ネット回線があれば固定電話が利用できる?インターネット電話のメリット・デメリットを解説

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更新日: 2025年12月09日

「インターネット回線で固定電話が利用できたら良いのに……」と思ったことがある人は多いのではないでしょうか。実はネット回線があれば、インターネット電話によって市外局番つき電話番号を利用できるサービスがあります。

今回は、インターネット電話とは何なのか、インターネット電話のメリット・デメリット、おすすめの固定電話番号を利用できるインターネット電話について解説します。

インターネット回線を用いた電話とは

インターネット回線を用いて通話する電話とはどのようなものなのでしょうか。こちらでは、インターネット電話について解説します。

インターネット電話とは

インターネット電話とは、電話回線ではなくインターネット回線によって通話を行うサービスのことです。

従来から使われている音声通話は「回線交換方式」という技術によって電話回線を通して音声のやり取りを行います。通信するのは発信側と通信側の2者で固定され、回線は通信社同士で独占されるのが特徴です。

一方、インターネット電話ではVoIPという技術を用いた「パケット通信」によって音声通話を行います。発信側の音声はIPパケットというデータに変換されて、インターネット回線を通じて受信側に送信されます。IPパケットは受信側の端末にて音声に復元されることで声が届くのがパケット通信の仕組みです。パケット通信は必要時以外に回線を開放でき、複数人で回線を共有できます。

インターネット電話は電話回線を用いずにインターネット回線で気軽に通話できるサービスとして広く普及しています。

インターネット電話はさまざま

インターネット電話は前述の通り、インターネット回線を通して通話を行うサービスの総称で、さまざまな種類があります。

インターネット電話というと多くの人がイメージするのは「050」で始まるIP電話かもしれません。IP電話は従来の固定電話と同じように電話番号が付与され、PCやスマホ、IP電話機などの端末を利用できます。メールやチャットアプリなどの外部システムとの連携ができるなど、インターネット電話ならではのメリットがあるのが特徴です。プロバイダ所有の光回線などのIP電話網を使用するため、通話品質が比較的安定しています。

PCやスマホなどの端末で利用できるアプリによって通話を行うソフトフォンもインターネット電話の一つです。例えば、LINEやskype、SNSで利用できる通話機能がソフトフォンとされます。電話番号が付与されず、基本的には同一のアプリを持つ発信側と受信側のみで通話します。データ通信費はかかるものの、通話料金が無料であることが特徴です。ただし、電話番号が付与されていないことから、固定電話への通話は基本的に行えません。そのため、ビジネス用としてはあまり向いていません。

光回線を使用する光電話もインターネット電話の一つで、光IP電話とも呼ばれます。インターネット電話ですが、光回線以外では利用できないことから、ほとんどの場合は光回線のオプションとして光電話が提供されます。高速かつ安定性の高い光回線であるため、通話品質が高いのが特徴です。また、市外局番つき電話番号を取得できます。

インターネット電話とアナログ電話の違い

インターネット電話への乗り換えを検討しているものの、一歩を踏み出せないという方も多いかもしれません。実は、インターネット電話と従来のアナログ電話では、通話の仕組みやコスト、運用方法を始め、さまざまな違いがあります。その違いを理解すれば、本当に乗り換えが必要なのかどうかが判断できることでしょう。

ここでは、インターネット電話とアナログ電話の主な違いについて、詳しく解説します。

通話品質の違い

インターネット電話とアナログ電話では、通話品質に違いがあります。

アナログ電話の場合、通話専用の回線を利用するため、安定した音質で会話できるのが特徴です。ノイズが少なく、急な音切れや通話不良もほとんど発生しません。

一方、インターネット電話では、インターネット回線を利用して通話が行われます。サービスや利用環境によっては、アナログ電話と同等の高音質での通話も可能です。しかし、インターネット回線が混雑したり、ネットワークにトラブルが発生すると、音声が途切れたり、つながりにくくなることがあります。

