テレワークの普及により、Web会議システムの利用も急速に増えています。
社内会議、外部との商談、面接などのさまざまなシーンで活用されているWeb会議システムですが、種類が多くて導入に踏み切れていない、現在使っているシステムとほかとの違いがわからない、などの疑問をお持ちではないでしょうか。
今回は、Web会議システムの必要性やメリットとともに、おすすめのWeb会議システム10選を比較してご紹介します。
目次
Web会議システムの必要性
新型コロナウイルスの感染拡大により、緊急事態宣言の発令や県外への移動自粛、通勤の密回避などの観点から、テレワークとWeb会議システムを導入する企業が増えています。
通常の会議は出社して会議室に集まらなければなりません。しかし、特定の場所にとらわれずに会議が可能なWeb会議システムなら、テレワークでの勤務でも会議に参加できます。今後も必要不可欠なツールになっていくでしょう。
Web会議システムの導入メリット
新型コロナウイルスの感染拡大により、必要に迫られWeb会議システムを導入した企業も多いのではないでしょうか。Web会議システムには意外と知られていないメリットが多くあります。
コスト削減につながる
Web会議システムを活用することで、出張費と交通費のコスト削減が可能です。Web会議システムは、インターネット環境とパソコンがあれば、場所を問わず会議に参加できます。
本社の全体会議や定例会議に出席するため、支社の社員が交通費と宿泊費をかけて出張していた場合、その費用が削減できます。また、出張費に限らず、すべての参加者の交通費が削減可能です。
業務効率の改善につながる
Web会議システムは場所を問わないため、移動時間が減るのも大きなメリットです。出張や取引先への訪問などの移動を行っていた時と比較して、会議室の確保や移動などの時間のロスが削減されます。
Web会議前後に他の仕事に集中できる時間が増えるため、業務効率の改善につながるでしょう。
録画ができる
Web会議システムには、録画機能が付いているのが大半です。会議を録画しておくことで、議事録作成で聞き逃した部分の補完ができます。
さらに、会議に出席できなかったメンバーへの情報共有、商談のフィードバックなど、さまざまなシーンでの活用が可能です。
Web会議システム10選を比較!
上記でご紹介したメリットをふまえて、Web会議システム10選を比較していきましょう。
Zoom
「Zoom」は、アメリカのZoom Video Communications社のWeb会議システムです。一時期「Zoom飲み」という言葉が流行したため、耳にしたことがある方も多いのではないでしょうか。
簡単にWeb会議ができる他、バーチャル背景設定、外見補正などのカメラ映り設定の豊富さが特徴です。
メリット・他との比較
- URLを共有するだけでかんたんにWeb会議ができる
- 最大1,000人参加のミーティングに対応している
- 録画機能がある
- ミーティングルームのパスワード設定、待機室の設定などが使用できる
- 自分のカメラ映像に、バーチャル背景や外見補正の設定ができる
- チャット機能がある
- パソコン(Windows/Mac)、スマートフォン(iOS/Android)で参加できる
料金
- 無料
- プロ:¥20,100/年/1ライセンス
- ビジネス:¥26,900/年/1ライセンス
- ユナイテッド:¥47,040/年/1ライセンス
Microsoft Teams
「Microsoft Teams(チームズ)」は、Microsoft社のWeb会議システムです。最大1万人のライブイベント開催が可能なのが特徴のひとつです。
Office製品を販売している会社のシステムのため、Office製品の月額サービスなどを利用している場合、チームズも契約に含まれている可能性がありますので、一度確認してみるとよいでしょう。
「Word」「Excel」などのツールともスムーズに連携できる点もポイントです。
メリット・他との比較
- 1:1、チームのオンライン会議をはじめ、最大1万人のライブイベント開催が可能(全社イベント、プレゼンテーションなど)
- 背景のぼかし機能がある
- 音声、ビデオ、画面共有の録画機能がある
- Outlookで会議のスケジュールができる
料金
- 無料
- Microsoft 365 Business Basic:¥540 ユーザー/月相当(年間契約)
- Microsoft 365 Business Standard:¥1,360 ユーザー/月相当(年間契約)
- Office 365 E3:¥2,170 ユーザー/月相当(年間契約)
Microsoft Teams|リモートワークのためのコラボレーションプラットフォーム
Google Meet
「Google Meet」は、Google社のWeb会議システムです。
Googleカレンダーから会議のURLを発行できるため、Googleカレンダーでスケジュール管理を行っている方は、直感的に予定を入れることができます。
Googleドライブとも相性が良いため、日常的にこれらを使用している場合は便利に使えるでしょう。
会議の参加者もGoogleカレンダーを使用している場合は、参加者のGoogleカレンダーにも会議スケジュールが記載できるのも特徴です。
メリット・他との比較
- Googleカレンダーから、Web会議のURLを発行できる
- Googleドライブ内の資料の画面共有ができる
- 「自動字幕起こし機能(英語のみ)」がある
