市外局番対応のクラウドPBXおすすめ7選|対応エリアや料金を比較

クラウドPBXの導入を検討しているものの、「市外局番に対応しているのだろうか」と不安をお持ちの方もいることでしょう。

クラウドPBXは、インターネットを通じてスマホやPCなどから会社の電話番号で発着信できるサービスです。「050」だけでなく、サービスによっては「03」や「06」などの市外局番付き番号も利用できます。ただし、対応する市外局番や料金、取得条件はサービスごとに異なります。

今回は、市外局番が使えるクラウドPBXサービス7社を比較し、市外局番と050番号の違いや番号の取得方法、サービスの選び方を解説します。

クラウドPBXでも「03」「06」などの市外局番が使える

クラウドPBXというと「050」から始まる電話番号をイメージする方もいるかもしれません。しかし実は、サービスによっては「03」や「06」などの市外局番付き電話番号も利用できます。クラウドPBXへ移行したあとも、地域に根差した会社の電話番号を使って顧客や取引先とやり取りすることが可能です。

ここからは、クラウドPBXで利用できる市外局番付き電話番号について詳しく解説します。

市外局番付き番号は「0AB-J番号」と呼ばれる

「03」や「06」などの市外局番から始まる電話番号は、「0AB-J番号」と呼ばれます。

従来の固定電話で利用されてきた番号で、東京23区の「03」や大阪市などの「06」のように、0から始まる10桁の電話番号です。電話番号の数字の並びを「0・A・B~J」という記号で表すことから、0AB-J番号と呼ばれています。

市外局番付き番号は「市外局番-市内局番-加入者番号」で構成されていて、市外局番の部分から国内の地域をある程度把握することが可能です。これは、地域情報を持たない050番号との大きな違いといえるでしょう。

クラウドPBXでも0AB-J番号に対応したサービスを選べば、市外局番付き番号を新規取得できます。また、条件を満たしていれば、電話環境を移行する際も既存の固定電話番号を引き継ぐことが可能です。

市外局番を利用するメリット

企業が市外局番付き番号を利用することで、次のようなメリットを得られます。

・企業としての信頼感を得やすい

市外局番付き番号は、企業や店舗、行政機関などの連絡先として長く使われてきました。名刺やWebサイトへ掲載することで、正式な問い合わせ窓口があることを示しやすく、顧客や取引先からの信頼感につながります。

・拠点のある地域がわかりやすい

「03」であれば東京23区、「06」であれば大阪市など、市外局番から拠点のある地域をある程度判断できます。地域に密着して事業を行う店舗や不動産会社、医療機関などでは、対応地域を伝える手段としても役立つでしょう。

・プライベートと仕事の電話を分けられる

個人の携帯電話番号を仕事に使っている場合は、市外局番付き番号を取得することで、プライベートと仕事の連絡先を分けられます。顧客や取引先へ個人の携帯電話番号を知らせずに済み、仕事用の着信や発信も管理しやすくなります。

市外局番と050番号の違い

市外局番付き番号と050番号には、番号の構成や地域性、取得条件などに違いがあります。

比較項目市外局番付き番号(0AB-J番号)050番号
番号の始まり方東京の「03」や大阪の「06」など、地域ごとに決められた市外局番から始まる地域にかかわらず「050」から始まる
地域との結びつき市外局番から拠点のある地域を判断できる電話番号から地域を判断できない
取得条件希望する市外局番の番号区画内に拠点があることなど、一定の条件がある拠点の地域に左右されず取得できる
社会的な信頼性固定電話番号として広く認識され、企業の連絡先として信頼を得やすい市外局番付き番号と比べて信頼性を重視する場面では不利になることがある
料金050番号より高くなる傾向がある比較的安価に利用できる傾向がある
適している企業地域性や社会的な信頼性を重視する企業地域に縛られず、費用を抑えて電話番号を取得したい企業

市外局番が使えるクラウドPBXサービスを徹底比較

市外局番付き番号を利用できるクラウドPBXサービスは複数ありますが、対応する市外局番や料金、利用できる機能はサービスごとに異なります。

主なクラウドPBXサービスを比較すると、以下のとおりです。

サービス名対応市外局番特徴
03plus東京「03」、大阪「06」など全国主要47局累計12万回線を突破。スマホ・PC・IP電話機に対応し、IVRやクラウドFAX、留守レポなどの機能が充実
クラコールPBX全国47都道府県の327地域に対応(一部区域・要問い合わせ)初期費用無料。月額料金は1ユーザー980円で、6ユーザー目以降は無料
トビラフォン Cloud東京「03」など(対応地域は要問い合わせ)迷惑電話フィルタや通話録音、音声のテキスト化、外部サービス連携に対応
OFFICE PHONE東京「03」など(要問い合わせ)ネットFAXやCTI、名刺管理など、電話以外の業務効率化機能も利用可能
Zoom Phone東京「03」、大阪「06」など(要問い合わせ)電話・Web会議・チャットをZoom Workplace上でまとめて利用可能
INNOVERA東京「03」、大阪「06」など全国34局全通話録音を標準搭載し、録音データを容量無制限で6か月間保存可能
VoiceX東京「03」など全国主要都市(要問い合わせ)クラスAの通話品質を提供。AIによる通話の文字起こしや要約も利用可能

