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電話番号取得は無料でできる?その方法とデメリットを解説

新しくビジネスを始めたい、副業を始めたいという方がまず考えるのが、問い合わせ先の電話番号です。「可能であれば無料で取得したいけど……」と思う方もいらっしゃることでしょう。実はある電話番号であれば、無料で取得できます。ただしデメリットもあるため注意が必要です。

今回は無料で取得できる電話番号、電話番号を無料取得する方法、デメリットについて解説します。

無料で取得できる電話番号とは?

個人用のスマホとは別に業務用の電話番号を取得したいものの、固定電話番号を取得するとなると、契約時や工事にそれなりにまとまった費用がかかります。新たに携帯電話番号を取得する場合も、取得時には初期費用や登録手数料がかかりますし、月額料金も必要です。そのため、事業がまだ拡大していない状態では新たな電話番号取得に躊躇してしまうかもしれません。

しかし実は、050番号であれば工事不要で最短即日、しかも無料で取得可能です。

050番号なら無料で取得可能

050番号は、市外局番つき電話番号や090などから始まる携帯電話番号とは異なり、無料で取得できます。050番号とは、インターネット回線を使用した電話番号体系で、2002年からサービスが始まっています。050の代わりにインターネット回線を意味するIPをつけて、IP番号と呼ばれることもあります。050番号は050から始まり、全部で11桁の番号によって構成されています。

050番号は電話回線ではなく、インターネット回線を使用して通話を行います。そのため回線工事は不要で、すでに持っているスマホにアプリを導入することで通話できます。新たにスマホを用意する必要もないため、端末購入費用もかかりません。つまり、050番号であれば、取得や初期費用・開通工事費用・端末購入費用など、あらゆる費用をかけずに無料で取得・通話を行えるのです。

なぜ050番号は無料で取得できる?

「03」などの市外局番、「090」「080」のような携帯電話番号など、一般的に電話番号を取得する際には必ず費用がかかります。なぜ050番号については無料で取得して通話を行えるのでしょうか。その理由を以下で解説します。

発信が制限されているため

無料で取得できる050番号には利用条件があります。それは、無料取得した050番号では発信を行えないという制限です。050番号を使用して営業電話をかけたり、顧客に自分から連絡を取ったりすることはできません。

受信のみなら問題なく使用できる

無料で取得できる050番号は発信こそできませんが、受信のみであれば問題なく使えます。そのため、受付専用の窓口として050番号を活用することが可能です。実際に、飲食店や美容室の受付専用電話番号として使われるケースが多いです。また、スタートアップ企業や個人事業主が顧客からの受付窓口として050番号を取得することもあります。

発信する場合は各サービスの有料プランが必要

無料で取得した050番号は受信のみしか行えません。もし発信でも利用したい場合は各サービスの有料プランへの切り替えが必要です。手続き方法はベンダーによって異なりますので確認しましょう。通話料金は3分10円程度で、携帯電話同士の場合は1分18円程度、同じベンダーのアプリ同士であれば通話無料となるのが一般的です。月額料金はベンダーによって異なりますので確認しましょう。

無料で取得できる電話番号のメリット

無料で取得できる050番号の利用にはいくつかのメリットがあります。以下でそのメリットについて具体的に解説します。

  • コストがかからない、低コスト運用できる
    050番号は取得に費用がかかりません。有料プランに切り替えても月額料金は比較的リーズナブルですし、同じベンダーのアプリ同士であれば通話料金もかからないため、低コストで運用できます。また、IP電話はアナログの固定電話と異なりインターネット回線を使用するため、遠距離通話も一律料金となりお得です。
  • 副業やスタートアップ企業で利用しやすい
    無料で取得できる050番号は個人用のスマホの番号と使い分けることができます。例えば、副業を始めたときにサイトや名刺に記載して問い合わせ先として利用できます。個人の携帯電話番号だと個人情報の流出につながる恐れがあります。050番号ならそのリスクがなく安心です。
  • 手軽に導入できる
    050番号には市外局番つき電話番号のように、発信者の地域を特定する機能はありません。そのため、契約の縛りもなく簡単に導入できます。社用携帯を手配できないケースでも、アプリをインストールすればすぐ050番号を取得して利用開始できるため、気軽に取得・運用できる点はメリットといえるでしょう。

