IP電話がつながらない!今すぐ確認すべき原因と対処方法を解説
IP電話はインターネット回線を使用して通話するサービスで、通話料金が安いなどのメリットがあります。便利なサービスですが、急につながらなくなると困ってしまうものです。「なぜIP電話がつながらないの?」「原因や対処法を知りたい」という方は多いことでしょう。
今回は、IP電話がつながらない原因と対処法、IP電話を安定して使えるおすすめのサービスについて解説します。
IP電話がつながらない原因
電話を使用したいのにつながらない状況になると非常に困るものです。IP電話がつながらない場合、どのような原因が考えられるのでしょうか。以下で、IP電話がつながらない主な原因を解説します。
インターネット回線の問題
IP電話はインターネット回線を利用して通話を行うサービスです。そのため、回線そのものに問題が生じている場合は通話を行えなくなります。
インターネット回線に問題がある場合、ルーターの故障やLANケーブルの切断などがあり得ます。こうしたことが起きると、インターネット回線そのものが使えなくなるため、IP電話も使えなくなってしまうのです。無線LANを導入している場合は、ルーターの設置場所が悪く、電波が届きにくくなっているケースもあります。
また、インターネット回線が混雑しているケースもあります。例えば、社内で大量のファイルを送受信している場合、回線が混雑してIP電話の通話が途切れ、通話そのものができなくなる場合があります。
電話機の問題
電話機そのものに問題が生じているケースもあります。
例えば、IP電話機では通話できるものの、PCではつながらなかったとします。この場合、PCなど特定の機器に何らかの問題が生じている可能性が高いです。まずは再接続設定をしたり、接続されているLANケーブルを確認したりしてみましょう。問題が解決しない場合は、専用ソフトウェアの再インストールを実施します。
それでも接続状況が改善されずに通話できない場合は、端末そのものが故障している可能性があります。端末そのものの初期化、修理、買い替えなどを検討しましょう。
主装置の問題
オフィスでIP電話を利用する場合、IP-PBXという装置を設置して電話環境を構築します。この装置に何らかの異常が発生している場合、通話できなくなります。IP-PBXは、端末とインターネット回線をつないで制御する役割があります。そのため、端末には問題がない場合でも、装置そのものに通信障害や故障などが発生しているとIP電話を利用できなくなります。
また、VoIPアダプターを使用している場合、アダプターの不具合によりIP電話が使用できなくなる場合があります。再起動などを試してみましょう。
ケーブルの問題
IP電話がつながらない場合、各種ケーブルに問題が生じている可能性もあります。
意外とありがちなミスとして、ルーターのケーブルがコンセントから抜け落ちているというケースです。ケーブルはコンセントとつながっているものと誰もが思っています。そのため、ケーブルの抜け落ちに気づかないことはよくあるものです。誰かが足を引っ掛ける、オフィスレイアウト変更時に抜け落ちるといったことは少なくありませんので、まずはコンセントの確認をしましょう。
また、ケーブルが断線しているケースもあります。例えばLANケーブルの上に机や椅子が乗っかってしまって、見た目には問題がなくても内部的に断線してしまうことがあります。また、LANケーブルを始めとしたケーブル類は熱などの影響で経年劣化し、自然に断線することもあります。そのため、配線やケーブル類は定期的に問題がないかチェックすることが大切です。
アカウント情報の誤り
IP電話が使えない場合は、アカウント情報もチェックしてみましょう。アカウント情報が誤っていて、ログインできずにIP電話を使用できなくなっている可能性があるためです。
IP電話を使用する際には、専用アカウントで専用のアプリやソフトウェアにログインします。アカウントは社員ごとまたは端末ごとに割り振られているため、第三者が無断で使用することはできません。しかしログインの際、アカウント情報を間違えて入力すると、通常通りに使えなかったり、IP電話そのものを使用できなくなったりします。
もしIP電話のアカウント情報を忘れてしまった場合は、自社の管理部門に問い合わせてみましょう。場合によっては新たにアカウントを発行してもらうことになります。
