ビジネスフォンからクラウドPBXに乗り換えるべき?メリットや乗り換えの際の注意点を解説

ビジネスフォンは一般家庭の電話機よりも高度な機能を利用できます。しかしインターネットが普及しスマホを当たり前に使う昨今では、オフィスでしか利用できないビジネスフォンは中途半端な存在になりつつあります。「ビジネスフォンからクラウドPBXに乗り換えようかな」そう考えている企業も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、ビジネスフォンが抱えている問題点、クラウドPBXに乗り換えるメリット、乗り換え時の注意点について解説します。

目次

ビジネスフォンとクラウドPBXとは?

オフィスで使われる電話環境には、従来のビジネスフォンと、近年多くの企業で導入が進んでいるクラウドPBXがあります。

まずはそれぞれの特徴を理解するために、ビジネスフォンとクラウドPBXの仕組みから見ていきましょう。

ビジネスフォンとは?

ビジネスフォンとは、オフィスなどで利用される電話システムのことで、「PBX(主装置)」と「専用の電話機」を組み合わせて構成されています。

主装置は複数の外線と内線とをつなぐ役割を担っており、外線からの電話や外線への電話、そして内線通話を管理・制御しています。ビジネスフォンが1つの電話番号を使って同時に複数の電話ができるのも、この主装置がコントロールしているからなのです。この主装置に専用の電話機を繋ぐことでさまざまな機能が利用できます。

なお、主装置とPBXとは厳密には違いがあります。

主装置は100台程度までの電話機の接続が可能な、小規模~中規模のオフィスで利用されるもの、一方PBXは1,000台を超える電話機の接続もできる、大規模オフィスで使われるものです。

クラウドPBXとは

クラウドPBXとは、電話交換機(PBX)をクラウド上に設置し、インターネット回線を利用して通話を行うサービスです。

従来のビジネスフォンのようにオフィス内に主装置を設置する必要がなく、インターネット環境があれば、スマホやPC、タブレットなどさまざまな端末から利用できます。そのため、オフィスだけでなく外出先や自宅でも会社の電話番号を使って発着信が可能です。クラウドPBXを導入すれば、場所にとらわれない柔軟な電話環境を構築できます。

また、内線・外線・転送といった基本機能に加え、ITを活用したさまざまな機能を利用・連携できる点も特徴です。

さらに、導入時の工事や機器設置が不要なため初期コストを抑えやすく、機器の維持管理・買い替えが不要なことから運用コストも抑えやすい傾向があります。

クラウドPBXとビジネスフォンとの違い

クラウドPBXとビジネスフォンは、どちらも企業で利用される電話システムですが、仕組みや使い方には大きな違いがあります。ここでは、主な違いを表で比較して解説します。

ビジネスフォンクラウドPBX
PBX(主装置)オフィス内に設置クラウド上
利用場所オフィス内のみインターネット環境があればどこでも利用可能
利用端末専用電話機スマホ・PC・タブレットなど複数端末に対応
導入コスト高い(機器・工事が必要)低い(機器・工事不要)
運用コスト保守・管理費用が発生保守・管理はベンダーが行い、料金は月額制で管理しやすい
導入スピード数週間~最長1ヶ月程度即日~数日で利用可能
拡張性工事が必要Web上で柔軟に変更可能
機能性基本機能のみIT連携機能が豊富
テレワーク対応基本不可(構成次第で対応可能)対応しやすい
災害対応設備停止リスクあり分散利用できるため継続しやすい
移転時の固定電話番号の変更同一エリアでも管轄(収容局)が変わると番号変更の可能性あり同一エリア内であれば番号を維持可能(ただし、サービスや番号種別、提供条件による)

このように、ビジネスフォンとクラウドPBXでは導入から運用まで、さまざまな面で違いがあります。

ビジネスフォンが抱える課題点とは?

