引っ越しの際に固定電話番号で困ること
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企業規模の拡大や業務の都合上、拠点を移さなければならない場合は事務所の引っ越しが必要です。その際、意外と困りやすいのが固定電話番号です。「引っ越ししたら番号が変更になった」「顧客や取引先への周知が面倒」といったデメリットを感じている企業はたくさんあります。もしこうしたことでお困りなら、番号ポータビリティ対応のクラウドPBXの導入がおすすめです。「なぜクラウドPBXで解決できるの?」「固定電話だと困ることは他にある?」など、疑問を持つ方もいることでしょう。
そこで今回は、引っ越し時に固定電話番号だと困ること、番号ポータビリティで解決できる引っ越し時の課題、固定電話番号ポータビリティを利用する時の注意点、クラウドPBX導入のメリットについて解説します。
引っ越しの際に固定電話番号で困ること
事務所移転をする場合、固定電話の回線を引いているケースでは、電話も引っ越しが必要です。引っ越し作業に追われつつ電話会社に問い合わせて手続きを進めると、「電話番号が変わります」と伝えられることもあるでしょう。実は、同一の市区内の引っ越しであっても、現在利用している固定電話番号をそのまま利用できず、変更になることがあるのです。
固定電話番号は、NTTの収容局ごとに管理されています。そのため、引っ越しで対応する収容局が変わる場合、たとえ同市区内であってもシステム的に固定電話番号も変更しなければなりません。例えば、東京23区内には100以上のNTT収容局があります。そのため、同一区内の引っ越しであっても固定電話番号が変わってしまうケースはかなり多くあるのです。
ちなみに、NTT以外の電話サービスであっても、NTTの収容局に依存して提供している場合は電話番号が変更になります。
銀行や登記などへの電話番号の変更手続きが必要
銀行口座開設や法人登記をする場合、固定電話番号が必要です。もし引っ越しにより固定電話番号が変更になるならば、住所だけでなく電話番号も変更手続きをしなければなりません。
取引先に変更の連絡が必要
引っ越し後、取引先やお問い合わせをしてもらう顧客のために、変更になった固定電話番号を知らせなければなりません。ホームページの書き換えやお知らせメール・ハガキなどの手配が必要です。
チラシや名刺などの再印刷が必要
既存の販促用のチラシや名刺に古い電話番号が記載されている場合、変更後の電話番号に変更して再印刷する必要があります。
電話問い合わせ窓口への問い合わせが減る
引っ越し後、固定電話番号が変更になったことが取引先や顧客に周知されない間は、窓口への問い合わせが減ることが予想されます。
間違い電話が増える
取得した固定電話番号はまったくの新規とは限らず、以前使っていた企業・個人がいることが少なくありません。そのため、引っ越し後に間違い電話が増える可能性があります。
クラウドPBXとは? 固定電話番号ポータビリティとは?
クラウドPBXとは、インターネット回線を使ってクラウド上のPBXに接続して利用するIPサービスです。PBXとは、従来のビジネスフォンでオフィスに設置していた電話交換機のことです。機器を設置する必要がないため、狭い場所でも気軽に導入でき、回線工事も必要ありません。
各社のサービスにより内容は異なりますが、スマホの内線化、パーク保留、時間外アナウンス、転送電話機能などが利用できます。ほとんどのクラウドPBXで、固定電話番号を取得、利用が可能になっています。
固定電話番号の市外局番は、総務省のホームページに掲載されている番号区画内の住所で利用することができます。
総務省 市外局番の一覧
https://www.soumu.go.jp/main_sosiki/joho_tsusin/top/tel_number/shigai_list.html
上記に掲載されている、WORDやPDFの資料によると、市外局番03の番号区画は、「東京都23区、狛江市(西和泉を除く。)、調布市(入間町、国領町八丁目、仙川町、西つつじヶ丘二丁目、東つつじヶ丘、緑ヶ丘及び若葉町に限る。)、三鷹市中原一丁目」となっています。番号区画内であっても、NTTの収容局が区画内に複数存在し個別に管理されているため、電話番号が変わってしまうのです。クラウドPBXサービスでは、収容局ではなく、クラウド上で管理するため、番号区画内であれば、引っ越しても電話番号は変わりません。
固定電話番号ポータビリティとは、東京03や大阪06など市外局番で始まる固定電話番号を、使用している電話番号をそのまま別の会社に移行する手続きのことです。NTTのアナログ回線、ISDN回線で取得した加入電話の固定電話番号であれば、現在利用している電話会社に関係なく固定電話番号ポータビリティが可能となります。
固定電話番号ポータビリティについて詳しくはこちらの記事をご確認ください。
固定電話番号ポータビリティ(ナンバーポータビリティ)について
固定電話番号ポータビリティの手続きにより、今利用している固定電話番号をそのまま変更せずにクラウドPBXに移転することが可能となります。
固定電話番号ポータビリティで解決できること
クラウドPBXを導入して固定電話番号ポータビリティを行えば、いま使っている電話番号を引っ越し後もそのまま利用できます。そのため、電話番号が変わることで発生する課題は解決可能です。
