2026年7月以降、「060」から始まる新たな携帯電話番号の利用が順次開始される予定です。
これまで主流だった「090」「080」「070」に加えて新たな番号帯が追加されることで、見慣れない番号に戸惑う人も出てくると考えられます。
「どうして060番号が始まるの?」「060番号の導入でどんな影響がある?」といった疑問をお持ちの方もいることでしょう。
そこで今回は、060番号が導入される背景や仕組み、企業や個人への影響について、分かりやすく解説します。
目次
060番号は新たに携帯電話の番号に
2026年7月以降、携帯電話の契約数の増加を背景に、「090」「080」「070」に続く新たな番号として「060」から始まる携帯電話番号が導入される予定です。
ここでは、060番号が開放される理由や既存番号との違いについて解説します。
なぜ060番号が開放されるのか
060番号が開放される背景には、スマホの普及とそれに伴う携帯電話番号の不足があります。
これまで携帯電話番号は「090」「080」「070」と段階的に拡張されてきましたが、スマホの普及に加え、仕事用の携帯電話が支給されるなど、1人で複数回線を所持するケースが増えたことで需要が拡大しています。
その結果、2024年9月時点では070番号の残りは約530万とされており、090・080はほぼ使い切られている状況です。
こうした番号枯渇への対応として、総務省は新たに060番号の導入を決定しました。060番号の追加により、約9,000万番号が新たに確保される見込みです。
060番号は、2026年7月以降、順次利用が開始される予定です。なお、既存の090・080・070番号が使えなくなるわけではなく、新規契約時の選択肢が増える形となります。
このように、060番号は増え続ける通信需要やIoTの普及に対応し、将来的な番号不足を解消するために導入されるものです。
090・080・070との違い
「060番号と既存の090・080・070には違いがあるの?」と疑問をお持ちの方もいることでしょう。結論から言うと、060番号は既存の携帯電話番号と基本的な用途・機能に違いはありません。唯一、心理的な面でのみ違いが生じる可能性があります。
060番号は、通話やSMSなどの利用方法も既存番号と同じであり、通信品質やサービス内容も番号帯によって変わることはありません。これは、電話番号自体が通信品質を決めるものではなく、利用する通信事業者や回線環境に依存するためです。
一方で、番号の「認知度」という点には違いが生じます。
060番号は2026年7月から順次利用が開始される新しい番号であるため、導入当初は見慣れない番号として警戒される可能性があります。実際に、070番号が導入された当初も同様の懸念がありました。しかし、現在では一般的な携帯番号として広く浸透しています。
060番号も時間の経過とともに社会に浸透していくと考えられますが、利用初期においては営業電話や迷惑電話と誤認され、着信を避けられるケースが発生する可能性があります。
このように、060番号と既存の携帯電話番号には機能面の違いはありません。しかし、利用初期においては認知度に違いがあり、心理的な影響が生じる可能性があります。
060番号の携帯電話利用が始まると何が変わる?
060番号の利用が開始されることで、携帯電話の番号体系に変化が生じます。とはいえ、既存の利用者に大きな影響があるわけではなく、主に新規契約時の番号割り当てに関係する変更となります。
ここでは、060番号の導入によって何が変わるのかを、新規契約と既存利用者への影響の観点から解説します。
新規契約で060番号が割り当てられる可能性がある
060番号の導入後は、新規契約時に060から始まる番号が割り当てられる可能性があります。
これまで新規契約では「090」「080」「070」のいずれかが割り当てられてきましたが、今後は060番号もその選択肢に加わります。
ただし、2026年7月の導入直後であっても、必ずしも全ての新規契約で060番号が割り当てられるわけではありません。「090」「080」「070」などの従来の番号が付与されるケースもあります。また、利用者が番号帯を自由に選べるわけではありません。
既存の090・080・070利用者への影響は?
060番号の導入によって、既存の090・080・070番号の利用者に直接的な影響はありません。
060番号の導入後も、現在使用している電話番号が変更されることはなく、これまでどおり同じ番号を継続して利用できます。
一方、前述のとおり、060番号は導入当初は認知が低いため、見慣れない番号として警戒される可能性があります。その結果、着信時に出るかどうか迷うといった心理的な違和感が生じるケースは考えられます。
このように、利用者側に実務的な影響はありませんが、当面は番号に対する印象の違いが生じる可能性がある点には注意しましょう。
060番号を取得する方法は?
