固定電話番号ポータビリティ(LNP)の条件について
目次
固定電話番号ポータビリティとは
固定電話番号ポータビリティとは、03や06など市外局番で始まる固定電話番号について、使用している電話番号をそのまま別の会社に移行する手続きのことです。
固定電話番号ポータビリティについて詳しくはこちらの記事をご確認ください。固定電話番号ポータビリティ(ナンバーポータビリティ)について
すべての固定電話番号が番号ポータビリティできる、というわけではなく、固定電話番号ポータビリティできる番号には、条件があります。その条件とは、「NTT東日本・西日本の「一般加入電話」または「ISDN電話」で取得した電話番号」というかたちになっています。
固定電話番号ポータビリティできる例、できない例
固定電話番号ポータビリティの条件は、"取得"が加入電話またはISDN電話ということなので、現在どのサービスで利用されているかは条件に入りません。わかりやすくするために、具体的に、大手電話会社が提供している代表的なサービスを例示して、整理すると以下のようになります。
以下、一番左側がその固定電話番号を取得したサービスとなります。
〇は、番号移転できる
×は、番号移転できない
NTT加入電話で利用中であれば、別の会社の電話サービスに移転が可能です。
NTT 加入電話 → NTTひかり電話 〇
NTT 加入電話 → KDDI auひかり電話 〇
NTT 加入電話 → Softbankおとくライン 〇
NTT ひかり電話で取得したひかり電話専用番号は、別の会社に移転することができません。
NTT ひかり電話 → KDDI auひかり電話 ×
NTT ひかり電話 → Softbankおとくライン ×
NTT以外の電話会社で取得した番号も移転できません。
KDDI auひかり電話 → Softbankおとくライン ×
Softbankおとくライン → KDDI auひかり電話 ×
KDDI auひかり電話 → NTTひかり電話 ×
Softbankおとくライン → NTTひかり電話 ×
ただし、NTTひかり電話で取得したひかり電話専用番号については、NTTから光コラボへ転用、光コラボ事業者間の乗り換えについては可能です。
NTT ひかり電話 → 光コラボひかり電話 〇
光コラボひかり電話A社 → 光コラボひかり電話B社 〇
各サービスの詳細については以下のリンクからご確認ください。
NTT 加入電話
https://web116.jp/shop/annai/sin/sinki_00.html
NTTひかり電話
NTT東日本
https://flets.com/hikaridenwa/
NTT西日本
https://flets-w.com/opt/hikaridenwa/
KDDI auひかり電話
https://www.kddi.com/phone/au-hikariphone/
Softbankおとくライン
https://www.softbank.jp/biz/voice/otoku/
NTTから固定電話番号ポータビリティを行った時の住所が引っ越しで変更になっていない場合、休止手続き継続を忘れていない場合などは、NTTに戻すことが可能です。
NTT 加入電話 → KDDI auひかり電話 → NTT 加入電話 〇
NTT 加入電話 → Softbankおとくライン → NTT 加入電話 〇
固定電話番号ポータビリティができるのは大手の電話会社だけではありません。クラウドPBXやIP電話サービスを提供している会社の中にも、固定電話番号ポータビリティサービスを提供している会社があります。
03plusは、大手電話会社以外で、固定電話番号ポータビリティサービスを提供しているサービスのひとつです。
03plusは、固定電話番号をスマートフォンで発着信できるIP電話サービスとなっています。03plusでは、別の電話会社から電話番号を仕入れるようなかたちでサービスを提供しています。提供エリア内の固定電話番号であれば、番号移転オプションをご契約いただくかたちで、固定電話番号ポータビリティが可能です。
03plusを加えて整理すると以下のようになります。
NTT 加入電話 → 03plus 〇
NTT 加入電話 → NTTひかり電話 → 03plus 〇
NTT 加入電話 → KDDI auひかり電話 → 03plus 〇
NTT 加入電話 → Softbankおとくライン → 03plus 〇
KDDI auひかり電話 → 03plus ×
Softbankおとくライン → 03plus ×
03plusは光コラボ事業者ではないため、NTTひかり電話で取得されたひかり電話専用番号を移転することはできません。
NTTひかり電話 → 03plus ×
もちろん、03plusに固定電話番号ポータビリティした場合でも、NTTに戻すことが可能です。ただし、引っ越し等で住所が変わってしまっている場合など、番号そのまま戻すことができないケースがあるので注意が必要です。
NTT 加入電話 → 03plus → NTT 加入電話 〇
なお、03plusで取得した電話番号は、他社の電話サービスに移転することはできません。
03plus → NTT 加入電話 ×
固定電話番号の指定事業者について
ここまでの条件が理解できたとして、記憶があいまいだったり、記録がなかったりした場合、 使用している番号が固定電話番号ポータビリティ可能なNTT加入電話・ISDNで取得した電話番号かどうかについては、知る方法はあるのでしょうか?