また、クラウドPBXはNTTの収容局に依存しないため、番号区画内であれば、今後引っ越しをしても固定電話番号は変更する必要がありません。
固定電話番号ポータビリティを利用する際の注意点
固定電話番号ポータビリティを利用する場合、いくつか注意点があります。
固定電話番号ポータビリティが利用できない場合がある
固定電話番号ポータビリティを利用するには、以下のいずれかの条件に合っている必要があります。
- NTTのアナログ回線だった
- ISDN回線で取得した
これらの条件に合わない場合、固定電話番号ポータビリティは利用できないので注意しましょう。
番号ポータビリティに対応しているクラウドPBXが必要
クラウドPBXのベンダーによっては、固定電話番号ポータビリティに対応していないケースがあります。この場合、前述の条件に合っていたとしても、固定電話番号ポータビリティができないため、既存の固定電話番号を使い続けられません。
引っ越し以外でのクラウドPBXのメリット
企業の引っ越し時に合わせてクラウドPBXを導入すると、既存の固定電話番号をそのまま使い続けられるなどのメリットがあります。それ以外にもクラウドPBXには以下のようなメリットがあります。
さまざまなコストを削減できる
クラウドPBXは、ベンダー側でクラウド上にPBXシステムを構築します。そのため、従来のビジネスフォンと違って主装置の購入や設置工事が不要であり、初期費用を大幅に抑えられます。
また、外出中やリモートワーク中の社員や離れた拠点との通話を外線ではなく、無料の内線で行えます。そのため、社内コミュニケーションにおける通話コストをまるまる削減可能です。
短期間で導入できる
クラウドPBXは設置工事が不要であり、短期間で導入可能です。ベンダーによってはネット上で申し込みから開設まででき、Webで完結できます。ベンダーにもよりますが、早ければ即日、遅くとも5営業日くらいで開設でき、導入がスピーディーです。
業務効率化に役立つ機能がある
クラウドPBXは従来のビジネスフォンと比較して、業務効率に役立つ機能が豊富にあり、気軽に導入できます。
代表的なものとしては、以下のような機能があります。
- ユーザとの通話を録音できる通話録音
- 自動音声にて着信先を振り分けるIVR(自動音声応答)
- 社内コミュニケーションを活発化するチャットや電話会議機能
- クラウド上で連絡先を一元管理できるWeb電話帳
- クラウド上でFAXの送受信を行えるネットFAX
- 社内での受付をタブレットで行う受付アプリ
これらの機能を活用すれば、いまある課題を解決して、業務効率化やコスト削減を実現できることでしょう。
固定電話番号ポータビリティができる03plusの紹介
ここで、03plusについてご紹介させていただきます。03plusは、固定電話番号ポータビリティサービスを提供しているクラウドPBXサービスのひとつです。工事不要で、スマートフォンのアプリを利用して固定電話番号の発着信、通話などを行うことが可能です。クラウドPBXの機能があるので、内線通話やパーク保留、代表番号を複数の端末で発着信することができます。FAXをスマートフォンで送受信できるインターネットFAX機能や指定した時間帯にアナウンスが対応する、時間外アナウンス機能など豊富なオプションを利用可能です。固定電話番号ポータビリティのほか、新規に電話番号を取得することも可能です。東京03以外にも、大阪06、横浜045など、全国12都道府県、46局番に対応しています。
サービス内容について、詳しくは、03plusのホームページをご確認ください。
https://03plus.net/
番号移転オプションの手続きに、以下のバナーからご確認ください。
引っ越しで固定電話番号が変わってしまうとお困りの際は、ぜひ03plusの利用をご検討ください。
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まとめ
今回は、引っ越し時に固定電話番号で困ることをまとめました。
法人では、信頼性の高い固定電話番号を使うのが当たり前です。しかし、引っ越しをする際、NTTの収容局をまたいでしまうと電話番号を変更しなければなりません。企業にとって電話は大切な顧客とのやり取り窓口ですから、変更になるとさまざまな困りごとがでてきます。新電話番号を顧客や取引先へ早急に知らせる、ホームページやチラシ・名刺の記載を変更するなど、手間や費用が多くかかります。しかし、こうした対応が遅れると窓口への問い合わせが激減し、機会損失や顧客満足度の低下を招くことになるでしょう。
こうした課題を解決するのが、NTT収容局に依存していないクラウドPBXの導入です。固定電話番号ポータビリティに対応しているベンダーであれば、既存の電話番号をそのまま利用できます。また、再び引っ越しをする場合でも、同一の市外局番内であれば、電話番号をそのまま利用可能です。他にも、業務効率アップやコスト削減を実現するメリットが、クラウドPBXには数多くあります。
これから引っ越しをする、将来的に規模拡大で引っ越しを予定しているといった場合は、クラウドPBXを導入しましょう。中でもおすすめなのは、主要46局の市外局番つき電話番号を取得でき、番号ポータビリティに対応していて豊富な機能を取り揃えるクラウドPBX「03plus」です。ぜひご検討ください。