例えば、オフィスで大容量のデータをやり取りしているとインターネット回線が混雑します。その結果通信状態が不安定になり、会話が途切れたり、音が遅延したりしやすくなるのです。インターネット電話で安定した通話をするならば、通信環境を確認することが大切です。

費用の違い

インターネット電話とアナログ電話では、通話料金にも違いがあります。

アナログ電話の場合、従来は通話相手との距離が遠くなるほど交換局を多く経由することから、通話料金が高くなる仕組みでした。現在はIP網への移行によって全国一律料金が適用されていますので距離によるコストの課題は解決されています。

では、インターネット電話の場合はどうでしょうか。インターネット電話はインターネット回線を利用して通話するため、通話距離にかかわらず料金が一律です。また、インターネット電話は、多くのサービスで固定電話よりも割安な料金体系が採用されています。そのため、日常的に電話を利用する場合は、通話コストを大幅に抑えやすいでしょう。また、同じサービス同士であれば無料通話できますので、通話コストをしっかり削減できます。

このように、通話料金をできるだけ抑えたい場合は、インターネット電話の導入がおすすめです。利用頻度や通話の用途に応じて、どちらのサービスがよりコストパフォーマンスに優れるかを検討しましょう。

電話番号の違い

インターネット電話とアナログ電話では、割り当てられる電話番号にも違いがあります。

アナログ電話の場合、「03」や「06」などの市外局番で始まる全10桁の電話番号(0ABJ番号)が付与されます。これらの番号は、契約者の住所をもとに割り当てられています。そのため電話番号を見れば、契約者のおおよその所在地が分かります。

一方、インターネット電話では、「050」で始まる電話番号が付与されるのが一般的です。050番号はインターネット電話専用として割り当てられている番号で、契約者の所在地に関係なく取得できます。ただし、光電話を始め一部のIP電話サービスでは、従来のアナログ電話と同様に市外局番付き番号(0ABJ番号)が利用できます。

ビジネスシーンでは、信頼されやすい市外局番付き電話番号を利用するのが一般的です。企業でインターネット電話を利用する場合は、市外局番付き電話番号を取得・利用できるかどうかを事前に確認しましょう。

インターネット電話の主な種類

インターネットを利用した電話にはいくつかの種類があり、方式によって「使える電話番号」「通話品質」「ビジネス利用との相性」が大きく異なります。

ここでは、代表的な3つのタイプを取り上げ、それぞれの特徴を整理します。

IP電話

IP電話とは、インターネット回線を使って音声通話を行う電話サービスのことです。事業者が提供するIP電話サービスを契約することで、03や06などの市外局番(0AB-J番号)や050番号を取得し、固定電話番号として利用できます。

IP電話は次の2種類に大別されます。

【0AB-J型(03・06などの市外局番)】

一般的な固定電話と同じ番号体系で、地域を特定する市外局番が付与されるタイプです。近年はIP-PBXやクラウドPBXの普及により、PCやスマホでも0AB-J番号を利用できるようになっています。通話品質が安定しているうえ、法人利用にも向いています。

【050型】

「050」で始まる専用のIP電話番号です。地域とは紐づかず、スマホやPCでも手軽に利用できます。一方、0AB-J型と比べると品質面でのバラつきが生じることがあり、用途に応じて使い分けが必要です。

IP電話は従来の固定電話よりも料金が安く、クラウドPBXやソフトフォンと組み合わせることで、PC・スマホから代表番号を扱える柔軟な運用が可能になります。ビジネスでの利用においては、番号の信頼性や通話品質を確保できることから、0AB-J型に対応したIP電話サービスがおすすめです。

ソフトフォン

ソフトフォンとは、アプリを使って通話を行うタイプのインターネット電話の総称です。パソコンやスマホにアプリをインストールし、画面上で発着信する点が特徴です。

ソフトフォンには、大きく分けて次の2種類があります。

【通話アプリとしてのソフトフォン】

Facebook Messenger、LINE、Zoomなど、アプリ同士で音声通話を行うタイプです。インターネットに接続すれば無料で利用できますが、電話番号は付与されず、一般の電話番号宛てに発着信することはできません。個人間や社内コミュニケーション向けの通話手段です。

