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クラウドPBXとは?電話回線一体型クラウドPBXについても紹介

テレワークの推進や業務効率化・コスト削減などのために「クラウドPBX」を導入する企業が増えています。しかし、「クラウドPBXとは何?」「導入するとどんなメリットがある?」という疑問を持っている担当者の方も多いのではないでしょうか。

クラウドPBXは端的に言うと、インターネット回線を使用してスマホなどの端末から会社電話番号により発着信できるものです。

今回は、クラウドPBXの意味や利用するメリット・デメリット、活用事例や選び方を解説します。さらに、具体的なサービスとして、電話回線一体型クラウドPBX「03plus」をご紹介いたします。

クラウドとは?

まず、クラウドPBXの「クラウド」の部分についてご説明します。

クラウドとは「クラウド・コンピューティング」のことで、ベンダーが提供しサーバー上に設置したシステムを、インターネットを経由してサービスという形で利用することです。わかりやすく言うと、「手元にソフトウェアがなくても、ネットにつなげばいつでもどこでも、サービスを利用できる仕組み」をクラウドと言います。

例えば、会計処理のためにわざわざ外出してソフトを購入したりインストールしたりしなくても、ネットに接続すればすぐに会計ソフトを利用できるわけです。

クラウドのメリットには以下のようなものがあります。

  • 機器やソフトウェアの購入が不要で初期費用が安い
  • 素早く導入できて運用も簡単
  • メンテナンスやアップデートの必要がない
  • 拡張性が高く、様々なサービスと連携できる

このようなメリットがあるため、プライベートやビジネスを問わず、多くの方がクラウドサービスを活用しています。クラウドは今後もさらに拡大していくものと考えられます。

PBXとは?

次にクラウドPBXの「PBX」についてご説明します。

PBXは英語の「Private Branch eXchange」を略したもので、日本語で言うと「構内交換機」と呼ばれます。電話交換機や主装置とも呼ばれ、設置した場所にある複数の電話機をつなぐ機器です。

従来のPBXはオフィス内に設置され、アナログ回線にて各電話機へと接続されます。その接続された端末から外線通話、グループ着信、内線通話、パーク保留といったさまざまな機能を利用できます。そのためPBXはビジネスの現場では必要不可欠な存在です。

しかし、従来のPBXは機器の購入や設置場所の確保、配線工事などが必要になります。また、オフィスの座席レイアウトを変更する際には再び配線や設定の工事が必要です。そのため、コストが高くつき、スタッフの増減に柔軟に対応できないなどの欠点がありました。

クラウドPBXとは?

クラウドPBXとは「クラウド」で利用できる「PBX」のことです。

上で紹介した従来のPBX(レガシーPBX)とは異なり、クラウドPBXでは主装置がクラウド上にあります。そのため主装置の購入や配線工事が不要になり、初期費用を安く抑えて手軽に導入できます。主装置の設置場所を確保する必要もありません。

また、クラウドPBXはインターネットを経由してスマホ、PC、タブレットなどさまざまな端末にて利用できます。そのため、外線・内線・転送・取り次ぎなど便利な機能をクラウド経由でいつでもどこでも利用可能です。例えば、クラウドPBXにつながったスマホを持っていれば、外出先からでも会社宛の電話への応答や、内線通話を行えるのです。アナログ回線でつながる従来のPBXではこうした対応は不可能です。

このように、クラウドPBXにはレガシーPBXにはないさまざまな特徴があります。ただ、一方で、デメリットもわずかに存在しています。そこで、次の章ではクラウドPBXのメリット・デメリットについてご紹介します。

クラウドPBXのメリット

クラウドPBXの主なメリットは、以下の通りです。

低コスト、短期間で導入できる

クラウドでの利用となるため、ハードウェアの購入、設置工事といった導入コストが必要ありません。従来のPBXに比べて、比較的低コストで、しかも短期間で導入することができます。

