クラウドPBXはスマホアプリでさらに便利に!特徴まとめ

クラウドPBXはリーズナブルなコストで手間なくスピーディーに導入できるのが魅力です。また、スマホにアプリを導入することで外出先でも内線通話や会社宛の電話に出ることができるため、業務効率をアップさせやすいのもメリットといえます。

今回はクラウドPBXをスマホアプリで利用するメリットを具体的に解説します。また、スマホアプリで利用する場合の注意点やBYODについてもまとめていきます。

クラウドPBXとは

クラウドPBXは従来のPBXと異なり、物理的な機器を必要としないPBXです。クラウド上にPBXサービスを提供する機能を設置するため、機器の購入や配線工事といった導入時のコスト・工数を従来型よりも大幅にカットすることができます。

クラウドPBXは電話回線ではなくインターネット回線を利用します。そのため、社内はもちろん登録されたスマホがあれば外出先でも内線通話ができ、受発信も可能です。社員間の通話コストを下げることができ、顧客への電話対応をスムーズに行えるため業務効率を高めやすいでしょう。

また、企業規模の変化やスタッフ増加による変更にも対応しやすいのも特徴です。クラウド上にあるシステムに変更を加えるだけなので、申し込み後すぐに変更を行えます。

他にも、クラウドFAXやWeb電話帳などインターネット回線を利用したシステムならではの業務効率アップにつながる機能を使えるのが特徴です。

クラウドPBXのアプリとは?

クラウドPBXは従来のPBXと異なり、固定電話機を購入する必要がありません。スマホやPCにアプリをダウンロードすることで、端末を内線化することができます。

もちろん「社内に固定電話機がほしい」というニーズにも応えられます。IP電話対応の固定電話機であれば、クラウドPBXに登録可能です。固定電話機は購入してもいいですし、クラウドPBX提供事業者がレンタルしている場合もありますので確認してみましょう。

クラウドPBXアプリをスマートフォンで使う利点

クラウドPBXはインターネット回線を利用しているため、パソコンやIP固定電話はもちろん、スマホにアプリをインストールして通話することができます。クラウドPBXをスマホで使う利点をいくつか解説します。

クラウドPBXをスマホで使う利点は以下の通りです。

  • 場所を問わずスマホから会社の電話番号で発信できる
  • 転送不要で会社への着信をスマホで受けられる
  • スマホで内線が使える
  • テレワークを促進できる
  • 電話帳機能が使える
  • 電話端末が不要でコスト削減&スピーディー
  • 登録端末の増減が容易

場所を問わずスマホから会社の電話番号で発信できる

クラウドPBXアプリをスマホに入れておけば、場所を問わずにいつでもどこでも会社の電話番号を使って発信できます。

通常、スマホから電話をかけると相手に携帯番号が表示されますが、初めての取引先などでは「誰からだろう?」と不審に思われて出てもらえないこともあります。また、個人番号を使うと公私の切り替えが難しく、休日や夜間にも連絡が来るリスクがあります。

クラウドPBXなら、スマホであっても会社の代表番号を表示できるため、信頼感を保ちながら発信が可能です。個人の番号を知らせることなく、公私をしっかり分けられるのも安心です。

さらに、クラウドPBXアプリがあれば移動中の通話もスムーズに行えます。従来の固定電話では事務所の電話機から離れると対応できませんでしたが、クラウドPBXなら通話しながら工場や倉庫に移動し、その場で顧客へ回答できます。電話を切らずに対応できて顧客を待たせないため、業務効率や顧客満足度が向上します。

転送不要で会社への着信をスマホで受けられる

クラウドPBXを導入すれば、外出先でも転送不要でスマホで会社宛の着信をそのまま受けられます。

従来のPBXでは、外出先で会社宛の着信を受ける場合、転送サービスを利用しなければなりません。そのため、オプション料金や転送料が発生することや、特定の社員に負担がかかることが大きな課題になっていました。

しかしクラウドPBXなら、転送することなくスマホでそのまま着信を受けられます。もし担当者が受けられない場合でも、別のスタッフが柔軟に対応可能です。顧客を待たせずスムーズに対応できるため、信頼性の確保にもつながります。

転送不要で余計なコストを気にせず、会社宛の着信をそのまま外出先で受けられる、これはクラウドPBXの大きなメリットといえるでしょう。

スマホで内線が使える

クラウドPBXならばスマホを内線化することが可能です。

スマホへの発信は固定電話同士と比べて高い通話料がかかります。そのため、社用・個人用問わず、業務でスマホを利用している場合、通話コストの増大が大きな課題となっていました。