【IP電話サービスと組み合わせて使うソフトフォン】

IP電話サービスから付与された市外局番(0AB-J番号)や050番号を、PC・スマホのアプリで発着信するタイプです。03plusのようなIP電話サービスと併用するケースが一般的で、外出先でも会社代表番号を使えるため、ビジネス用途ではこちらが主流です。

このように、同じ「ソフトフォン」でも、電話番号を使えるものと使えないものがあります。ビジネス利用においては、電話番号を扱える後者のタイプがおすすめです。

光電話

光電話とは、光回線(FTTH)を利用して音声通話を行う固定電話サービスです。NTT東日本・西日本が提供する「ひかり電話」が代表的で、従来のメタル回線の固定電話に比べて月額料金が安く、通話品質も安定しています。

光回線を利用するため、03や06などの市外局番(0AB-J番号)をそのまま使える点が特徴です。従来の固定電話機を接続して利用できるため、既存のオフィス環境に導入しやすく、ビジネスでも広く普及しています。

インターネット電話の中でビジネス利用におすすめなのは?

インターネット電話にはさまざまな種類がありますが、ビジネス利用であれば「電話番号を取得できるタイプ」を選ぶのがおすすめです。

Facebook MessengerやLINE、Zoomなどのソフトフォンはアプリ同士の通話のみで、一般の電話番号宛てに発信できません。これは取引先への連絡が必要な業務では大きな制約となり、電話業務の代替手段としては不十分です。

企業で利用する場合は、03・06などの市外局番(0AB-J番号)や050番号を取得できるIP電話サービスが適しています。固定電話と同じように外線の発着信ができ、代表番号を使った電話対応も可能です。また、PCやスマホのソフトフォンから発着信できるため、オフィス・自宅・外出先のいずれでも会社番号で電話対応が行えます。テレワークや外出が多い働き方でも、代表電話を途切れさせずに運用できるのは大きなメリットです。

このように、ビジネスでは「電話番号が使えるかどうか」が電話環境の使い勝手を大きく左右します。場所を問わず会社番号で通話したい、固定電話の維持コストを見直したいといったケースでは、IP電話サービスの導入が最も実用的な選択肢といえるでしょう。

インターネット電話のメリット

インターネット電話はインターネット回線を用いて通話を行うものです。ここでは、そんなインターネット電話にはどのようなメリットがあるのか解説します。

電話関連のコストを大幅カットできる

インターネット電話の大きなメリットは、電話に関連するコストを全体的に抑えられる点です。

従来のビジネスフォンは導入に電話機・主装置の購入と設置、配線工事などが必要で、初期費用だけで数万〜数十万円に達するケースもあります。さらに、レイアウト変更やオフィス移転のたびに配線工事が発生し、追加コストがかかることも珍しくありません。

一方で、IP電話やソフトフォンであればPCやスマホを通話端末としてそのまま利用できます。インターネット回線があれば専用の電話機や主装置を準備する必要がなく、工事も不要です。そのため、導入コストは数千円~数万円ほどで済むケースがほとんどで、初期費用を大幅にカットできます。また、物理端末の管理やメンテナンスが不要になるため、運用コストや管理負担を軽減できる点もメリットです。

通話料金についても、インターネット電話は従来の固定電話より割安であることが一般的です。アプリ間通話は無料で利用でき、IP電話サービスでも同一プロバイダ間で通話料が無料または安く設定されている場合があります。市外局番の発着信が多い企業や、短い通話が頻繁に発生する業務において、通話料金の削減効果は特に大きくなります。