BCP対策になる

BCP対策とは、自然災害や事故などが発生しても事業継続ができるように対策を講じることを指します。例えば、事業所が地震で倒壊してしまった場合、従来のPBXでは会社の電話が利用できない状態になりますが、クラウドPBXでは、接続先の拠点が無事であれば、インターネットを通じて継続して会社の電話を使用することができます。

場所を選ばず利用できる

従来のPBXでは、専用の電話線で接続された電話機でしか使えませんでしたが、クラウドPBXではスマートフォンのアプリで利用することも可能です。これまで会社の電話番号はオフィス内でしか使うことができませんでしたが、クラウドPBXでは4GやWi-Fi環境などのインターネットが利用できれば、場所を選ばず利用することができます。

スペースの節約になる

クラウドPBXでは、機器を社内に設置する必要がなくなるため、スペースの節約になります。電話機の代わりに、スマートフォンを利用することもできるので、デスクの上もすっきりさせることができます。

運用コストが低い

インターネットで利用するので、ブラウザから番号の変更や内線の追加、管理といった設定を変更することができます。従来のPBXでは、オフィスのレイアウトを変更や内線端末の追加のたびに、工事費用が発生していましたが、クラウドPBXでは、運用にかかる手間を含めた運用コストを低く抑えることができます。

通話料が安い

クラウドPBXはで利用される電話回線の多くはインターネットを使用して通話を行うIP電話であり、通話料はそれに準じています。例えば、アナログ回線の場合は遠距離になると通話料が高くなり、通話コストが割高でした。IP網移行後は距離や時間帯にかかわらず一律になり、通話料が抑えられています。

IP網移行後の固定電話とクラウドPBXの通話料を比較すると以下のようになります。

  • 固定電話・従来型ビジネスフォン:9.35円/3分
  • クラウドPBX:相場は8.8円/3分

このように、あくまでも相場ではありますが、クラウドPBXの方が通話料は安い傾向にあります。

また、クラウドPBXは固定電話と違って、外出している社員や後述する離れた拠点間でも内線で通話できます。内線は通話料が無料なので、社内の情報共有における通話料金がゼロです。そのため、クラウドPBXならば通話コストを大幅に下げられます。

さらに、03plusでは「10分かけ放題」というオプションがあります。これは1通話あたり10分以内なら通話料が無料になるサービスです。うまく活用すれば、通話コストを大幅に下げることができるでしょう。

内線電話を離れた拠点間でも利用できる

クラウドPBXは、オフィス内ではなくインターネット上に電話環境を構築します。そのため、オフィス内だけでなく外出中の社員や離れた拠点との通話でも内線通話が可能です。例えば、東京本社と沖縄支社で連絡を取り合う場合も内線で通話できます。内線は通話料がゼロであるため、クラウドPBXならばコストを気にせず離れた拠点でも気軽に音声通話にて情報共有できるわけです。これはクラウドPBXならではの大きなメリットといえます。

便利な機能を利用できる

クラウドPBXは従来のビジネスフォンと比べると、かなり多機能です。インターネットを活用するサービスなので、さまざまなITツールやアプリと連携でき、業務効率化やコスト削減を実現できます。

例えば、クラウドPBXには以下のような機能を利用できます。

  • IVR(自動音声応答):着信に対して自動音声にて案内し、問い合わせ内容に応じて適切な担当者・部署に着信を振り分ける機能
  • 勤怠管理システム:スマホなどを活用して、勤怠管理できる機能
  • ネットFAX:ネット上でFAXの確認や送受信を行える機能
  • 共通電話帳:ネット上で電話帳を保存・共有できる機能
  • 通話録音:通話を録音し、録音データの保存・ダウンロード・共有をスムーズに行える機能
  • 受付アプリ:タブレット端末にて会社への訪問者に対する受付業務を代行させる機能
  • チャット連携・共有:着信履歴をアプリ上で確認・共有できる機能
  • チャット・電話会議:チャットや音声にて複数人の社員で会議を行える機能

