【徹底解説】IP電話アプリとは? メリット・デメリットからおすすめサービス4選まで

背景

ビジネスにおいて電話は欠かせないツールですが、固定電話のみではどうしてもさまざまな面で物足りなさを感じてしまいます。ビジネスにスピード感や効率を求めるならば、IP電話アプリの導入がおすすめです。

しかし中には「IP電話アプリは種類が多くてどうやって選んだらいいかわからない」「導入すると本当にメリットがある?」といった疑問を持っている方もいることでしょう。

今回は、IP電話アプリとはどういった電話サービスなのか、メリットやデメリット、選ぶ際のポイントを解説し、実績があり人気も高いおすすめのサービスを4つご紹介します。

IP電話アプリとは

IP電話アプリとはインターネット回線を使用して通話するアプリです。

従来の固定電話の場合、通話する際にアナログ回線を使用していました。遠距離の場合は基地局を複数経由しなければならないため、通話コストが高いという欠点があります。しかしIP電話アプリはインターネット回線を使用しているため基地局を経由しません。デジタルデータに変換されて相手のもとに届き、アナログ音声に再変換されることで通話を可能にしています。

また、従来の固定電話では導入の際に設置工事等で多大な初期費用と時間が必要でした。しかしIP電話アプリならば、申込み・契約後にアプリをダウンロードしてすぐに利用できます。初期費用も固定電話よりリーズナブルで工事不要のため気軽に利用できるのがIP電話アプリの特徴です。

IP電話アプリのメリット

IP電話アプリはインターネット回線を使用します。そのため、従来の固定電話には無かったさまざまなメリットがあるのです。ここではIP電話には具体的にどのようなメリットがあるのか解説します。

固定電話よりも費用を抑えられる

従来の固定電話の場合、アナログ回線を使用して通話を行っていました。そのため、遠距離通話時には複数の基地局を経由しなければならず、通話料金が高額となっていたのです。しかも、導入時には固定電話機器の購入や配線工事などで費用や手間がかかっていました。

しかし、IP電話アプリならば契約後、スマホにアプリを導入すればすぐに利用することができます。そのため配線工事や機器購入の必要が無いため導入コストを大幅に削減できます。

通話についてもインターネット回線を使用するため、遠方であっても料金が高くなることはありません。IP電話サービスでは通話料金が全国一律であることがほとんどです。さらに、同一アプリ・同一契約同士であれば、無料で通話することもできます。たとえば、外出中のスタッフや遠方の拠点に連絡する際には内線扱いとなり、通話コストを大幅に削減できるのです。

このようにIP電話アプリは導入・運用において費用を抑えやすいメリットがあります。

スマホ・PCを電話機として使える

IP電話アプリは専用の機器を必要とせず、スマホ・PC・タブレット等にアプリをインストールすればすぐに通話端末として利用できます。

たとえば、従来の固定電話は固定電話機を購入しなければなりませんでした。ビジネスフォン利用の場合は専用の端末でなければ動作しないという縛りがあることも多いです。そのため、リース・購入費用がかかってしまいました。

しかし、IP電話アプリであればどんなスマホ・PCでも電話機として利用できます。たとえば、企業規模が小さく社用端末を用意できなくても、スタッフの個人用スマホをそのまま利用できるのです。これによりスタッフ側は使い慣れた自分の端末を仕事でも使うことができ、難しい操作を覚える必要がありません。会社側も機器購入費用を抑えて、運用することができるメリットが生まれます。

回線数を柔軟に変更できる

IP電話アプリはスタッフ数にあわせて回線数を柔軟に増減できます。

ビジネスフォンの場合、スタッフ数の増減があると機器の購入や処分をしなければなりませんし、主装置の設定変更も必要で手間と費用がかかることが課題でした。

IP電話アプリならば、ベンダー側と契約変更すればすぐに回線数を増減することが可能です。回線数が増えればその分だけ料金もかかりますが、減れば料金もかからなくなります。つまり、手間や時間的な面でもコストの面でも、IP電話アプリならば過不足無く柔軟に対応できるわけです。