060番号は、特別な申込みによって取得できるものではありません。携帯電話の新規契約時に携帯電話事業者から割り当てられる番号です。
NTTドコモ、KDDI、沖縄セルラー電話、ソフトバンク、楽天モバイルは、2026年7月以降、060から始まる携帯電話番号を順次利用開始できるよう対応していくと発表しています。そのため、060番号を利用するには、運用開始後に新規契約を行う必要があります。
ただし、060番号は希望すれば必ず取得できるわけではありません。契約時に従来の「090」「080」「070」が割り当てられる場合もあります。利用者が自由に選択できるものではない点に注意しましょう。
参考:「携帯電話番号への060番号の追加について」
060番号を利用するメリット・デメリット
060番号は、携帯電話番号の不足を解消するために導入される新たな番号帯です。利用にあたっては、以下のようなメリット・デメリットが想定されます。
■メリット
・電話番号の確保がしやすくなる
新たに約9,000万番号が追加されることで、番号不足の解消につながります。大量の回線を必要とする企業でも、安定して番号を確保しやすくなります。
・企業の回線拡張に対応しやすい
新たな番号帯の追加により、サービス拡張や部署ごとの回線分割など、柔軟な電話運用が可能になります。
■デメリット
・認知度が低く警戒されやすい
見慣れない番号のため、営業電話や迷惑電話と誤認され、着信を避けられる可能性があります。特に導入初期は信頼性が確立されていないため、企業の発信活動において不利に働く場面も想定されます。
・システム対応が必要な場合がある
企業によっては、顧客管理システムや発信システムの改修が必要になるケースがあります。
例えば、携帯番号を「090・080・070」といった特定の番号帯で判定しているシステムでは、060番号に対応するための設定変更が必要になる場合があります。
・運用面での負担が増える可能性がある
顧客や社内への説明、対応ルールの整備など、導入初期には一定の運用負担が発生する場合があります。番号の使い分けや管理ルールを明確にしないと、現場の混乱や対応ミスにつながるリスクもあるため注意が必要です。
このように、060番号は利便性の向上につながる一方で、導入初期ならではの課題もあります。メリットとデメリットを理解したうえで、自社の用途に応じて活用することが重要です。
企業にとって060番号はどう影響する?
060番号の導入による影響は、企業の電話利用状況によって大きく異なります。全ての企業に同じ影響があるわけではなく、電話業務の比重によって影響の大きさが変わります。
例えば、代表番号での受電や簡単な発信が中心の企業では、060番号による影響はほとんどありません。既存の090・080・070番号は引き続き利用できるため、通常業務において直ちに対応が必要になるケースは少ないといえます。
一方で、コールセンターや営業部門など、電話を多用する企業では一定の影響が生じる可能性があります。このような企業では、以下のような点に注意が必要です。
・システム改修が必要になる場合がある
CRM(顧客管理システム)やコールセンターシステムが060番号に対応していない場合、アップデートや設定変更が必要になります。
・応答率が低下する可能性がある
060番号は、導入初期は認知度が低いため、見慣れない番号として警戒され、着信に出てもらえないケースが発生する可能性があります。
・顧客対応における説明コストが増える
新番号を利用する際は、用途や利用開始時期を事前に説明しないと、顧客の混乱や不信感につながる可能性があります。
・運用ルールの見直しが必要になる場合がある
発信番号の使い分けや番号管理ルールの整理など、社内運用の見直しが求められるケースもあります。
このように、060番号の影響は企業によって大きく異なります。多くの企業では影響は限定的ですが、電話業務の比重が高い企業ほど、事前の確認や運用の見直しが重要になるといえるでしょう。
060番号ではなく固定電話番号を使う選択肢も
060番号は導入当初、認知が低いため、見慣れない番号として警戒される可能性があります。その結果、営業電話や問い合わせ対応において、着信に出てもらえないといった課題につながることも考えられます。
こうしたリスクを避ける方法の一つとして、固定電話番号を利用する選択肢があります。「03」などの市外局番付き番号は信頼性が高く、顧客に安心感を与えやすい点が特徴です。
近年は、クラウドPBXを活用することで、スマホでも固定電話番号を利用できる環境を構築できます。これにより、場所にとらわれず電話対応を行いながら、番号の信頼性も確保できます。

例えば、03plusは全国主要46局の市外局番付き電話番号を取得でき、スマホで発着信が行えるクラウドPBXです。スマホを内線端末にできるため、電話業務全体の効率化につながります。さらに、以下のような機能も利用できます。
- 顧客の連絡先をクラウド上で一元管理できるWeb電話帳
- FAXの送受信をオンラインで行える「クラウドFAX」
- 着信時に自動応答し、担当者へ振り分けられる「IVR(自動音声応答)」
- 着信に自動音声で対応し、録音内容をテキスト化して通知できる「留守レポ」
- 1通話10分までであれば通話料が無料になる「10分かけ放題」オプション
このように、03plusは固定電話番号の信頼性と、クラウドならではの柔軟性・利便性を両立したサービスです。060番号の活用に不安がある、電話業務の効率化を図りたいとお考えなら、ぜひ03plusをご検討ください。
まとめ
今回は、060番号の導入背景や既存番号との違い、企業への影響について解説しました。
060番号は、携帯電話番号の不足に対応するために新たに導入される番号帯です。基本的な機能や用途は従来の番号と変わりません。一方で、導入当初は認知が低く、心理的な影響が生じる可能性があります。そのため、利用の際は注意が必要です。
また、060番号の導入は、企業にとって大きな影響はないと考えられます。しかし、電話業務の内容によっては対応や工夫が求められるケースもあります。特に、顧客とのコミュニケーションが重要な場面では、番号の印象も踏まえた運用が重要です。
こうした点を踏まえ、用途に応じて固定電話番号の活用やクラウドPBXの導入も含めて、最適な電話環境を検討することが大切です。
クラウドPBXであれば、固定電話番号の信頼性を保ちながら柔軟な働き方にも対応できます。中でも03plusは、市外局番付きの電話番号をスマホで利用できるほか、内線や転送などの機能も充実したビジネス利用に適したサービスです。クラウドPBXの導入をご検討中なら、ぜひ03plusをお選びください。
