PCを電話端末として利用したいものの、「どのクラウドPBXを選べば良いのか」「専用ソフトのインストールは必要なのか」など、疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。
PC対応のクラウドPBXを導入すれば、普段使用しているPCから会社の電話番号で発着信できます。専用電話機を新たに用意する必要がなく、電話帳からの発信やハンズフリー通話、顧客情報を確認しながらの対応など、電話業務の効率化にもつながります。
今回は、PCで利用できる7つのクラウドPBXサービスを比較し、それぞれの利用方法や対応OSを紹介します。
クラウドPBXはPCでも利用できる
クラウドPBXは、インターネット上に構築されたPBXを利用し、スマホやPCなどから会社の電話番号で発着信できるサービスです。スマホだけでなく、PCを電話端末として利用できるクラウドPBXもあります。
PCで通話する際に利用するのが「ソフトフォン」です。ソフトフォンとは、PCやスマホなどを電話端末として利用するためのものです。専用アプリをインストールするタイプのほか、Webブラウザ上で発着信できるタイプもあります。ソフトフォンを利用することで、本来は通話機能を持たないPCでも、電話機として利用できます。
PCにヘッドセットを接続すれば、両手を空けた状態で顧客情報や資料を確認しながら電話対応できるため、業務効率を高められます。
PCで使えるクラウドPBXサービス7選を比較
PCで利用できるクラウドPBXは、サービスによって利用方法や対応OS、搭載されている機能が異なります。専用ソフトのインストールが必要なサービスもあれば、Webブラウザから利用できるものもあります。
ここでは、PCで使える7つのクラウドPBXサービスの特徴を比較します。
| サービス名 | 特徴 | PCでの利用方法 | PCの対応OS |
|---|---|---|---|
| 03plus | 着信ポップアップやWeb電話帳、パーク保留、代理応答などに対応 | 専用ソフトフォンをインストール | Windows 11 |
| BIZTEL | IVRや通話録音、CRM連携など、電話業務やコールセンター向けの機能が充実 | 専用ソフトフォンまたはGoogle Chrome | Windows 11、macOS |
| Widefone | 固定電話番号や050番号を利用でき、クラウド電話帳やチャットにも対応 | Webブラウザで「Widefone Desktop」を利用 | 要問い合わせ |
| ナイセンクラウド | 複数端末への一斉着信やWeb電話帳、着信ポップアップなどに対応 | 「Zoiper5」をインストール | Windows、macOS |
| トビラフォン Cloud | 迷惑電話フィルタや通話録音、文字起こし、AI要約などに対応 | 専用PCクライアントをインストール | Windows 10・11、macOS 13~15 |
| GoodLine | 通話録音やWeb電話帳に加え、ビジネスチャットとの連携にも対応 | PCソフトフォンまたはGoogle Chrome | Windows、macOS |
| OFFICE PHONE | 通話録音やIVR、ネットFAX、CTIなどを利用可能 | 指定のアダプタを設置し、対応アプリをインストール | 公式サイトに明記なし |
03plus

03plusは、PCはもちろんスマホや専用IP電話機から会社の固定電話番号で発着信できるクラウドPBXサービスです。累計提供回線数は12万回線を突破しており、中小企業から大企業、官公庁まで幅広く導入されています。
PCでは、会社番号による外線の発着信や内線通話に加え、パーク保留による電話の取り次ぎ、代理応答などを利用できます。着信時に相手の電話番号をポップアップで表示でき、Web電話帳やCRMに登録された顧客情報を確認しながら電話対応することも可能です。
ソフトフォン利用料は1IDあたり月額650円で、着信ポップアップとWeb電話帳の料金も含まれています。
PCでの利用方法
PCに03plus専用のソフトフォンをインストールして利用します。ソフトフォン自体の購入費用はかかりませんが、利用するPC1台ごとにIDとソフトフォンオプションの契約が必要です。
対応OS:Windows 11
BIZTEL(ビズテル)
BIZTELは、クラウドPBXやCTI機能を提供する法人向けサービスです。外線・内線通話や保留転送、電話帳などの基本機能に加え、IVR、通話録音、CRM連携、着信ルーティングなどを利用できます。小規模な電話環境から大規模なコールセンターまで対応できる点が特徴です。
PCでの利用方法
PCに専用のソフトフォンをインストールするアプリタイプと、Google Chromeで通話するブラウザタイプの2種類があります。ブラウザタイプはソフトのインストールが不要ですが、BIZTELビジネスフォンでは一部利用できない機能があります。
対応OS:Windows 11、macOS Ventura 13/Sonoma 14/Sequoia 15/macOS 26 Tahoe