ビジネスフォンは業務効率化に役立つ一方で、導入や運用においていくつかの課題があります。主なポイントは以下の通りです。

・設置や増設に工事が必要で、時間と費用がかかる

導入時だけでなく、電話機の増設時にも工事が必要となるため、すぐに利用できず、コストもかかります。

・オフィス内でしか利用できない

固定電話機での利用が前提のため、外出先から会社番号で対応できず、業務が非効率になりやすくなります。

・メンテナンスが必要

主装置の保守や故障時の対応が必要となり、費用や手間がかかります。

・リースは途中解約ができない・違約金が発生することがある

リース契約の場合、途中解約が難しく、解約時には違約金が発生することがあります。

・外線転送を利用すると通話料が発生する

外出中の社員への通話取り次ぎに外線転送を利用すると通話料がかかるため、利用状況によっては運用コストが増加する点に注意が必要です。

このように、ビジネスフォンは導入や運用においてさまざまな制約やコストが発生しやすい点が課題です。特に、工事の手間や場所に依存する運用、契約や通話料に関する制約は、業務効率や柔軟性に影響を与える要因となります。

こうした課題を踏まえると、より柔軟で効率的な電話環境を構築するためには、クラウドPBXなどの別の選択肢も検討する必要があるといえるでしょう。

クラウドPBXに乗り換えるメリット

ビジネスフォンは便利である一方で、さまざまな問題点があります。そうした問題点を解決し、さらなる業務効率アップやコスト削減を実現できるのがクラウドPBXです。ビジネスフォンからクラウドPBXに乗り換えるとどのようなメリットがあるのか解説します。

ビジネスフォンより時間や費用を節約できる

クラウドPBXに乗り換えれば、時間や費用を節約できます。

ビジネスフォンは配線工事や主装置・電話端末購入が必要であるため、導入時に多くの時間や費用がかかります。また、アナログ回線を使用するため、遠距離通話料金が割高になり、通話コストも高くなる傾向にあります。

しかしクラウドPBXは、クラウド上に主装置のシステムを設置するため、導入工事は不要です。さらに、電話回線としてインターネットを利用したIP電話回線を使用すれば、通話料金は全国一律になり、外出先の社員とも内線通話を行えます。そのため、導入にかかる時間や初期費用・毎月の通話コストを大幅に削減できます。

また、クラウドPBXにはビジネスに役立つ機能が豊富に搭載されています。自社に合った機能をうまく活用すれば、業務効率アップやコスト削減も実現可能です。

端末数の増減設定が簡単

クラウドPBXならば、端末数の増減も簡単に行えます。

ビジネスフォンの場合は前述の通り、台数を増やす際に時間や費用がかかります。しかし、クラウドPBXならばスマホやPCなどの端末から設定画面にアクセスして、簡単に端末数の増減を行えます。台数を増やしたければ契約数をそれにあわせて増やし、減らす場合は契約数も減らせるため、コスト面でのムダもありません。

例えば、キャンペーンなどで通常より電話対応数が増えると予想される場合は事前に端末数を増やし、キャンペーン終了後に元に戻すといった対応をスムーズに行えます。

スマホやPCを使って社外でも利用できる

クラウドPBXに乗り換えれば、社外でもスマホやPCから電話業務を行えます。

ビジネスフォンはオフィス内にPBXを設置するため、会社でしか電話業務を行えませんでした。そのため、外出中は電話対応ができない、または会社宛の電話に対応するための電話番を配置するといった選択に迫られます。

クラウドPBXならばクラウド上にPBXを設置して、会社の電話環境を構築します。そのため、スマホやPCなどからいつでもどこでも電話業務を行えます。例えば、外出中の社員でも会社宛の電話にスマホですぐに対応できるほか、テレワーク中の社員がPCで電話対応をすることも可能です。そのため、クラウドPBXならば、働き方の幅が広がるとともに、スムーズな顧客対応を行えるようになります。

社員の私用スマホやPCを電話に利用できる

社員の私用スマホやPCをそのまま電話に利用できることもメリットです。

クラウドPBXは、専用のビジネスフォン端末を用意しなくても、社員がもともと使用しているスマートフォンやパソコンにアプリをインストールするだけで、業務用の電話として活用できます。そのため、新たな機器を購入する必要がなく、コストを抑えられます。

「私用の端末だとプライベートとの切り分けが難しそう」と考える方もいるかもしれません。しかし、クラウドPBXでは、契約時に電話番号を取得できます。業務では取得した番号を、プライベートでは個人用の番号を利用という形で使い分けることが可能です。そのため、仕事とプライベートの切り分けやプライバシーの確保をしっかり行えます。

ビジネスフォン以上に便利な機能が豊富

クラウドPBXには、従来のビジネスフォンにはなかった多彩な機能が標準で備わっています。

例えば、着信を自動で振り分けるIVR(自動音声応答)、通話の録音機能や履歴の閲覧機能、PCとの連携によって顧客情報を表示できるCTI機能など、業務効率を高める仕組みが充実しています。

