03で始まる固定電話番号はスマホでも利用できる?おすすめの方法を解説
目次
1人1台スマホを持つ現代において、電話業務をスマホで行うケースが増えています。しかしビジネスにおいて「東京03」などの市外局番で始まる電話番号のほうが信頼性が高く見られ、電話業務もスムーズに行えるのが現状です。「スマホで03を使えたら……」と考えたことがある方も多いのではないでしょうか。
実は、クラウドPBXを導入すれば、外出先でもスマホで市外局番付き固定電話番号を利用できます。
今回は03で始まる番号について、市外局番をビジネス利用するメリット、スマホで「03」で始まる市外局番付き電話番号を利用する方法とメリットについて解説します。
03で始まる電話番号とは
「03」で始まるのは東京の市外局番付き電話番号で「0ABJ番号」に分類されます。
「0ABJ番号」は電話番号形式の1つで、「0」から始まり10桁の数字で表される電話番号です。「0A-BCDE-FGHJ」といったように、0以降に入る数字をAからJまでのアルファベットで表すため「0ABJ番号」という名前がつけられています。「I(アイ)」については数字の「1」と見間違えてしまうため除外されています。
AからEまでの番号は、加入者の住んでいる地域を表す数字である、市外局番と市内局番が割り当てられます。残りのFからJまでの4桁には加入者を識別する番号が入ります。つまり「0ABJ番号」であれば、電話がかかってきた時に受けて側は市外局番と市内局番を見ることで、どの地域が発信元となっている着信なのかを知ることができます。発信元の地域がわかることは一定の安心感にもつながるため「0ABJ番号」、つまり市外局番付き電話番号は信頼性の高い電話番号と捉えられる傾向にあります。
「050」「080」などの電話番号との違いは?
「03」のような市外局番以外にも、電話番号の頭につく番号には様々なものがあります。例えば携帯電話の場合は「0A0」形式の「070」「080」「090」が使用されます。以前はPHSが「070」で携帯電話が「080」「090」でしたが、スマホとPHSが番号ポータビリティできるようになったことから、スマホ・PHSを含む携帯電話全てを示す番号となっています。近年は格安スマホが普及したこともあり、将来的に番号が枯渇した場合は「060」が追加される見込みです。
他にも「0A0」形式には「050」という番号もあります。これはIP電話の頭につく番号です。IP電話とはインターネット回線を使用する電話のことで、アナログ回線よりも低コストで通話できます。
「080」からの着信であれば「スマホなどからかかってきた」とわかりますし、「050」であればIP電話からの着信と理解できます。しかし、「0A0」形式は番号に地域情報が含まれていないため「どこからかけてきているのか」は知ることができません。そのため、人によっては不信感を得る可能性もあるでしょう。
一方で「0ABJ番号」の市外局番付き電話番号であれば「03」なら東京23区内、「06」なら大阪からかけてきているとわかります。つまり、市外局番付きの電話番号は発信元がはっきりしている点において信頼感があります。
そうした理由から、ビジネス利用する場合は「0A0」形式ではなく、「03」などで始まる市外局番付き電話番号である「0ABJ番号」を取得して利用するのが一般的です。
03で始まる固定電話をビジネスで利用するメリット・デメリット
なぜ企業では「03」で始まる固定電話番号を利用するのでしょうか。その理由は「市外局番には一定の社会的信用がある」ためです。
市外局番というのは全国各エリアで定められており、「03」からの着信であれば必ず東京23区内からかけてきていることがわかります。電話を受ける側としては「どこからかけてきているか」わかるため、一定の安心感が得られやすい点が、03等で始まる市外局番のメリットです。特に中高年世代にとっては市外局番付き電話番号に見慣れており、信頼されやすい傾向にあります。
では市外局番以外の番号だとどうでしょうか。たとえば「050」は社会的信用が低い傾向にあります。というのも、「050」はIP電話の電話番号で市外局番よりも容易かつ安価に取得できます。そのため、しつこい営業・勧誘電話で利用されるケースが少なくありませんでした。そういった背景もあり、「050」は世代を問わず信用が低い傾向にあるのです。
では「070」「080」「090」だとどうでしょうか。近年は外出先のビジネスマンがスマホを利用することが珍しくありません。そのため、「050」よりは信頼されやすい可能性があります。しかしその一方で、携帯電話番号からの発信はプライベートな電話である可能性も否定できません。特に初めて見る電話番号であれば、相手方も不審がってしまうことでしょう。そういった意味では、ビジネス用途にはあまり向かないと言えます。
このように市外局番付き電話番号は他のものより信頼されやすい傾向にありますが、デメリットもあります。「03」で始まる市外局番付き番号は通常、NTTで取得する必要があり、施設設置負担金として39,600円と高額な費用が必要となるのです。コストを削減したい企業にとって、これはデメリットと言えるのではないでしょうか。
03で始まる固定電話番号はスマホでも利用できる?