しかしクラウドPBXアプリをインストールしたスマホ同士であれば、無料で内線通話ができます。通話コストを大幅に下げられると同時に、気軽に社員間コミュニケーションを取れるため、業務効率化に一役買うことでしょう。

テレワークを促進できる

クラウドPBXアプリをスマホに入れれば、テレワーク環境も簡単に整えられます。

従来のPBXではオフィスにいなければ会社番号での発着信ができません。そのため、テレワーク中の社員は会社宛の着信には出られず、発信については携帯電話番号で対応せざるを得ませんでした。

一方クラウドPBXなら、自宅や外出先でも会社代表番号での発着信や内線通話が可能です。顧客や取引先には常に代表番号が表示されるため、携帯番号でのやり取りに比べて信頼感が高まります。また、どこでも内線通話できるため、自宅とオフィスの間でもシームレスに連携できます。電話を特定の社員に依存せず、状況に応じて誰でも対応できる体制をつくれるのは大きな強みです。

このようなことから、テレワークを円滑に進めたい企業にとって、クラウドPBXは電話対応を分散しながら効率よく業務を進められる心強いツールといえるでしょう。

電話帳機能が使える

クラウドPBXならWeb電話帳で顧客データを一括管理することができます。

紙やExcelで管理された電話帳は情報が最新のものでなかったり、スタッフ全員で共有しにくかったりといった問題があります。大切な顧客の連絡先が共有されず業務が停滞するといったことも起こり得るでしょう。

Web電話帳ならば、クラウド上で連絡先をいつでもどこでもリアルタイムに閲覧・編集することが可能です。外出先であっても誰から電話がかかってきたかすぐに判断できますし、出られなかった場合も間違えることなく確実に折り返し電話することができます。

また、スマホにローカル保存されることがないため、業務用の連絡先とプライベート用の連絡先が混ざってしまうことがありません。スマホ紛失時やスタッフ退社時も情報漏洩の発生リスクも防ぐことができるでしょう。

電話端末が不要でコスト削減&スピーディー

クラウドPBXでは導入時に固定電話機を購入する必要がありません。

従来型のPBXでは電話回線で各電話機をつなぐ必要があります。そのため、配線工事や固定電話機の購入費用がかかり、導入までに時間もかかっていました。

しかしクラウドPBXならばインターネット回線でつなぐことができ、スマホやPCにアプリを導入することで電話環境を構築できます。そのため電話端末の購入コストがかからず、スピーディーに導入することが可能です。

もちろん、固定電話機がどうしても必要という場合でも対応できます。インターネット回線でつなぐことができる据え置きタイプのIP電話端末を購入またはレンタルすればOKです。

登録端末の増減が容易

クラウドPBXならば、登録端末の増減も簡単に行えます。

従来のPBXの場合、端末台数を増やすには固定電話機の購入や配線工事が必要になる可能性があり、時間や費用がかかります。たとえば、キャンペーンなどで一時的に顧客からの問い合わせが増加すると予想されるケースで端末台数を増やしたとします。キャンペーン終了後、購入した端末が余ってしまい使い道はありません。もちろん将来的にその端末を使える可能性はありますが、使わない場合は無駄となるでしょう。

クラウドPBXであれば、設定画面から登録端末の増減を容易に行えます。顧客からの問い合わせが増えるタイミングでも、すぐに登録端末を増やすことが可能です。問い合わせが落ち着いたら登録端末を減らせますので、コストの無駄もありません。また、登録する端末は社員の個人用、またはすでに会社で支給しているスマホやPCを流用できますので、新たに機器を購入する必要はありません。従来のPBXのように、固定電話を設置するためのスペースも不要です。こうしたことから、クラウドPBXは従来のPBXと比べて、登録端末の増減をフレキシブルに行えます。

問い合わせが増える時期がある、将来的に規模を拡大する予定があるといったケースでは、クラウドPBXは利便性が高いといえるでしょう。

オフィス移転や社内の席移動にも即対応できる

クラウドPBXであれば、オフィス移転や社内のレイアウト変更などもすぐに対応できます。

従来のPBXでは、PBXと固定電話機がアナログ回線で接続されていて、配線や端末設置場所の関係からレイアウトの変更が困難でした。もし変更する場合は、配線からやり直さなければならず、手間がかかります。また、オフィス移転する場合はPBX装置も一緒に持っていき、新たなオフィスにて設置・配線工事を行わなければならず、時間や手間がかかります。PBX装置や端末購入費用はかかりませんが、業者に支払う工事費用は必要です。