他にもサービスごとにさまざまな機能が存在します。自社に合った機能を活用すれば、業務効率アップやコストダウンを実現可能です。

クラウドPBXのデメリット

クラウドPBXの主なデメリットは、以下の通りです。

通話先に制限がある

クラウドPBXでは、110や119などの緊急通報を発信することはできません。このほか、利用するサービスによっては電話できない番号が存在します。

通話品質がインターネット環境に依存する

インターネットを通じて通話を行うので、インターネット環境がない場所では利用できないのはもちろん、通話の品質についても、インターネット環境に依存します。具体的には、インターネットのトラフィックが混雑している場合、また、スマートフォンで利用する場合は、電波の弱い場所や安定しない場所では、通話が途切れたり、ノイズが発生したりすることがあります。

クラウドPBXの導入によってできること

クラウドPBXを利用すれば、インターネット環境下ならクラウド経由でいつでもどこでも電話応対が可能です。これによって次のようなことが可能になります。

スムーズな電話対応

クラウドPBXの導入による最も大きなメリット、それは場所を選ばずに会社の電話を利用できることです。

レガシーPBXはオフィス内でしか会社代表番号を使えませんでしたが、クラウドPBXならスマホで持ち歩けます。そのため、外出時に会社宛に電話がかかってきても、すぐに応対できます。折り返し連絡する際も、手元の携帯電話から会社の代表番号でかけられるため、顧客も不安なく電話を取ることができます。

このようなことから、クラウドPBXを導入すれば電話対応がスムーズになり、顧客満足度向上や機会損失を防ぐことにつながります。

スマートフォンの内線化

クラウドPBXを利用すれば、スマホを内線端末として活用できます。外出している社員へ連絡したり、オフィスで受けた電話を外出中の社員に取り次いだりすることが可能となります。

内線化は社内コミュニケーションがスムーズになるとともに、通話料がかからないため通信費の節約にもつながり、メリットは大きいと言えるでしょう。

テレワーク

クラウドPBXを導入すれば、近年導入事例が増えているテレワークもスムーズに行えます。

レガシーPBXの場合、テレワークしている社員は会社宛にかかってきた電話に出られませんでした。もちろん、会社代表番号を使って顧客に電話することもできません。そのため、電話対応のために会社に必ず誰かがいなければいけませんでした。

一方、クラウドPBXを導入すれば、スマホでスムーズに電話応対できます。自宅に居ながら会社電話番号での着信・発信が可能で、さらに内線によって他の社員と簡単に連絡が取れます。ここまでにメリットとして紹介した「外出中に〇〇できる」は全て、テレワーク中にも可能です。

これにより、オフィスに電話番を配置せず、完全テレワークを実施することも可能です。クラウドPBXが導入されていれば、全員テレワークをしていたとしても、オフィスにいるのと同じように電話対応できるのです。

このような特徴があるため、クラウドPBXはテレワークを推進する企業で導入する事例が増えています。

コスト削減

クラウドPBXの導入はコスト削減にもつながります。

まず、クラウドPBBXは初期費用を大きく削減できます。アナログ回線だと導入時に工事費用がかかりますし、PBXの購入、電話端末の購入など、準備にさまざまな費用が掛かります。さらに導入時は時間がかかるため、スピード感が求められる現代において、これは大きなデメリットです。

しかしクラウドPBXならば、オンラインで申し込みできてスマホにアプリをインストールするだけなので、初期費用を抑えて、しかも数日程度で利用開始できます。

また、アナログ回線と異なり、遠距離通話時も通話料金が割高になりません。外出先のスタッフとの連絡も内線となり無料になるため、通話コストを大幅に抑えられます。

さらに、クラウドPBXはすでにある端末をそのまま利用できます。すでに社員に社用スマホを配布しているのであれば、そのままクラウドPBX用に利用することができます。社員の個人スマホを使う「BYOD」での利用ならば、端末購入コストも削減可能です。