信頼性の高い「03」のような市外局番付き固定電話番号を取得するには、従来ではNTTで契約するしかありませんでした。しかし転送サービスやクラウドPBXを活用すれば、スマホでも固定電話番号を利用することができます。
ここでは、転送サービスを活用した、スマホによる固定電話番号の発着信について解説します。
方法1:転送サービスを使う方法
転送サービスは、NTTや大手スマホキャリアで提供されているサービスです。転送とは固定電話番号にかかってきた着信を、転送設定したスマホにつなぐサービスのことです。
例えば、外出などでオフィス内にスタッフが誰もいない場合、会社の固定電話番号宛に電話がかかってきても出ることはできません。しかし転送サービスに加入していれば、固定電話番号宛の着信を外出先のスマホに転送できます。スタッフが出払っていても、顧客からの電話を取りこぼすことなく受けられるようになるため、ビジネスチャンス拡大につながる可能性があります。
転送サービスのメリットと課題
転送サービスに加入すれば顧客からの着信を取りこぼすことが減るため、ビジネスチャンスを逃しにくくなります。
しかしこうしたメリット以外に、転送サービスには様々な課題もあります。例えば、転送サービスで設定できるのは1つの番号につき1つしか選べません。そのため、転送先となるスマホを所有する担当者が、全ての会社宛着信を処理する必要があり大きな負担となります。転送先は設定で変更できますが、変更されるまでは1人のスタッフに負担がかかる状況に変わりはありません。
また、転送サービスは着信のみしか対応しておらず、固定電話番号による発信はできません。そのため、外出先からの折り返し電話はスマホからとなり、携帯電話番号が相手方に表示されます。顧客としては「誰からの着信だろうか?」「プライベートな知り合い?」と疑問を抱いてしまい、なかなか出てもらえないかもしれません。
他にも、転送通話料の問題があります。転送サービスでは設定したスタッフのスマホに転送する際、固定電話から携帯電話宛の通話料がかかります。大切な顧客からの電話であれば通話料がかかっても問題はありません。しかし、しつこく何度もかかってくる営業電話に毎回転送通話料がかかるのはコストの無駄と言えるでしょう。
方法2:クラウドPBXサービスを使う方法
クラウドPBXは、PBX装置をインターネット上に設置して「内線・外線・転送」などのビジネスフォン機能を利用できるようにするサービスです。「03」などの市外局番付き電話番号を取得・利用ができたり、番号ポータビリティ対応で既存固定電話番号をそのまま使えたりするサービスもあります。
従来のPBXはオフィス内にPBX装置を設置する必要があり、機器の購入や工事費用がかかりました。またアナログ回線を使用するためオフィス内でのみの使用に限定されていました。しかしクラウドPBXはPBX装置を物理的に設置する必要はなく、低コスト・短期間で導入できます。
もちろん使用範囲はオフィス内だけにとどまりません。インターネット回線さえあれば、外出先からも固定電話番号による発着信を行えます。また、海外出張中のスタッフや離れた拠点との通話も無料の内線通話にて行えます。転送サービスではないため転送料金もかからないため、クラウドPBXはコスト削減に向いているサービスと言えるでしょう。
クラウドPBXの利用はとても簡単で、ベンダーに申し込みを行って契約して電話番号取得後、スマホにアプリをインストールすればすぐに利用できます。インターネット回線を使用するため、工事などは不要で低コスト・短期間で導入できるのが特徴です。
03で始まる固定電話番号をスマホで利用する方法
03など市外局番で始まる固定電話番号をスマホで利用するならばクラウドPBXの導入をしましょう。従来のビジネスフォンでは実現できなかったさまざまなことを、クラウドPBXならば叶えられます。
固定電話番号をスマホで利用する方法とそのメリットを解説します。
クラウドPBXサービスを使う
クラウドPBXとは主装置をクラウド上に設置し、ビジネスフォンの機能を利用できるサービスのことです。スマホにアプリをインストールして利用することができ、中には「03」の電話番号を利用できるサービスも存在しています。
従来のPBXやビジネスフォンの場合、主装置もオフィス内に設置して配線工事が必要となるため、導入には多大なコストがかかりました。また、内線通話は主装置が設置されているオフィス内の専用固定電話のみです。ただし、アナログ回線を利用しているため「東京03」のような市外局番付き電話番号を利用できます。
クラウドPBXは主装置がクラウド上にあるため設置および工事費用がかかりません。導入コストが低く期間も短いことが特徴です。また、インターネット回線を利用しているためオフィス内だけでなく、外出先や離れた拠点同士でもスマホを使って無料の内線通話を行えます。通話コストを削減したい企業にとっては嬉しいサービスと言えるでしょう。
このように、さまざまなメリットのあるクラウドPBXですが、実は「東京03」など市外局番付きの電話番号を利用できるサービスも存在しています。もちろんクラウドPBXなのでスマホでその番号にて発着信が可能です。
