クラウドPBXのトラブルの原因と対策方法を解説!発着信できない・途切れる・聞こえないなど

「使っているクラウドPBXで急に発着信できなくなった」こんなトラブルでお悩みの方はいませんか?こうしたトラブルがあると、電話対応ができなくなるため、業務に大きな支障をきたします。「大切な顧客を待たせてしまう」「なぜトラブルが起きたのだろう……」と不安や疑問を感じてしまうことでしょう。

今回は、クラウドPBXであり得るトラブル、その原因と対策方法を解説します。

故障?障害?クラウドPBXのよくあるトラブル

クラウドPBXを使用中、突然発着信できないなどのトラブルが発生することがあります。こうしたトラブルが発生する原因はさまざまあります。ここでは、クラウドPBXでよくあるトラブルについて解説します。

一切発着信しない

「一切発着信できない」ことは、よくあるクラウドPBXのトラブルの一つです。これは、クラウドPBXで電話をかけようと操作しても発信できない、相手が電話をかけてくるタイミングなのにいつまでも着信がないといった状態です。

一切発着信できない場合、インターネットへの接続が途切れている可能性が考えられます。クラウドPBXはインターネット環境があればどこでも通話できるサービスです。しかし、インターネットへの接続が途切れていれば、発着信は行えません。また、クラウドPBXの設定情報が間違っている場合も発着信が行えなくなります。

発着信できない場合は、インターネット接続や設定情報の確認を行いましょう。

発着信できるときとできないときがある

「発着信できるとき、できないときがある」というトラブルが発生することもあります。これは、前述のように発着信がまったくできないわけではありません。発着信の可否がランダムで発生するため、いざ使いたいときに困ってしまいます。

発着信できるとき、できないときがあるといったトラブルの原因として考えられるのは、ネットワーク速度です。ネットワーク速度が極端に遅い、または安定しなくて途切れるといったタイミングでは、クラウドPBXも使えなくなってしまいます。

スマホでこうしたトラブルが発生しているならば、キャリア回線とWi-Fiの接続ネットワーク速度を確認してみましょう。

着信しないが発信できる

「着信はできないけど発信は可能」こういったトラブルも意外とあるものです。連絡が入るはずなのに着信できないと、困ってしまうことでしょう。

このトラブルで考えられる原因の一つとして、スマホやアプリの設定に問題があることが考えられます。例えば、スマホアプリの着信拒否設定がされている場合、発信はできるものの着信ができなくなります。着信拒否の該当ルールが設定されてしまっていることもありますので確認しましょう。他にも、通知設定がオフになっている、クラウドPBXのアプリで着信設定が外れているといった場合も着信ができません。ぜひ確認してみてください。

音質が悪く途切れる

「音質が悪くて声が途切れてしまう」といったトラブルもクラウドPBXで悩む人が多いものです。発着信はできますが、通話品質が低下している状態です。顧客との大切な会話が途切れれば、コミュニケーションに悪影響がありますし、トラブルに発展することもあります。

通話品質が低下している場合に考えられる原因は、インターネットの速度が低下している、不安定になっていることです。インターネット回線で通話を行うクラウドPBXは、回線速度に影響を受けます。速度が低下している場合、音声データがスムーズに伝達できなくなるため、音声品質も下がってしまうのです。

相手もしくはこちらの声が聞こえない

「相手の声が聞こえない、こちらの声が届いていない」というトラブルもクラウドPBXの利用時に起こる可能性があります。発着信できたとしても、どちらかの声が届いていなければコミュニケーションは成立しません。そのため、電話対応が正しく行えなくなります。

このケースで原因となりやすいのが、アプリの音量設定です。設定画面から受話音量や通話音量を確認してみましょう。また、NAT越え設定をしている場合も片側通話が発生する可能性があります。

