しています。

IP電話アプリとは

IP電話の種類

IP電話は電話回線ではなく、インターネット回線を使用して通話を行います。つまり、インターネットを使って通話をするのであれば、全てIP電話です。IP電話には取得できる電話番号の違いから、「050電話番号型」「0AB-J型」「電話番号不要型」の3種類に分類できます。以下で、それぞれの種類や特徴について解説します。

050電話番号型

「050」で始まる11桁の番号が割り振られるのが050電話番号型です。「050」IP電話専用のもので、市外局番のように頭に付きます。050の後には「事業者を特定する番号-利用者の個別番号」が続きます。つまり050電話番号型は、電話番号を見ればどの事業者が提供しているサービスなのかが分かるわけです。
050型番号にはご覧の通り、事業者を特定する番号はあるものの地域に関する番号はなく、スマホなどでも利用ができます。ただし、050電話番号型は、後述する0AB-J型と違ってルールが厳格ではありません。そのため、通話品質が悪いサービスも存在しています。また、プロバイダを変更する際には、新たな電話番号を取得しなければなりません。

0AB-J型

東京「03」や大阪「06」などのように、市外局番から始まる10桁の電話番号形式なのが0AB-J型です。総務省の「電気通信番号制度」に基づいて、「市外局番-市内局番-加入者番号」という形式で構成されています。市外局番は地域ごとに異なる番号が割り振られ、一般的な固定電話番号で使用される電話番号形式です。
電話回線を使用する電話から、IP電話に移行する際、0AB-J型ならば既存電話番号をそのまま使える可能性があります。また、050型とは違い、品質については厳格なルールがあります。総務省によって定められた「接続品質」「総合品質」「安定品質」「ネットワーク品質」といった4つの基準を満たさなければいけないため、通話品質が高いのが特徴です。基準を満たした0AB-J型のIP電話であれば、アナログ電話と同等の品質で通話できます。そのため、ノイズや音声の途切れによる聞き逃し・聞き間違いといったトラブルを回避しやすいことがメリットです。

電話番号不要型

電話番号不要型は、上記2種類のIP電話と異なり、電話番号を使わずに通話ができるサービスのことです。例えば、LINEやSkypeなどの通話アプリが電話番号不要型の代表的なものです。
電話番号不要型の特徴は、同一アプリを使っている人同士であれば、無料で通話できる点です。ただし、通話品質が低いことがほとんどで、法人の利用には向いていません。そのため、電話番号不要型は個人で家族・友人らと通話する際のコストを抑えたい、気軽に話したいケースに向いています。

IP電話アプリの主な特徴・メリット

スマートフォンを持つ女性

IP電話アプリはインターネット回線を利用するため、NTT加入電話などのアナログ回線とは異なる個性を持っています。ここではIP電話の主な特徴やメリット、クラウドPBXと組み合わせた際のメリットを解説します。

スマートフォンやPCを電話機として利用できる

IP電話アプリの最大の特徴は、スマホ・PC・タブレットなどさまざまな端末にインストールして通話を行える点です。

アナログ回線の場合は転送サービスを用いなければ、会社宛にかかってきた電話に対して外出先で応対できません。しかし、ビジネスフォンシステムを構築できるクラウドPBXと組み合わせれば、インターネット環境下であれば外出先でもスマホで電話応対できます。しかも複数端末で同時着信できるため、あるスタッフが電話に出れなくても他のスタッフが対応可能です。

また、折り返し電話をかける際にも転送電話と違って、会社の代表番号を使って発信できるため、顧客が安心して電話に出てくれるようになります。このような特徴から、スムーズな顧客対応ができるため、IP電話とクラウドPBXを組み合わせれば、ビジネスチャンスを逃しにくいというメリットが生まれます。

スマホやPCといった端末は、スタートアップ企業でも既に用意されていることがほとんどです。スマホについてはスタッフの個人用のものでもIP電話アプリをインストールできるので、新しく固定電話機を購入する費用を削減できます。そのため、IP電話アプリを新規契約する場合は、固定電話よりもリーズナブルに導入できるのがメリットです。

通話料が安い

IP電話アプリは通話料が安いのが大きなメリットです。

NTTの固定電話は2024年1月にIP網に切り替わり、通話料が全国一律になりました。遠距離通話が割高になるデメリットがなくなったため、以前よりもお得になっています。しかし、インターネット回線を使用するIP電話の方が、通話料の相場はリーズナブルです。