ベンダーの問題
システムをクラウド管理している場合、ベンダー側に問題が生じていてIP電話が使えない場合があります。例えば、クラウドPBXの場合、PBXシステムの保守・管理はベンダー側が行います。そのため、ベンダー側で何らかのトラブルが起きている場合は通話そのものが行えません。
また、ベンダー側でシステムのアップデートやメンテナンスを行うために、一時的にIP電話が使えなくなる場合もあります。このような場合、緊急対応のケースを除いて事前にベンダーからメンテナンスにより一時的に使用できない旨の連絡があります。
停電や災害の発生
停電や災害の影響でIP電話が使えなくなることもあります。
IP電話はインターネット回線を使用して通話を行うシステムです。そのため、インターネット回線がなければ使用できません。もし社内で停電や災害などによりインターネット回線が使用不可になれば、当然IP電話も使えなくなります。一時的な停電であればすぐに復旧できるかもしれませんが、大きな災害などの場合は復旧までに数日かかることもあります。キャリア回線を使用できる場合は、復旧まではスマホで電話業務を行うしかありません。
IP電話がつながらない場合の対処方法
IP電話がつながらない場合は以下のような対処法を試してみてください。
主装置やルーターを再起動する
IP電話が使えない場合、まずはIP-PBX(主装置)の再起動を試してみましょう。IP電話の使用に関係する設備を再起動すれば、問題がリセットされて改善する可能性があるためです。
主装置はオフィス内の通話を管理・制御するもので、ここに問題があるとIP電話はまったく使えなくなります。そのため、再起動によるリセットはもちろんですが、ケーブルの接続状況なども確認しましょう。ケーブル抜けによる接続不良は意外と多いもので、再起動しなくても改善できる場合があります。
また、主装置が故障しているケースもあります。この場合は業者に依頼して修理が必要です。業者側のスケジュールにもよりますが、数日から数週間待たされることもあり、その間はIP電話が使えません。こうした事態を避けるためにも、故障しないように定期的なメンテナンスを行いましょう。
無線LAN環境を確認する
IP電話で無線LANを使用している場合は、その環境を確認してみましょう。
まずは、無線LANルーターをチェックします。本体のランプを見て接続状況を確認してみましょう。機器の異常を知らせるランプがついている場合は、説明書を見ながらそれに応じた対応をします。再起動により改善することも少なくありません。
無線LANルーターは、設置場所によっては電波が遮断されて届きにくくなることがあります。ルーターそのものに問題がないのであれば、設置場所を変更することも検討しましょう。
また、無線LANルーターが故障しているようであれば修理または買い替えが必要です。ルーターそのものは高いものではないですし、新しい機種の方がより電波が届きやすくなりますので、買い替えがおすすめです。
別の電話機に替えてみる
端末に問題がある場合は、別の端末への交換を検討しましょう。
例えば、特定の端末だけ使用できないのであれば、主装置やインターネット回線ではなく、端末そのものに問題がある可能性が高いです。端末の再起動やソフトウェアの再設定、アップデートなどを行っても改善されないのであれば、新たな端末に交換することをおすすめします。使っていない端末があるならば、新たに購入しなくてもそちらを流用することも可能です。
もしリースをしている場合は、業者に端末不具合について連絡をして、新たな機器と交換してもらいましょう。
アカウント情報などの設定を確認する
ログイン時のアカウント情報が間違っていてIP電話が使えないケースは意外と多いものです。正しくアカウント情報を入力できているか必ず確認しましょう。
アカウントIDやパスワードは、正しい場所に正しい文字列を入力しなければいけません。小文字と大文字の間違いや「0(ゼロ)」と「O(オー)」の入力ミスはよくあります。こうしたケアレスミスがないかチェックしてみてください。
それでもログインできないのであれば、パスワード変更がされていないか担当部署に確認してみましょう。企業によってはセキュリティ強化のために定期的にパスワードを変えることがあるためです。
ベンダーに問い合わせる