無料で取得できる電話番号のデメリット

050番号は無料で気軽に取得できて、運用面でもさまざまなメリットがあります。その一方でいくつかのデメリットもあるため注意が必要です。

  • 社会的信頼性が低い
    050番号は無料で気軽に取得できるため人気です。その一方で市外局番つき電話番号と比べて社会的信頼性が低い傾向にあります。電話番号に地域情報が記載されていないため、どこからかけてきたのか分からず不審がられる可能性があります。また、気軽に取得できることから、迷惑な営業電話に利用されやすいことからも信頼されにくい可能性があります。
  • 緊急通報ができない
    050番号は位置情報を特定する機能がなく、110番や119番などの緊急通報発信を行えません。必要な場合は、有料プランを契約して発信できるようにし、最寄りの警察署や消防署などへ直接電話をかけることとなります。
  • SMSは利用不可
    SMS(ショートメッセージサービス)は携帯電話会社が提供するメールサービスのことです。050番号は携帯電話番号ではなくIP電話番号であるため、SMSは利用できませんのでご注意ください。

無料で電話番号を取得できる主なサービス

無料で050番号を取得できるサービスはいくつかありますが、ここではその中でも使い勝手が良く特徴のあるサービスを紹介します。

SMARTalk

SMARTalkは、楽天コミュニケーションズが提供している無料のIP電話アプリです。初期費用(電話番号の取得)・月額料金・留守番電話・着信転送・非通知・指定番号着信拒否などの機能が全て0円で利用できます。かかる費用は通話料金のみであり、リーズナブルに利用できるのが特徴です。有料となる通話料金も、携帯電話・固定電話への通話は全て8.8円/30秒とシンプルで分かりやすく、対応地域であれば国際電話も8円/30秒と、とてもお得に通話できます。また、さまざまなIP電話に無料通話も行えます。

スタートアップ企業や、個人事業主でとりあえず問い合わせ先として電話番号を持っておきたいというケースであれば、費用面のメリットが多いため活用しやすいサービスといえるでしょう。

My 050

My 050はブラステル株式会社が提供しているIP電話サービスです。設定費(初期費用)に550円、番号維持費として550円/6ヶ月がかかります。最大の特徴はプリペイドチャージ式である点で、必要な分だけチャージして利用できます。契約の縛りはないため長期契約する必要はありません。必要なときにスポット利用するという使い方も可能です。

携帯電話では発信できないことが多い0120番号へ無料でかけられる点も、My 050の特徴です。利用シーンは多くないかもしれませんが、これもメリットといえるでしょう。

また、IP電話ですが転送設定を行えます。そのため、インターネットに接続していないタイミングでかかってきた着信も見逃すことなく、後からかけ直すことが可能です。ただし、海外滞在している場合は、国際ローミングが発生しますので注意が必要です。

電話番号を取得するおもな方法は?

電話番号を取得する方法はいくつかあります。ここではそれぞれの取得方法について簡単に解説していきます。

NTTの加入電話

NTT加入電話とは、NTT東日本・西日本が提供する電話サービスで、取得できるのは市外局番つき電話番号です。電話番号を取得するためには設置負担金(以前の名称は電話加入権)の支払いが必要です。ただし、月額料金が多少割高になるものの、設置負担金を必要としない「加入電話・ライトプラン」も存在しています。

NTT加入電話は導入に開通工事が必要で、期間と費用が別途かかります。
なお、従来は遠距離通話の場合は通話料金が割高になっていましたが、2024年のアナログ電話サービスの廃止・IP電話網への移行により、距離や時間帯に関わらず一律の通話料となりました。