  • 固定電話:全国一律9.35円/3分
  • IP電話:通話料の相場は8.8円/3分

また、IP電話アプリ同士であれば、無料通話もできます。例えば、固定電話の場合は、オフィス内でしか内線通話を利用できないため、外出中の社員と連絡を取る際には通話料がかかります。しかし、IP電話サービスのクラウドPBXを導入していれば、契約回線数の範囲内であればスマホを内線化できます。外出中・リモートワーク中の社員や離れた拠点との通話が全て無料になります。このようなことから、IP電話アプリの活用は、通話料の大幅削減につながります。

導入費用が安い

IP電話アプリならば、アナログ回線よりも導入費用を安く抑えられます。

従来のアナログ回線の固定電話の場合、導入するには機器の購入や設置・配線工事が必要です。それぞれ費用がかかるため、トータルの導入費用が高くつきます。

一方、IP電話アプリならば、スマホやPCにアプリをインストールするだけで利用でき、機器設置や配線工事も不要です。また、IP電話アプリは、社員が使用しているスマホやPCをそのまま端末として利用できますので、新たな電話端末の購入も不要です。

そのため、アナログ回線の固定電話よりも導入費用を安く抑えられます。

利用開始までスピーディー

IP電話アプリは導入から利用開始までがとてもスピーディーです。

アナログ回線の固定電話は、機器設置や配線工事が必要であるため、契約してもすぐに利用できません。業者のスケジュールが混み合っている場合は、工事開始まで何日も待たされる可能性があります。

一方、IP電話アプリはサービス契約後、アプリをインストールすれば最短即日に利用できます。ベンダーによっては契約時の本人確認をインターネット上で行えるため、さらにスピーディーに利用を開始できます。

スタートアップ企業など、すぐに利用開始したい場合にIP電話アプリは重宝します。アナログ回線からIP電話への移行を検討していて「スピーディーに移行したい」「移行中に電話が通じないタイミングをなくしたい」といったケースでも、IP電話アプリのスピーディーさがあれば問題ありません。

オフィス移転の際に電話の整備が簡単

IP電話はオフィス移転の際に電話を簡単に整備できます。

固定電話の場合、移転の際は新オフィスにて、新たに電話環境を構築しなければなりません。PBXの設置工事、固定電話機の配置、配線といった作業が必要です。設置工事には業者を手配しなければなりませんが、スケジュールによっては数週間待たされることも少なくありません。そのため、固定電話では電話の整備に多大な手間や費用がかかります。

しかしIP電話であれば、前述の通りアプリをインストールすれば最短即日で利用開始できます。オフィス移転の際も、設置工事をする必要はありません。もちろん、固定電話機の配置や配線作業も不要になるため、簡単に電話を整備できます。

また、電話の配置や配線に縛られることがなくなるため、オフィス移転を機にレイアウトを社員が使いやすいように工夫したり、フリーアドレス制を導入したりといったことも検討できます。

電話番号の使い分けが可能

IP電話ならば、電話回線を引かなくても複数番号を発行できるため、簡単に電話番号の使い分けが可能です。

一つの電話番号しかなければ、全ての問い合わせが会社代表番号に集中してしまいます。そうなると社員は折り返しや取り次ぎなど電話対応に追われてしまいますし、顧客側もすぐに適切な部署につながらなくてストレスが溜まってしまうことでしょう。

複数の電話番号を使い分けられれば、顧客からの問い合わせの種類や部署ごとに、電話窓口を分けられます。窓口が分けられていれば、折り返しや取り次ぎの手間が省けますので、社員の負担が減って業務効率化が図れます。顧客にとっても、適切な窓口に連絡できるので、ストレスが減って満足度を高めてくれることでしょう。

複数拠点の管理をまとめられる

IP電話アプリであれば、複数拠点の管理をまとめられます。

固定電話の場合、電話環境は拠点ごとに構築しなければなりません。そして電話環境の保守・管理は、拠点ごとに実施することになります。そのため、複数拠点がある場合、それぞれに担当者を配置しなければなりません。さらに、メンテナンス・修理のために拠点ごとに業者の手配も必要です。よって、固定電話では管理に費用や手間がかなりかかります。