このようなことから、インターネット電話は導入・運用の両面でコスト削減効果が期待でき、固定電話の見直しや働き方の多様化に合わせて導入する企業が増えています。

事業者独自のサービスやキャンペーンを利用できる

事業者ごとに用意されている独自のキャンペーンや導入支援を活用できる点は、インターネット電話を導入するメリットの一つといえるでしょう。

IP電話サービスによっては、初期費用や月額料金が割引となる期間限定キャンペーンや、乗り換え前にサービスを実際に試せる「無料トライアル」などを実施しています。それらを活用すれば、自社に合ったサービスであるかをじっくり吟味できますし、コストを抑えて導入できます。

また、導入・運用サポートや番号ポータビリティ(既存の電話番号を引き継ぐサービス)など、導入後の安定運用を支えるサービスが充実しているインターネット電話もあります。

このように、IP電話導入にあたっては、キャンペーンや導入支援の内容はもちろん、導入後に受けられるサポートやオプションもじっくり比較・検討することが大切です。自社の業務やニーズに合ったサービスを選びましょう。

導入に時間がかからない

導入までに時間がかからないのもインターネット電話のメリットです。

従来の電話回線を用いるビジネスフォンの場合、電話回線の開通やオフィス内に主装置を設置して配線するために工事が必要です。業者のスケジュールによっては工事日まで数週間待たされることもあります。そのため、申込みから実際に使用できるまでにはタイムラグが生じます。

一方、インターネット電話はインターネット回線があれば、工事不要ですぐに導入できます。ソフトフォンであれば、通話者同士でPCやスマホにアプリを導入すればすぐに利用可能です。IP電話も申込みから最短で即日、遅くとも1週間くらいで通話を利用できるようになります。

このようなことから、新規開店や起業など、すぐに電話を利用したいケースでインターネット電話を導入するケースが増えています。

固定電話機以外でも通話ができる

インターネット電話で利用できる端末は固定電話機以外に複数あるのも特徴です。

従来の固定電話の場合、通話できる端末は電話回線につながっている固定電話機のみです。子機端末は例外的に電話回線とつながっていない端末に思えますが、実際には電話回線とつながる親機の存在があることから、固定電話機端末の一種といえます。

一方、インターネット電話はPC、スマホ、タブレットなど、インターネット回線につなげられるさまざまな端末で利用できます。また、インターネット回線につなげられる固定電話機もあります。

働き方改革の実現につながる

インターネット電話を導入すれば、オフィスに縛られない柔軟な働き方が実現しやすくなります。

インターネット電話は、インターネット環境があれば、いつでもどこからでも電話対応できます。例えば、スマホやパソコンなどの端末を利用して会社番号で発着信できるため、外出先や自宅からでもスムーズに電話業務を行えます。

また、インターネット電話サービスによっては、チャットやビデオ通話機能が利用できるものもあります。そのため、スタッフ間でテキストでの情報共有を行う、離れた場所にいるスタッフとオンライン会議する、といったことも簡単に行えます。リモートワークや複数拠点で利用するケースでも柔軟に対応できることでしょう。

インターネット電話の導入は、場所や時間にとらわれない多様な働き方を支え、企業の働き方改革を推進する有力な手段となります。

オフィスの移転や拡張がしやすい

インターネット電話を導入すれば、オフィスの移転や事業拡大、従業員数の変動にも柔軟に対応しやすくなります。

従来の固定電話の場合、オフィスごとに電話環境を構築する必要があります。例えば、移転時には新たな回線工事や配線、各種手続きが発生します。拠点を増やすたびに個別で電話設備を整えなければならず、拠点数が増えるほどコストと手間が大きくなります。さらに、従業員の増減があれば、その都度回線や電話機を追加・撤去する対応が必要となり、運用管理の負担が増えてしまいます。

一方、インターネット電話は、インターネット上に電話環境を構築するものです。そのため、インターネット環境さえあれば移転先でもすぐに電話業務を再開できます。複数拠点があってもシステムを一括で管理できますし、従業員の増減に合わせて内線や端末の追加・削除も柔軟に対応可能です。そのため、運用面での手間やコストを大幅に抑えられます。