直収電話

直収電話とは、NTT東日本・西日本以外の通信事業者が提供する固定電話サービスで、市外局番つき電話番号を取得できます。NTTが保有しているものの使っていない電話回線である、ドライカッパーという電話回線を用いて通話を行います。回線はNTTから借りているものの、電話サービスは通信事業者独自のものであり、基本料・通話料が安いのが特徴です。ただし、一部発信できない番号もあるため、取得する際は事前に確認しておくことをおすすめします。

クラウドPBX

クラウドPBXとは、ビジネスフォンで使われているPBX(電話交換機)をクラウド上に設置して電話環境を構築するサービスです。従来のアナログ回線を使用するビジネスフォンとは異なり、インターネット回線を使用するため、スマホやパソコンなどさまざまな端末で内線・外線・転送などの機能を利用できます。

もちろん、社内だけでなく外出先からもスマホから会社代表番号を使って発着信できます。そのため、いつでもどこでも電話対応業務を行えるのがメリットです。端末の機種には特に制限はなく、クラウドPBXは個人用のスマホでも利用できます。初期費用も少なく工事も不要であるため導入ハードルが低いのも大きな特徴です。また、IP電話の一種ですが、サービスを提供するベンダーによっては市外局番つき電話番号を取得できます。

IP電話

IP電話はインターネット回線を使用して通話を行う電話です。アナログ回線を使用しないため、インターネット環境さえあればいつでもどこでも通話を行えます。スマホやパソコンなど、さまざまな端末にアプリを導入できるのも特徴です。取得できる電話番号は050番号が一般的で、11桁の構成となります。無料で取得可能というメリットがある反面、アプリによっては通話品質が低い場合があるのが懸念点です。

費用を抑えて電話番号を取得できるクラウドPBX「03plus」

03plusは初期費用5000円、月額料金980円で「東京03」や「大阪06」を始めとする主要46局の市外局番つき電話番号を取得できるクラウドPBXです。番号ポータビリティにも対応しているため、これまで使っていた電話番号もそのまま利用可能です。アナログ固定電話からクラウドPBXに電話番号を乗り換えたいというケースに向いています。また、対応地域に住所がない場合でも「サービス付きシェアオフィスオプション」に加入すれば、全国どこからでも「東京03」から始まる電話番号を取得可能です。

050番号の場合は地域が特定できないため信頼されにくく、迷惑電話での使用も多かったことから不審がられるケースがあります。しかし市外局番つき電話番号は社会的信用が高く、受電率が高まりやすい傾向にあります。ビジネス規模が拡大すればするほど、市外局番の信頼性を実感できることでしょう。03plusはクラウドPBXであり、取得した市外局番つき電話番号をスマホでそのまま持ち歩けます。外出先でもスマホから会社代表電話番号にて発着信を行えるため、高い信頼性を維持しつつビジネスチャンスを逃しません。

03plusは機能も豊富で、大阪市でも導入されているクラウドFAX、1通話10分まで通話無料となる10分かけ放題、一元管理できる会社共有の電話帳であるWeb電話帳などを利用できます。こうした機能は業務効率アップやコスト削減につながるため、上手に活用することで業績を高めることができるでしょう。

費用を抑えてさらにビジネスの拡大を図りたいとお考えなら、市外局番つき電話番号を取得できるクラウドPBX「03plus」の導入をぜひご検討ください。

03plus エンタープライズについて詳しくはこちら

まとめ

今回は電話番号を無料で取得できる方法とデメリットについて解説しました。

基本的に電話番号の取得には多かれ少なかれ費用がかかります。しかし050番号については例外的に無料で取得することが可能です。ただし、発信できず着信のみの機能制限がついているため、幅広いビジネス利用という意味では実用性がないといえるでしょう。また、050番号は市外局番つき電話番号と比べて社会的信用が低い傾向にあります。本格的にビジネス利用するのであれば、「東京03」を始めとした市外局番つき電話番号の取得をおすすめします。

03plusは多機能でリーズナブルなクラウドPBXで市外局番つき電話番号を取得できるサービスです。ぜひご検討ください。

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