オフィスのフリーアドレス化

クラウドPBXならば、オフィスのフリーアドレス化も容易です。

フリーアドレスとは、オフィスにて社員が専用デスクを使うのではなく、好きな場所で自由に仕事をするスタイルのことです。スペースコストの削減や社内コミュニケーションの活性化などのメリットがあります。

レガシーPBXの場合はアナログ回線でつながっているため、容易に席を移動することはできません。レイアウトを変更するとなれば、工事が必要でかなりの手間がかかります。

しかしクラウドPBXならば、使っているスマホと一緒に移動すればスムーズに電話対応できます。そのため、フリーアドレスも容易に導入できるのです。

将来の事業拡大への備え

クラウドPBXの導入は、事業拡大した場合にも柔軟に対応できます。

レガシーPBXは回線を増やしたり内線端末を増やしたりするには、その都度工事が必要で手間と費用がかかりました。

しかしクラウドPBXは、回線や端末を簡単に増やせます。クラウドサービスなので、Webから追加契約の申し込みを行ってスマホにアプリをインストールすればすぐに回線数を増やすことが可能です。工事の必要がないので手間もコストもかかりません。逆に、回線や端末の減少も容易に行えます。

このように、クラウドPBXならば事業の成長に合わせて柔軟に回線数の増減を柔軟に行えるため、事業拡大を目指す企業にとっては使い勝手の良いサービスと言えるでしょう。

拠点が複数ある企業での活用

複数拠点がある場合、代表電話番号にかかってきた電話を他の拠点へ取り次ぎしなければならないケースが生じることがあります。

レガシーPBXの場合、離れた拠点への取り次ぎはできず、折り返し電話をしなければなりません。しかし、クラウドPBXならば異なる拠点間であっても内線通話を利用して、コストをかけずにスムーズに電話の取り次ぎを行えます。

敷地が広い倉庫、工場などでの活用

物流倉庫や製造工場などの場合、事業所全体の敷地が広く、移動を頻繁に行う必要があります。レガシーPBXだと固定電話のあるところでなければ会社代表番号による応答はできません。担当者が電話口に到着するまでユーザを待たせることになるのも良くないことです。

しかしクラウドPBXならば、広い敷地内のどこにいても、たとえ移動中であっても電話対応をスムーズに行えます。

受注コールセンターでの活用

受注業務を電話で行っている企業であれば、クラウドPBXで受注用コールセンターを構築すると便利です。短期間で導入・構築できますし、繁忙期や閑散期に合わせて回線数を柔軟に増減できるためです。また、ほとんどのクラウドPBXには録音機能があるため、オペレーターの教育に活用でき、応対品質の向上につながる取り組みもしやすくなります。

さらに、テレワークでのコールセンター業務も可能になるため、人材活用の幅も広がることでしょう。

クラウドPBXサービスの選び方

クラウドPBXサービスを提供しているベンダーは数多くあるため、どれを選ぶべきかは迷うところでしょう。以下で、自社に合ったクラウドPBXを選ぶポイントを解説します。

自社の規模に合っている

クラウドPBXはベンダーによってサービス内容が大きく異なります。最小・最大利用人数が決まっているケースもあるため、自社の規模に合わせてサービスを選ぶことが大切です。

例えば、スタートアップ企業であれば、少数に対応しているリーズナブルなサービスが良いでしょう。反対に大企業であれば最大利用人数が多く、端末数が増えるごとに割引がきくようなサービスだとお得です。

取得できる電話番号の種類で選ぶ

クラウドPBXはPBX装置をクラウド上で利用するサービスですが、厳密にはそれだけでは電話はできません。クラウドPBXで電話をするためには、電話回線(電話番号)を取得する必要があります。

しかし、実際のところ多くのクラウドPBXサービスは、システムの利用だけでなく電話回線の取得もできるようになっています。ただ、取得できる電話番号はベンダーによって異なります。