たとえば、オフィスにかかってきた顧客からの電話をスマホで受けることができますし、折り返し電話も市外局番付きの電話番号で行うことができます。もちろん転送サービスではありませんし、転送料金もかかりません。
クラウドPBXを利用する主なメリット
「03」など市外局番付きの電話番号を利用できるクラウドPBXを利用するメリットにはどのようなものがあるのでしょうか。以下で3つのポイントをご紹介していきます。
1つ目のメリットはスマホやPCを会社の電話機として利用できる点です。従来のビジネスフォンはアナログ回線を使用するため、固定電話機のみにしか対応していませんでした。しかしインターネット回線を使用するクラウドPBXならばスマホやPC、タブレットなどを電話機として03の電話番号が利用可能です。
たとえばスマホで利用すれば、固定電話番号をオフィス外に持ち歩くことができます。外出先や出張先、海外であってもインターネット環境さえあればいつでも電話対応が可能です。
スマホの場合、利用できる機種やキャリアに制限はありません。すでに購入している社用スマホや、個人用スマホをそのまま流用できるため、端末購入代金はかかりません。
ちなみにクラウドPBXのアプリに対応できるOSでなければならないため、アップデートが必要となる可能性はあります。また、ガラケーについてはインターネットに接続できるもののOSが対応していないため利用不可となります。
2つ目のメリットはコストカットできる点です。従来のビジネスフォンではPBX主装置購入費用、設置工事費用、メンテナンス費用、専用電話端末購入費用で数十万~百万円程度かかりました。さらに移転の際には撤去費用がかかりますし、アナログ回線を使用しているため遠方になると通話料も割高でした。
しかしクラウドPBXならば導入にかかるコストを数千~数万円に抑えることができます。主装置がクラウド上に設置されるため、導入工事等が必要ないためです。また、外出先のスタッフへの連絡は内線扱いとなるため、無料となり通話コストを削減できます。固定電話宛の通話料も全国一律になり、クラウドPBXなら遠方への電話がお得になります。
3つ目のメリットはクラウドPBXの導入が自由な働き方推進につながる点です。企業における業務のあり方が見直され、「働き方改革法案」も一部施行されるなど、国を挙げて自由な働き方を求める流れが進んでいます。
クラウドPBXは、まさにそうした時代の流れに合うサービスと言えます。インターネットを使用しさまざまな端末で利用できるため、クラウドPBXならいつでもどこでも電話業務を行うことが可能です。在宅勤務やテレワークはもちろん、喫茶店で休憩しながらの電話応対など、人それぞれ多様な働き方に対応することができるのはクラウドPBXの大きな魅力であると言えるでしょう。
市外局番03の電話番号を利用するなら「03plus」 がおすすめ!
東京03の市外局番ので電話番号を利用できるさまざまなサービスがある中でも特におすすめなのが「03plus」です。
03plusは「東京03」「大阪06」など全国主要46局の市外局番付き電話番号を取得できます。市外局番付き電話番号をスマホで持ち歩きできるため、社会的信用も得やすくスムーズな電話対応を行えることでしょう。
導入も簡単で、スマホやPCで申し込みできます。本人確認もインターネットで完結し、申し込みから最短10分で市外局番付き電話番号を利用可能です。
また、1IDにつき初期費用5,000円、月額料金1,280円と料金もリーズナブルです。月額1,000円の「10分かけ放題」オプションに加入すれば、1通話10分まで無料で何度でも通話することができます。さらに年払いならば初期費用3,800円・10分かけ放題半年無料などかなりお得になるため、通話コスト削減に大いに貢献するのではないでしょうか。
もちろん機能面も充実しています。ビジネスフォンの基本機能はもちろんのこと、Web電話帳やクラウドFAXなどもオプションで利用できます。特にクラウドFAXは注目を集めており、実際に大阪市でも導入されてペーパーレス化によるコスト削減・業務効率アップといった実績を上げています。
ぜひこの機会に、「東京03」から始まる電話番号をスマホで使える03plusの導入をご検討ください。
まとめ
今回は「03」で始まる電話番号をスマホで使うことはできるのかについて解説しました。
「03」は市外局番であるため、そのままではスマホで使うことはできません。転送設定を行えば固定電話番号宛の着信に出ることはできるものの、折り返し電話はスマホの番号で行うしかありませんでした。
しかし市外局番に対応しているクラウドPBXを導入すれば、スマホでも「03」や「06」などから始まる電話番号を外出先でも利用できるようになります。また、導入や通話コストの削減、内線範囲の拡大による業務効率化や自由な働き方の推進など、クラウドPBXには多くのメリットがあります。
今後確実に企業の電話環境システムの主流になるクラウドPBX。ぜひ導入をご検討ください。