フリーダイヤルの取得に必要なものと方法を解説!取得に関する疑問にも答えます

「0120」から始まる番号は、テレビショッピングや企業の問い合わせ番号としてよく見かけるのではないでしょうか。これは着信課金番号と呼ばれ、NTTコミュニケーションズのフリーダイヤルが、着信課金サービスとしては最も有名です。「フリーダイヤルを使ってみたいけどどうしたら良い?」「申し込みや支払いってどうするの?」など疑問をお持ちの方も多いことでしょう。

今回は、フリーダイヤルとはどのような番号なのか、取得に必要なものや申し込みの流れ、取得に関するよくある疑問への回答を解説します。

フリーダイヤルとは

フリーダイヤルとは、NTTコミュニケーションズが提供している着信課金サービスのことです。顧客が問い合わせのために企業に電話した際、フリーダイヤルであれば、顧客側には通話料金がかかりません。

フリーダイヤルにはどのような特徴があるのか、また類似サービスにはどのようなものがあるのかを解説します。

フリーダイヤルの特徴

フリーダイヤルの特徴は、まずその番号にあります。「0120」から始まる6桁の番号でかけられるため、顧客は覚えやすく電話をかけやすくなります。

着信課金サービスであることも大きな特徴です。着信課金とは、着信を受けた側に通話料が発生するサービスのことです。企業やコールセンターの窓口としてフリーダイヤルを利用する場合、顧客は通話料を気にせず問い合わせができるようになります。そのため、問い合わせ促進や顧客満足度向上といったメリットが発生します。

また、フリーダイヤルは全国どこの場所で取得したとしても「0120」から始まります。例えば全国に複数拠点を持つコールセンターであっても、1つの番号で統一されますので、顧客は迷うことなく問い合わせできます。そして、オフィス移転により市外局番エリアをまたいだとしても、フリーダイヤルの番号は変わることがありません。つまり、フリーダイヤルは一度取得してしまえばずっと使える番号なのです。

フリーダイヤルの類似サービス

「0120」から始まる番号というと、ほとんどの人がフリーダイヤルだと思うのではないでしょうか。実際に、NTTコミュニケーションズの調査によれば、認知度は90.5%と圧倒的に高いことからもそれは裏付けられます。しかし実は、NTTコミュニケーションズのフリーダイヤル以外にも「0120」から始まる着信課金サービスはいくつかあります。

  • フリーコール:KDDIのサービス
  • フリーコールスーパー:ソフトバンクのサービス
  • フリーアクセス・ひかりワイド:NTT東日本・西日本のサービス

また、「0800」から始まる着信課金サービスもあります。これは、「0120」以下の番号が6桁しかなく、番号が枯渇し始めたことが関係しています。

「0120」と番号が似ているという点では、「0570」から始まるナビダイヤルもあります。フリーダイヤルのように場所を問わず、全国どこでも「0570」から始まる電話番号を取得できます。しかし、ナビダイヤルは通話料の負担者が発信者側であり、フリーダイヤルとは逆の位置にあるため、発信する場合は通話料がかかることを知ったうえで行いましょう。

フリーダイヤルの取得に必要なもの

フリーダイヤルの取得は誰でも申し込むことができます。しかし、取得には固定電話の申し込みが必要です。固定電話番号が必要な理由は、フリーダイヤルは番号を取得しただけでは利用できないためです。「03」「06」などから始まる市外局番と紐づけることで、初めて利用できるようになります。まずは、0120のフリーダイヤルと紐づける固定電話番号(回線)を取得しましょう。

フリーダイヤルと紐づけられるのは、NTT東日本・西日本の加入電話やひかり電話などのNTT系列の回線、KDDIやテクノロジーネットワークスグループなどの、NTTの協定事業者の回線のみです。

電話回線を新たに申し込む場合は工事が必要で、申し込みから実際に回線が利用できるまでには数週間〜1ヶ月程度かかります。なるべく早くフリーダイヤルを利用したいとお考えなら、早めに申し込みましょう。