また、クラウド上でシステムが管理されているため、機能の追加や設定変更もオンラインで簡単に行えます。例えば、ペーパーレス化のためにインターネットFAXを導入したいと考えているとします。その場合、Webの管理画面にて機能追加や契約をすれば、すぐに導入可能です。

このように、クラウドPBXは従来のビジネスフォンと比べて柔軟性が高く、便利な機能が豊富に揃っています。そのため、クラウドPBXへ移行する企業が増えています。

オフィス移転で電話番号を維持できる場合がある

クラウドPBXに乗り換えておけば、オフィス移転時も電話番号を維持できる可能性があります。

アナログ回線の場合は収容局が変わると電話番号も変わってしまいます。そのため、近距離の移転であっても、電話番号が変更になるリスクがあります。

しかし、クラウドPBXで利用されるIP電話回線であれば、ベンダー側が電話番号を管理しているため、収容局のエリアが変わっても同一市外局番のエリア内であれば電話番号が変わりません。例えば、「03」のエリアである東京23区内であれば、どこに移転しても同じ電話番号を使い続けられます。同じ番号を使い続けられれば、ホームページや名刺の電話番号記載を変更する時間や費用を抑えられるため、企業にとっては大きなメリットとなることでしょう。

複数の拠点間でも内線で連絡が取れる

複数拠点間で連絡を取り合う際、クラウドPBXならば内線で行えます。

ビジネスフォンの場合、オフィス内でしか内線通話は行えません。これは、PBXがオフィスに設置されていて、その拠点のみでしか電話環境が構築されていないためです。

しかしクラウドPBXは、クラウド上にPBXを設置して電話環境を構築しますので、離れた拠点であっても同じ電話システムを利用できます。そのため、拠点間通話を内線で行えるのです。例えば、東京本社から大阪支社に電話する際も、外線ではなく無料の内線で通話できます。複数拠点でスムーズに通話できるため、通話コスト削減だけでなく、情報の共有がスムーズになって業務効率を高めることができるでしょう。

機器のメンテナンスや入れ替えの必要がない

クラウドPBXであれば、機器のメンテナンスや入れ替えは不要です。

ビジネスフォンは、オフィス内に設置したPBXを自社で管理しなければなりません。故障リスクを抑えるために定期的なメンテナンスが必要なうえ、万が一故障があれば費用をかけて修理します。また、耐用年数である6年を目安にPBXの買い替えもしなければなりません。買い替え時には、初期導入時と同等のコストがかかります。

一方、クラウドPBXは自社で管理する必要がありません。システムのメンテナンスやトラブル対応は全てベンダー側で行います。システムのアップデートもベンダー側が行うため、自社で入れ替えることはありません。そのため、ビジネスフォンと比べてクラウドPBXは管理の手間やコストがかからないのがメリットです。

BCP対策に役立つ

クラウドPBXへの乗り換えは、BCP対策にもなります。BCP対策とは、災害やテロなどの緊急時でも事業へのダメージを最小限に抑え、業務を早期復旧させるための計画・対策のことです。

ビジネスフォンはPBXによって制御されているため、設置されているオフィスまで行かなければ電話は使えません。そのため、災害によりオフィスに行けなければ電話業務も止まってしまいます。

クラウドPBXならば、PBXはクラウド上に設置されていて、インターネット環境さえあればどこからでもスマホで電話を利用できます。そのため、災害によりオフィスに行けなくても、電話業務を継続可能です。また、各種データはクラウド上に保管されています。地震によるビル倒壊などがあっても、物理的破損によるデータ紛失が発生しない点も、BCP対策に役立つといえるでしょう。

クラウドPBXに乗り換える際の注意点

ビジネスフォンからクラウドPBXに乗り換えることは、企業にとってさまざまなメリットがあります。その一方で、以下のような注意点もありますので、必ずチェックしておきましょう。

通話品質の確認が必要

クラウドPBXに乗り換える際は、通話品質について事前に確認しておくことが重要です。

クラウドPBXはインターネット回線を利用して通話を行うため、通信環境によっては音声が途切れたり、遅延が発生したりする場合があります。

例えば、以下のような環境では通話品質に影響が出る可能性があります。

  • 社内Wi-Fiの電波が弱い、または不安定な場合(アクセスポイントとの距離が遠い、設置場所が適切でないなど)
  • 壁や扉、パーテーションなどの障害物によって電波が遮られる場合(会議室や別フロアなど、電波が届きにくい環境)
  • 契約しているインターネット回線の帯域が不足している場合(回線速度が遅い、同時接続台数が多いなど)
  • 利用者が集中する時間帯(昼休みや業務開始直後など)
  • 他の通信と回線を共有している場合(Web会議や大容量データ通信などで帯域が圧迫される)