例えば、ほとんどのクラウドPBXで取得できる「050」は、実はビジネスにはあまり向いていません。どこの地域から発信されたか分からないことや、迷惑営業などで利用されることが多く悪いイメージを持つ方もいるため、社会的信用が低いためです。スタートアップ企業でとりあえず電話番号が欲しいというケースを除いて、おすすめできません。

ビジネス利用するのであれば「東京03」などの市外局番の入った電話番号がおすすめです。クラウドPBXでも一部では市外局番付き電話番号を取得できるサービスが増えています。

ただし注意点もあります。まず、各クラウドPBXサービスではあらゆる市外局番を取得できるわけではなく、取得できる市外局番に制限があります。例えば「東京03、大阪06のみ対応」といったサービスも実際にあります。

また、取得できる市外局番は、実際に申し込みを行う会社が所在している地域のものしか取得できません。例えば上記「東京03、大阪06のみ対応」のサービスの場合、横浜にある会社は市外局番を取得できません。

自社の住所が対応エリア外だった、といったことのないように、自社にマッチするか事前に確認しておきましょう。

無料トライアルで品質を確かめられる

クラウドPBXは数多くのベンダーが参入していて、それぞれで通話品質や機能などに違いがあります。導入してから「必要な機能がなかった」「雑音ばかりで使い物にならない」などと後悔しないように、事前にデモ版や無料トライアルにて品質を確認しておきましょう。

クラウドPBXで事前に確認しておきたいのは、「平均的な通話品質」「時間帯による品質低下の有無」「スマホ機種による相性の有無」「搭載機能の使い勝手」などです。

可能であれば複数社を試してみて、より自社にマッチするサービスを選びましょう。

操作のしやすさを確認する

クラウドPBXを選ぶ際は、操作性を必ず確認しましょう。どんなに利便性の高いツールでも操作性が悪ければ、メリットを十分に活かしきれないためです。

例えば、社員の年齢層が高い企業の場合、新しいツールを使いこなせるようになるまでには時間がかかります。若い人に比べて、年齢の高い人は機械が苦手な人が多い傾向にあるためです。さらに操作性が悪ければ、業務利用できるレベルになるのには、かなりの時間を要してしまうことでしょう。本導入後もうまく扱えなければ、操作ミスを繰り返してしまい、顧客に迷惑をかける可能性もあります。

そうしたリスクを避けるためにも、クラウドPBXを選ぶ場合は操作性を確認することが大切です。導入前には必ず、無料トライアルで数人の社員で実際に使用感を確認しましょう。音声品質や機能性だけでなく、シンプルで誰でも使いやすいか、年齢層の高い社員でも使いこなせそうかなどを確認したうえで選ぶことをおすすめします。

必要な機能や業務を効率化できる機能がある

クラウドPBXを選ぶ際は、「自社の業務に必要な機能があるか」「課題を解決して業務効率化につながる機能があるか」といった点も必ずチェックしましょう。

まずは、自社の電話業務においてどのような課題があるか、電話業務をどのように行っているかを洗い出しましょう。

例えば、電話対応に追われてしまいコア業務に支障をきたしているという課題があったとします。その場合は、電話対応を簡略化したり代行したりできる「IVR(自動音声応答)」などの機能が必要と考えられます。

そこまで判明すれば、あとはIVRを利用できるクラウドPBXを絞り込み、機能性を調査する段階に入れます。無料トライアルを活用して、実際に必要とされる機能の使用感を試してから導入すべきか決めましょう。

また、「どのような機能があれば課題を解決できるか分からない」という場合は、クラウドPBXの担当者に相談するのもおすすめです。提供しているサービスの中から、課題解決や業務効率化を実現できる機能を提案してくれることでしょう。