一方、IP電話はインターネット回線があれば利用できるサービスです。例えば、クラウドPBXサービスを導入すれば、全ての拠点の電話環境をクラウド上でまとめて構築できます。保守管理はベンダー側が行いますので、拠点ごとに担当者を置いたり業者を手配したりする必要はありません。そのため、無駄な手間や費用がかかりません。IP電話を導入すれば、本社の総務部や情報システム部門だけで電話環境を適切に管理することができるようになります。

一部のサービスは市外局番つき電話番号を取得できる

IP電話アプリは「050」から始まる電話番号を取得できるものがほとんどです。しかし中には、「東京03」「大阪06」などの市外局番つき電話番号を取得できるものもあります。もちろんNTT加入電話のように、高額な初期費用は必要ないため、お得に市外局番つき電話番号を取得できます。

このメリットは個人利用の場合だとあまり感じないかもしれません。しかし、ビジネスシーンではとても大きな意味を持ちます。050番号は取得が容易であることから、迷惑な営業電話で利用されることも多く社会的信用がやや低い傾向にあります。一方、市外局番つき電話番号は社会的信用が高い傾向にあるため、顧客も安心して電話を受けやすいのです。

そのような理由から、IP電話アプリを利用するならば、市外局番つき電話番号を取得できるサービスを選ぶことをおすすめします。

拡張性が高い

IP電話アプリは拡張性が高く、ビジネスに役立つさまざまな機能を利用できます。

アナログ回線の場合、物理的な機器の設置や配線工事が必要です。そのため、新たな機能を拡張したり、オフィス移転や社員の増減などがあったりした際には、その度に設置・配線工事を行わなければなりません。時間やコストが大きく、拡張性や柔軟性は低いといえます。

一方、IP電話アプリは物理的な機器の設置や配線工事が不要です。そのため、オフィス移転や社員の増減にも柔軟に対応できます。また、CTIやCRMなどとも相性がよく、システムを拡張しやすいのも特徴です。


CTI、CRMについて

  • CTI:PCと電話の機能を統合したもので、コールセンターなどで活用されています。例えば、顧客データベースと連動させて、入電時に購入履歴や通話履歴などの顧客情報を呼び出し、それを参照しながらきめ細やかな電話対応を行えるようにします。
  • CRM:顧客情報管理システムのことです。顧客の個人情報だけでなく、購入履歴や問い合わせ履歴などのさまざまな情報を一元管理できます。スタッフ間や各部署間の顧客情報共有を容易にするシステムです。

IP電話アプリにはデメリット・注意点はある?

スマートフォンを持つ女性

アナログ回線の固定電話と比べて、IP電話アプリには多くのメリットがあります。しかしその一方で、デメリットや注意点も存在しますので覚えておきましょう。

IP電話アプリは、「110」「119」を始めとした緊急電話や特殊番号に発信できません。アナログ回線の固定電話からIP電話へ移行を検討している場合は、この点を理解した上で移行を進めましょう。移行後、もし特殊番号に発信する場合は社員や社用の携帯電話を用いるように徹底する、最寄りの警察署や消防署の連絡先を登録しておくなどの対策をしておいてください。

また、IP電話アプリは通話品質が低下するケースがあることを覚えておきましょう。IP電話アプリはインターネット回線を利用して通話します。そのため、通話環境が悪い場所だと、通話が途切れる・雑音が入るといった可能性があるのです。通話を行う際には、通信環境が整っている場所で行うようにしましょう。

 

IP電話アプリとクラウドPBX

インターネット回線を利用して電話業務を効率化させるツールとして、IP電話サービスとクラウドPBXがあります。近年、両者を導入する企業が増えていますが、それぞれの特徴や違いを理解している方は少ないのではないでしょうか。

ここでは、クラウドPBXの概要とIP電話との違い、両者を組み合わせることのメリットについて解説します。

クラウドPBXとは

クラウドPBXとは、ビジネスフォン機能を利用するための主装置をクラウド上に設置して電話環境を構築したものです。インターネット回線を利用して内線・外線・転送などを行えます。クラウドPBXシステムに対応したアプリを端末にインストールすることで使用します。

クラウドPBXは、スマホ・PC・タブレットなどさまざまな端末で利用可能です。外出先からもスマホを用いて、会社代表電話番号によって発着信を行えます。スマホを内線化できるため、外出先のスタッフやテレワーク中のスタッフとも無料で内線通話可能です。

