内線通話を活用するためにビジネスフォンを導入している企業は多いのではないでしょうか。しかし導入や運用コストは意外と高くつきますし、業務内容の変更や拡大時にはそれに伴う設定変更のための費用がかかります。また、外出している社員や離れた拠点への通話は外線扱いとなるため、通話料金がかかります。
クラウドPBXはこうした従来のPBXが持つデメリットを払拭し、コスト面で有利になるサービスです。実際に「クラウドPBXは価格が安い・リーズナブル」というイメージがあり、導入を検討されている方も多いことでしょう。
今回は、クラウドPBXの料金の仕組み、クラウドPBXで無料になるもの、クラウドPBXの料金で注目すべき点、おすすめのサービスをご紹介します。
目次
クラウドPBXとは
クラウドPBXとは、PBX(構内交換機)の機能をクラウド上に構築し、インターネット回線を通じて電話環境を利用する仕組みです。PBXは、代表番号での着信管理や内線通話、転送など、ビジネスフォンに必要な機能を制御する中核的な役割を担います。
クラウドPBXでは、このPBXをオフィス内に設置するのではなく、クラウド上に置くことで電話環境を構築します。そのため、固定電話機だけでなく、スマートフォンやPCを内線端末として利用することが可能です。外出先や在宅勤務中であっても、代表番号での発着信や内線通話など、オフィスと同様の電話対応が行えます。
また、クラウド上で電話環境を管理するため、専用機器の購入や配線工事が不要です。導入時の初期費用を抑えやすく、申し込みから比較的短期間で利用を開始できる点も特徴です。電話端末の追加や設定変更も柔軟に行えるため、事業規模や働き方の変化に合わせた運用がしやすくなります。
このように、クラウドPBXはインターネットを活用して場所に縛られない電話運用を実現できる仕組みとして、多くの企業で導入が進んでいます。
従来型のPBXとの違い
クラウドPBXと従来型PBXの違いは、PBX(構内交換機)の設置場所や運用方法にあります。
主な違いを整理すると、以下のとおりです。
・PBXの設置場所
従来型PBXはオフィスや店舗内に物理的な主装置を設置します。一方、クラウドPBXはPBXの機能をクラウド上に構築します。
・利用できる場所
従来型PBXは設置拠点内での利用が前提となりますが、クラウドPBXはインターネット環境があれば外出先、自宅などからも同じ電話環境を利用できます。
・端末の柔軟性
従来型PBXでは専用の電話機を使うのが一般的ですが、クラウドPBXではスマートフォンやPCを電話端末として利用できます。
・導入時の工事や機器
従来型PBXは主装置の設置や配線工事が必要になります。クラウドPBXは物理的な主装置を設置しないため、機器購入や工事を行わずに導入できます。
・拡張や変更のしやすさ
従来型PBXでは、台数追加や構成変更のたびに工事や設定作業が必要になることがあります。クラウドPBXは、利用人数や端末の追加、設定変更を比較的柔軟に行えます。
このように、従来型PBXとクラウドPBXは、電話機能自体は共通しているものの、設置や運用の考え方が大きく異なります。この違いが、働き方や電話運用の自由度に影響してきます。
クラウドPBXの料金の仕組み
クラウドPBXは従来のPBXと異なり、インターネット回線を利用した通話サービスです。アナログ回線を使用しないことから、「機器の価格面でお得になりそう」「月額料金や通話コストが安くなりそう」とイメージされる方は少なくありません。実際、全体的な費用面で考えるとリーズナブルになる傾向にあります。
もちろん、安くなるとはいえ、無料で使えるわけではありません。ここでは、クラウドPBXの利用で必要となる料金の仕組みについて解説します。
初期費用
クラウドPBXの導入は初期費用が必要となります。ベンダーにより異なりますが、初期費用相場は以下の通りです。
| クラウドPBX 初期費用の相場 | 3,000円~数万円程度 10,000円前後の料金に設定しているサービスが多い |
| 従来のPBX 初期費用の相場 | 60万円~ ※価格の高い機器の場合はさらに数十万円~数百万円のコストがかかる |
このように、クラウドPBXの初期費用は、従来のPBXと比べて大幅に安く抑えられます。これは、クラウドPBXが従来のPBXで必須だった主装置の購入・設置や配線工事にかかるコストが不要であるためです。この点だけでも、数十~数百万円もコストを抑えて導入できます。
月額料金