さまざまな機能を追加できる

インターネット回線を使用するIP電話アプリは、アナログのビジネスフォンには無いさまざまな機能を追加できます。

ベンダーにもよりますが、IP電話アプリでは顧客情報を管理できるCRM機能や、パソコンと電話を統合したCTI機能、他にもクラウドFAXなどの機能を利用できます。自社の業務内容に応じて追加すれば、業務効率を高めることができることでしょう。

IP電話アプリのデメリット

IP電話は従来のアナログ回線を使用した固定電話よりもさまざまな面でメリットがあります。その一方で、IP電話ならではの懸念点もあるため注意が必要です。

ここではIP電話のデメリットを2つご紹介します。

インターネット環境によって通話品質が左右される

IP電話アプリはインターネット環境が悪いと通話品質が不安定になる可能性があります。

従来の固定電話はアナログ回線を使用するため、通話品質が高く安定しています。そのため、ノイズや遅延が発生することはほぼありません。

しかしIP電話アプリはインターネット回線を使用するため、固定電話と比べると通話品質が劣ります。たとえば、公共のWiFiを使用する場合、回線がそもそも弱いだけでなく、混雑による影響などで通話が不安手になることが少なくありません。大切な顧客との電話中にノイズや遅延発生リスクがあることは、IP電話アプリの大きなデメリットと言えるでしょう。

しかし、近年はインターネット環境も整備されIP電話そのものの品質も向上しています。ほとんどのIP電話アプリでは通話に影響がでるほど不安定になることはそこまでありません。もし不安がある場合はトライアルや無料体験などを活用して通話品質を事前に確認しましょう。

発信できない番号がある

IP電話アプリは一部の番号に発信できないデメリットがあります。

たとえば「110」や「119」といった緊急通報の電話番号にはかけることができません。これはIP電話アプリの特性上、位置情報が明確ではないためです。他にも、IP電話アプリではいくつかの特殊番号に発信できないため注意しましょう。

万が一のこともあるため、最寄りの警察署や消防署の連絡先をスマホに登録しておくことをおすすめします。

IP電話アプリの選び方

現在、IP電話アプリはさまざまな事業者でサービスが提供されています。ベンダーごとに料金や使える機能・特徴などが違うため、導入する際には自社に合ったサービスであるかを十分に検討することが大切です。

IP電話アプリはどのように選ぶべきか、そのポイントを4つご紹介します。

料金

IP電話アプリは導入コストや通話料金がリーズナブルであることが特徴の一つです。そのため、選ぶ場合は自社の利用環境を加味した上で料金を比較することをおすすめします。

IP電話アプリは大きく分けると中小向け、大規模向けがあります。自社の規模がどの程度かをまずは意識しましょう。規模が小さいのに大規模向けを選んでしまうと、料金が高くついてしまうためです。

また、IP電話でかかる費用のほとんどが月額料金とオプション料金であるため、この2つはチェックして比較することが大切です。たとえば、自社で必要な機能が標準搭載またはオプションで追加できるのか。そして機能がある場合、料金は月額基本料金とあわせていくらになるのかを確認しましょう。

通話品質

ビジネス利用する電話サービスである以上、通話品質は一定水準以上であることが大切です。

IP電話の通話品質に影響するのは前述の通りインターネット環境です。そのため、導入前には自社の環境が安定しているかどうかを確認しましょう。

また、アプリであるためシステムの質も通話品質に影響します。最新のスマホOSに対応しているか、ハードとの相性は悪くないか等も含めてじっくり吟味することをおすすめします。心配な場合は無料トライアルを活用して最低限の品質を保っているかどうか確認しましょう。

機能

IP電話アプリは従来の固定電話と比べれば圧倒的に多機能です。そのため、自社に必要な機能が過不足無く備わっているかどうかをチェックすることも必要になります。

たとえば、留守番電話や録音といった機能は電話サービスにはあった方が良い機能です。CRMやクラウドFAX等も、企業によっては業務効率を高めるために必要と判断する場合もあるでしょう。コールセンターであれば、自動録音や音声のテキスト書き起こしなどがあればかなり便利です。

このように、自社でどのような機能を必要としているのかを明確にした上でIP電話アプリを調査し比較していきましょう。ちなみに、多機能すぎると月額料金が高額になりコストがかかりすぎるため注意が必要です。

サポート体制

何か問題があったときに備え、ベンダーのサポート体制も必ずチェックしておきましょう。

インターネット回線を使用するIP電話アプリは、システム上のトラブルが発生する場合もあります。そのような場合、修理はベンダー側が行うため速やかに対応してくれるところでないと業務に支障をきたしてしまうことでしょう。

また、従来の固定電話と異なり多くの機能を追加・利用できます。導入や追加時のサポートも手厚い方が、満足度は高くなります。たとえば03plusでは専任のコンシェルジュがサポートしてくれるのでおすすめです。

おすすめIP電話アプリを紹介!