料金を比較する

最後に、クラウドPBXの料金を比較しましょう。

クラウドPBXサービスの料金は、ベンダーごとにかなり差があります。導入すれば、初期費用だけでなく、毎月の運用コストも必要です。初期費用は従来のPBXよりもかなり抑えられるものの、運用コストは毎月の基本料に加えてオプション追加すればそのコストもかかります。月額料金は安くても、オプションを数多く追加することで運用コストが想定以上に高くなるケースも珍しくありません。

まずは、毎月の運用コストとして自社でどれくらいまで許容できるのかを検討しましょう。そのうえで、ベンダーの担当者と相談したり無料トライアルで実際にツールに触れたりしてみて、機能性・操作性などを確認しましょう。運用コストが納得できる範囲かつ、高い機能性を有していれば、自社に合うコスパの良いクラウドPBXであるといえるでしょう。また、想像以上に業務効率化に貢献する機能がある場合は、多少予算オーバーしてもコスパは良いといえます。予算との相談になりますが、将来的なことも考えてクラウドPBXをお選びください。

電話回線一体型クラウドPBX「03plus」

固定電話番号がスマホのアプリでも電話機でも使える!03plus(ゼロサンプラス)

弊社が提供する「03plus」は、電話回線一体型クラウドPBXです。

前述の通り、クラウドPVXと電話回線(電話番号)は、別のものです。しかし03plusではそれらを一体にしてご提供しており、ご契約いただければクラウドPBX機能の利用と電話回線を取得できます。

1番号1端末から利用はもちろん、複数番号を100端末以上で利用もできるため、事業の拡大に合わせて拡張するといった運用が可能です。費用は1IDあたり月額1,280円で、必要な機能があれば後からオプションを追加できます。お客様はご自身に合ったスリムな価格で03plusをご利用いただけます。無料トライアルもできますので、事前に品質や必要機能をご確認ください。

03plusはお申し込みから設定まで、すべてオンラインにて完結可能です。新しい番号を取得して利用する場合は最短10分で完了できます。シンプルなUIなのでお申し込み後すぐ、誰でも簡単にお使いいただけます。もちろん、初期設定や運用開始後の変更もすべてWebからできます。

03plusでは「東京03」「大阪06」を含む全国主要46局の市外局番付き電話番号を取得できます。番号ポータビリティにも対応していますので、条件次第で既存の固定電話番号もそのままご利用いただけます(※番号ポータビリティについて詳しくはこちらをご確認ください)。

他にも、「050」「0120」「0800」などの番号も追加できます。用途に応じてお選びください。

「03plus」の主な特徴は以下の通りです。

  • シンプル&低コストで導入
    他の多くのクラウドPBXとは異なり、別で電話回線の手配や回線工事は不要です。料金も電話回線込みで提供しています。

    フルクラウドで提供するので、ゲートウェイ機器などの設置も不要です。手間やコストをかけることなく導入できます。
  • スマホ内線化でビジネスチャンスを逃さない
    会社の電話番号をスマホで発着信できるほか、外出先やリモート勤務の従業員間で電話の取り次ぎが可能です。取引先からの急な連絡も、相手を待たせることなくその場で迅速に対応できます。
  • 設定も変更もWebで簡単
    着信グループの設定や内線端末の追加、変更などの設定はすべてWeb管理画面から行うことができます。電話番号の増減やオプションの追加など、必要に応じて自分で細かい設定が可能です。
  • 内線はもちろん、拠点間も通話無料
    内線はもちろん無料です。拠点間通話も無料にできるので通話料を大幅に削減できます(03plus加入者同士でグループとして電話番号を登録する必要があります)。
  • 最短1日でテレワーク対応
    会社の電話対応業務を最短1日でテレワーク化できます。受注窓口やコールセンターなど電話応対の優先度が高い部署も、すぐにテレワークを導入できます。