クラウドPBX導入前は、実際の利用環境で通話テストを行い、問題なく使用できるかを確認しておきましょう。多くのサービスでは無料トライアルが用意されているため、うまく活用して通話品質や使い勝手を事前にチェックしておくと安心です。

また、安定した通話を行うためには、有線接続の利用やWi-Fi環境の見直し、回線の最適化なども検討するとよいでしょう。

ビジネスフォンの解約は契約期間を確認してから

ビジネスフォンからクラウドPBXに乗り換える際は、必ず契約期間を確認しましょう。

ビジネスフォンはPBXにあわせて、専用の固定電話機を用意します。企業によっては端末を購入するのではなくリースしているケースもあるでしょう。クラウドPBXに乗り換える場合、リースしている端末は解約しなければなりません。しかし契約期間が残っている場合、違約金などが発生することがあります。電話端末だけでなく、主装置を含めたビジネスフォンシステムそのものをリースしている場合は、さらに高額の違約金が発生する可能性があるため注意が必要です。

クラウドPBXに乗り換える際には契約満了のタイミングを狙う、もしくは事前に違約金がいくらになるか計算してから行うようにしましょう。

電話番号を引き継げるか確認する

クラウドPBXに乗り換える場合は既存の電話番号を引き継げるかどうかも確認しましょう。

会社電話番号はやむを得ない事情がない限り、基本的に変更すべきではありません。電話番号を変更すると、ホームページ・名刺・広告物などの記載を変更しなければなりませんし、顧客への周知も必要となります。多くの手間や費用がかかるため、企業にとってはなるべくなら避けたいところでしょう。

クラウドPBXのベンダーによっては、「03plus」のように電話番号を引き継ぎできる番号ポータビリティに対応しているところもあります。条件によって引き継ぎできないケースもありますが、事前に確認してなるべく電話番号を変更しないで済むようにしましょう。

現在利用中の他ツールとの連携が可能か確認する

クラウドPBXに乗り換えるならば、自社で利用中のツールとの相性も必ず確認しておくべきです。

インターネット利用が当たり前の昨今、企業ごとにさまざまなITツールを利用していることでしょう。クラウドPBXもインターネット回線を利用するITツールの1つであり、うまく使えば業務効率をアップさせられます。しかし、ベンダーによって搭載されている機能が異なるため、システム面での相性などにより現在自社で使っているツールと連携できないことがあります。その場合、業務効率を高めるどころか、使い慣れるまで効率が下がるかもしれません。導入前に必ず確認しておきましょう。

発信できない番号があることに注意する

クラウドPBXを利用する際は、一部の電話番号に発信できない点にも注意が必要です。

クラウドPBXはインターネット回線を利用した通話サービスのため、番号の種類や仕組みによっては発信が制限されることがあります。

例えば、以下のような番号には発信できません。

・緊急通報(110・119など)

クラウドPBXは発信元の正確な位置情報を特定できません。そのため、最寄りの警察署や消防署へ適切に接続できず、原則として緊急通報には対応していません。

・着信課金サービス(0120・0800など)や一部ナビダイヤル

これらは通常の通話とは異なる料金体系や接続方式が採用されているため、クラウドPBXでは発信に対応していないことがあります。

ただし、スマホのキャリア回線(090・080・070)を利用した通話であれば発信可能です。クラウドPBXアプリ経由ではなく、通常の電話回線を利用することで対応できます。

クラウドPBXを導入する際は、利用予定の番号に問題なく発信できるかを事前に確認しておきましょう。必要に応じて、別回線を併用するなどの対策も検討すると安心です。

クラウドPBXを選ぶ際のポイント

クラウドPBXは数多くありますが、自社に合ったものを選ばないと電話業務は思ったように効率化されません。以下のポイントを参考に、自社に合ったものを選びましょう。

必要な機能があるか

クラウドPBXを選ぶ際は、必要な機能が搭載されているものを選びましょう。

利用できる機能はベンダーごとにさまざまで、導入してみたら「使いたい機能がなかった」と、ガッカリしてしまうケースも少なくありません。そういった事態に陥らないためにも、まずは自社でどのような機能を利用したいか、洗い出しておくことをおすすめします。電話の一次対応を効率化したい、社員の負担を減らしたい、聞き間違いなどのミスを減らしたいなど、課題や実現したいことなどを洗い出してみてください。