クラウドPBXを検討するうえで、初期費用とあわせて確認しておきたいのが月額料金です。月額料金は電話環境を継続して利用するための固定費となるため、長期的なコストに大きく影響します。
従来のPBXでは、主装置の保守費用や回線利用料などが月額で発生します。利用規模や構成によって差はあるものの、拠点数や内線数が増えるほどコストがかさみやすい傾向があります。
一方、クラウドPBXはクラウド上のシステムを利用するため、主装置の保守費用や機器管理にかかるコストが別途かかることはありません。多くのサービスでは、ID数や番号数に応じて月額料金を支払うというシンプルな料金体系が採用されています。そのため、必要な分だけ無駄なく利用できます。
この違いから、特に中小企業や人員・拠点数の変動がある企業では、クラウドPBXのほうが月額コストを抑えやすいケースが多く見られます。
以下は、従来型PBXとクラウドPBXの月額料金の目安を比較したものです。
| クラウドPBX | 月額利用料:1回線あたり2,000円~4,000円程度 |
| 従来のPBX | 月額利用料:数万円~数十万円メンテナンス費用(月額):数万円~数十万円オプション料金(月額):数万円~数十万円 |
このように、クラウドPBXは初期費用だけでなく、月額料金の面でもコスト管理がしやすい仕組みといえます。長期的な運用を前提にする場合、月額コストの違いは重要な判断材料になるでしょう。
通話料
クラウドPBXと従来のPBXでは、通話料の考え方に大きな違いがあります。
従来のPBXでは、拠点間通話であっても外線扱いになるため、社内通話でも通話料が発生します。通話時間や発信先が増えるほど、月々の通話コストが積み上がりやすい傾向があります。
一方クラウドPBXの場合、社員同士の通話は内線として扱われるため、拠点間や外出先との連絡でも通話料は発生しません。スマートフォンを内線端末として利用できるため、オフィス外とのやり取りが多い企業ほど、通話コストを抑えやすい仕組みです。
また、外線通話についても固定電話よりもリーズナブルかつ比較的シンプルな料金体系で運用できます。遠方の取引先や顧客への発信が多い場合でも、通話料が膨らみにくい点は特徴といえるでしょう。
このように、日常的な連絡や拠点間のやり取りが多い環境では、クラウドPBXのほうが通話料を抑えやすく、コスト管理もしやすいといえます。
以下は、通話料の違いをまとめた比較表です。
| クラウドPBX | 内線通話:離れた拠点間・外出先であっても無料外線通話:固定電話と同程度またはリーズナブル |
| 従来のPBX | 内線通話:拠点間・外出先であれば外線通話と同等の料金がかかる外線通話:IP網により距離に全国一律料金 |
ただし、クラウドPBXはスマホキャリアのような通話定額プランを用意していないサービスが多く、通話頻度が高い場合は通話料がかさむことがあります。一方、03plusでは「10分かけ放題」オプションを利用でき、1通話あたり10分まで無料で通話可能です。月額1,000円で通話コストを抑えた運用ができます。
なお、クラウドPBXの通話料についてはこちらの記事でも詳しく解説しています。ぜひご覧ください。
オプションサービス使用料
クラウドPBXにはさまざまなオプションがあり、それぞれの利用には料金がかかります。たとえば、03plusではクラウドFAXやWeb電話帳など、業務効率アップに役立つ便利なオプションがあります。中でもクラウドFAXは大阪市でも導入され、業務効率アップに貢献した実績のあるオプションです。
クラウドPBXのオプション費用は月額料金と同様に、毎月定額で支払います。機能拡張やオプション追加等をしなければ、毎月かかる価格に変動はありません。かけるコストに見合う成果があると判断できる、期待できるのであればぜひオプション追加を検討してみましょう。
電話に使う機器の購入費
クラウドPBXに接続する電話端末を購入するのであれば、その費用も必要です。機種によっても異なりますが、クラウドPBXに対応する固定電話機の価格は1台あたり3万円程度が相場です。
クラウドPBXはスマホやPCも端末として利用できます。社用の端末を新しく購入する場合、それらのコストも初期費用として考えなければなりません。ただし、すでに社員へ社用端末が行き渡っている、または個人のスマホをそのまま利用してもらうというケースでは、端末購入費用をかけることはありません。ただし、社用で使ったパケット料金の支払いについてはルールを決めておく必要があります。