フリーダイヤルの取得方法

フリーダイヤルの取得方法はそれほど難しくありません。以下で、フリーダイヤル取得の流れを解説します。

ユーザーIDの取得

フリーダイヤルの取得はWebの申し込みフォームから行えます。初回登録時には氏名、住所、連絡先などを登録してユーザーIDを取得しましょう。

申し込み

サービスプランの中からフリーダイヤルを選んで申し込みます。0120以下6桁の番号が10候補表示されますので、その中から目的に合いそうなものを選びましょう。

開通作業

申し込み情報をもとに、NTTコミュニケーションズで開通作業を実施します。フリーダイヤル番号を市外局番付き電話番号へ紐づけるなどの作業であるため、業者がオフィスに来て配線工事をするようなことはありません。もちろん立ち会いなども不要です。

利用開始

開通作業が完了すると通知が届きます。フリーダイヤルが利用できるようになるのは、申し込みから最短5営業日です。1週間から10日程度みておけば良いでしょう。

フリーダイヤル取得に関する疑問点

フリーダイヤルを利用したいと考えているものの、さまざまな疑問があって、なかなか申し込みに踏み出せない方もいるかもしれません。ここでは、NTTコミュニケーションズが提供するフリーダイヤルの取得、および取得後によくある疑問点について解説していきます。

電話番号は選べる?

フリーダイヤルの電話番号は、頭につく「0120」以下の6桁の数字を選べます。

電話からの申し込みの場合は、希望する番号をオペレーターに口頭にて伝えます。Web申し込みの場合は、「0120」以下の6桁の数字が10候補提示されますので、その中から好きなものを選びましょう。ただし、「0120」番号の利用者は多いので、すでに使用されている番号の場合は選べません。また、間違い電話が多くなりそうな、紛らわしい番号も利用できないためご注意ください。

初回契約時に取得したフリーダイヤルの番号から変更したいという場合は、変更の申し込みを行います。初期設定費が必要になりますので確認しておきましょう。

ちなみに、フリーダイヤルは「0120」以下の番号が6桁しかありません。そのため、過去に使われていた番号を再利用しているケースも多くあります。そうした事情もあり、過去にその番号を使っていた企業と間違えて電話がかかってくることもまれにあります。フリーダイヤルは着信課金サービスなので、そうした着信であっても通話料金は契約者が負担しなければなりません。0120にこだわりがなく、そのような問題を避けたいのであれば、同じ着信課金サービスである「0800」の利用をおすすめします。

オフィス移転したら番号は変わる?

「オフィスを移転したら番号が変わるのでは……」と思っている方も多いことでしょう。フリーダイヤルは、引越しをした場合でも取得した番号は変更されません。これは、フリーダイヤルが全国で統一されている電話番号であるためです。そのため、オフィス移転だけでなく、複数拠点で利用する場合も1つのフリーダイヤル番号だけでまかなえます。

ただし、オフィス移転によって、フリーダイヤルと紐づけられた電話番号が変更になることがあります。その際は、NTTコミュニケーションズに必ず連絡しましょう。フリーダイヤルは紐づけられた電話番号に着信します。あらかじめ変更の旨を伝えておかないと、フリーダイヤルの着信を移転先のオフィスで受けられなくなってしまいます。

ちなみに、オフィス移転ではなく、紐づけられた電話番号の契約先をNTTからKDDIのように変えるだけならば、電話番号はそのまま変更なく利用できます。電話番号はNTTの収容局ごとに管理されており、住所が変わらなければ番号も変わらないためです。しかし、契約先が変更される場合であっても、NTTコミュニケーションズへの連絡は必要なので忘れないようにしましょう。

支払い方法は?