トラブル発生時にまず確認すべきこと

クラウドPBXのトラブルが発生した場合、「使っているサービスが悪いのかな?」と思ってしまうかもしれません。しかしサービスの問題ではなく、本当の原因はクラウドPBXを利用する上での環境にあることが少なくありません。トラブルが発生した場合は、以下のことを確認してみましょう。

何台の端末で起こっているのか

まず、トラブルが何台の端末で起こっているのかを明らかにしましょう。

例えば、1台のみでトラブルが起きていて他の端末は発着信できる場合。このケースであれば、端末に何らかの原因があることが考えられます。同じインターネット環境に接続する数台の端末でのみ問題が起きているならば、端末そのものではなく、通信環境に問題があるのかもしれません。全ての端末で発着信ができないなどのトラブルがあるならば、クラウドPBXが設置されているサーバに不具合が起きている可能性があります。

このように、トラブルが発生している端末台数を知れば、原因がどこにあるか推測しやすくなります。

トラブルが起こっているデバイスの種類に偏りはあるか

トラブルが発生しているデバイスの種類に偏りがあるかどうかもチェックポイントの一つです。クラウドPBXは、スマホ・PC・タブレット・SIPフォンなどで通話を行えます。このうち、どれかの端末の種類に偏ってトラブルが発生しているかどうかを確認しましょう。

例えば、スマホやタブレットなど、Wi-Fiやモバイル回線に接続している端末にトラブルが偏っているのであれば、無線環境に問題がある可能性があります。

LANケーブルに接続されているPCやSIPフォンといった端末に問題があるならば、つながっているケーブルに障害が発生しているのかもしれません。

このように、端末の種類を切り分けることも、トラブルの原因特定に役立ちます。

クラウドPBXのトラブルでまず取るべき対策方法

クラウドPBXでトラブルが発生した場合、まずは以下の対策方法を試してみてください。

端末の再起動

まずは端末の再起動をしてみましょう。

例えばスマホでは、熱暴走などによってアプリが正しく動かなくなることがあります。それとあわせて画面をタッチしても反応がなくなる、動作が遅くなるといったことも発生します。こうしたケースでは、再起動を行うことでスマホをリフレッシュできます。リフレッシュされることで通常の動作に戻り、アプリを利用できる状態になることも多いです。

アプリの再起動

クラウドPBXのアプリを再起動するのも有効な方法の一つです。

端末と同様に、アプリも処理速度が低下して正しく動作しなくなることがあります。電話アプリはバックグラウンドで常に動作しているのが基本で、何らかの要因で処理速度が低下することがあるようです。トラブルが発生したら、アプリを落としてから再起動してみましょう。リフレッシュされることで問題が解消されて、発着信などを普通に行えるようになるかもしれません。

アプリの再インストール

アプリの再インストールも試してみましょう。

何らかの理由でアプリのアップデートが正しく行われなかった場合、アプリが動作しなくなって発着信できなくなることがあります。こうした場合は、アプリを一度削除して、再インストールしてみてください。再インストール時には、IDやパスワードを正しく入力することも忘れないようにしましょう。

Wi-Fiや電波の切り替え

Wi-Fiや電波の切り替えを行ってみると、トラブルが解消することがあります。

トラブルの原因は、端末やアプリではなくネットワーク環境にあることも少なくありません。この場合、端末・アプリの再起動や、アプリの再インストールを行ってもトラブルは解消できません。ネットワーク環境の問題を疑ってみましょう。

もし、Wi-Fiだとつながらないもののキャリア回線はつながるといった状態であれば、オフィスのWi-Fiをチェックしてみましょう。Wi-Fiルーターに故障はないか、電波と干渉しているものがないか、Wi-Fiのパスワードは正しいかなどです。

それでも直らない場合の原因と対策

前述の対策方法を試してみたものの、クラウドPBXのトラブルが改善しない場合、どうしたら良いか悩んでしまうかもしれません。以下で、トラブルを解消できない原因やその対策について解説します。