03plus(ゼロサンプラス)

03plusは、スマホやPC、専用IP電話機から会社の固定電話番号で発着信できるクラウドPBXサービスです。提供回線数は累計12万回線を突破しており、中小企業から大企業、官公庁まで幅広く導入されています。大阪市ではクラウドFAX機能が導入され、FAX業務の効率化やペーパーレス化に活用されています。

初期費用は5,000円、基本料金は1番号・1IDを含めて月額1,280円です。1つの電話番号を複数人で共有できるほか、内線通話やパーク保留、IVR、通話録音、クラウドFAX、留守レポなど、電話業務を効率化する機能が充実しています。条件を満たせば、現在利用している固定電話番号を番号ポータビリティで引き継ぐことも可能です。

対応市外局番

東京「03」、大阪「06」など、全国主要47局の市外局番に対応。

03plusについて詳しくはこちら

クラコールPBX

クラコールPBXは、法人・個人事業主向けのクラウドPBXサービスです。

初期費用は無料で、月額基本料は1ユーザー980円、6ユーザー目以降は無料となり、最大4,900円で利用できます。スマホによる発着信や内線転送、時間外アナウンスなどに対応しているほか、IVRや通話録音、留守番電話もオプションで追加可能です。契約期間の縛りがなく、30日間の無料トライアルも用意されています。

対応市外局番

2026年6月から、全国47都道府県の一部をカバーする327地域で市外局番付き番号の提供を開始しています。取得できる番号や提供条件の詳細は問い合わせが必要です。

トビラフォン Cloud

トビラフォン Cloudは、外線・内線・転送・グループ着信などの基本機能に加え、IVR、通話録音、音声のテキスト化、迷惑電話フィルタなどを利用できます。SalesforceやHubSpot、kintoneなどの外部サービスとの連携にも対応しています。

基本セットの初期費用は30,000円、月額料金は3,000円+通話料です。市外局番付き番号を利用する場合は、1番号あたり初期費用10,000円、月額1,000円が追加されます。

対応市外局番

東京の「03」など全国の市外局番付き番号に対応しています。ただし、利用できる市外局番の詳細は問い合わせが必要です。

OFFICE PHONE

OFFICE PHONEは、スマホやPC、SIP対応の卓上電話機から会社の電話番号で発着信できるクラウドPBXサービスです。社員間や拠点間の内線通話を無料で利用でき、外出先にいる社員へ会社宛ての電話を取り次ぐこともできます。

ネットFAXやCTIによる顧客情報表示、名刺管理などを利用できるほか、通話録音やIVR、クラウド勤怠管理などの機能も追加可能です。月額料金は3,400円からで、端末1台あたりのライセンス料金は月額98円、初期費用は通常24,800円です。

対応市外局番

東京の「03」など各市外局番に対応しています。取得可能な市外局番の詳細は問い合わせが必要です。

Zoom Phone

Zoom Phoneは、電話、Web会議、チャットを「Zoom Workplace」上で利用できるため、すでにZoomを導入している企業は電話環境を統合しやすいでしょう。

内線・転送・コールキュー・IVR・通話録音などに加え、通話内容の文字起こしや要約、ボイスメールの優先順位付けといったAI機能も利用できます。SalesforceやSlack、Microsoft、Googleなどの外部サービスとの連携にも対応しています。

日本従量制プランは1ユーザーあたり月額1,275円、0AB-J番号と050番号が付いた国内かけ放題プランは月額3,300円です。

対応市外局番

東京の「03」などに対応しています。対応する市外局番の数は公表されていないため、詳細はお問い合わせください。

INNOVERA(イノベラ)

INNOVERAは、スマホやPC、SIP電話機から会社の固定電話番号で発着信できる国産クラウドPBXサービスです。

内線通話やIVR、営業時間外アナウンス、通話のテキスト化などに対応しています。全通話の自動録音を標準搭載しており、容量の制限なく録音データを6か月間保存できる点も特徴です。自社のIP電話回線「IP-Line」と組み合わせることで、電話番号や回線、クラウドPBXを同じ窓口で導入できます。料金は利用人数や構成によって異なるため、問い合わせが必要です。

対応市外局番

東京の「03」、大阪の「06」など、全国34局の市外局番に対応しています。

VoiceX(ボイスクロス)

VoiceXは、通信キャリアである株式会社コムスクエアが提供するサービスで、固定電話と同等の「クラスA」の通話品質を特徴としています。

着信転送やパーク保留、留守番電話などの基本機能に加え、IVR、クラウドFAX、通話録音を利用できます。AIによる通話内容のテキスト化や要約、判定にも対応しており、電話業務の可視化や応対内容の分析に活用可能です。基本料金は1ユーザーあたり初期費用3,000円、月額890円で、最低月額料金は2,890円です。市外局番付き番号を利用する場合は、別途、初回申し込み費用6,000円と月額料金1,500円がかかります。

