03番号もOK!固定電話番号を取得できるアプリ5選を比較【最新版】
目次
スマホで外出先からも03などの固定電話番号で発信できたらどんなに便利なことか、そう思ったことのある人は多いのではないでしょうか。実は固定電話番号を取得できるアプリを利用すれば、スマホから市外局番付き固定電話番号を使って発着信を行えます。
今回は、「東京03」や「大阪06」などの市外局番付き電話番号を取得できる、おすすめのアプリを4つ紹介します。
03番号などの固定電話番号を取得するメリット
近年は格安SIMや通話アプリを利用して通信費を抑えるケースも増えています。しかし、03や06といった市外局番付きの固定電話番号を取得することには、ビジネスの信頼性や利便性を高める多くのメリットがあります。主なポイントは次のとおりです。
顧客からの信用を得やすい
市外局番付きの番号を使うことで、顧客や取引先から「拠点を持つ企業」として信頼を得やすくなります。050番号や携帯番号は誰でも取得できるため、信用面では固定電話番号の方が有利です。
自身のプライバシーを守れる
個人の電話番号を会社用として使うと、営業時間外の着信や営業電話が増える恐れがあります。固定電話番号を別に持てば、仕事とプライベートをしっかり分けられ、プライバシーを守ることにつながります。
登記の手間や費用を軽減できる
固定電話番号はオフィス移転などがなければ原則として変更されません。そのため、登記や届出の際に番号変更の手間や費用を抑えられます。長期的に安定して利用できる点もメリットです。
法人用銀行口座を開設しやすくなる
金融機関では、法人口座開設時に固定電話番号を求めてくるケースがあります。03や06番号を持っていれば、審査がスムーズになり、信用性の面でも有利に働きやすいです。
法人の代表番号として安心して利用できる
個人の携帯番号を公開すると、迷惑電話やプライバシーの懸念が生じます。固定電話番号なら安心して代表番号として利用でき、信頼感も高まります。
固定電話番号を取得しておくことで、企業としての信頼性を高めながら、プライバシー保護や将来的な事務手続きの効率化にもつながります。ビジネスを安定的に運営したい場合は、早めの導入を検討すると良いでしょう。
固定電話番号を取得できるアプリとは?
個人のスマホ番号を業務利用してしまうと、営業時間外であってもその番号にかかってきてしまう可能性があるため、プライベートな時間がなくなる恐れがあります。また、個人用の携帯番号を広く知られてしまうのは、情報漏洩の観点からも良いことではありません。
そういった場合に利用したいのが市外局番付きの固定電話番号を取得できるアプリです。アプリをスマホにインストールすることで、スマホで固定電話番号を利用した発着信を行えるようになります。つまり、個人のスマホでも、私用の携帯電話番号と固定電話番号を2つ使い分けられるようになります。
また、「東京03」などの市外局番付き電話番号を取得できれば信頼性も高まりやすく、ビジネスシーンで活用しやすいことでしょう。会社用のスマホをもう1台持つ必要もなくなるため、利便性も増します。
固定電話番号を取得できるアプリのメリット
固定電話番号を取得できるアプリを使用するメリットについて解説していきます。
固定電話番号取得のコストを抑えられる
固定電話番号をアプリで取得できれば、通常の固定電話番号取得に比べて、大幅にコストを抑えられます。
市外局番付き固定電話番号の取得には導入工事が必要で、固定電話機も別途購入しなければなりません。さらに通話料や外出時用に転送料金も支払う必要があります。このように、本来であれば導入・運用に多大なコストがかかってしまうのです。
しかし固定電話番号を取得できるアプリならば、工事費用は不要で運用コストも抑えられます。
場所に縛られず固定電話を利用できる
固定電話取得アプリを用いれば、いつでもどこでもスマホから固定電話番号を利用して発着信を行えます。
