050と03はどう違う?おすすめの電話回線サービスのまとめ

IP電話といえば「050」番号。市外局番の「03」や「06」といった固定電話番号と比べて、事業を営む場合にどちらが適した回線なのかご紹介したいと思います。まずは電話サービスの大まかなカテゴリとそれぞれの仕組みについてご紹介からはじめます。

背景

1 050型IP電話アプリ

050からはじまる電話番号が取得できるのがIP電話です。スマートフォンに専用の電話アプリをインストールして登録したアカウントにログインすることで、050番号の発信や着信が可能になります。


最大のメリットはコストがをかなり安く抑えられることです。基本使用料や通信料が安いため、通話頻度が高い方にはお勧めです。インターネット回線を使用するため、携帯電話回線環境下ではパケット通信が発生しますが、動画閲覧とは違ってデータ通信容量はほとんど気にならないレベルです。


また、スタッフのスマホにアプリをインストールするだけなので、会社からの携帯電話支給は不要です。
しかし固定電話に比べるとやや音声品質が下がること、110や119など発信できない番号がある点はデメリットです。

2 光電話(03や06など市外局番)

光ファイバー回線でNTTのNGN網を使用して電話をします。
NTTの電話回線(アナログ線)を使用せず、光回線を利用するため、既に光回線を契約していれば光電話は500円から契約することができ、従来のアナログ電話よりも基本料が安いのが特徴です。そのうえ新たに電話回線を敷設する必要もありません。
また、050のIP電話アプリとは異なり、03や06など市外局番からはじまる番号で発着信でき、050番号では利用できない、110や119などにも発信可能です。


デメリットとして、停電時には使えません。
また、光回線を契約していないと新たに回線工事費用がかかり、月額のランニングコストも5,000円前後かかったりするため、光回線未契約の方は注意が必要です。

3 直収型電話(03番号)

従来のアナログ電話はNTTの電話回線を利用していました。しかし直収型電話はNTTではなく、KDDIやソフトバンクなど各通信会社と直接契約をする固定電話サービスです。


03や06などの市外局番が取得でき、NTTのアナログ電話で支払いの必要があった電話加入権(施設設置負担金)を払う必要がありません。基本料金や通話料もNTTのアナログ電話よりもわずかながらも安いのが特徴です。


従来通りのアナログ電話の使い方ができますが、社員スマホにアプリインストールさせ内線化をするといった次世代型の運用をすることはできません。

4 NTT加入電話(03番号)

NTT東日本・西日本が提供している従来からある固定電話サービスで、アナログ電話と呼ばれることもあります。
2014年前後を境に光電話との加入者数は逆転しましたが、それでもまだまだ加入者数が多いのが現状です。


災害時や停電時などでも、物理的に電話回線が切断しない限りは通話ができ、安定した通話品質を誇るなどの特徴があります。
しかし、電話回線の敷設やNTTの局舎設備の維持など物理的な管理・維持コストがかかるため、どうしても初期費用や基本料・通話料が高くなってしまうというデメリットがあります。
また、直収型電話と同様スマホとの連携などもできません。

まとめ

このように03など市外局番が使える固定電話サービスにはいくつかのサービスがあり、各サービスにメリットとデメリットがあります。
導入コストや運用コストは総じて050型IP電話に比べると高くなります。しかし、安定した通話ができたり、03という馴染みのある市外局番番号が取得でき、ビジネスで使う番号としての信頼度は050とは比べ物になりません。


050型IP電話にもスマホアプリで使えるサービスなど様々なサービスが存在しますが、なんといっても導入コストや運用コストの安さは魅力的です。050から始まる番号のため、対外的な信頼度が重要視されるような職種や会社の方には向いていませんが、「なんでもいいから仕事用の電話番号が欲しい」「携帯番号をおおやけにするのは嫌だ」「海外への通話が多いので通話料を安く抑えたい」など用途がはっきりとしている方には十分魅力的な選択肢となります。


スタートアップなど小規模企業でも、できれば03など市外局番の番号を取得するのがベターですが、自身の仕事における「対外的な電話番号の重要性」をよく考慮し、あとは費用面と折り合いながら03がベターなのか?050で十分か?を考えてみると良いでしょう。

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