クラウドPBXで料金が「無料」になるもの
クラウドPBXはコスト面でリーズナブルであることを理解している方は多いことでしょう。うまく運用すれば、通話料金などのコストも抑えられます。また、主装置本体の価格を気にすることなくスムーズに導入できる点も魅力です。
実は、クラウドPBXを導入すると料金が無料になるものもあります。
PBXの設置にかかる料金
クラウドPBXで無料になる料金で最も大きなものが、「PBX装置の本体購入費用・設置費用」です。
主装置はビジネスフォン環境構築における頭脳であり、設置されなければ複数の電話機で内外線発着信を行えなくなります。そのため、従来のPBXにおいて主装置はなくてはならないものです。
しかし、主装置は価格がとても高価で、接続台数10台以下でも20万円ほどの費用がかかります。接続台数が増えれば買い替えや増設が必要なほか、メンテナンスや故障時の修理などのコストもかかります。
このように高価な主装置ですが、クラウドPBXならば機器購入・設置にかかる費用が無料です。
工事費用
配線工事費用もクラウドPBXでは無料です。
従来のPBXでは、主装置と固定電話機を電話回線で接続します。また、主装置の設置工事も必要です。専門業者に依頼する場合、価格が10万円ほどします。
クラウドPBXならば、スマホやアプリにインストールするだけで使用でき、工事にかかるコストが不要です。導入してしまえばあとは月額料金だけで運用できます。
ビジネスフォンなど端末の費用
クラウドPBXならば電話端末の購入費用も不要です。
従来のPBXでは固定電話機を設置して電話回線でつなぎます。新品の場合は価格が1台3万円前後で、もし10台用意する場合は30万円ほどのコストがかかります。
しかし、クラウドPBXはスマホやPCにアプリをインストールすれば、そのまま利用できます。そのため、すでに支給している社用端末や社員個人の端末を使うことで、端末購入のコストをかけずに運用可能です。ただし、社員のスマホを使う場合は、パケット料金の支払いルールを事前に決めておきましょう。
内線通話料金
従来のPBXでも内線通話にかかる通話料金は無料でしたが、クラウドPBXではその範囲がさらに広がります。
従来のPBXは、オフィス内でしか内線通話はできませんでした。そのため、外出している社員に電話をかける際には外線通話しなければならず、毎月の通話コストが高くついていました。
しかしクラウドPBXならば、インターネット環境さえあればどこででも利用できます。そのため、外出先や自宅でも時間や場所にとらわれず無料の内線通話を行えます。
転送料金
クラウドPBXでは、クラウド上に登録された端末への転送料金が無料です。また、そもそも転送を必要とするタイミングがほぼなくなります。
従来のPBXでは、転送すると通話料金がかかります。これは、転送時に会社からスマホなどへ外線発信するためです。そのため、転送が多い場合は通話コストが高くついてしまいます。
クラウドPBXであれば、会社からスマホに転送したとしても内線扱いになるため、通話料金がかかりません。また、クラウドPBXであれば、外出先でも会社代表電話番号にかかってきた電話に出られます。そのため、転送が必要になるケースそのものがほとんどなくなるのです。費用を抑えつつ電話業務を効率化できるクラウドPBXは企業にとってなくてはならない存在となることでしょう。
クラウドPBXの料金について押さえておくポイント
クラウドPBXは導入費用や運用コストが従来のPBXよりもリーズナブルな傾向にあります。では具体的にサービスを選ぶ際、どのように料金を比較検討すべきでしょうか。クラウドPBXの料金について押さえておくべきポイントをご紹介します。
サービスによって料金に差が出る理由を知っておく
クラウドPBX各社の料金を比較すると、さまざまな部分で違いがあることに気づくはずです。特に毎月必要となる月額費用の高い・安いは多くの方が気になるところではないでしょうか。
では、この料金の差はなぜ生まれるのでしょうか。考えられるのは以下のようなポイントです。
・提供している機能に違いがある
シンプルな機能のみに絞って安いサービスもあれば、高機能なぶん高いサービスもあります。自社に必要なものを見極めることが重要です。
・サポート体制に違いがある
料金が安いサービスの中には、サポート対応を簡素化しているものもあります。トラブルや疑問が生じた際に重要となるので、慎重に選びましょう。