従来のアナログ回線を使用した固定電話の場合は、電話機があるオフィス内でしか発着信を行えませんでした。しかし、アプリであれば固定電話がなくてもスマホがあれば発着信できます。インターネット環境さえあれば、いつでもどこでも固定電話番号による発着信が可能で、外出先でも顧客からの大切な問い合わせに対応できるためビジネスチャンスを逃すことがありません。
1台のスマホで複数の電話番号を使い分けられる
アプリを用いれば、1台のスマホで複数の電話番号を使い分けられます。
個人用の携帯電話番号をビジネス利用してしまうと、仕事とプライベートの境がなくなってしまいます。営業時間外でもプライベートな電話番号にかかってきてしまうため気が休まりません。かといって、個人用と会社用で2台のスマホを持ち歩くのはとても不便ですし、どちらかを紛失する可能性もあります。
しかし、アプリで固定電話番号を取得すれば仕事とプライベートをきっちり分けられ、2台持ちする手間もなくなります。会社としても、社用のスマホ端末を購入するコストを削減できるメリットがあります。
固定電話番号を取得できるアプリのデメリット
固定電話番号を取得できるアプリはメリットも多いですが、注意したい点もいくつかあります。ここでは固定電話番号を取得できるアプリのデメリットを解説します。
アプリによって取得できる電話番号に制限がある
アプリによっては、取得できる電話番号に制限があります。
例えば、リーズナブルさを売りにしているアプリの場合は「050」のみしか取得できない可能性があります。050番号はIP電話に使われるもので、地域情報が電話番号に含まれていません。そのため、どこからかけてきたのか分かりにくく、社会的信頼性が低く見られる傾向にあります。
地域情報が含まれていて社会的信頼性が高いのは「東京03」などの市外局番付き固定電話番号です。この番号はアプリによって対応・非対応が分かれるため、アプリ導入前に確認しておくことをおすすめします。
通話品質や安定性が固定電話に劣る場合がある
固定電話番号を取得できるアプリはインターネット回線を使用して通話を行います。そのため、ネット環境さえあればいつでもどこでも発着信できるのが強みです。その一方で、ネット環境が劣悪な場合、通話が突然切れてしまったり、音が聞こえなくなったりすることがあります。安定性という意味ではアナログ回線の固定電話と比べると、劣る可能性はあります。
しかし、インターネット環境さえ安定していれば、通話品質も良く安定します。アプリを使用する場合はインターネット環境の良い場所かどうかを確認することが大切です。
ベンダーによってサポート体制やセキュリティが異なる
固定電話取得アプリのサポートやセキュリティの品質は、ベンダー側に大きく依存します。アプリでの通話はベンダー側がクラウド上に設置したシステムを介して行われます。そのため、ベンダー側のセキュリティが甘いとサイバー攻撃による不正アクセスやウイルス被害を受けやすく、個人情報流出など重大な問題に発展する可能性があります。
また、サポート体制が整っていないと、何かトラブルがあったときに迅速に対応してもらえません。通話を行えない時間が多ければ多いほど損害も大きくなる可能性は高いため、サポート体制が充実しているベンダーを選ぶことをおすすめします。
一部の番号に発信できない
固定電話番号を取得できるアプリからは、110や119などの緊急通報用電話番号に発信できません。また、117や177などにもかけられないため注意が必要です。
緊急通報については最寄りの警察署や消防署の電話番号を登録しておいたり、スマホの個人用携帯電話番号からかけたりすることで解決できます。
市外局番を取得できる条件
市外局番付きの固定電話番号を取得するには、基本的に該当エリアに住所があることが条件です。03や06から始まる市外局番は地域ごとに割り当てられており、対象外の住所では申し込みができません。
例えば「03」は東京都の市外局番で、23区とその周辺地域に限定されています。同一エリア内の引っ越しでは番号は変わりませんが、別エリアに移転すると変更が必要です。
また、IP電話サービスで利用できる市外局番は全国対応ではなく、東京・大阪・名古屋など主要都市に限られる場合があります。契約前に、ベンダー側で対応しているかどうか確認しておきましょう。