通話品質に問題はないか

通話品質もクラウドPBXを選ぶ際のポイントです。

あまりに格安なベンダーの場合、思うような通話品質ではなく音声の途切れやノイズが入ることもあります。また、クラウドサーバーが脆弱で、メンテナンスが続き業務に支障が出てしまうケースもまれにあります。

そのようなことがないように、無料トライアルを活用して通話品質をチェックしておきましょう。

操作しやすいか

クラウドPBXは操作性も重要です。

企業によっては、ツールの扱いに慣れていない年配の社員が多く在籍しているケースもあるでしょう。操作が分かりにくい、難しいツールだと電話業務を効率化できるどころか、うまく扱えずに業務に支障が出てしまうかもしれません。

クラウドPBXを導入する際は、シンプルで分かりやすく、誰でも操作しやすいツールかどうかをチェックしましょう。

企業規模に合っているか

クラウドPBXを導入する際は、自社の規模に適したサービスかどうかを確認しましょう。

例えば、小規模事業者向けのプランであれば、費用を抑えて導入・運用できます。しかし、機能や拡張性に制限があり、実際の業務において十分にその役割を果たせないこともあるかもしれません。

一方中堅・大企業向けのサービスでは、多拠点対応や内線数の大幅な増加にも対応できる柔軟性が備わっています。機能も豊富で性能が高く、業務を円滑に進められることでしょう。しかし、企業規模が小さい場合、性能を十分に活かせず、ムダに費用がかかってしまうこともあります。

まずは、自社の規模を把握し、それに合ったサービスを選びましょう。また、今後の事業拡大も視野に入れ、自社の規模や成長スピードにフィットするサービスを選ぶことが重要です。

サポートは十分か

ベンダー側のサポート体制についても必ずチェックしましょう。

クラウドPBXを利用していると、予測できないトラブルが発生することがあります。また、操作方法や設定変更の流れなどを確認したいといったこともよくあるものです。

そのような際、すぐ対応してもらえるサポート体制があれば安心です。導入時の設定支援はもちろん、トラブル発生時のサポート体制が24時間対応か、専任のサポート担当がいるかといった点は必ず確認しましょう。サポート体制が整っていれば、業務への影響を最小限に抑えられます。電話業務が業務の中心にある企業では、サポートの質がそのまま業務の安定性に直結するため、重要なポイントです。

セキュリティ対策は万全か

クラウドPBXはインターネットを経由して通話や通信を行う仕組みであるため、セキュリティ対策の有無は非常に重要な選定基準の1つとなります。

例えば、通信内容が暗号化されていなかったり、不正アクセスに対する対策が不十分だったりすると、情報漏洩や外部からの不正利用といったリスクにつながります。万が一の障害に備えたバックアップ体制や、障害時の対応スピードなども確認しておきたいポイントです。特に、顧客情報や契約情報などの機密性の高いデータを扱う業種や、在宅勤務やモバイルワークの社員が多い企業では、通信の安全性が企業の信頼そのものに直結します。

導入を検討する際は、暗号化技術(TLSやSRTP)に対応しているか、管理画面へのアクセス制御があるか、第三者認証(ISMS・Pマークなど)を取得しているかなども含めて確認すると良いでしょう。

会社の信用を守るためにも、コストや機能だけでなく、セキュリティ品質を十分に比較してから導入することが大切です。

導入実績はどの程度か

クラウドPBXの信頼性や安定性を判断する上で、導入実績は非常に参考になる指標の1つです。

例えば、多くの企業で導入されているサービスであれば、それだけ多様な環境に対応できるノウハウや、システムとしての安定性が蓄積されていると考えられます。公的機関や大手企業での導入実績があれば、セキュリティやサポート体制にも一定の評価があると判断しやすいでしょう。

また、同業種や同規模の企業での活用事例があれば、自社での運用イメージをより具体的に描くことができます。「何名体制でどう活用しているか」「どの機能をよく使っているか」「どのような業務でどんな活用法があるのか」などが参考になり、最適なプランや導入形態の選定にもつながります。