また、クラウドPBXの多くはビジネスフォン機能だけでなく、さまざまなITツールと連携できたり、機能を利用できたりします。Web上での電話帳の一元管理・共有や通話録音、クラウド上でのFAXの送受信などを活用して業務効率化を図れるのが魅力です。

IP電話アプリとクラウドPBXの違い

IP電話アプリとクラウドPBXは似たような特徴や機能を持っているため、混乱する方も多いかもしれません。両者の違いを一言で表すならば、概念に違いがあるといえます。

IP電話アプリは、スマホなどの端末にインストールして通話を行えるサービスのことです。一方、クラウドPBXはビジネスフォン機能や業務に役立つさまざまなツールを備えたシステムとなります。

両者を組み合わせるとメリット増大

通話を行えるサービスであるIP電話と、ビジネスフォン機能や業務に役立つITツールを利用できるクラウドPBXを組み合わせると、相乗効果によりメリットが増大します。

例えば、スマホにIP電話アプリをインストールして、外出先で会社代表番号を用いて通話したり、各種ITツールを使ったりすることが可能です。単純な通話だけでなく、ITツールを用いることができるため、外出先やリモートワーク中でも高度な電話業務を行えます。そのため、両者を組み合わせると、業務効率アップやコスト削減といったメリットが増大しやすいのです。

【個人利用向け】おすすめIP電話アプリ4選

IP電話アプリサービスはさまざまなベンダーから提供されていて、数多く存在します。その中でもここでは、個人利用に向いているおすすめのIP電話アプリを4つご紹介します。

LINE

LINEは、株式会社LINEが提供しているIP電話アプリです。LINE利用者間であれば、インターネット環境が整っている国内外どこでも無料通話できます。また、LINEを使用すれば、音声通話だけでなくビデオ通話やチャットも利用できます。最大200名が同時に通話できる点も大きな特徴といえるでしょう。実際に200人で通話することはめったにないと思いますが、例えば祖父母、父母、子どもがそれぞれ離れた地域で暮らしている場合に、皆で気軽にLINEで通話することができます。

【料金体系】

初期費用:0円

月額費用:0円

【サービスの特徴】

  • LINE利用者同士での音声通話・ビデオ通話・チャットができる
  • >最大200人で同時通話ができる

Skype

Skype番号は、日本マイクロソフト株式会社がサービスを提供しているIP電話アプリです。Skypeのアカウントに紐づけられた電話番号を取得でき、Skypeアプリを使って外出先からでも着信を受けられます。取得できるSkype番号は1アカウントごとに最大10個なので、かける相手によって電話番号を使い分けるといった使い方もできます。また、同じSkypeプラットフォームにて従来の使い方であるビデオ通話やチャットも可能です。Skype同士であれば最大24時間までの通話録音もできます。サーバに30日間保存され、その期間中であればデータのダウンロードもできます。
月額費用は950円で、世界中の携帯・固定電話へ毎月800分まで通話可能です。

【料金体系】

初期費用:0円

月額費用:980円

【サービスの特徴】

  • 電話番号はSkypeアカウントに紐づけられる
  • 1アカウント最大10個の番号を取得可能
  • Skype同士ならビデオ通話やチャットもできる

Viber

Viberは、Viber Media Inc.がサービスを提供しているIP電話アプリです。人気の高いIP電話アプリで、世界中で1億人が利用しているといわれています。他のIP電話アプリと同様に、Viberの利用者同士であれば無料通話できます。また、月額5.99ドルを支払えば、世界中の携帯電話・固定電話にかけ放題となります。
音声通話だけでなく、チャットやビデオ通話といったIP電話ならではのコミュニケーションも楽しめます。マルチデバイス対応で端末間の同期も簡単に行えるため、スマホだけでなくPCやタブレットなどさまざまな端末を利用できるのも魅力です。

【料金体系】

初期費用:0ドル

月額費用:5.99ドル(国際電話かけ放題)