IP電話アプリは多くの事業者がサービスを提供していて、どれを導入すべきか迷ってしまうことでしょう。ここでは、人気が高く実績もあるおすすめのIP電話アプリを厳選して4つご紹介します。

03plus

03plusはグラントンが提供するIP電話アプリです。契約ユーザー数は45,000ユーザーで多くの企業で導入実績があります。また、大阪市でも導入されているIP電話アプリです。

「東京03」や「大阪06」など主要46局の市外局番つき電話番号を取得でき、番号ポータビリティにも対応しています。既存の電話番号をそのまま使いたい企業にとってはメリットのあるサービスと言えるでしょう。

また、1回10分まで通話が無料となる「10分かけ放題」や機器不要でFAXの送受信を行える「クラウドFAX」、WEB上で連絡先を一元管理できる「WEB電話帳」などビジネスに役立つ機能を追加できます。

料金は1IDにつき初期費用5,000円、月額料金980円とリーズナブルで、コストパフォーマンスの高いIP電話サービスです。


03plusについて詳しくはこちら

MiiTel

MiiTelは株式会社RevCommのIP電話サービスです。MiiTel AI搭載型のIP電話アプリで、会話の自動録音、音声解析による定量評価、セルフコーチングを行えます。さらにトップパフォーマーの分析によるスキル教育ができるのも特徴です。このような特徴を持つMiiTelはコールセンターでの導入実績が豊富にあります。

料金は1IDにつき5,980円です。

050plus

050plusはNTTコミュニケーションズが提供するIP電話アプリです。最大の特徴は月額料金の安さで、330円で利用できます。さらに「OCN モバイル ONE」とセットで申込めば月額基本料はさらに半額とかなり格安です。

ただし、利用できるのは「050」番号のみである点に注意が必要です。市外局番に比べて社会的信用が低い傾向にあるためビジネス利用にはあまりおすすめできません。スモールスタートしたい個人事業主やとりあえず電話番号がほしい場合のみ検討すると良いでしょう。

LaLa Call

LaLa Callは電気通信事業者のケイ・オプティコムが提供しているIP電話サービスです。050plusと同様に格安であることが最大のメリットであり、月額基本料金は110円と業界最安クラスになっています。さらに、eo光やmineoを利用しているユーザーまたはその家族であれば、無料通話が110円分ついてきます。つまり、実質無料で利用できるわけです。

このように業界でも最安クラスの料金ですが、取得できるのは「050」番号のみです。ビジネス利用する場合はその点を理解した上で導入すべきか検討しましょう。

まとめ

今回はIP電話アプリとはどのような特徴があるのか、そのメリットやデメリットを解説し、おすすめサービスをご紹介しました。

従来のアナログ回線を使用した電話と比べ、IP電話サービスは多くのメリットがあります。導入コストや通話料金を抑えることができ、スマホやPCを電話端末として利用可能で、自社の業務にあわせてさまざまな機能を追加できるとともに回線数も柔軟に変更できる点はIP電話アプリならではと言えるでしょう。

ただ、IP電話アプリは多くの事業者が提供しており、その品質やサービス内容には大きな差があります。そのため、選定の際には自社の業務に必要な機能を明確にした上で料金などを比較し検討することが大切です。

「あまりに多くのサービスがあり、どれを選んだらいいかわからない」という場合は、品質が安定しており主要46局の市外局番つき電話番号を利用できる03plusをおすすめします。大阪市を始めとする多くの自治体や企業で導入され、コスト削減や業務改善といった実績のあるIP電話サービスです。IP電話アプリでお悩みなら、コストパフォーマンスの高い03plusをぜひご検討ください。

固定電話がスマホで使える。IP電話なら03plus

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