公式サイトに導入事例が掲載されているか、直接担当者から事例を紹介してもらえるかなども確認しながら、自社に合ったサービスかどうかを判断すると安心です。

ビジネスフォンからクラウドPBXへ乗り換える手順

クラウドPBXは、ビジネスフォンと比べて幅広いメリットのあるツールです。乗り換えを検討されているなら、以下の流れに沿って進めていきましょう。

ビジネスフォンの契約内容を確認する

クラウドPBXへの乗り換え前に、まずは現在使用中のビジネスフォンの契約内容を確認しましょう。

リース契約が残っている場合は、前述の通り違約金が発生します。リース契約満了まで待つか、リース分を残したままで一部部署のみクラウドPBXにすることもできます。もちろん、違約金を支払っても問題がなければ、そのまま乗り換えを進めてもかまいません。

クラウドPBXを選ぶ

ビジネスフォンの契約内容を確認して問題がなければ、導入するクラウドPBXを選定していきましょう。

クラウドPBXを選ぶ際は、前述の通り以下のポイントをおさえておくことが大切です。

  • 必要な機能があるか:自社で利用したい、課題を解決できる機能があるかどうか。
  • 通話品質に問題はないか:音声の途切れやノイズが入らないか。クリアーに聴こえるか。
  • 操作しやすいか:シンプルで分かりやすい操作性であるか。社員たちが使いやすいツールであるか。

実際に選定する前に、現在のビジネスフォンで感じていた課題を洗い出しておくと、必要なクラウドPBXの形が見えやすくなります。また、無料トライアルなどを活用して、導入前に使用感を確認しておくと安心です。

クラウドPBXの申込と設定作業を行う

導入したいクラウドPBXが決まったらベンダーに申し込みましょう。

まずは担当者に見積もりを出してもらいます。見積もりに問題がなければ、そのまま申し込みに移りましょう。ちなみに、電話番号を引き継ぎたい場合は、番号ポータビリティに対応しているベンダーにて引き継ぎ手続きが必要になります。担当者に引き継ぎたい電話番号を伝え、手順に従って番号ポータビリティの手続きを進めましょう。

申し込みが完了したら電話番号とアカウントが発行されます。使用端末にてアカウント設定を行えばすぐに利用できます。

ビジネスフォンを撤去する

クラウドPBXへの乗り換え手順の最後は、これまで使ってきたビジネスフォンの撤去です。

固定電話機はもちろん、オフィス内の配線や、設置されているPBXも撤去しなければなりません。作業量も多いうえ、専門知識が必要になる場面もありますので、業者に依頼するのが一般的です。また、リース契約の場合は、リース会社またはリース会社が手配する業者にて撤去作業を行うこともあります。

クラウドPBXなら「03plus」

ビジネスフォンからクラウドPBXに乗り換えるならば「03plus」がおすすめです。「03」や「06」を始めとした全国主要46局の市外局番を取得できるだけでなく、番号ポータビリティにも対応しています。そのため、条件が整っていれば既存の電話番号もそのままご利用いただけます。操作も一般的なスマホとほとんど差がありませんので、誰でも簡単に使いこなせます。

また、03plusは機能が豊富で、さまざまな企業の課題解決・業務効率アップに貢献できるクラウドPBXです。例えば、通話を自動録音できる「通話録音」、自動音声で顧客に案内する「IVR」、電話の一次対応を効率化する「留守レポ」などがあります。FAX業務の効率化とコスト削減を実現できる「クラウドFAX」は大阪市でも導入されています。

他にもさまざまな便利機能が搭載されていますので、ビジネスフォンからクラウドPBXへの乗り換えをご検討でしたらぜひ03plusをご検討ください。

03plus エンタープライズについて詳しくはこちら

まとめ

今回はビジネスフォンからクラウドPBXに乗り換えるべきかどうかについて解説しました。

ITが発展する以前であれば、ビジネスフォンは業務効率を高める便利なツールでした。しかし、インターネットが普及してスマホ利用が当たり前になった昨今、オフィスでしか使えないビジネスフォンでは不便さを感じる場面も多いかもしれません。

クラウドPBXは、インターネット回線を使用して、場所や時間にとらわれず会社電話番号で発着信を行えるなど、さまざまなメリットがあるツールです。ビジネスに役立つ機能も豊富にありますので、ぜひビジネスフォンから乗り換えてみてはいかがでしょうか。03plusは、既存の固定電話番号をそのまま利用可能で、導入はもちろん導入後のサポートもしっかり行っています。乗り換え先のクラウドPBXをお探しでしたらぜひご検討ください。

電話回線一体型クラウドPBX 03plusエンタープライズ