また、所在地を証明する書類が必要になることもあります。例えば、このあと紹介するアプリのうち「03plus」で市外局番を取得する場合は、該当エリアの住所を証明する書類が必要です。個人・法人ともに本人確認書類のほか、事務所を賃貸している場合は契約書の写しを提出します。申し込みはWebで完結しますが、書類を事前に準備しておくとスムーズです。
固定電話番号を取得できるアプリ5選【03番号の対応状況も】
固定電話番号を取得できるクラウドPBXアプリはさまざまなベンダーが提供しています。ここでは費用面や機能面、信頼性などのバランスが高く、市外局番付き電話番号を取得できるアプリを5つ紹介します。
03plus
市外局番の取得:東京03をはじめ主要46局番の市外局番付き電話番号を取得可能
03plusは株式会社グラントンが提供するクラウドPBXです。全国主要46局の市外局番付き電話番号を取得できます。番号ポータビリティにも対応し、既存の市外局番付き固定電話番号をそのまま使い続けることも可能です。また、「サービス付きシェアオフィスオプション」に加入すれば、対応地域でなくても「東京03」の固定電話番号を取得できます。
機能も豊富で、時間外の自動応答システムや、Webで電話帳を一元管理・共有できるWeb電話帳を利用することが可能です。通話コストを下げたい場合は10分かけ放題がおすすめです。1IDあたり月額1,000円で10分までの通話が全て無料になります。また、ペーパーレス化や業務効率を高めたいのであればクラウドFAXもおすすめです。クラウド上でFAXデータの確認や送受信を行えます。大阪市でも導入され、コスト削減や業務効率化を実現しました。
1IDから申し込み可能で初期費用5,000円、月額料金1,280円から導入できます。
ナイセンクラウド
市外局番の取得:北海道011~沖縄098を取得可能
ナイセンクラウドはアイティオール株式会社が提供するクラウドPBXです。東京03・大阪06番号や北海道011〜沖縄098など全国局番に対応、0120番号も取得可能です。運営13年で導入実績6,500社を突破していることから高く信頼されています。ビジネスフォンとしての基本的な機能はもちろん、IVRや自動録音、電話会議、着信ルール設定など豊富な機能が搭載されているため、ビジネス利用しやすいのが特徴です。電話履歴もWebで確認できるため、営業の見える化を実現できます。
1人から大規模まで対応でき、1人用のライトプランは1内線あたり月額2,000円から導入できます。
クラコールPBX
市外局番の取得:東京03を始め9局の市外局番付き電話番号を取得可能
クラコールPBXは株式会社三通テレコムサービスが提供するクラウドPBXです。東京03や大阪06を始め、9局の市外局番付き電話番号を取得できます。自社グループ回線を持っているため柔軟なカスタマイズができ、スピーディーにサポートできる点が強みです。IVRや録音機能、スケジュール転送機能などがあり、業務効率を高めることができます。
また、縛りなしで1人1ヶ月から利用でき、初期費用0円、基本料金最大4,700円で導入できます。
CITVPlus
※2025年7月28日、新規受付終了となりました。
市外局番の取得:東京03を始め10局の市外局番を取得可能
CITVPlusは株式会社グラントンのクラウドPBXです。東京03を始め、10局の市外局番を取得できます。ご家庭での利用や個人事業主などのスモールビジネスに向いているサービスで、固定電話番号を簡単・素早く・安く使えることが特徴です。申し込みから最短10分で開通し、固定電話番号を使えるため、スタートアップ企業にも向いています。
IP電話ですが、0120にかけることができ、スマホ5台まで同じ番号を利用できます。
1IDから申し込み可能で初期費用は5,000円、月額料金1,280円から導入できます。
固定電話番号を取得できるアプリを比較するポイント
固定電話番号を取得できるクラウドPBXアプリを導入するのであれば、自社に合ったものを選ぶことが大切です。選ぶ際はどのようなポイントを比較するべきか解説します。
料金