このように、インターネット電話の導入は、オフィス移転や拡張、従業員数の変動にも迅速かつ効率的に対応でき、成長や変化に強いビジネス環境を実現します。

インターネット電話のデメリット

インターネット電話にはさまざまなメリットがありますが、その一方でデメリットもいくつかあります。具体的にどのようなデメリットがあるのか、以下で解説します。

通話品質が安定しない場合がある

インターネット電話は通話品質が不安定になってしまう可能性があります。

従来の固定電話の場合、発信側と受信側が電話回線で直接つながっているため、通話品質が安定しています。

一方、インターネット電話はインターネット環境によっては通話品質が低下することもあります。例えば、Wi-Fiの電波が届きにくい場所で通話すると、音声が途切れたりノイズが入ったりすることがあります。また、社内にて大量のデータ送信をしたことで一時的にインターネット回線が混み合い、インターネット電話の通話品質が下がるというケースもあります。

このように、インターネット電話の通話品質はインターネット環境によって大きく左右されます。通話品質を安定させるためには、安定したインターネット環境で通話を行う、大量のデータ送受信中は通話を控えるなどの工夫が必要です。

かけられない電話番号がある場合がある

インターネット電話には、一部かけられない電話番号があります。

従来の固定電話であれば、「110」や「119」などの緊急通話や「0120」などの特殊番号に問題なくかけられます。そのため、緊急事態などがあっても不自由を感じることはありません。

しかし、インターネット電話では、緊急通話や一部の特殊番号にかけられないことがほとんどです。IP電話には「050」から始まる電話番号が付与されますが、これには地域情報が含まれていません。そのため、緊急通報を利用できないのです。また、電話番号不要のソフトフォンの場合、そもそも同一アプリ以外や固定電話番号あてに電話をかけられません。

インターネット電話を利用する場合は、かけられない電話番号があることを理解しておくことが大切です。例えば、事前に最寄りの警察署や消防署の連絡先を把握しておく、緊急時は携帯電話を利用するなどの対応をしましょう。

セキュリティ対策が必要

インターネット電話を利用するならば、セキュリティ対策が必須です。

従来の電話回線を使用する固定電話であれば、サイバーテロなどの被害にあうことはありません。そのため、特別なセキュリティ対策は不要です。

しかし、インターネット電話はインターネット回線を利用するサービスであり、不正アクセスやサイバーテロなどの被害に備え、十分なセキュリティ対策を施す必要があります。例えば、ビデオ通話などのインターネット電話では、相手側から発行されたURLから通話に参加するものがあります。このURLを共有する際に誤って部外者に送信してしまうと、重大な情報が外部に漏れる恐れがあります。また、インターネット電話のアカウントやサーバが不正アクセスされてしまうと、企業の機密情報や顧客情報、社員の個人情報などの流出につながります。万が一そうしたトラブルが発生すれば、企業の信用はガタ落ちです。そのため、インターネット電話を利用する際には、十分なセキュリティ対策が必要となります。

インターネット電話を使うには?

インターネット電話はデメリットを理解し、メリットを活かす運用をすればビジネスに役立つツールです。では、インターネット電話の利用を開始するにはどうしたら良いのでしょうか。以下で解説していきます。

インターネット電話が使えるネット回線を契約する

ネット回線と電話の両方を提供している事業者と契約すれば、インターネット電話をすぐに利用できます。

例えば、光電話ではインターネット電話がオプションの一つとして提供されています。光回線は高速で安定性が高いため、通話品質が安定するだけでなくインターネット利用も快適になります。ビジネス用として長く利用するのであれば検討しても良いでしょう。

また、光電話だけでなく、IP電話サービスを提供しているプロバイダは数多くあります。新規開店や起業などでは電話とインターネット回線がそれぞれ必要になります。そのため、インターネット電話サービスを提供しているネット回線の契約は、複数業者への申込みする手間が省けるメリットがあるといえるでしょう。