・通話音声の品質の違い
サービスによっては通話音声の品質にも違いがあることがあります。とはいえ、料金が安いからと言って通話品質が低いとも限りません。クラウドPBXサービスを提供するためには、一定の通話品質を満たしている必要があるためです。通話品質については、事前に無料体験やお試し期間を活用して確認しておくようにしましょう。
料金の合計で比較する
クラウドPBXの大きなメリットは「初期費用が圧倒的に安い」ところにあります。従来のPBXは主装置の設置だけでも数十万円してしまいます。それを考えると主装置設置の必要がないクラウドPBXがリーズナブルであるのも納得です。
しかし、クラウドPBXの中には初期費用が安いものの月額料金や通話料を高く設定しているサービスもあります。確かに導入コストを抑えられるのは大きな魅力ですが、そこばかりに注目すると長期利用で大きく損をする可能性もあるので注意しましょう。
クラウドPBXは料金プランを長い期間で捉え、トータルコストを意識することが重要です。
プラン変更や増設・縮小時の料金変動をチェック
企業の業務内容はその時期や時流の移り変わり、社員の増減などによって変化します。その変化に合わせてクラウドPBXのプラン内容も変更したいと考えるのはあり得ることでしょう。
クラウドPBXの料金を比較する場合は、プランの変更・縮小・増設時にどのような変動が起こるのかも確認しておくと安心です。
たとえば基本料金がスモールスタートでは割高なものの、規模が大きくなればなるほど他社よりお得になるようなサービスもあります。また、オプション機能が豊富にあり、業務内容の変化に対してフレキシブルに対応させやすい、といったサービスもあるものです。
クラウドPBXを長期的に運用することを考えるのであれば、さまざまな想定を行い、よりお得で柔軟性のあるプランを提示しているサービスを選ぶと良いでしょう。
料金だけでサービスを選ばない
確かに安いサービスの方がコストを抑えやすいと考えられるかもしれません。しかしそれはあくまでも表面的な話であり、実際に運用した場合「安かろう悪かろう」なサービスでは業務効率とコストのバランスが悪くなります。最悪の場合、安価なサービスを利用したせいで、重大なトラブルに発展し、その修正のために余計なコストがかかる場合もあります。
クラウドPBXを比較する場合、料金だけで比較してはいけません。サーバーの安定性や通話品質、提供される機能、他社の実例などさまざまな面から総合的に判断することが大切です。あくまでも料金はさまざまある比較項目の一つに過ぎません。料金だけにとらわれることなく、できる限り俯瞰的に判断することをおすすめします。
クラウドPBX5社の料金比較
クラウドPBXで人気のある5社の初期費用と月額料金を比較し、まとめて表にしてみました。サービスを選ぶ際の参考にしてみてください。
なお金額は記事執筆時のものです。最新の価格は各公式ページをご確認ください。
| サービス名 | 初期費用 | 月額料金 |
|---|---|---|
| 03plus | 5,000円 | 1,280円 |
| トビラフォンCloud | 33,000円 | 3,300円 |
| モッテル | スタンダード:29,800円 ミドル:39,800円 プレミアム:89,700円 | スタンダード:4,980円 ミドル:8,500円 プレミアム:38,000円 |
| BIZTEL ビジネスフォン | ライト:50,000円 スタンダード30:300,000円 スタンダード50:500,000円 | ライト:21,000円 スタンダード30:80,000円 スタンダード50:135,000円 |
| ひかりクラウドPBX | 8,250円 | 10 IDパック:11,000円 20 IDパック:20,900円 30 IDパック:27,500円 |
このように、サービスの初期費用・月額料金を比較すると、プラン構成やID数によって費用に差が出ることが分かります。多機能なプランを選べるサービスもありますが、その分、月額料金が高くなりやすい点には注意が必要です。
03plusは、初期費用・月額料金ともに比較的低く抑えられており、必要最低限の機能で電話環境を整えたい企業にとって導入しやすいサービスといえます。特に少人数での利用や、コストを抑えて運用したい場合にはより良い選択肢といえるでしょう。
料金以外のクラウドPBXのメリットとは