社内LANの不具合

何をやってもトラブルが解消しない、そんなときは社内LANの不具合を疑ってみましょう。社内LANに不具合が起きている場合は2つのケースが考えられます。

1つ目はONUやルーターなどの機器に不具合が起きるケースです。この場合、インターネット回線を利用できないため、クラウドPBXで発着信できません。まずは機器の電源がついているか確認しましょう。電源に問題がなければ再起動を行い、それでも改善しないならば機器が故障している可能性があります。業者に依頼して修理または交換しましょう。

2つ目は機器間で接続不良が発生しているケースです。機器をつなぐケーブルなどに問題が発生して、インターネット回線が利用できなくなっています。まずは、機器にケーブルが正しく接続されているかチェックしましょう。ケーブルの抜けや破損が発生している場合は、それを改善してみてください。

セキュリティソフトの干渉

セキュリティソフトが干渉することで、クラウドPBXにトラブルが起きている場合もあります。

セキュリティソフトは、端末を悪意あるプログラムから守るために有用な役割を持つソフトです。ビジネスで利用する端末であれば、間違いなくインストールされていることでしょう。実はこのセキュリティソフトが、アプリを悪意あるプログラムと勘違いして、動作を妨げてしまうことがあるのです。インターネット接続やクラウドPBXのサーバに問題がないのであれば、セキュリティソフトも疑ってみましょう。

セキュリティソフトの干渉が疑われる場合は、業者に相談するのが近道です。セキュリティソフトの扱いは慎重を期す必要があるためです。

サーバ・システムの不具合

クラウドPBXのサーバやシステムに不具合が起きていることで、トラブルが発生していることもあるかもしれません。

機器を含むインターネット環境や使用端末に問題が確認できないのであれば、クラウドPBXのベンダーに確認してみましょう。また、ベンダー側から不具合発生に関するメールなどが届いていないかもチェックしてみてください。サーバやシステムに問題があるのであれば、それがいつ改善されるのかも必ず確認しましょう。

インターネット回線の問題

クラウドPBXのトラブルの原因が、インターネット回線そのものの問題である可能性もあります。

クラウドPBXはインターネット回線を使用して通話を行います。そのため、回線そのものに問題があれば発着信ができません。大規模障害の場合は、プロバイダなどからその旨が告知されているはずです。プロバイダのSNSやニュースなどをチェックして、回線の不具合が起きていないか確認してみてください。

安心してクラウドPBXを使うなら03plus

安心してクラウドPBXを使いたいなら、03plusがおすすめです。

03plusは、全国主要46局の市外局番付き電話番号を取得し、外出先からもスマホで発着信できるクラウドPBXサービスです。番号ポータビリティに対応し、乗り換え時も既存の固定電話番号をそのまま使えます。

03plusのアプリやシステムは自社開発です。サーバメンテナンスやアップデートもスムーズに行い、何らかのトラブルが発生した際も素早く対応します。アプリも自社開発なので、OSのバージョンアップにもすぐ対応することで、トラブル発生リスクを低減しています。

また、03plusは万全のサポート体制が整ったサービスです。エンタープライズ版では、専任のコンシェルジュが、導入前から運用までしっかりフルサポートいたします。発着信できない、急に通話品質が下がったといったトラブル発生時にも、原因を突き止めてスピーディーに解決します。

安心してクラウドPBXを使うなら、トラブル発生リスクが少なく、万が一の際もしっかりサポートする03plusをお選びください。

まとめ

今回は、クラウドPBXで起こり得るトラブルの原因と解決法について解説しました。

クラウドPBXは企業にとって大切な電話業務で利用するツールです。そのため、発着信できないなどのトラブルがあれば、電話対応ができなくなり業務に支障をきたします。そのため、なるべく早く解決したいものです。本記事で紹介した内容を参考に、スピーディーに問題を解決していきましょう。

安心安全なクラウドPBXなら、トラブル発生リスクが少なく、万が一の際も丁寧にサポートする03plusがおすすめです。

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