IP電話アプリやクラウドPBXサービスでインターネットFAXも使える?

背景

固定電話番号の取得を検討している場合、コストや利便性などの観点でIP電話アプリやクラウドPBXサービスを検討されている方は多いと思います。 クラウドPBXとは?


さらにビジネス用途でそれらのサービスを契約する場合、FAXの利用についても検討される方は多いのではないでしょうか。日本のビジネスシーンではFAX文化の根強さがあり、できればFAXの利用環境も整えておきたいところです。


IP電話アプリやクラウドPBXサービスの大きなメリットは「電話回線工事や電話機設置が不要で、いつどこでもスマホで固定電話番号での発着信ができること」ですが、電話だけでなくスマホでFAXもできたら便利ですよね。


最近の潮流として、FAX機不要でPCやスマホでFAXの送受信が可能な「インターネットFAX」サービスが人気です。


現在IP電話アプリやクラウドPBXはたくさんのサービスが存在しますが、果たしてそれらのサービスで「インターネットFAX」の利用はできるのでしょうか。

IP電話アプリやクラウドPBXサービスで
インターネットFAXも使えるサービスはある?

いきなり結論を言ってしまうと、「03plus」以外のIP電話アプリやクラウドPBXサービスで、「インターネットFAX」機能を提供しているサービスは実はほとんどありません。

IP電話でFAXは使える?

FAXはアナログ回線で使用するのが一般的ですが、IP電話でもFAXの送受信を行えます。ですがIP電話の場合、接続が不安定になってしまうなどの原因で、FAXの送受信がエラーとなることも少なくありません。

「なぜIP電話でFAXを利用すると接続が不安定に?」「IP電話でFAXを使うとエラーになるのはどうして?」と疑問を持つ方もいることでしょう。実は、FAX機器はそもそも、アナログ回線で使用するために作られています。そのため、インターネット回線を使うIP電話ではエラーが起きやすいのです。

アナログ回線でFAXを利用する場合、音声が画像データに変換されて用紙に印刷されます。一方、IP電話は、発信元で音声をデジタルデータに変換し、さらに受信側で音声に復元してから画像データへ変換されて用紙に印刷されます。つまり、IP電話でFAXを送受信する場合、アナログ回線の場合よりも工程が多くなるのです。そのため、エラーが生じやすくなります。さらに、インターネット環境が悪い場合、データが正しく送信されずエラーが生じたり、用紙に印刷されるまでに時間が多くかかったりすることもあります。

このように、IP電話でFAXを使うことはできるものの、送受信エラーになる恐れがあることは頭に入れておきましょう。

インターネットFAXとは?

インターネットFAXとは、FAX回線ではなく、インターネット回線を用いてFAXデータの送受信を行うサービスです。インターネット環境があれば、FAX機器がなくてもスマホやPCなどからFAXを利用できます。回線工事やFAX機器を用意する必要がないため、通常のFAXと比べてインターネットFAXは導入コストを低く抑えられるのが特徴です。

IP電話で従来のFAXを利用する場合、データ変換の工程が多く、アナログ回線同士よりも時間がかかることがあるため、エラーが発生しがちです。しかし、インターネットFAXであれば、インターネット回線を利用してデータの送受信をするため、データ変換による不具合が少なくなり、安定して使えます。ビジネス用途で固定電話番号の取得とFAXの利用を考えているのであれば、IP電話とインターネットFAXの導入がおすすめです。

さらに次章では、インターネットFAXのメリットについてより具体的に解説していきます。

インターネットFAXのメリットとは?

インターネットFAXには、従来のFAXとは異なるさまざまなメリットがあります。

1つ目のメリットはスマホやPCから送受信できる点です。インターネットFAXは従来のFAXと異なり、インターネット回線を通じてデジタルデータをやり取りする仕組みです。そのため、インターネット環境さえあれば、スマホやPCから時間や場所を問わずFAXデータを確認できます。オフィスに縛られることなく、外出先や在宅でのリモートワーク中であってもデータを確認できますので、業務効率化や社員の満足度向上につながることでしょう。もちろん、専用のFAX機器は不要となりますので、オフィスのスペースを広く使えること、設置工事などが不要という点もメリットです。

2つ目のメリットはセキュリティリスクが低い点です。従来のFAXはデータが送られると必ず印刷されます。出力された内容がFAX機器に放置されたままになると、誤って紛失したり第三者に見られたりするリスクがあります。一方、インターネットFAXは、送受信データがサーバー上に保存されます。サーバーにアクセスできる社員のみがデータを閲覧できますので、リスクを最小限に抑えられるのです。

3つ目のメリットは、インターネットFAXはコスト削減につながる点です。インターネットFAXは、FAX機器の購入や電話回線の配線工事費用がかからないため、導入コストをかなり抑えられます。また、基本的にはサーバー上でデータを確認すれば良く、必要があるもののみを印刷するだけなので、用紙代やインク代も抑えられます。さらに、アナログ回線と違ってインターネット回線を使用するので、遠距離であってもFAX送信料金が一律となります。このようなことから、インターネットFAXは導入・運用において、コストが抑えやすいのです。

インターネットFAXも利用できるIP電話「03plus」とは?