【サービスの特徴】

  • 世界で1億人が利用する人気サービス
  • チャットやビデオ通話もできる
  • マルチデバイス対応

My 050

My 050は、プラステル株式会社がサービスを提供しているIP電話アプリで、国内外への通話が可能です。例えば、固定電話への発信であれば中国なら4.33円/1分、タイなら8円/分とリーズナブルに国際電話をかけられます。もちろんMy 050同士であれば、通話は無料で行えます。
My 050は導入がスムーズなのも特徴の一つです。アプリをインストールし、ユーザ名とパスワードを入力してサインイン、050番号でダイヤル入力の3つのステップですぐに利用を開始できます。
また、My 050の運営会社であるプラステル株式会社は、クラウドPBXのBasixも運営しています。そのため、ビジネス利用したい場合は、My 050の電話番号をBasixに移行して利用することも可能です。

【料金体系】

初期費用:0円

国内固定電話への通話料:8.79円/3分

国内携帯電話への通話料:19.8円/1分

海外への固定電話・携帯電話通話料:4.33円/1分

【サービスの特徴】

  • 国内外の通話料がリーズナブル
  • 導入後、スピーディーに通話できる
  • ビジネス用のクラウドPBXに移行可能

【ビジネス向け】おすすめIP電話アプリ8選

個人向けのIP電話アプリも数多くありますが、ビジネス利用に向いているIP電話サービスも数多くのベンダーが提供しています。ここでは、その中でも特に人気の高い、8つのビジネス向けIP電話アプリをご紹介します。

03plus

03plusはグラントンが提供しているIP電話サービスです。

050番号はもちろん、「03」「06」をはじめ、全国の主要46局の市外局番付き電話番号を取得でき、番号ポータビリティにも対応しています。そのため、条件さえ合えば固定電話からIP電話に乗り換える際も、既存の電話番号をそのまま利用できます。サービス付きシェアオフィスオプションに加入すれば、全国どこに拠点があっても、東京「03」の固定電話番号を取得できます。

03plusでは、ビジネスに役立つ機能が豊富に用意されています。通話内容を録音してデータの保存・共有・確認ができる通話録音、電話の一次対応を任せられるIVRや留守レポ、来訪者の受付を任せられる受付アプリなど、多彩な機能で業務を効率化できます。例えば大阪市では、クラウドFAXというオプションを導入しています。クラウド上でFAXの送受信ができるため、FAX業務の効率化やペーパーレス化・コスト削減を実現しています。

また、電話営業することが多い企業であれば「10分かけ放題」オプションがおすすめです。固定電話と比較すると、以下のようになります。

1通話9分の通話を1日10回1ヶ月続けた場合

  • 固定電話:8,415円(3分ごとに9.35円)
  • 03plus:月額1,000円のみ(10分以内なら通話料0円)

このように、03plusは使い方次第で業務効率化・コスト削減を簡単に実現できるIP電話サービスです。

【料金体系】

初期費用:1IDあたり5,000円(年払いスタートプランならば3,800円)

月額費用:基本ID+契約番号 1,280円

通話料:固定電話宛8円/3分、携帯電話宛17.5円/1分、アプリからの発信20円/30秒(「10分かけ放題」のオプションに加入すれば0円/10分)

【サービスの特徴】

  • 全国の主要46局の市外局番付き電話番号を取得可能
  • 番号ポータビリティ対応で既存の電話番号をそのまま利用可能
  • 社員同士の連絡は内線通話で無料
  • 10分かけ放題オプションで1通話あたり10分までの通話が全て無料
  • 豊富なオプションがあり、業務に合わせて便利な機能を利用可能

プランによっては初期費用が無料、さらにオプションで10分以内の通話は通話料0円にできるなど、コストパフォーマンスの高さが魅力のIP電話サービスです。

03plusについて詳しくはこちらもご覧ください

050plus

050plusはNTTコミュニケーションズが提供するIP電話サービスです。

NTTが運営していることもあり、サービスに対して信頼感や安心感を持つユーザーが多い傾向にあります。IP電話アプリとして機能性もしっかりしていて、アナログ固定電話にはないさまざまなメリットを感じられます。月額330円とリーズナブルで、価格面も安心できます。

【料金体系】

初期費用:0円

月額費用:330円(税込)

通話料:固定電話宛2.93円/1分、携帯電話宛17.6円/1分、有料050番号宛2.93円/1分

【サービスの特徴】

  • NTTブランドなので信頼性・安心感が高い
  • 050電話アプリの基本的な機能を問題なく利用できる
  • リーズナブルな料金で利用できる
  • 提携しているプロバイダのIP電話と無料通話できる
  • 新規申し込みの受付が終了している

