固定電話番号ポータビリティ(LNP)の条件について
固定電話番号ポータビリティ(LNP)の条件について
目次
固定電話番号ポータビリティとは

固定電話番号ポータビリティとは、03や06など市外局番で始まる固定電話番号について、使用している電話番号をそのまま別の会社に移行する手続きのことです。
固定電話番号ポータビリティについて詳しくはこちらの記事をご確認ください。固定電話番号ポータビリティ(ナンバーポータビリティ)について
すべての固定電話番号が番号ポータビリティできる、というわけではなく、固定電話番号ポータビリティできる番号には、条件があります。ただし、2025年1月に開始された双方向番号ポータビリティ制度により、大幅に条件が緩和されたため、ほぼすべての固定委電話番号が番号ポータビリティの対象となりました。(それまでは、「NTT東日本・西日本の「一般加入電話」または「ISDN電話」で取得した電話番号」というかたちになっていました。)
固定電話番号ポータビリティできる例、できない例

固定電話番号ポータビリティの条件は緩和されました。 わかりやすくするために、具体的に、大手電話会社が提供している代表的なサービスを例示して、整理すると以下のようになります。
以下、一番左側がその固定電話番号を取得したサービスとなります。
〇は、番号移転できる
×は、番号移転できない
NTT加入電話で利用中であれば、別の会社の電話サービスに移転が可能です。
NTT 加入電話 → NTTひかり電話 〇
NTT 加入電話 → KDDI auひかり電話 〇
NTT 加入電話 → Softbankおとくライン 〇
NTT ひかり電話で取得したひかり電話専用番号も、別の会社に移転することができます。
NTT ひかり電話 → KDDI auひかり電話 〇
NTT ひかり電話 → Softbankおとくライン 〇
NTT以外の電話会社で取得した番号も移転できます。
KDDI auひかり電話 → Softbankおとくライン 〇
Softbankおとくライン → KDDI auひかり電話 〇
KDDI auひかり電話 → NTTひかり電話 〇
Softbankおとくライン → NTTひかり電話 〇
NTTひかり電話で取得したひかり電話専用番号については、NTTから光コラボへ転用、光コラボ事業者間の乗り換えについては可能です。これは固定電話番号ポータビリティではなく、転用や流用と呼ばれます。
NTT ひかり電話 → 光コラボひかり電話 〇
光コラボひかり電話A社 → 光コラボひかり電話B社 〇
各サービスの詳細については以下のリンクからご確認ください。
NTT 加入電話
https://web116.jp/shop/annai/sin/sinki_00.html
NTTひかり電話
NTT東日本
https://flets.com/hikaridenwa/
NTT西日本
https://flets-w.com/opt/hikaridenwa/
KDDI auひかり電話
https://www.kddi.com/phone/au-hikariphone/
Softbankおとくライン
https://www.softbank.jp/biz/voice/otoku/
NTTから固定電話番号ポータビリティを行った時の住所が引っ越しで変更になっていない場合、休止手続き継続を忘れていない場合などは、NTTに戻すことも可能です。
NTT 加入電話 → KDDI auひかり電話 → NTT 加入電話 〇
NTT 加入電話 → Softbankおとくライン → NTT 加入電話 〇
ただし、すべてのケースで希望する通信サービスに移行できるということにはなりません。
固定電話番号ポータビリティができるのは大手の電話会社だけではありません。クラウドPBXやIP電話サービスを提供している会社の中にも、固定電話番号ポータビリティサービスを提供している会社があります。
以下のように、同一事業者間となるようなケースでは注意が必要な場合があります。
クラウドPBXサービスA(卸元がNTTコミュニケーションズ) →クラウドPBXサービスB(卸元がNTTコミュニケーションズ)
※卸元は一例です。
上記のように、卸元が同一の場合は、「異なる事業者間の番号移転」にはならないので、移転できないケースがありますので注意が必要です。
03plusは、電話番号の卸提供を受けて、固定電話番号ポータビリティに対応しているサービスのひとつです。
03plusは、固定電話番号をスマートフォンで発着信できるIP電話サービスとなっています。固定電話番号を仕入れるかたちでサービスを提供していますが、提供エリア内の固定電話番号であれば、番号移転オプションをご契約いただくかたちで、固定電話番号ポータビリティが可能です。
03plusについては以下のようになります。
NTT 加入電話 → 03plus 〇
NTT 加入電話 → NTTひかり電話 → 03plus 〇
NTT 加入電話 → KDDI auひかり電話 → 03plus 〇
NTT 加入電話 → Softbankおとくライン → 03plus 〇
KDDI auひかり電話 → 03plus 〇
Softbankおとくライン → 03plus 〇
他社クラウドPBXやIP電話 → 03plus 〇
03plusは光コラボ事業者ではないため、NTTひかり電話で取得されたひかり電話専用番号を転用や流用で移転することはできませんが、双方向番号ポータビリティの固定電話番号ポータビリティは可能です。
NTTひかり電話 → 03plus 〇
もちろん、03plusに固定電話番号ポータビリティした場合でも、NTTに戻すことが可能です。ただし、引っ越し等で住所が変わってしまっている場合など、番号そのまま戻すことができなくなってしまうようなケースがあるので注意が必要です。
NTT 加入電話 → 03plus → NTT 加入電話 〇
なお、03plusで取得した電話番号も、双方向なので、他社の電話サービスに移転することができます。
03plus → NTT 加入電話 〇
固定電話番号の指定事業者について