ここまで解説したように、クラウドPBXは料金面で大きなメリットのあるサービスです。従来のビジネスフォンと比べてクラウドPBXならば、導入およびランニングコストを抑えられます。実は、クラウドPBXには料金以外のメリットもたくさんあります。どのようなメリットがあるのか、以下で解説します。
業務効率アップにつながる機能が豊富
クラウドPBXのメリット、それは業務効率を高められる機能が豊富に揃っている点です。
クラウドPBXでは、ビジネスフォンで利用できる外線・内線通話、保留転送、留守番電話、通話録音、構内放送などの機能を利用できます。それに加えて、ITを活用した以下のような機能も利用可能です。
- CTI:PCと連携して、通話中の顧客の情報や過去の対応履歴を自動で表示する機能。コールセンターなどで便利。
- ネットファックス:クラウド上でFAXの送受信やデータの確認ができる機能。スマホで書類を撮影してそのままFAX送信も可能。
- クラウド電話帳:クラウド上で電話帳を一元管理できる機能。顧客電話番号の共有が容易になり、紛失・消去・流出のリスクを抑えられる。
- 勤怠管理:クラウド上で簡単に勤怠管理ができる機能。スマホでいつでもどこでも簡単に出退勤の打刻が可能。
- IVR(自動音声応答):自動音声にて応答し、プッシュ番号にて着信先を振り分けたり、音声対応させたりできる機能。顧客の用件ごとに適切な窓口に振り分けられる。
- 受付アプリ:会社への来訪者がタブレット操作ですぐに担当者とつながる機能。受付スタッフ不要で来訪者対応が可能になる。
- チャット連携:着信履歴をチャットに共有する機能。パーク保留も共有・取次可能。電話のあった時刻をメモする必要がなくなる。
この他にも、クラウドPBXではベンダーごとに豊富な機能を利用できます。従来のビジネスフォン以上の機能を豊富に利用できるため、クラウドPBXを導入すれば業務効率アップにつながることでしょう。
柔軟な働き方を実現できる
クラウドPBXを導入すれば、柔軟な働き方を実現できます。
従来のビジネスフォンは、PBXが設置されているオフィス内でしか使えません。当然、会社代表番号を使って電話対応する場合は、必ずオフィスに足を運ぶ必要があります。そのため、営業で外出している際はいちいち会社に戻らなければならず、リモートワーク中であればスマホにて対応しなければなりません。
クラウドPBXならば、インターネットがつながる場所なら、どこからでも会社代表番号を使って発着信できます。そのため、オフィス内はもちろん、営業で外出していても出張先であっても、会社番号にかかってきた着信をその場で受けられます。もちろん、リモートワーク中も自宅で作業しながらスマホで電話対応可能です。このように、クラウドPBXがあればオフィスに縛られることなく電話業務を行えます。そのため、クラウドPBXは柔軟な働き方の実現に役立つツールであるといえるでしょう。
複数拠点の電話を一括管理できる
複数拠点の電話も一括管理できることは、クラウドPBXのメリットの一つです。
従来のビジネスフォンの場合、複数拠点がある際は、それぞれでPBXを設置して電話環境を構築する必要があります。つまり、ビジネスフォンの管理は、拠点ごとに行わなければなりません。拠点ごとに担当者を配置し、メンテナンスや買い替えもそれぞれの拠点で行うため、手間やコストがかかってしまいます。
クラウドPBXは、クラウド上にPBXを設置してインターネットにより端末をつなぎます。つまり、オフィス・外出先・自宅はもちろん、本社・支店などの離れた拠点間も一つのクラウドPBXシステムに集約されているわけです。管理すべき電話システムも一つしかなく、拠点ごとの面倒な管理から解放されます。複数拠点の電話を一括管理できるため、従来のビジネスフォンでかかっていた不要な手間や無駄なコストもなくせます。
増設や移設が簡単
増設・移設を簡単に行えることもクラウドPBXならではのメリットです。
従来のビジネスフォンは、増設や移設のたびに業者による配線や設定工事が必要です。例えば、レイアウト変更で電話機の配置を変えたい、オフィスを移転したい、スタッフが増えたので増設したいといったケースでも、業者に依頼して配線工事をしなければならないのです。
そのようなケースも、クラウドPBXならば以下のように手間がかかりません。
- レイアウト変更:配線が不要なので自由にレイアウト変更できる
- 移設:インターネット回線がつながるならば、移転先でもすぐ使える
- 増設:設定画面からアカウントを追加し、端末にアプリを導入すればすぐ使える
