スマホ(iPhone・Android)で通話を録音できる?

「通話内容を後から確認したい」「トラブル防止のために会話を記録しておきたい」そんな場面で役立つのが「通話録音」です。

近年は、スマホにも録音機能を備えた機種が増えていますが、実際にはOSや機種によって利用できる範囲が異なります。特に日本では、iPhoneやGoogle Pixelなどで録音が制限されていることもあり、うまく活用できないケースも少なくありません。

今回は、スマホで通話を録音する方法を、iPhone・Android別に分かりやすく解説します。

通話録音の基本と注意点

通話録音は、電話の内容を後から確認したり、聞き間違いを防いだりするのに便利な機能です。ビジネスでは、顧客対応の記録やトラブル防止など、品質管理の手段として活用されています。

一方で、録音データの取り扱いには注意が必要です。利用の仕方によっては法律に触れる可能性があるため、基本的なルールを理解しておきましょう。

こちらでは、通話録音の基本的な仕組みと、法律面での注意点について解説します。

通話録音とは

通話録音とは、電話での会話を音声データとして保存することです。スマホや固定電話の機能、または外部アプリやクラウドPBXサービスを使って、自動または手動で録音できます。

個人利用では、伝達事項や約束内容を後から確認する目的で使われることが多く、ビジネスでは顧客対応の品質管理やトラブル防止のために活用されています。

近年はクラウド型の録音機能を提供するサービスも増えており、データを安全に保管・共有できる仕組みが整いつつあります。

法律面での注意点

日本では、自分が通話の当事者である場合に限り、相手の許可を得なくても通話を録音することは原則として違法ではありません。通話の一方が録音しても、通信の秘密を侵害する行為には該当しないとされています。

ただし、録音したデータの扱い方には注意が必要です。録音内容を第三者に提供したり、SNSやWebサイト上で公開したりする行為は、個人情報保護法やプライバシー権の侵害にあたるおそれがあります。ビジネスシーンで通話を録音する場合は、録音の目的を明確にし、データの保存や利用範囲を社内で定めておくことが大切です。

また、企業が顧客との通話を録音する場合には、事前に「この通話は品質向上のため録音しています」といったガイダンスを流すことが望ましいです。録音の事実を伝えることで、法的トラブルの回避だけでなく、顧客への安心感や信頼性の向上にもつながるためです。

スマホで通話を録音するメリット

スマートフォンで通話を録音できるようにしておくと、日常生活やビジネスの現場でさまざまなメリットがあります。聞き間違いや伝達ミスを防ぎ、重要なやり取りを正確に残すことで、安心して通話できる環境を整えられます。ここでは、個人利用とビジネス利用の両面からその活用価値を紹介します。

個人利用のメリット

スマホの通話録音は、日常生活での小さな“うっかり”を防ぐのに役立ちます。口頭で伝えられた住所や予約内容、スケジュールなどを後から確認できるため、メモを取り忘れたときにも安心です。家族や業者とのやり取りを録音しておくことで、聞き間違いや「言った・言わない」といったトラブルを防ぎやすくなります。

また、サポートセンターや修理依頼など、説明を聞き逃したくない場面でも有効です。録音データを残しておけば、後から内容を確認し、手続きや依頼内容を正確に把握できます。

ビジネス利用のメリット

通話録音は、顧客対応や営業活動の記録としても効果を発揮します。会話内容を記録しておくことで、顧客対応の品質改善やトラブル防止、社内共有の効率化に役立ちます。特に営業担当者にとっては、商談中の要望や条件を聞き逃さず把握できる点が大きな利点です。

録音データを活用した教育・研修やモニタリングも広がっており、実際の通話をもとに改善点を洗い出すことで、応対スキルの向上にもつながります。

また、テレワークや外出が多い職種でも、スマホで自動録音を設定しておけば、いつでもどこでも重要な通話内容を確実に残せます。

このように、スマホの通話録音は「確認」「共有」「改善」の3つの観点から大きなメリットがあります。個人利用では日常のトラブル防止に、ビジネスでは顧客対応力の向上や業務効率化に貢献する機能といえるでしょう。