固定電話番号を取得できるアプリを選ぶ際は、月額料金や初期費用だけでなく、通話料やオプションの有無も確認しましょう。個人事業主や副業利用なら、1人から申し込めて基本料金が抑えられるサービスが適しています。法人向けの大規模プランしか選べない場合は、実際の利用人数に対して割高になることもあります。
中小企業など複数人で利用する場合は、スタッフの増減に合わせて柔軟にプラン変更できるサービスを選ぶと良いでしょう。料金が変動制であれば、無駄なコストを抑えられます。
導入前に使い勝手を確認できる無料トライアルの有無も重要です。初めてクラウドPBXを導入する場合、操作性や音声品質を試してから本契約に移行すると安心です。
例えば03plusでは、初期費用無料で始められる「0円スタートプラン」を用意しており、導入前に使い勝手を確認できます。
利用できる電話番号や番号ポータビリティの対応
固定電話番号をビジネスで利用する場合は、取得できる番号の種類と番号ポータビリティ(番号継続)の有無を確認しましょう。
市外局番付きの番号(03や06など)が取得できるサービスなら、地域に根ざした代表番号として使えます。ただし、エリアによっては050番号のみ対応のものもあるため、希望エリアが利用可能かを事前に確認することが大切です。
また、現在の固定電話番号を引き継げる「番号ポータビリティ制度(LNP)」に対応しているかも重要です。番号ポータビリティ対応であれば、クラウドPBX移行後も既存の固定電話をそのまま使えるため、名刺やWebサイトの情報を変えるなどの手間を省けます。
03plusは、番号ポータビリティに対応しています。乗り換え後も、現在の番号をそのまま利用可能です。また、新たに03番号などを取得することも可能です。
機能・オプション
固定電話番号を取得できるアプリを選ぶ際は、搭載されている機能やオプションも確認しましょう。自社に必要な機能があるか、業務効率化やコスト削減につながるかという視点でチェックすることが大切です。
通話内容を記録したい場合は「通話録音機能」、営業時間外の対応には「時間外アナウンス」や「留守番電話」が便利です。顧客対応の質を高め、取り逃しを防げます。
03plusでは、1通話10分まで無料の「10分かけ放題」や、クラウド上でFAXの送受信ができる「クラウドFAX」、不在時でも顧客からの用件を自動でテキスト化・通知する「留守レポ」など、コスト削減と効率化を支える機能が揃っています。さらに、迷惑電話を自動でフィルタリングする「通話前ガイダンス」機能も追加され、営業・勧誘電話を大幅に削減できます。
自社の業務に合った機能を選ぶことで、通話品質の向上と効率的な運用を実現できます。
サポート体制
固定電話番号を取得できるアプリを選ぶ際は、導入後のサポート体制も重要な比較ポイントです。トラブルや設定変更時にすぐ相談できる環境があるかどうかで、運用の安心感が変わります。
クラウドPBXは複数のデバイスで利用するため、それぞれのデバイスでの初期設定や操作に不安を感じることもあります。マニュアルやサポートチャットが整っているサービスを選ぶと安心です。
03plusでは、Webやチャットでの問い合わせに対応しており、利用ガイドや設定マニュアルも充実しています。申し込みから番号取得までオンラインで完結でき、初めての方でもスムーズに導入可能です。法人向けの運用相談にも対応しており、導入後も安心して利用できます。
まとめ
今回は固定電話番号を取得できるアプリのおすすめ5選を紹介し、選ぶポイントについて解説しました。
固定電話番号を取得できるアプリであるクラウドPBXは、多くの会社からサービスが提供されており、紹介したベンダー以外にも数多く存在しています。それぞれ特徴が全く異なり、搭載されている機能もベンダーそれぞれです。今回ご紹介した5つのアプリは料金・搭載機能・サポート体制のバランスが良く、そして全て市外局番付き電話番号を取得できるという特徴を持っています。クラウドPBXアプリをビジネス利用したいとお考えでしたら、市外局番付き電話番号を取得できる方が有利となります。おすすめしたアプリが皆様の参考になれば幸いです。