03plusは「東京03」など主要46局の固定電話番号を取得できるとともに、インターネットFAXも利用できるIP電話サービスです。電話環境をクラウド上で構築するため、導入時の回線工事や電話・FAX機器の新規購入が必要なく、手間や費用をかけずに導入できます。

スマホで固定電話番号を持ち歩けることはもちろんですが、FAX機能を始めとした、さまざまなビジネスに役立つ機能が豊富にあることも特徴です。自社の業務に合わせて簡単にカスタマイズできるため、03plusひとつで業務効率化・コスト削減・顧客満足度向上など、さまざまな目的を実現できます。

03plusのインターネットFAXと他社サービスとの違い

冒頭でもお伝えしたように、便利でお得に利用できるインターネットFAXは、03plus以外のほとんどのクラウドPBXやIP電話サービスでは提供されていません。また、インターネットFAXサービスを提供するベンダーでは、IP電話サービスを利用できるところもほぼありません。この2つのサービスは、それぞれ別のベンダーが提供するものを契約するのが一般的なのです。

03plusの場合は、1つの契約でIP電話機能とインターネットFAX機能を利用できます。2回線分の契約は不要なので、初期費用や月額費用も03plusならば抑えられます。申し込みもWeb上で行えるため、FAXが必要なタイミングで契約すれば無駄にコストをかけずに済みます。

このように、03plusはIP電話とインターネットFAX両方の機能を同時に使える点が、他社サービスとの大きな違いです。導入・運用の手間やコストをなるべくかけたくないのであれば、03plusが圧倒的におすすめです

03plusを利用する以外に、
クラウドPBXサービスやIP電話利用者がFAXを利用する方法とは?

03plus以外のクラウドPBXサービスやIP電話アプリを利用していて「FAXも利用したい」という場合には、主に以下のような方法でFAXを利用するしかありません。

  • 1.IP電話事業者が提供する変換アダプタを購入し、FAX機につなげて利用する
  • 2.NTTなどのひかり電話を契約し、FAX機を利用する
  • 3.他社のインターネットFAXサービスを利用する

変換アダプタを購入し、FAX機につなげて利用する方法

クラウドPBXなどのIP電話サービスではこの方法で従来のFAX機器が利用できる場合があります。「変換アダプタ」という機器を事業者から購入またはレンタルをし、有線のLANケーブルをこの変換アダプタに接続します。さらに変換アダプタとFAX機器を電話線(モジュラーケーブル)で接続することでインターネット回線経由でFAXの送受信が可能になります。


ひかり回線などが事務所に設置されていることが前提条件となるため、既に光回線敷設済みの物件でFAX機も所有しているのであれば、変換アダプタの機器代金だけでFAX利用が可能になります。


しかし、ひかり回線が未設でFAX機も所有していない場合は回線工事や機器の購入費用などが発生するため、なるべく出費を抑えたいという方には向いていません。


NTTのひかり電話などを契約し、FAX機を利用する

ひかり回線を既に契約している場合はオプションの「ひかり電話」を契約しFAX機を利用することができます。ひかり電話を契約すると「ONU」と併せて「ひかり電話ルーター」がレンタルされる(自前で用意することも可能)ので、ONU配下のルーターからFAX機に接続すればFAXを利用できます。


既にひかり回線を契約している場合であればひかり電話オプションの初期費用は3,000円、基本料は500円~/月、オプション込みのひかり電話エースなら1500円~/月程度の料金でFAX利用が可能です。


しかしひかり回線を契約していない場合、ひかり回線の工事などの初期費用で2万円近く、月額で4,000円~5,000円程度の料金がひかり電話の料金とは別でかかるので注意が必要です。

他社のインターネットFAXサービスを利用する

上記2つの方法は、どちらも「ひかり回線」の契約が前提であり、FAX機の購入・設置が必要です。そのため、導入ハードルが高いという点がデメリットといえます。さらに、営業目的の不要なFAXによるDMも全て印刷されてしまうため、用紙代やインク代がかかる点もデメリットといえるでしょう。こうしたデメリットを解消するならば、インターネットFAXがおすすめです。

インターネットFAXはさまざまなベンダーでサービスが提供されています。インターネット環境があれば利用できるサービスですので、導入・運用コストや手間をかけたくないならば、検討してみても良いでしょう。

しかし、前述の通りIP電話とインターネットFAX両方のサービスを同時に使うのであれば、03plusの導入をおすすめします。03plusならば、スマホ1台あればアプリをインストールすることで、両方の機能を利用できるためです。さらに、03plusにはビジネスに役立つ機能が豊富に揃っています。IP電話とインターネットFAXを利用するとともに、さらなる業務効率アップ、コスト削減、顧客満足度向上を目指すなら、ぜひ03plusの導入をご検討ください。

固定電話がスマホで使える。IP電話なら03plus

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