クラウドPBXであれば、そうした手間や費用がかかりません。各端末はインターネット回線で接続されているため、Wi-Fiルーターを導入していれば配線は不要です。そのため、いつでも気軽にレイアウト変更でき、フリーアドレスの導入も容易に行えます。また、オフィス移転にも即対応できます。クラウドPBXはPBXがクラウド上に設置されていますので、移転先での設置・配線工事が不要であるためです。そのため、移転後は業務を止めることなく、すぐにPBXの機能を利用できます。

フリーアドレスの導入を検討している、近々オフィス移転の予定があるといった企業であれば、クラウドPBXはメリットあるシステムです。

クラウドPBXのスマホアプリに注意点はある?

クラウドPBXのスマホアプリは外出先であっても無料で内線を利用でき、顧客から会社宛にかかってきた電話に出ることができるなどのメリットがあります。利便性が高くコスト削減もできますが、以下のような注意点もあります。

  • 通話品質
  • 紛失・盗難
  • 対応OS
  • 使用ルールやマニュアルの準備

それぞれ、具体的に解説します。

通話品質

クラウドPBXのスマホアプリを使用する際には、通話品質に注意しましょう。

クラウドPBXは、インターネット回線を使用して通話を行うものです。そのため、インターネット回線が不安定な環境下では、通話品質が著しく低下します。

例えば、オフィスのWi-Fi機器の電波が弱い、または何らかの遮蔽物があると、音声が途切れてしまうことがあります。外出先でも契約しているスマホキャリアの回線が弱ければ、通話が不安定になることもあるでしょう。また、クラウドPBXのベンダーが提供しているサーバが弱いと、負荷により通話品質が低下することもあります。

このような問題を避けるには、通話品質を低下させないための環境構築が必要です。オフィス内で安定的に使用するためには、Wi-Fi機器の買い替えや遮蔽物のない場所に設置するなどの工夫をしましょう。外出先であれば、電波が安定している場所で通話を行うように心がける、またはキャリアを見直すなどすると良いでしょう。

また、ベンダーごとの通話品質については、無料トライアルなどを活用することで事前に確認できます。本契約前に複数社を利用し、通話品質を確認してみてください。

紛失・盗難

クラウドPBXのスマホアプリを利用する場合、スマホの盗難や紛失に注意しましょう。

近年、個人情報や機密情報などがインターネット上で流出してしまう事件が増加しています。情報流出はあってはならないことであり、サイバーセキュリティを強化する企業が増えています。

従来のPBXであれば、社内にPBXや固定電話機が設置されていることから、セキュリティは安心感があります。しかしクラウドPBXはクラウド上やスマホなどの端末に情報が入っていますので、サイバー被害などに注意が必要です。もちろん、ベンダー側でセキュリティ対策をしていますので、クラウドデータについてはそこまで気にする必要はないでしょう。問題となるのはアプリが入っているスマホです。

外出先でスマホから会社電話番号を使って通話できる携帯性・機動性はクラウドPBXの大きな強みです。その一方で、端末を持ち歩くことは紛失・盗難リスクがあります。万が一、盗難・紛失して悪意ある人物がスマホを入手した場合、会社の大切な情報が流出する恐れがあります。

このようなトラブルを起こさないためにも、社員にはスマホの盗難・紛失に注意するように呼びかけましょう。また、スマホやアプリのパスワードは定期的に変更する、OSは最新にするなどの対策をとりましょう。

対応OS

クラウドPBXをスマホで利用する場合は、対応OSにも注意してください。

従来のPBXでは、PBXのメンテナンスや買い替えなどをする必要はあったものの、固定電話機そのものをバージョンアップすることはそれほどありません。そのため、社員たちは特に気にすることなく電話業務を行うことができます。

しかし、クラウドPBXの場合はOSのバージョンアップを常に行わなければなりません。スマホのOSとアプリの対応OSが異なると、クラウドPBXを利用できないためです。たとえば、スマホ側で大幅なバージョンアップがあれば、クラウドPBX側もそれにあわせてバージョンアップを行います。その内容によっては、古いバージョンのOSではアプリが使用できなくなる可能性もあります。そのため、OSは常に更新が必要なのです。