【iPhone・Android共通】スマホで通話録音する方法

スマートフォンで通話を録音するには、OSの標準機能以外にも、携帯キャリアや専用アプリを活用する方法があります。ここでは、iPhone・Androidの両方で利用できる代表的な録音方法を紹介します。

キャリアの通話録音サービスを使う

通話録音をサポートしている携帯キャリアのサービスを利用すれば、スマホでも自動または手動で録音が可能です。NTTドコモ・au・Softbankなどでは、専用アプリやオプションを通じて簡単に設定できます。

キャリアサービスは操作がシンプルで、端末やOSのバージョンに左右されにくい点が特徴です。ただし、録音機能を提供していない機種やプランもあるため、利用前に対応状況を確認しておく必要があります。

録音ができる電話サービスを使う

キャリアのサービスに対応していない場合は、通話録音に対応した電話アプリやクラウドPBXを利用する方法があります。

例えば、クラウドPBXの「03plus」では、スマホでも固定電話番号で発着信した通話を自動的に録音できます。録音データはクラウド上で保管・再生でき、特別な機器や設定を必要としません。

他にも録音が可能な通話アプリにはさまざまなものがあります。ただし、スマホOSのバージョンやアプリの権限設定によっては正常に動作しない場合もあるため注意が必要です。

iPhoneで通話を録音する方法

以前のiPhoneには通話録音機能が搭載されていませんでしたが、iOS 18.1以降の一部機種では純正の通話録音機能が利用できるようになりました。ここでは、最新機能の概要と、ボイスメモを使った代替的な録音方法を紹介します。

iPhone本体での録音は可能(iOS 18.1以降)

iOS18.1以前のiPhoneでは、通話中の音声を内部で録音することはできませんでした。これは、Appleがプライバシー保護の観点からマイクの同時利用を制限していたためです。

しかし、iOS18.1以降では通話録音機能が正式に搭載され、対応する機種では通話録音が可能になりました。録音を開始すると、通話相手にも「この通話は録音されています」と通知され、録音データは端末内に保存されます。

音声は文字起こし機能にも対応しており、Apple Intelligenceを活用すれば内容を自動で要約できます。

なお、録音相手への通知をオフにすることはできません。

ボイスメモで自分の声を録音することは可能

iPhoneに標準搭載されている「ボイスメモ」アプリを使えば、自分の発言内容を録音することができます。会議や打ち合わせのメモ、ナレーションの録音などに便利で、録音データの編集や共有も簡単です。

操作はシンプルで、アプリを開いて赤い録音ボタンをタップするだけです。録音後は不要部分をトリミングしたり、メールやAirDropで共有したりできます。

ただし、通話中に利用しても相手の音声は録音されません。相手の声を含めて録音したい場合は、スピーカー通話に切り替えたうえで外部レコーダーやクラウドPBXサービス(03plusなど)を併用する方法が現実的です。

Androidで通話を録音する方法

Androidスマートフォンでは、機種やOSのバージョンによって通話録音の可否が異なります。ここでは、標準の電話アプリで録音できる条件と、実際に利用可能なケースを紹介します。

一部の機種では電話アプリで録音が可能

Googleが提供する「電話」アプリには通話録音機能が用意されていますが、利用できるのは限られた国と機種に限られます。日本国内ではほとんどのモデルで機能が無効化されており、設定画面に「通話録音」の項目が表示されない場合がほとんどです。

Google公式サポートおよびヘルプコミュニティによると、日本国内版のPixelシリーズでは通話録音機能が提供されていません。録音が可能なのは、米国など一部の地域向けに販売された海外版Pixelです。