    管理機能として、通話履歴から電話対応者を確認できたり、通話録音機能があるため、テレワーク中でも各スタッフの電話対応状況を詳しく確認できます。
  • 便利なオプション
    曜日や時間帯を指定して、着信時に自動で音声メッセージ応答を行うことができる時間外アナウンス、顧客情報を共有して運用を行うことが可能なWeb電話帳、パソコンやスマートフォンでデータとしてFAXの送受信が可能なクラウドFAX機能など、電話業務改善に役立つさまざまな機能をオプションとして提供しています。
  • 引っ越しても番号そのまま
    従来の固定電話の場合、例えば同じ東京03エリアである東京23区内での引っ越しであっても、「収容局」が異なるエリアへの引っ越しの場合は電話番号が変わってしまうことがあります。

    それに対して、03plusのようなクラウドPBXでは、収容局ではなくクラウド上で電話番号の管理を行うため、同一市外局番エリア内の引っ越しであれば電話番号は変わりません。

    そのため、例えばスタートアップで企業の規模が変わりやすく、オフィスの移転が見込まれる場合など、引っ越しの可能性があるのであればクラウドPBXの利用がおすすめです。
  • 万全のサポート&セキュリティで安心
    03plusでは、クラウドPBXのシステムやアプリはすべて自社で開発しています。サードパーティー製アプリは利用していないため、アプリの不具合が放置されてしまう、といったことは起こりません。
  • 導入前から運用まで一貫してフォロー(エンタープライズのみ)
    エンタープライズ版では、専任のコンシェルジュがサービスの導入前の相談から運用まで徹底的にフォローします。クラウドPBXについてわからないことは些細なことでも丁寧にご説明させていただきます。少しでもわからないことがあれば、気軽にご相談ください。

03plusでは、以下のような基本機能、オプション機能を提供しています。

基本機能
  • 電話番号(03、06など市外局番※、050)
  • スマホアプリ利用
  • 外線発着信、通話
  • 内線発着信、通話
  • 着信の鳴り分け、ON/OFF設定
  • 発信元番号設定
  • 電話の取り次ぎ(パーク保留)
  • ナンバーディスプレイ
  • 迷惑電話着信拒否
  • 通話履歴で電話応対者の確認
オプション機能
  • 追加の電話番号(03、06などの市外局番※、050)
  • 着信課金番号(0120、0800)
  • 番号移転(固定電話番号ポータビリティ)
  • クラウドFAX
  • 時間外アナウンス
  • 留守番電話
  • 通話録音
  • 10分かけ放題
  • 転送電話
  • Web電話帳
  • 専用IP電話機
  • 宅内機器(FAX複合機利用)
  • IVR
  • 受付アプリ
  • 050の他、東京03、大阪06、横浜045、名古屋052、札幌011、仙台022、福岡092、広島082、etc、全国46市外局番に対応しています。詳しくはこちらをご確認ください。

03plusには、スモールビジネス用の通常のものと、30名以上の法人向けのエンタープライズ版の2種類があります。どちらも利用できる機能に違いはありません。ご導入いただく事業規模に合わせて、ご検討ください。

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まとめ

今回は、クラウドPBXとはどのようなものか、電話回線一体型クラウドPBXとはどのようなものなのかについて解説しました。

クラウドPBXとは、従来の電話回線を使うPBXと異なり、インターネット回線を使って通話を行うシステムのことです。従来よりも初期費用を抑えられ、外出先でもスマホから会社代表番号で発着信でき、スマホ内線化により情報共有をスムーズにできるなどさまざまなメリットがあります。電話回線一体型は便利なクラウドPBXシステムを利用できるだけでなく、電話番号を取得できるサービスです。電話環境の構築と電話番号の取得を一度にできるため、従来のPBX環境からの移行や新規事業を開始するケースで高い利便性があります。

電話回線一体型のクラウドPBXである03plusは、市外局番付き電話番号を取得できるサービスです。スモールビジネス用と、30名以上の法人向けのエンタープライズ版がありますので、クラウドPBXを導入するならば、ぜひご検討ください。