固定電話番号ポータビリティを行うには、申請時に、どの指定事業者の番号かを明確に伝える必要があります。ここまでの条件が理解できたとして、記憶があいまいだったり、記録がなかったりした場合、 使用している番号がどこの番号なのか、例えば、NTT加入電話・ISDNで取得した電話番号かなどについて、知る方法はあるのでしょうか?
総務省のホームページに掲載されている資料から、市外局番と市内局番がどの電話会社に指定されているものか、確認することができます。 指定された市外局番市内局番の組み合わせは、指定された事業者以外から取得することはできませんので、この資料から、ある程度は自分で調べることができます。
総務省 電気通信番号指定状況
https://www.soumu.go.jp/main_sosiki/joho_tsusin/top/tel_number/number_shitei.html
具体的には、上記ページに掲載されているPDFやエクセルの資料のうち、例えば、東京03の番号であれば、「3から始まる市外局番」のものを開き、03に続く、市内局番を検索するかたちになります。
指定されてる事業者がどこの通信事業者のものかがわかれば、問い合わせが可能になります。
指定されている電話会社がわかったら、その会社の問い合わせ窓口にさらに詳細を確認してみましょう。
ちなみに、2025/1/6時点の総務省のサイトに掲載されている固定電話番号の指定事業者は以下の通りです。
- 株式会社QTnet
- 株式会社STNet
- 株式会社オプテージ
- 西日本電信電話株式会社
- Coltテクノロジーサービス株式会社
- 大江戸テレコム株式会社
- 株式会社アイ・ピー・エス・プロ
- 株式会社三通
- ZIPTelecom株式会社
- 中部テレコミュニケーション株式会社
- アルテリア・ネットワークス株式会社
- 楽天モバイル株式会社
- 東日本電信電話株式会社
- KDDI株式会社
- エヌ・ティ・ティ・コミュニケーションズ株式会社
- ソフトバンク株式会社
- 株式会社トークネット
- 株式会社エネコム
- 株式会社日本緊急通報サービス
(順不同)
なお、上記のうち、株式会社日本緊急通報サービスを除く18社が双方向番号ポータビリティの開始についてリリースしています。
主なリリースは以下の通り。
NTT東日本
https://www.ntt-east.co.jp/release/detail/20241112_01.html
NTT西日本
https://www.ntt-west.co.jp/info/support/oshirase20241225.html
KDDI
https://newsroom.kddi.com/news/detail/kddi_nr-320_3584.html
ソフトバンク
https://www.softbank.jp/corp/news/press/sbkk/2024/20241112_01/
NTTコミュニケーションズ
https://www.ntt.com/business/services/voice-video/voip/ipvoice/lp/info-portability.html
固定電話番号ポータビリティができる03plusの紹介

固定電話番号ポータビリティができる03plusについてご紹介させていただきます。03plusは、スマホで固定電話番号が使えるIP電話サービスです。工事不要で、スマートフォンのアプリを利用して固定電話番号の発着信、通話などを行うことが可能です。
クラウドPBXの機能があるので、内線通話やパーク保留、代表番号を複数の端末で発着信することができます。
FAXをスマートフォンで送受信できるインターネットFAX機能や指定した時間帯にアナウンスが対応する、時間外アナウンス機能など豊富なオプションを利用可能です。固定電話番号ポータビリティのほか、新規に電話番号を取得することも可能です。東京03以外にも、大阪06、横浜045など、全国12都道府県、46局番に対応しています。
サービス内容について、詳しくは、03plusのホームページをご確認ください。https://03plus.net/
番号移転オプションの手続きに、以下のバナーからご確認ください。
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