また、そもそも古いOSはセキュリティ面で不安があります。古いOSだとセキュリティホールを突かれてしまい、情報流出する恐れがあるのです。クラウドPBXが正常に使えなくなることだけでなく、セキュリティの観点からも、スマホのOSは常に最新の状態を保つように徹底しましょう。

使用ルールやマニュアルの準備

スマホアプリでクラウドPBXを利用するのであれば、使用ルールやマニュアルを準備することも大切です。

クラウドPBXのアプリはベンダーごとに提供されており、操作方法はそれぞれで異なります。通話ツールということもあり、ある程度は直感的に操作できるものの、搭載されている機能の使い方などには違いがあります。そのため、ITリテラシーが低く、新しいツールを使うのが苦手な社員の場合、操作に手間取って業務効率が低下したり、操作ミスにより顧客に迷惑をかけたりといった問題が発生することがあります。

そのような事態を避けるために、クラウドPBXのスマホアプリを導入する際には、使用ルールやマニュアルを準備することをおすすめします。マニュアルなどがあれば、使い方に慣れない間はそれを確認しながら操作できます。また、導入セミナーを開催し、使用ルールなどを徹底させておけば、トラブルも発生しにくくなるでしょう。

個人のスマホに会社のクラウドPBXアプリを導入することもできる?

従来のPBXでは企業側が固定電話機を購入していました。しかしクラウドPBXでは社用ではなく個人用のスマホにアプリを導入して利用するケースも少なくありません。個人のスマホを業務に利用するBYODとはどういうものなのか、そのメリットや注意すべき点について解説します。

BYODとは

BYODとは「BringYourOwnDevice」の略で、個人が所有するスマホ等の端末を業務で利用することです。

技術の進化によりスマホ端末のスペックが高まったこともあり、いまではBYODを行うケースは珍しくなくなりました。企業としては社用の端末を用意するコストを削減できますし、スタッフ個人も「スマホ2台持ち」のようにかさばることがなく負担が減ります。

もちろん端末の紛失やBYODの形態によっては公私の区別がつきにくくなるといったデメリットもあるため注意が必要です。

BYODのメリットとデメリット

BYODのメリットはコスト削減と生産性の向上です。スタッフ一人ひとりに社用のスマホ端末を用意する必要がないためコストを大幅に削減できます。それに社用スマホ購入にかかる時間を省くことができますし、スタッフの増減に合わせて数を調整する必要もありません。

また、スタッフたちは使い慣れている端末を利用するため、ストレスなくスムーズに操作でき生産性アップにちょっとした効果があるでしょう。スマホを複数台持つ負担もなくなることもスタッフにとってはメリットです。

ただしデメリットもいくつかあります。近年はスマホを対象としたサイバー攻撃が行われることも珍しくありません。一部のスタッフがセキュリティ対策を怠ったせいで大切な情報が流出する可能性があります。紛失・盗難によっても情報漏洩のリスクは起こり得るでしょう。

BYODの場合、個人の端末を使うため管理は最終的にスタッフ個人に委ねられてしまいます。コスト削減・生産性向上というメリットはあるものの、BYODを実施する場合はできる限りの適切な対策が必要です。

BYODの費用負担

個人用のスマホにクラウドPBXのアプリを導入する場合、費用は企業と個人どちらがどのように負担すべきか分からない方も多いかもしれません。まずは、BYOD全体の費用負担に関する考え方を見ていきましょう。

BYODの費用は「情報通信機器に関連する費用」にあたるものです。会社からの貸与端末であれば、通信機器に関する全ての費用は会社が支払います。しかし、BYODの場合は端末購入費や通信設備費用は社員負担となるものの、端末・通信維持費用についてはどちらが負担すべきか十分な検討が必要です。

一般的には、私的利用の範囲内の費用は社員が、業務利用の範囲内の費用は企業が負担します。とはいえ、個人の端末を使用することになりますので、私的利用と業務利用を切り分けるのは簡単なことではありません。

しかし、スマホアプリでクラウドPBXを利用する場合、公私をはっきり切り分けられます。業務用の電話番号を利用する場合、アプリで発着信することになります。そのため、通話費用はベンダー側から請求されます。私的利用のものについては、スマホをそのまま使いますので、個人で契約しているスマホキャリアから請求されます。そのため、企業はベンダー側から請求されたもののみを負担すれば良いということになるわけです。

BYODの利用は計画的に

BYODを実施する際はメリットとリスクをしっかりと把握することが大切です。コスト削減・生産性向上というメリットばかりに気を取られてしまうと、情報漏洩などリスクへの対策がおろそかになってしまうためです。