総務省のホームページに掲載されている資料から、市外局番と市内局番がどの電話会社に指定されているものか、確認することができます。 指定された市外局番市内局番の組み合わせは、指定された事業者以外から取得することはできませんので、この資料から、ある程度は自分で調べることができます。
総務省 電気通信番号指定状況
https://www.soumu.go.jp/main_sosiki/joho_tsusin/top/tel_number/number_shitei.html
具体的には、上記ページに掲載されているPDFやエクセルの資料のうち、例えば、東京03の番号であれば、「3から始まる市外局番」のものを開き、03に続く、市内局番を検索するかたちになります。
指定されてる事業者が東日本電信電話株式会社(NTT東日本)、西日本電信電話株式会社(NTT西日本)以外の場合は、固定電話番号ポータビリティができない固定電話番号となります。
指定されている電話会社が、NTTの場合は、現在契約中の電話サービスの問い合わせ窓口に確認しましょう。
ちなみに、2021/3/1時点の総務省のサイトに掲載されている固定電話番号の指定事業者は以下の通りです。
- 株式会社QTnet
- 株式会社エネルギア・コミュニケーションズ
- 株式会社STNet
- 株式会社オプテージ
- 西日本電信電話株式会社
- Coltテクノロジーサービス株式会社
- 大江戸テレコム株式会社
- 株式会社日本緊急通報サービス
- 株式会社アイ・ピー・エス
- 株式会社三通
- ZIPTelecom株式会社
- 中部テレコミュニケーション株式会社
- 株式会社ジュピターテレコム
- アルテリア・ネットワークス株式会社
- 楽天モバイル株式会社
- 東日本電信電話株式会社
- KDDI株式会社
- エヌ・ティ・ティ・コミュニケーションズ株式会社
- ソフトバンク株式会社
- 東北インテリジェント通信株式会社
(順不同)
03plusを含め、上記以外の会社が行っている固定電話サービスは、すべて上記のいずれかの事業者から電話番号の卸提供を受けるなどして行っているものとなります。
固定電話番号ポータビリティができる03plusの紹介
固定電話番号ポータビリティができる03plusについてご紹介させていただきます。03plusは、スマホで固定電話番号が使えるIP電話サービスです。工事不要で、スマートフォンのアプリを利用して固定電話番号の発着信、通話などを行うことが可能です。
クラウドPBXの機能があるので、内線通話やパーク保留、代表番号を複数の端末で発着信することができます。
FAXをスマートフォンで送受信できるインターネットFAX機能や指定した時間帯にアナウンスが対応する、時間外アナウンス機能など豊富なオプションを利用可能です。固定電話番号ポータビリティのほか、新規に電話番号を取得することも可能です。東京03以外にも、大阪06、横浜045など、全国12都道府県、46局番に対応しています。
サービス内容について、詳しくは、03plusのホームページをご確認ください。https://03plus.net/
番号移転オプションの手続きに、以下のバナーからご確認ください。
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