Widefone(ワイドフォン)
Widefoneは、スマホやPCから会社の固定電話番号や050番号で発着信できる法人向けクラウド電話サービスです。代表電話番号の共有や内線通話、転送、留守番電話に加え、クラウド電話帳やチャットなどを利用できます。
PCでも外線・内線の発着信や通話履歴の確認、クラウド電話帳の編集、チャットの送受信が可能です。通話アプリは標準番号の料金に含まれているため、別途アプリ利用料はかかりません。
PCでの利用方法
PC向けの「Widefone Desktop」をWebブラウザで利用します。
対応OS:要問い合わせ
ナイセンクラウド
ナイセンクラウドは、スマホやPC、IP電話機から会社の電話番号で発着信できるクラウドPBXサービスです。複数端末への一斉着信や内線通話、電話の取り次ぎ、Web電話帳、着信時のポップアップ表示などを利用できます。通話録音やIVR、通話モニタリングなどの機能も追加可能です。
PCでの利用方法
PCにソフトフォンアプリ「Zoiper5」をインストールして利用します。商用利用する場合は、PC1台あたり59.95ユーロのライセンス購入が必要です。
対応OS:Windows、macOS
トビラフォン Cloud
トビラフォン Cloudは、スマホやPC、IP電話機から会社の電話番号で発着信できるクラウドPBXサービスです。外線・内線通話や保留転送、グループ着信などの基本機能に加え、迷惑電話フィルタ、通話録音、音声の自動テキスト化、AIによる通話内容の要約などを利用できます。
PCクライアントの利用料は、1ユーザーあたり月額500円です。
PCでの利用方法
PCに専用のPCクライアントをインストールして利用します。
対応OS:Windows 10・11、macOS 13 Ventura・14 Sonoma・15 Sequoia
対応ブラウザ:Google Chrome最新版
GoodLine(グッドライン)
GoodLineは、スマホやPC、SIP対応のIP電話機から会社の電話番号で発着信できる国産クラウドPBXサービスです。導入実績は1万社を超えており、小規模事業者から大企業まで幅広く利用されています。
内線通話や保留転送、IVR、通話録音、Web電話帳などを利用できます。通話履歴や対応メモをクラウド上で共有できるほか、SlackやChatwork、Microsoft Teams、LINE WORKSなどとの連携にも対応しています。
PCでの利用方法
PCソフトフォンまたはGoogle Chromeを使用して利用します。
対応OS:Windows、macOS
対応ブラウザ:Google Chrome
OFFICE PHONE
OFFICE PHONEは、スマホやPC、SIP対応のビジネスフォンなどを電話端末として利用できるクラウドPBXサービスです。会社の代表番号による発着信や内線通話、電話の取り次ぎ、同時着信、パーク保留などに対応しています。
通話録音やIVR、ネットFAX、着信時に顧客情報をPCへ表示するCTIなど、電話業務を支援する機能も利用可能です。
PCでの利用方法
指定のアダプタを設置したうえで、PCに対応アプリをインストールして利用します。
対応OS:公式サイトに明記なし
PCでクラウドPBXを利用するメリット
PCでクラウドPBXを利用すると、専用電話機を増設せず、普段使用しているPCを電話端末として活用できます。顧客情報や資料を画面で確認しながら通話できるため、電話業務の効率化や柔軟な働き方にもつながります。
ここでは、PCでクラウドPBXを利用する際の主なメリットを解説します。
電話機など新しい機器の導入が不要
電話機などを新たに購入する必要がない点は、PCでクラウドPBXを利用する大きなメリットです。
PC対応のクラウドPBXなら、普段の業務で使用しているPCを電話端末として活用できます。専用の電話機やPBX主装置を新たに設置する必要がなく、機器の購入費用を抑え、設置スペースを削減できる点がメリットです。
専用ソフトをインストールするタイプだけでなく、Webブラウザから利用できるサービスもあります。必要に応じてヘッドセットを用意すれば、PCに内蔵されたマイクやスピーカーよりも周囲の音を抑えて通話しやすくなります。
電話業務を効率化できる
電話業務を効率化できることも、PCでクラウドPBXを利用するメリットです。
PCでクラウドPBXを利用すると、電話帳から相手を選択して発信できるため、電話番号を毎回入力する手間や入力ミスを減らせます。サービスによっては、Webサイトや顧客管理システムに表示された電話番号をクリックするだけで発信することも可能です。
ヘッドセットを活用すれば、両手を空けたまま通話できます。電話をしながらメモを入力したり、資料を確認したりできるため、受注対応や問い合わせ対応などの業務を進めやすくなります。通話履歴や対応メモをクラウド上で共有できるサービスでは、担当者間の引き継ぎも効率化できます。
顧客の情報を確認しながら通話できる