BCP対策になる
クラウドPBXの導入はBCP対策としても有効です。
BCP対策とは、自然災害・感染症・情報漏洩・テロなどの緊急時において、事業資産の損害を最小限に抑え、事業を継続または早期復旧できるように立てておくべき計画のことです。
例えば、災害によりオフィスに出勤できない場合は、オフィスに行けないため従来のビジネスフォンでは電話業務がストップしてしまいます。しかし、クラウドPBXならば、インターネット回線さえつながっていれば、自宅からでもスマホで電話業務を継続できます。
これは、いつでもどこでも利用できるクラウドPBXならではのメリットといえるでしょう。
お得な料金で使えるクラウドPBXサービス
クラウドPBXにはさまざまなサービスがありますが、中でもおすすめなのが「03plus」です。リーズナブルに導入・運用できることはもちろん、機能面でも実用的で安定感もあります。また、多数の導入実績があり、信頼性も高いサービスです。
03plus

03plusは、クラウドPBXの機能と市外局番付きIP電話が一体化したサービスです。主要46都市の市外局番付き電話番号を取得でき、固定電話としての信頼感を保ちながら、スマホでの運用が可能です。固定電話番号ポータビリティにも対応しており、条件が合えば既存の電話番号をそのまま引き継ぐこともできます。
導入手続きはシンプルで、スマホにアプリをインストールし、アプリ上で本人確認を行うだけで利用を開始できます。工事や機器設置は不要で、最短即日で使い始められる点も特徴です。操作画面は直感的で、ITに不慣れな担当者でも扱いやすく、導入後の社内負担を抑えやすい点も評価されています。
03plusでは、固定電話としての基本機能に加え、業務効率化につながる機能も利用できます。
・Web電話帳
社内で連絡先を一元管理できるクラウド型の電話帳です。端末ごとに個別管理する必要がなく、情報の共有漏れや更新忘れを防げます。スマホの紛失や機種変更時にもデータが消えない点も安心です。
・クラウドFAX
スマホやPCからFAXの送受信ができ、紙のFAX機や回線が不要になります。受信内容はデータで管理できるため、外出先やテレワーク中でも確認・対応が可能です。
・通話録音
通話内容を自動で録音し、クラウド上に保存できます。対応内容の確認や引き継ぎ、トラブル防止などに役立ち、顧客対応の品質向上につながります。
・IVR(自動音声応答)
着信時に音声ガイダンスを流し、用件に応じて着信先を振り分けられます。問い合わせ内容ごとの振り分けや一次対応の自動化により、電話対応の負担を軽減できます。
・留守レポ
着信に自動音声で対応して用件を録音し、その内容をテキスト化して通知する機能です。用件を把握しやすく、折り返し対応の漏れを防げます。
03plusの料金
03plusの料金は以下の通りです。
| 料金 | |
| 初期費用 | 5,000円 |
| 基本料金 | 1,280円/月(基本ID+契約番号) |
| 通話料(スマホアプリ) | 20円/30秒 |
| 通話料(ソフトフォン・専用IP電話機・宅内機器) | 市外局番宛:8円/3分 携帯電話宛など:17.5円/1分 |
| 追加ID | 初期費用:5,000円 月額:900円 |
| 追加番号 | 月額:300円 |
利用規模が大きい法人の場合は、30ID以上から利用できるエンタープライズ向けプランも用意されています。拠点数や利用人数が多い企業では、運用に合わせたプランを検討することで、より効率的な電話環境を構築しやすくなります。
また、短時間の通話を頻繁に行うケースでは、通話料が積み重なりやすくなります。そのような場合は、「10分かけ放題」オプションの活用がおすすめです。1通話あたり10分以内であれば回数制限なく利用でき、月額1,000円で通話コストを抑えた運用が可能です。
まとめ
クラウドPBXは従来のPBXと比べて利便性が高く、うまく活用すれば今まで以上に業務効率をアップさせることができます。また、初期費用がお得になるなど料金面でも従来のPBXよりメリットが得られやすいサービスです。
その一方で、クラウドPBXはサービスを提供している会社によって機能面に大きな差があります。また、対象としている・向いている業種もあります。そのため、料金面だけ比較してクラウドPBXを選ぶのはおすすめしません。もし自社に合わないサービスであれば、トラブルが発生してその修復に費用がかかる場合もあります。