Pixelシリーズ以外では、通話録音できるAndroidのメーカー機種もあります。

  • SAMSUNG:Galaxy Sシリーズ、Galaxy noteシリーズ、GalaxyAシリーズなど
  • ASUS:ZenFoneのZenUI搭載の機種

録音機能が利用できる機種では、電話アプリを開き、右上のメニューから「設定」→「通話録音」を選択し、「録音ボタンを表示」または「自動録音」をオンにすることで設定できます。通話中に録音ボタンをタップすると録音が開始され、録音データは端末内に保存されます。

日本国内で販売されている多くのAndroidスマートフォンでは録音機能が制限されているため、録音を行いたい場合は外部サービスの利用が現実的です。例えばクラウドPBXの「03plus」なら、スマートフォンから固定電話番号で発着信した通話を自動で録音でき、録音データはクラウド上で安全に管理できます。端末やOSの制限を受けずに利用できるため、ビジネス用途にも適しています。

ビジネス用途での通話録音なら「03plus」がおすすめ

スマホでビジネス用の通話録音を行いたいなら、クラウドPBXサービスの03plusの利用がおすすめです。

スマホの録音機能は、機種やOSによって制限されることが多く、ビジネス利用には十分とはいえません。通話内容を確実に記録し、安全に管理したい場合は、クラウドPBXを活用するのが現実的です。

03plusなら、スマホで会社代表番号による発着信ができ、通話録音も自動で行えます。

03plusについて詳しくはこちら

クラウドPBXサービスの03plusとは

03plusは、全国主要46局の市外局番付き電話番号を取得できるクラウドPBXサービスです。

アプリをインストールしてスマホから市外局番付きの固定電話番号で通話ができるため、オフィスに電話機を設置する必要がありません。代表番号での受発信、内線転送、クラウドFAXなどの機能も備えており、テレワークや複数拠点の企業にも対応できます。

導入に工事は不要で、申し込みから最短10分ほどで利用を開始できます。社員のスマホをそのまま業務用電話として運用できるため、コスト削減と業務効率化の両立が可能です。

03plusの通話録音機能を解説

03plusには通話録音機能が搭載されています。

通話録音機能では、発着信した通話を自動で録音し、クラウド上に保存可能。録音データは管理画面から再生・ダウンロードが可能で、音声ファイルとして保管しておけば、顧客対応の振り返りやトラブル防止にも役立ちます。

また、録音データはクラウドに保存されるため、スマホの容量を圧迫せず、複数の担当者で共有するのも簡単です。録音内容は通話終了後に自動でアップロードされ、約15分後に管理画面に反映されます。

さらに、着信時に「この通話は品質向上のため録音しております」といったアナウンスを流すことも可能です。顧客に録音の事実を伝えることで、信頼性を損なうことなく安心して通話できる環境を整えられます。

録音データの保存期間は30日間で、容量や件数の制限はありません。録音の自動化により、担当者が録音操作を意識することなく、全ての通話内容を正確に残すことができます。

このように、03plusの通話録音は利便性が高い機能です。スマホの機種やOSに左右されることなく利用できるため、悩まずすぐに使えます。

03plusは、通話録音を導入したいと考える企業にとって、おすすめの選択肢といえるでしょう。

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まとめ

今回は、スマホや固定電話で通話を録音する方法と、ビジネスで活用できる録音環境について解説しました。

通話録音は、聞き間違いの防止やトラブル対応、顧客対応の品質向上などに役立つ便利な機能です。ただし、iPhoneや国内版のAndroid端末では録音機能が制限されており、端末単体では十分に活用できないケースもあります。法令に配慮しながら確実に通話を記録したい場合は、安定した録音環境を整えることが重要です。

ビジネス用途であれば、クラウドPBXサービスの「03plus」を利用するのがおすすめです。03plusならば、導入までがスムーズで、すぐにスマホから固定電話番号で発着信しながら通話を自動録音できます。録音データはクラウド上で安全に保存できますので、チーム全体での共有や品質改善にも活かせます。

通話録音を上手に活用すれば、日常のやり取りや顧客対応の信頼性を高め、より安心できるコミュニケーション環境を構築できます。通話録音を導入したいとお考えなら、ぜひ03plusをご検討ください。

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