また、企業によってはコロナ等によって業務内容に変化があり、テレワークを実施するケースも増えています。このようなケースでは急に社用端末を揃えるのも難しいため、一時的にBYODによるクラウドPBXの導入を検討してみても良いでしょう。

業務内容に合わせて柔軟に契約数を増減でき、すぐに導入できるのはクラウドPBXならではの強みです。メリットとリスクを理解した上で検討してみてください。

クラウドPBXアプリの比較ポイント

クラウドPBXのスマホアプリを導入する際に知っておくべき・比較すべきポイントは以下の通りです。

  • 機能は十分か
  • 料金は妥当か
  • どのような電話番号が使えるか
  • 操作しやすいか
  • セキュリティは十分か
  • サポートは万全か

それぞれ解説していきます。

機能は十分か

クラウドPBXを導入する際には、搭載されている機能が自社にとって十分かどうかを確認することが重要です。ベンダーによって提供内容が異なるため、まずは自社の業務に必要な機能を洗い出しておきましょう。

代表的な機能には次のようなものがあります。

  • 会社代表番号での発着信
  • 社員同士や拠点間の内線通話
  • 発着信履歴の保存
  • IVR(自動音声応答)
  • 通話録音
  • 留守番電話や留守電通知
  • クラウドFAX
  • 着信ポップアップやCRMとの連携 など

同じ機能でもサービスによって使いやすさや対応範囲は異なるため、複数を比較検討して選ぶと安心です。

料金は妥当か

料金に妥当性があるか、納得感があるかも重要なポイントです。

クラウドPBXは、初期費用と月額料金がサービスごとに大きく異なります。一般的に、小規模向けは機能を絞って低コスト、大規模向けは豊富な機能を備える分コストも高めになる傾向があります。そのため、自社の利用シーンに合った料金体系かどうかを確認することが大切です。

費用感の目安は以下の通りです。

費用相場
初期費用無料~数万円
月額料金(基本料金)無料~数千円
月額料金(ID課金)1IDあたり100~1万円

初期費用については、サービスごとに無料のケースもありますが、一般的には数千円から数万円です。月額料金は「基本料金のみ」「IDごとの従量課金制」「基本料金+ID課金」などサービスごとに異なります。

もちろん、コストだけで選ぶのではなく、自社の規模やクラウドPBXの品質・機能性・サポート体制も含めて総合的に判断することが重要です。

どのような電話番号が使えるか

クラウドPBXアプリを選ぶ際は、どのような電話番号が使えるかも必ず確認しましょう。

クラウドPBXで利用できる電話番号は、サービスによって異なります。主に次のような種類があります。

・市外局番付き番号(0AB-J番号)

東京「03」や大阪「06」に代表される地域密着型の番号です。特定の地域に拠点を構える企業に適しており、地域の顧客に安心感を与えられます。

・050番号(IP電話番号)

インターネット回線を利用する番号で、取得や管理が容易です。新規に番号を取得したい場合や、柔軟に利用したい場合に選ばれることが多いです。

・フリーダイヤル番号(0120・0800など)

通話料を企業側が負担する番号で、顧客に気軽に電話してもらいやすいのが特徴です。問い合わせ窓口やサポートセンターに向いています。

・番号ポータビリティ

既存の電話番号をそのまま引き継いで利用できる制度。番号変更による顧客への周知コストを避けられるため、乗り換え時に重要な検討ポイントです。

このように、どの電話番号を利用できるかはサービスによって異なります。希望する電話番号が決まっている場合は、導入を検討しているクラウドPBXがその番号に対応しているかを事前に確認しておきましょう。電話番号の種類やポータビリティの可否はサービスごとに異なるため、導入後のトラブルを防ぐためにも必須のチェックポイントです。

操作しやすいか

クラウドPBXのアプリ選びでは、操作性も重要なポイントです。ITリテラシーが低い社員にとって、新しいツールの導入はストレスになります。また、操作に慣れずにミスが頻発すれば、業務効率の低下や顧客トラブルを招く恐れもあるため、操作性は重要なのです。

ベンダーごとにアプリの操作性には差があります。単純な操作のしやすさもありますが、使い勝手の良いUIであるかどうかというのもチェックポイントです。いくつか候補が絞られたら、無料トライアルを活用してそれぞれ実際に使って試してみましょう。