ナイセンクラウド

ナイセンクラウドはアイティオールが提供するIP電話サービスです。

「ナイセン」の名前の通り、使用端末数=内線数を自社の状況に合わせて容易に増やし、効率よく活用できます。市外局番の取得も可能なので、ビジネス利用もしやすいのが特徴です。「ライト」「ペア」「プロ」と3つの料金プランがあり、自社の規模に応じて選べます。実際に利用する場合、プラン料金の他に電話回線料金の支払いが必要です。

【料金体系】

初期費用:1万円(全プラン共通)

月額費用:2,000円(ライト)、5,000円(ペア)、1万円(プロ)

通話料:固定電話または他社IP電話宛8円/3分 or 3.3円/1分 or 0.08円/1秒

【サービスの特徴】

  • 市外局番付き電話番号を取得可能
  • 3つの料金プランがある
  • プラン料金以外に電話回線料金がかかる
  • 東京にショールームがある

SMARTalk

SMARTalkは楽天モバイルが提供するIP電話サービスです。

初期費用や月額利用料が無料なので気軽にサービスを利用できるのが特徴です。その一方で、固定電話への通話料金が高い傾向にあります。固定電話への発信が多いケースでは通話コストが高くつく可能性があります。

通話録音や着信転送、ノイズキャンセリングなどIP電話としての基本的な機能を備えており、ビジネス活用しやすいのも特徴です。初めてIP電話を利用する、試しにIP電話を使ってみたいというケースでおすすめです。

【料金体系】

初期費用:0円

月額費用:0円

通話料:17.6円/1分

【サービスの特徴】

  • 初期費用、月額利用料が無料
  • 固定電話宛の通話料がやや高い
  • IP電話の基本的な機能を利用できる

CITVPlus

IP電話をすぐに利用したいというケースでおすすめなのが、CITVPlusです。

CITVPlusはネットで申し込みでき、最短10分で市外局番付き電話番号を取得できます。一つの番号をスマホ5台まで利用できるため、小規模であれば十分に活用可能です。また、IP電話ですが0120や0800などの特殊番号に発信できます。最低利用期間のような縛りもありませんので、解約金発生などのリスクもなく短期間・単発であっても気軽に利用できます。

【料金体系】

初期費用:5,000円

月額費用:1,280円

通話料:固定電話宛8円/3分、携帯電話宛17.5円/1分

【サービスの特徴】

  • 最短10分で市外局番付き電話番号を取得できる
  • リーズナブルな基本料金で気軽に利用できる
  • 一部の特殊番号にも発信可能
  • 契約制限がないため短期間の利用も可能

SUBLINE

SUBLINEは個人のスマホで簡単に業務用の050番号を取得できるサービスです。

Webにて申し込み可能で、携帯電話や固定電話のように、契約時の書類手続きなどは必要ありません。もちろん回線工事も不要なので、申し込みからすぐにサービスを開始できます。

業務時間外転送や留守電機能などがあり、業務時間外の対応もスムーズに行えるのが特徴です。また、初期費用・月額費用ともに安価であるため、リーズナブルに導入・運用できます。

【料金体系】

初期費用:330円×取得番号数

月額費用:パーソナル550円、ビズベーシック550円~、ビズスタンダード2,200円~、ビズプレミアム5,500円~

通話料:固定電話宛11円/1分、携帯電話宛22円/1分、アプリ間通話2.2円/1分

【サービスの特徴】

  • 申し込みはWeb完結なので面倒な書類手続き不要
  • 留守電機能や業務時間外転送などの機能がある
  • アプリ間通話は内線扱いにならない
  • 短期間・単発利用が可能

LaLa Call

LaLa Callは関西圏を中心に展開する、eo光を提供しているオプテージのIP電話サービスです。

月額料金が110円と低価格であることが最大の特徴です。「eo光/mineo」の契約者である場合は毎月110円の無料通話が付与されるため、月額料金が実質無料になります。メッセージ機能や画像・位置情報の送信が可能で、電話帳アプリと同期できるなど、機能面もリーズナブルでありながら充実しています。ただし、取得できるのは050番号のみです。