PCでクラウドPBXを利用するメリットとして、顧客情報を確認しながら通話できる点も挙げられます。
PCでクラウドPBXを利用すれば、問い合わせ内容に関係する資料や契約情報をその場で開けます。従来のように情報確認のために電話を保留したり、別の端末へ移動したりする手間を減らせるため、業務の効率化や顧客満足度の向上につながります。
CTIやCRMとの連携に対応したサービスであれば、着信時に顧客名や登録情報を自動で表示することも可能です。電話に出る前に相手を把握でき、過去のやり取りを踏まえたスムーズな対応につながります。
テレワークやフリーアドレスに対応しやすい
テレワークやフリーアドレスに対応しやすい点も、クラウドPBXをPCで使うメリットです。
クラウドPBXは、インターネット環境があればオフィス以外の場所でも利用できます。自宅や外出先のPCから会社の電話番号で発着信できるため、テレワーク中でもオフィスと同じ電話環境を整えやすくなります。
PCとIDを紐づけて利用するサービスなら、座席ごとに電話機を固定する必要もありません。席を移動して働くフリーアドレスでも、自分の内線番号や電話帳をそのまま利用でき、電話機の移設や配線変更の負担を抑えられます。
PC対応クラウドPBXを比較するポイント
PC対応のクラウドPBXは、サービスによって利用方法や対応OS、必要な料金、利用できる機能が異なります。
ここでは、PC対応のクラウドPBXを比較するうえで押さえておきたいポイントを解説します。
対応OSを確認する
PC対応のクラウドPBXを選ぶ際は、対応OSを必ず確認しましょう。
クラウドPBXによって、PCで利用できるOSは異なります。Windowsのみに対応するサービスもあれば、WindowsとmacOSの両方で利用できるものもあります。
同じOSでも、対応するバージョンが指定されていることがあるため注意が必要です。社内で使用しているPCのOSとバージョンを確認し、動作環境を満たしているサービスを選びましょう。今後OSを更新する予定がある場合は、アップデートへの対応状況も確認しておくと安心です。
専用ソフト型とブラウザ型のどちらか
専用ソフト型とブラウザ型のどちらに対応しているかを確認することも、PC対応のクラウドPBX選びでは大切です。
PC対応のクラウドPBXには、専用のソフトフォンをインストールするタイプと、Webブラウザから利用するタイプがあります。
専用ソフト型は、PCにアプリをインストールして利用する方式です。電話業務に必要な機能がまとめられている一方で、PCごとのインストールや初期設定が必要になります。
ブラウザ型は、対応ブラウザからサービスへログインして利用します。ソフトをインストールせずに導入できるため、複数のPCで利用を開始しやすい点がメリットです。ただし、利用できるブラウザが指定されていたり、専用ソフト型より機能が制限されたりすることもあります。
導入するPCの台数や社内のセキュリティルール、必要な機能を踏まえて、自社に合う利用方法を選びましょう。
PC用のIDと料金の仕組みを確認する
PC対応のクラウドPBXを選ぶ際は、PCで利用するために必要なID数と料金の仕組みを確認しましょう。
サービスによっては、PC1台ごと、または利用者1人ごとにIDの契約が必要です。基本料金とは別に、ソフトフォンやPCクライアントの利用料が発生することもあります。
複数人で利用する場合は、基本料金だけでなく、必要なID数やオプション料金を含めた総額で比較することが大切です。将来的に利用人数を増やす予定がある場合は、IDを追加したときの料金も確認しておきましょう。
電話業務に必要な機能があるか
自社の電話業務に必要な機能がそろっているかを確認することも、PC対応のクラウドPBX選びでは重要です。
電話帳からの発信や内線通話、保留転送などの基本機能に加え、着信時の顧客情報表示、通話録音、IVR、CRM連携など、利用できる機能はサービスによって異なります。
問い合わせ対応が多い企業では、顧客情報や過去の対応履歴を確認できる機能が役立ちます。電話の取り次ぎが多い場合は、パーク保留や代理応答に対応しているかも重要です。
必要な機能をあらかじめ整理し、標準機能として利用できるのか、追加料金が必要なオプションなのかまで確認して選びましょう。
まとめ
今回は、PCで利用できるクラウドPBXの比較やメリット、選び方について解説しました。
PC対応のクラウドPBXを導入すれば、普段使用しているPCを会社の電話端末として活用できます。専用電話機の導入にかかる費用を抑えられるほか、ハンズフリー通話や顧客情報を確認しながらの対応により、電話業務を効率化できます。
サービスを比較する際は、対応OSや利用方法、PC用IDの料金体系、必要な機能を確認し、自社の利用環境に合うものを選びましょう。
03plusでは、Windows 11対応の専用ソフトフォンを利用し、PCから会社の固定電話番号で発着信できます。着信ポップアップやWeb電話帳、パーク保留、代理応答などにも対応しているため、PCを活用して電話業務を効率化したい企業におすすめです。ぜひご検討ください。