フリーダイヤルは着信課金サービスであることから、電話を発信した顧客ではなく、着信を受けた企業側に通話料がかかります。顧客の問い合わせはもちろんですが、迷惑な営業電話なども、通話した時間分だけ料金がかかってしまうので注意が必要です。また、フリーダイヤルの料金は通話料の他に基本サービス料金がかかります。基本サービス料金はプランによって以下のように異なります。

  • プラン1:フリーダイヤル番号ごとに2,200円(税込)
  • プラン2:契約回線数ごとに1,100円(税込)

また、別途オプション契約をしている場合は、オプション月額使用料もかかります。

フリーダイヤルの料金は、契約している電話番号宛に請求されます。支払い方法としては以下の3つから選べます。

  • 請求書払い:NTTコミュニケーションズから発行される請求書を提示して、金融機関、郵便局、コンビニエンスストアなどで支払えます
  • 口座振替:申込時に指定した銀行口座から、毎月自動的にフリーダイヤルの料金を引き落とします
  • その他:フリーダイヤルの料金をNTT東日本・NTT西日本の請求書に合算して請求し、まとめて支払うことも可能です

フリーダイヤルの電話番号をスマホで発着信する方法

フリーダイヤルは、固定電話回線に紐づけられるサービスかつ、NTT協定事業者でなければ利用できません。そのため、スマホで発着信するのは難しいでしょう。しかし、フリーダイヤルでなくても「0120」や「0800」といった着信課金番号は利用できます。ここでは、着信課金番号をスマホで発着信する方法について解説します。

クラウドPBXとは

クラウドPBXとは、PBX(構内交換機)をクラウド上に設置して、インターネット回線によって通話を行うサービスのことです。市外局番付き電話番号を取得できるクラウドPBXもあり、「0120」「0800」といった着信課金番号を利用できるものもあります。

クラウドPBXの魅力は、インターネット環境さえあれば、スマホやPCなどを使って、オフィス外からでも会社代表番号にて発着信できることです。会社代表番号と紐づけすれば、スマホから「0120」などの番号で発着信できるようになります。

03plusとは

03plusは、全国主要46局の市外局番付き電話番号を取得できるクラウドPBXです。「0120」「0800」の着信課金番号も取得できますので、スマホから発着信を行えます。

着信課金番号の取得は簡単で、新規申し込みであれば、Webからの申し込みから追加完了まで12営業日程度で行えます。利用可能になりましたら、インターネット環境さえあればどこからでも、スマホを使って「0120」「0800」による発着信が可能です。番号移転の場合は、申し込みから20営業日ほどで利用できます。

他にも、03plusにはさまざまな機能があります。

  • WEB電話帳:クラウド上で電話番号を一元管理して社内共有できる
  • クラウドFAX:クラウド上でFAXの送受信ができる。外出先からスマホの画像をFAX送信可能
  • IVR:自動音声案内にて着信を適切な担当者へ振り分けられる機能
  • 通話録音:通話内容を自動で録音してクラウド保存する機能。保存データはダウンロード可能
  • 留守レポ:顧客から着信があった際に用件の録音を促し、その内容をテキスト化して社内チャットに送信する機能。電話の一次対応を任せられて、電話代行のように利用できる
  • 10分かけ放題:1通話あたり10分以内であれば無料で通話できる、コスト削減に向いているオプション

このように、03plusでは、業務効率化やコスト削減、顧客満足度向上を実現できる機能を利用できます。1IDあたり月額1,280円から、30ID以上のエンタープライズ版もあります。専任の担当者が、導入から運用まで業態にあわせてしっかりサポートいたします。スマホで「0120」を利用したい、クラウドPBXを導入したいとお考えでしたら、ぜひ03plusをご検討ください。

まとめ

今回は、フリーダイヤルの取得に必要なものや取得の流れについて解説しました。

フリーダイヤルは、NTTコミュニケーションズの着信課金サービスです。フリーダイヤルが最も有名ですが、「0120」を利用するサービスには他にもさまざまなものがあります。フリーダイヤルの導入はとても簡単で、NTTまたはNTT協定事業者の固定電話回線があれば、Webからすぐに申し込めます。

本記事でも紹介したように、フリーダイヤルはスマホで発着信することはできません。ただし、「0120」などの着信課金番号はクラウドPBXで取得して利用することが可能です。フリーダイヤルと同じ番号で始まる「0120」番号をスマホで利用し、顧客満足度を高めたいとお考えでしたら、03plusをぜひご検討ください。

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