【料金体系】

初期費用:無料

月額費用:110円(税込)、eo光/mineoに契約している場合、毎月110円の無料通話が付与される、番号追加1番号ごとに300円/月

通話料:LaLa Call、ビジネスLaLa Call、eo光電話、オフィスeo光電話、光電話オフィス、提携050IP電話への通話無料

携帯電話宛8.8円/30秒、固定電話宛8.8円/3分

【サービスの特徴】

  • 初期費用無料で月額基本料金も低価格である
  • eo光/mineoに契約している場合は月額料金が実質無料
  • メッセージ、画像、位置情報の送信機能がある
  • 電話帳アプリと同期可能
  • 050番号のみ取得可能

FleaLine

FleaLineはコヴィアが提供するIP電話アプリです。

国内はもちろん、海外から国内への通話も8.8円/3分で行えます。楽天コミュニケーションズが提供するIP電話宛であれば、無料通話が可能です。通話料金はWeb上でリアルタイムに確認できます。

また、自動音声応答やボイスメールなど電話の一次対応を行える機能も利用可能です。ただし、050番号のみしか取得できないため、ビジネス利用する場合は注意が必要です。

【料金体系】

初期費用:無料

月額費用:050番号利用料440円、内線料金1,100円~

通話料:内線およびFleaLine利用者間は通話無料、固定電話宛8円/3分、携帯電話宛16円/1分、050番号宛8円/3分

【サービスの特徴】

  • 海外利用でも国内と同一料金で通話可能
  • 同一サービスまたは楽天コミュニケーションズ提供のIP電話への通話が無料
  • 自動音声応答やボイスメールなどの機能がある
  • 050番号しか取得できない

ビジネス用途におけるIP電話アプリの比較ポイント

IP電話アプリにはさまざまな種類があり、それぞれ持っている機能や料金体系に差があります。ここではビジネス用途という観点で、具体的にどのようなIPアプリを選ぶべきか、そのポイントをご紹介します。

料金

企業にとってコスト削減は重要な命題となります。もちろん通信コストも同様で、IP電話を導入検討する上では、初期費用・ランニングコストのチェックを必ず行いましょう。

最低限チェックすべきポイントは以下となります。

  • 初期費用
  • 月額利用料金
  • 通話料金
  • オプション利用料金
  • 追加番号費用

中でも初期費用は起業・開店する事業者にとっては重要なポイントです。また長期間利用することを考えた場合、月額料金と通話料金もしっかり確認しておきましょう。

特に通話料金は最も利用頻度の高いものを基準にして考えると、最終的に費用を抑えることにつながります。

通話品質

ビジネス利用において安定した通話品質も重要となります。

例えば外出先で大切な取引先からの電話を受けた場合、ノイズが入ったり途切れたりしてしまうような品質では、周囲の騒音と相まって用件を聞き逃してしまう可能性が高まります。顧客の要望を確実に受け止めて希望を叶えるためには、通話品質の高さがとても重要になります。

一般的に、050番号で安価な料金体系のサービスは通話品質も低い傾向にあります。口コミなどを確認しつつ、じっくりと検討しましょう。

利用できる機能

IP電話アプリはそのサービスによって搭載されている機能が異なります。また、個人・法人どちらを想定して設計されているのかによっても大きく違ってくるものです。

IP電話を検討する際には、実際に社内でどのような機能があったら便利なのかを洗い出しておきましょう。その上で、各社が提供しているサービスを確認し、欲しい機能を無料または安価に利用できるかどうか調べてみてください。

例えば「03plus」はクラウドを活用したFAXやWeb電話帳など、充実したオプション機能が用意されています。実際にペーパーレス化を求めていた大阪市では、クラウドFAX機能が大いに活躍。資源の節約はもちろん、コスト削減も果たすなどしています。

他にも、03plusにはビジネスに有効なさまざまなオプション機能があります。業務上あったら便利と思っていた機能がないか、ぜひチェックしてみてください。

取得できる電話番号

IP電話アプリを選ぶ際には市外局番を取得できるものがおすすめです。

取得できる電話番号も、IP電話アプリを選ぶ際には重要なポイントとなります。比較的安価なサービスの場合、取得できるのは050番号であることがほとんどです。確かにリーズナブルですぐに使える利便性はあるものの、050番号はしつこい営業電話で利用されやすい傾向にあることから「怪しい電話なのでは?」と思われる可能性があります。