インターネット電話のサービスを契約する

インターネット電話サービス単体で契約をする方法もあります。インターネット回線がすでに通っている場合はこちらの方法を選びましょう。

例えば、従来の固定電話からインターネット電話に乗り換えたい場合はすでにインターネット回線は通っているため、ネット回線の契約は不要です。ネット回線はそのままで電話だけ乗り換えたい、そうしたときにインターネット電話単体でサービスを契約します。

インターネット電話のみのサービスを提供している事業者は数多くありますので、それぞれの特徴を比較した上で選ぶことをおすすめします。ビジネスで利用する場合、選ぶポイントとしては、「市外局番取得可能」「乗り換えのしやすさ」「自社業務に合った機能」「セキュリティ」「コスト」などです。じっくり吟味して自社に合ったサービスを選びましょう。

インターネット電話なら「03plus」

03plusは「03」「06」など、全国の主要46局の市外局番つき電話番号を取得できるインターネット電話サービスです。番号ポータビリティに対応していますので、これまで使っていた電話番号をそのまま引き継げます。そのため、従来の固定電話からインターネット電話に移行したいという企業から選ばれているサービスです。

03plusでは、PC・スマホにインストールして利用できる専用アプリ=ソフトフォンを提供しています。前述のFacebook Messengerなどの独立した通話アプリとは異なり、03plusは“ビジネス用のIP電話アプリ”という意味でのソフトフォンです。

03plusは専用アプリやソフトフォンを利用してPC・スマホから会社番号で発着信できる点が特徴で、着信ポップアップやWeb電話帳など、電話対応を効率化する機能も標準で備わっています。複数の担当者が同時に着信を受けられるほか、パーク保留による電話取次ぎにも対応しており、従来のビジネスフォンに近い運用が可能です。また、1IDから導入できるため、小規模事業から複数名体制のオフィスまで幅広い場面で利用できます。

03plusのソフトフォンについては、以下もご覧ください。

03plusのソフトフォンについて

他にも、03plusはインターネット電話として豊富な機能を持っています。代表的なものは以下の通りです。

  • 通話録音:通話内容を自動で録音してクラウド保管し、いつでも確認できる
  • IVR(自動音声応答):着信時に自動音声応答を行い、適切な着信先へ振り分ける
  • クラウドFAX:スマホやPCによって、いつでもクラウド上でFAXの送受信ができる
  • Web電話帳:顧客の連絡先などのデータをクラウド上で一元管理できる
  • 留守レポ:着信に自動音声対応して用件を録音し、その内容を社内チャットに通知する

例えば留守レポを活用すれば、代表電話の一次対応を代行できるため、社員の電話対応負担を軽減できます。クラウドFAXは大阪市でも導入されている機能で、業務効率化やペーパーレス化によるコスト削減を実現できます。

通話コストをより削減したいとお考えなら「10分かけ放題」オプションもおすすめです。1通話あたり10分まで無料になるため、通話コストを大幅に削減できます。

03plusのアプリやシステムは全て自社開発なので、セキュリティ対策はもちろんトラブル時にも素早く対応可能です。サードパーティ製アプリは利用していないので、OSのバージョンアップにも対応しています。

起業や新規開店、固定電話からの乗り換えなど、インターネット電話の利用をご検討でしたら、ぜひ03plusをお選びください。

まとめ

今回は、インターネット電話について解説しました。

インターネット電話はインターネット回線を用いて通話を行うサービスです。従来の電話回線を用いる固定電話と違ってコスト面や導入のしやすさなどさまざまなメリットがあります。デメリットもいくつかありますが、いずれも使用時に注意することで回避可能です。業務改善やコストダウンにもつながりますので、これを機にぜひインターネット電話の導入を検討してみましょう。

固定電話がスマホで使える。IP電話なら03plus

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