セキュリティは十分か

クラウドPBXはインターネットを経由して利用するため、セキュリティ対策が十分であるかを確認することが欠かせません。万一不正アクセスや情報漏洩が起きれば、顧客情報や通話内容といった重要なデータが危険にさらされる可能性があるためです。

代表的なセキュリティ対策には、次のようなものがあります。

  • 通信内容の暗号化(盗聴や改ざんの防止)
  • IDやパスワードによる認証管理(不正ログインの防止)
  • アクセス権限の制御(情報漏洩の防止)
  • 不正利用を検知する監視体制(不正アクセスの防止)
  • バックアップや冗長化によるデータ保護(データ消失の防止)
  • 定期的なシステムやアプリの更新(脆弱性悪用の防止)

セキュリティ体制の水準はベンダーによって差があるため、導入前には「どのような対策を行っているのか」を担当者に直接確認しましょう。

サポートは万全か

サポート体制が整っているかどうかも、クラウドPBXのアプリ導入時に必ず確認しましょう。

特に重要なのは、ベンダー側の担当者の質です。例えば、導入前に自社の業務を正確に把握した上で「どの機能の利用が向いているか」「課題解決にはどの機能をどのように活用するのか」といったことを親身になって説明してくれる担当者がいれば、サポート力・提案力のあるベンダーといえます。

導入後もスムーズに業務を進めるためには「電話だけでなくメールやチャットなど問い合わせ先が複数あるか」「24時間サポートに対応しているか」「トラブル発生時に速やかに対応できるか」といったポイントが重要になります。

こうしたポイントを確認し、サポート力のあるベンダーを選びましょう。

アプリが使えるおすすめクラウドPBXサービス「03plus」を紹介

スマホアプリでクラウドPBXを利用できるサービスとしておすすめなのが「03plus」です。なぜ03plusを選ぶべきなのか、その理由を解説します。

03plusの特徴

03plusは市外局番の電話番号を取得・利用可能なクラウドPBXです。「東京03」や「大阪06」といった全国主要46都市の市外局番つき電話番号を取得できるため、新規電話環境の構築にも03plusなら対応できます。

導入はとても簡単で、スマホにアプリをインストール後に申し込み・本人確認をそのままアプリ上で行えます。最短即日で電話番号の取得・利用が可能なのでスピード感があるのもメリットです。

料金もリーズナブルで、スマホ1台なら初期費用5,000円、月額1,280円から利用可能。30名以上の法人向けにお得なエンタープライズ版もありますのでぜひご検討ください。

多彩なオプションサービス

03plusはスマホアプリから市外局番の番号で発着信でき、鳴り分けや転送、迷惑電話拒否といった基本機能を備えています。他にも業務効率アップに役立つさまざまなオプション機能があり、必要に応じて拡張可能です。

たとえば、Web電話帳は顧客の連絡先をクラウド上で一括管理できます。クラウドFAXはクラウド上でFAXデータの送受信・確認が可能。コスト削減やペーパレス化に役立ち、実際に大阪市で導入実績があります。

10分かけ放題で通話料もリーズナブル

「短時間の通話を何度も行う機会がある」といった場合は10分かけ放題オプションをご活用ください。

10分かけ放題は月額1,000円で1通話10分までが何度でも無料になるサービスです。複数の取引先へ1日に何度も確認の電話をする、取引先同士の間を取り持ち連絡する機会が多い、などといったケースでは1回の通話料は安くても積み重なって、月々の通話料が高くつくことがほとんどです。

10分かけ放題を利用すれば、10分以内なら何度でも無料となります。前述のような頻繁に電話をかけるケースなら、通話コストを確実に大幅に下げられます。ぜひ03plusの10分かけ放題オプションをご利用ください。

まとめ

クラウドPBXは従来のPBXと比べて導入コストがリーズナブルであり、利便性も高いものです。特に、スマホにアプリを導入することで外出先でも無料内線通話や会社の番号で受発信できることは大きなメリットとなることでしょう。通話品質面では注意が必要となります。しかし、クラウドPBXにより会社の代表番号を持ち歩けることはスタッフ間のコミュニケーションを密にして電話関連業務をスムーズにでき、企業にとっては大きなプラスになるのは間違いありません。

また、クラウドPBXはBYODによるコスト削減・生産性向上といったメリットを享受できます。リスクを踏まえた上で管理を徹底すれば、クラウドPBXのスマホアプリは利便性が高いものです。ぜひ導入を検討してみてください。

電話回線一体型クラウドPBX 03plusエンタープライズ