市外局番を利用できるIP電話であれば、社会的信用も得やすく連絡先の受電率も高まりやすいことでしょう。

また、市外局番を使えるIP電話は通話品質が高いという利点もあります。IP電話の中でも市外局番を使えるのは0AB-J型と呼ばれるもののみで、通話品質に規定が設けられているためです。一方050型は通話品質に規定がないため、安定性に欠ける場合があるのです。

番号ポータビリティが可能か

番号ポータビリティが可能かどうかは、IP電話アプリを選ぶ上で重要なポイントです。

番号ポータビリティがない場合、固定電話番号からIP電話へ乗り換える際に会社の電話番号が変わってしまいます。会社代表番号が変更になれば、ホームページ・チラシ・名刺の記載を変更しなければなりません。これにはかなりの労力と費用がかかります。また、顧客や取引先に電話番号変更の旨を伝えなければいけません。早急に伝えないと、機会損失や企業の信用を失う可能性もあるためです。

しかし、番号ポータビリティが可能であれば、そうした苦労はありません。番号ポータビリティに必要な条件さえ揃っていれば、これまで使っていた既存の固定電話番号をそのまま利用できるためです。

IP電話アプリを導入する際は、番号ポータビリティに対応しているものを選ぶようにしましょう。

使いやすさ

IP電話アプリは、誰でもすぐに使える分かりやすい操作性のものを選びましょう。

個人事業主で一人だけしか利用しないのであれば、使い方をじっくり学べばそれで済むかもしれません。しかし、さまざまな個性を持つ複数のスタッフで利用する場合はそうもいきません。直感的に使えなければとっさのビジネスチャンスを逃すかもしれませんし、使い方を覚えるのが面倒で活用できないスタッフを生み出してしまうかもしれません。

世代や個性を問わず誰もがすんなり使える操作性は、IP電話にとって思いのほか重要なポイントとなります。

割引サービス

IP電話サービスでは、各社が独自に提供している割引サービスやオプションが存在します。先ほどご紹介した中では、「03plus」が行っている「10分かけ放題」は独自の割引サービスに該当します。

このように、通話料金がお得になるものから、初期費用がお得になるもの、インターネット回線とセットで申し込んでお得になるものなど、各社さまざまなサービスが提供されています。

IP電話アプリを選ぶ際は、自社がどの割引を活用できるかについてもチェックしておきましょう。

導入実績

IP電話アプリ導入の際は、導入実績も必ずチェックしましょう。役所や公的機関、大企業などで採用されているIP電話アプリは、サービスの質が高く安定していると考えられるためです。
導入実績は各ベンダーのHPに記載されていますので、ぜひ参考にしてみましょう。ちなみに、03plusは大阪市を始め、さまざま公的機関・企業にて導入されている導入実績豊富なIP電話サービスです。

サポート体制

IP電話選びでは、ベンダーのサポート体制も確認すべきです。

企業にとって電話は顧客や取引先とつながるための大切な窓口です。そのため、電話が使えないなどのトラブルが発生した場合は早急な対応が必要です。そういった場合に、すぐ駆けつけてくれる担当者がいると安心できます。

また、IP電話導入後に「業務における課題を解決したい」「機能の使い方が分からない」といった要望や疑問が出ることもあるでしょう。そういった場合も、適切なアドバイスや提案をしてくれる担当者がいれば心強いものです。

IP電話を活用して業務効率化やコストダウンを実現するためにも、サポート体制が万全なところを選びましょう。

まとめ

インターネットが普及している今、IP電話アプリも数多くの事業者がサービスを提供しています。IP電話には「コストが低い」「気軽に導入できる」「機能が豊富」という漠然としたイメージを持つ人が多いものの、実際に個々のサービスでどのような違いがあるかまで理解している人は少ないものです。

今回ご紹介したように、各サービスにはそれぞれ特徴があり、ビジネスにおける使い勝手もさまざまです。そのため、IP電話を選ぶ際には実際に自社でどのようなことで困っているのか、どのようなシーンでどのような機能があると便利なのか、などを事前に想定しておきましょう。

例えば「03plus」はコストが低く導入もスムーズであることはもちろん、さまざまなビジネスシーンに役立つ機能・オプションが豊富です。また、市外局番を取得できるため信頼性も高く、代表番号として利用するのにうってつけです。

IP電話アプリ選びでお困りでしたら、ぜひ03plusをご検討ください。

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