IP電話が使えない理由は、ベンダー側にあることも少なくありません。
クラウドPBXを使用している場合は、ベンダーに問い合わせてみましょう。場合によってはシステムそのものに大規模な障害が発生していることもあります。そうした場合、復旧までに時間がかかってしまうことでしょう。また、メンテナンスにより一時的に利用できない、または限定されていることもあります。こうしたケースでは、ベンダー側からアナウンスがありますので、チェックしておきましょう。
IP電話を安定して利用するならクラウドPBXがおすすめ
IP電話を安定して利用したいとお考えなら、クラウドPBXの導入がおすすめです。なぜクラウドPBXならば安定しやすいのか、その理由を解説します。
クラウドPBXとは
クラウドPBXとは、PBX(電話交換機)をクラウド上に設置して、インターネット上で電話環境を構築することでビジネスフォン機能を利用できるようにするサービスのことです。インターネット上で電話環境を構築してインターネット回線で通話を行えます。
端末は固定電話機だけでなく、スマホ・PC・タブレットなどを活用でき、オフィスだけでなくオフィス外でもビジネスフォン機能を利用できるシステムです。
クラウドPBXのメリット
クラウドPBXは構内設置型のIP電話と比べて、多くのメリットがあります。
インターネット上に電話環境を構築するため、従来のビジネスフォンではできなかったオフィス外でも、スマホやPCなどの端末で通話を行えます。例えば外出している社員でも、スマホによって会社代表番号を使って発着信可能です。そのため、オフィスに縛られることなく、いつでもどこでも電話業務を行えるようになります。
クラウドPBXに接続されたスマホは内線化されます。そのため、外出している社員や離れた拠点との通話を内線にて無料で行うことが可能です。社内コミュニケーションを無料で行えるようになるため、通話コストを大幅に削減できるでしょう。
また、クラウドPBXはオフィス内に主装置を設置せず、クラウド上に設置します。そのため設置工事や主装置の購入が不要であり、コストや手間を抑えて導入できます。すぐに利用したい、初期費用を抑えたいケースで便利です。
さらに、クラウドPBXならば電話対応はもちろん、業務効率を高められる豊富な便利機能を利用できます。留守電機能や通話録音、ネットFAXやIVR(自動音声応答)、クラウド勤怠管理機能など、ベンダーによりさまざまな機能があります。IP電話による通話以外にもさまざまなことができるため、クラウドPBXの導入は企業にとって大きなプラスとなることでしょう。
クラウドPBXなら「03plus」
クラウドPBXを検討されているなら、03plusがおすすめです。03plusは「東京03」を始め、全国の主要46局の市外局番付き電話番号を取得できるクラウドPBXです。既存の電話番号をそのまま利用できる番号ポータビリティにも対応していますので、従来の電話環境から移行したいケースにもおすすめできます。
また、03plusはビジネスに役立つ機能を豊富に取り揃えています。顧客との通話を録音してクラウド保存する通話録音機能、機械音声で応答して着信を振り分けるIVR(自動音声応答)、顧客からの電話に自動音声対応して一次対応を代行できる留守レポなどです。通話コストを削減したい場合は「10分かけ放題」がおすすめです。1通話10分まで無料になりますので、通話コストを大幅に抑えられます。
このように、03plusは多機能で利便性が高く、自社に合わせてカスタマイズできる自由度の高いクラウドPBXです。IP電話を安定して使うなら、ぜひ03plusがおすすめです。
まとめ
今回は、IP電話がつながらない原因とその対処法について解説しました。
IP電話はインターネット回線を使用して通話する仕組みなので、まずは回線やルーターをチェックしましょう。主装置の不具合が起きている場合もありますし、ケーブルの抜け落ちという初歩的な原因で使えなくなっている場合もあります。紹介した内容を参考に、原因を探って対処してみてください。
IP電話の使用を安定して行うなら、クラウドPBXが最もおすすめです。通話以外にもさまざまな機能を利用できますので、ぜひ03plusのご利用をご検討ください。
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