対応市外局番

新規取得は東京の「03」など全国主要都市に対応しています。対応する市外局番の詳細は問い合わせが必要です。

クラウドPBXで市外局番を利用する方法

クラウドPBXで市外局番付き番号を利用する方法には、新しい電話番号を取得する方法と、現在使っている固定電話番号を引き継ぐ方法があります。

利用できる方法や条件はサービスによって異なるため、自社の状況に合った方法を選ぶことが大切です。

ここからは、それぞれの方法について解説します。

市外局番付き番号を新規取得する

クラウドPBXの契約時に、希望する市外局番付き番号を新規取得する方法です。電話番号を持っていない場合や、新しい拠点の開設に合わせて番号を用意したい場合に適しています。

市外局番付き番号は自由に選べるわけではなく、利用拠点の所在地に対応した番号が割り当てられます。申し込み時には、本人確認書類のほか、賃貸借契約書など拠点の所在地を確認できる書類の提出が必要になる場合があります。

審査と番号の発行が完了したあと、スマホやPCなどの設定を行えば利用を開始できます。対応エリアや必要書類はサービスによって異なるため、申し込み前に確認しましょう。

現在の固定電話番号を引き継ぐ

現在使っている市外局番付き番号を継続したい場合は、固定電話番号ポータビリティを利用します。電話番号を変更せずにクラウドPBXへ移行できるため、顧客や取引先への周知、名刺やWebサイトの修正にかかる負担を抑えられます。

2025年1月に双方向番号ポータビリティが始まり、NTT加入電話だけでなく、ひかり電話や他の通信事業者が発行した固定電話番号も引き継げる範囲が広がりました。

ただし、すべての番号を移行できるわけではありません。移行先のクラウドPBXが番号ポータビリティと該当する市外局番に対応していることや、利用場所が同一番号区画内であることなどの条件があります。現在の契約名義や利用住所も含め、申し込み前に移行可否を確認しましょう。

市外局番対応のクラウドPBXの選び方

市外局番付き番号を利用できるクラウドPBXでも、対応エリアや料金、利用できる機能はサービスごとに異なります。

導入後に「希望する番号を取得できなかった」「必要な機能が使えなかった」といった問題が起きないよう、自社の利用目的や電話環境に合うサービスを選ぶことが大切です。

ここでは、市外局番対応のクラウドPBXを選ぶ際に確認したいポイントを解説します。

対応する市外局番の確認

市外局番付き番号を新規取得する場合は、希望する市外局番にクラウドPBXが対応しているかを確認しましょう。

対応する市外局番はサービスによって異なり、「03」や「06」のような主要都市の番号だけを扱うサービスもあれば、地方の市外局番まで幅広く取得できるサービスもあります。

複数拠点で利用する場合は、それぞれの拠点で必要な市外局番を取得できるかも確認しましょう。

番号ポータビリティ(LNP)の可否と移行条件の確認

現在の固定電話番号を引き継ぎたい場合は、検討しているクラウドPBXが番号ポータビリティに対応しているかを確認しましょう。

同じサービスでも、新規取得には対応している一方、既存番号の引き継ぎには対応していないことがあります。また、移行できる番号や地域、回線の種類はサービスによって異なります。

確認する際は、現在の電話番号に加えて、契約中の通信事業者、回線の種類、契約名義、利用住所を伝えるとスムーズです。移行にかかる費用や期間、切り替え時に電話を利用できない時間が発生するかなどもあわせて確認しましょう。

自社の利用状況をもとに料金を確認

クラウドPBXの料金は、基本料金だけでなく、利用する人数や電話番号の数、追加する機能によって変わります。

比較する際は、初期費用や月額基本料金に加えて、ID料金、番号料金、通話料、オプション料金まで含めた総額を確認しましょう。基本料金が安くても、必要な機能を追加すると想定より高くなることがあります。

また、最低契約ID数や最低利用料金が設定されているサービスもあります。現在の利用人数や通話量、今後の増員予定をもとに、自社の運用に必要な構成で見積もりを取ることが大切です。

自社に必要な機能が備わっているかを確認

クラウドPBXを選ぶ際は、自社の電話業務に必要な機能が備わっているかも確認しましょう。

たとえば、問い合わせ先を用件ごとに振り分けたい場合はIVR、応対内容を確認したい場合は通話録音が役立ちます。

そのほか、クラウドFAXや営業時間外アナウンス、CRM連携、PC対応などもサービスによって異なります。現在の電話業務で抱えている課題を整理し、必要な機能を無理なく利用できるサービスを選びましょう。

まとめ

今回は、市外局番付き番号を利用できるクラウドPBXの特徴や対応エリア、選び方について解説しました。

クラウドPBXでも、「03」や「06」などの市外局番付き番号を新規取得したり、条件を満たせば現在の固定電話番号を引き継いだりできます。ただし、対応する市外局番や料金、利用できる機能はサービスごとに異なります。

希望する市外局番への対応状況や番号ポータビリティの可否を確認したうえで、自社の利用人数や必要な機能に合ったサービスを選びましょう。電話業務を効率化する機能が充実したクラウドPBXをお探しでしたら、全国主要47局の市外局番に対応している03plusをご検討ください。

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