- Google Meetアプリ使用でスマートフォン(iOS/Android)で参加できる
料金
- 無料
- Google Workspace Essentials:アクティブユーザーあたり 8米ドル/月
- Google Workspace Enterprise:問い合わせ
Google Meet(旧称 Hangouts Meet) – 無料のビデオ会議
bellFace
「bellFace」は、ベルフェイス株式会社のWeb会議システムです。
オンライン営業に特化したシステムで、Web会議システムとしては珍しい、電話ベースのサービスになっています。
取引先との商談の場合は「取引先へ電話をかけ、ベルフェイスのホームページを案内し、接続ナンバーの発番を行う」という手順でWeb会議を実施します。日頃インターネットに馴染みのない相手ともスムーズに接続できるのが特徴です。
メリット・他との比較
- 名刺交換機能、資料の同期操作機能、共有議事録など、対面の商談でおこなう動作をシステムに実装
- 録画機能がある
- 「ビューティーモード機能」でカメラ映りや明るさの補正ができる
- 「トークスクリプト機能」で、自分だけのデジタルカンペを見ることができる
料金
- 初期費用+月額費用(定額)利用ID数により費用が変わる
Connect live
「Connect live」は、楽天コミュニケーションズ株式会社のWeb会議システムです。ソフトウェアのインストールや事前設定が必要なく、ブラウザだけでシンプルに利用できるのが特徴です。
メリット・他との比較
- URLをクリックするだけで使える
- 録画機能がある
- スケジュール機能がある
- テキストチャット機能がある
料金
- 月額1,950円/主催者1ユーザーあたり
WebRTCでつながる次世代Web会議ソリューション | コネクトライブ
RemoteMeeting
「RemoteMeeting」は、RSUPPORT株式会社のWeb会議システムです。
メリット・他との比較
- 100人規模のWeb会議を開催できる
- メインの発言者をメイン画面に固定する「進行役モード」がある
- AI議事録機能がある
- 自社だけの「Web会議室」機能がある
料金
- 従量制:使用時間に応じた課金(1分あたり29円)
- 定額制:990円/1ユーザー(月額、5ユーザーから購入可能)
Web会議システム リモートミーティングㅣRemoteMeeting
V-CUBE ミーティング
「V-CUBE ミーティング」は、V-cube株式会社のWeb会議システムです。
メリット・他との比較
- HD対応の映像、音声自動調整機能がある
- リアルタイム翻訳機能がある
- アプリ使用でスマートフォン(iOS/Android)で参加できる
- 固定電話、携帯電話とも接続できる
料金
- 問い合わせ後、提供会社から料金提案
V-CUBE ミーティング | Beyond テレワーク | Web会議・テレビ会議(TV会議)ブイキューブ
LFV
「LFV」は、エイネット株式会社のWeb会議システムです。
メリット・他との比較
- セキュリティ保険がついている
- URL=会議室の概念をもつシステム
- メールアドレスの入力なしでWeb会議に参加できる
- アプリ使用でスマートフォン(iOS/Android)で参加できる
料金
- 1ID/1URL:月額15,000円(税別)+初期費用10万円 月額はID/URL数に応じて増額
ブラウザ型Web会議システム LFV(ライトフレッシュボイス)
RICOH Unified Communication System Apps
「RICOH Unified Communication System Apps」は、Ricoh株式会社のWeb会議システムです。
メリット・他との比較
- アドレス帳、コンタクトリストから相手先を選定して接続できる
- 最大9拠点を同時表示
- コンタクトIDによる強固なセキュリティ
- 録画機能がある
料金
- シングルフラット30:3,000円/月 など
Web会議システムを選ぶときのポイント
おすすめのWeb会議システムを比較・紹介しましたが、実際に選ぶ際にはどのような点に着目したらよいのでしょうか。
自社に合ったWeb会議システムを選ぶ際のポイントをご紹介します。
同時接続可能人数を確認する
会社規模や使用する用途により、Web会議システムの利用人数は異なります。
支店が多数ある会社の本社で全社会議を行う、または複数のクライアントとチームを組んでプロジェクトを進めたりする場合は、利用人数と同時接続できるアカウント数を比較して、検討しているWeb会議システムが必要数に足りているかを確認することが大事です。
Web会議の用途に合わせて、適切なシステムを選ぶようにしましょう。
安定した接続ができるか確認する
Web会議中に声や映像が途切れていると、会議の進行の妨げやストレスにつながります。
テレワークの普及によって在宅でのインターネット利用が増加したため、新型コロナウイルス感染拡大前と比較して、インターネット環境が不安定になることが増えているようです。
伝達事項が正確に伝わらない、間違って聞き取られた、などの重大なミスを防ぐためにも、どのようなインターネット環境でも安定した接続ができるシステムを選ぶようにしましょう。
直感的に操作できるか確認する
たくさんの機能があるシステムのほうが一見便利に思えますが、ITツールの使用に慣れていないと「機能が多すぎて使い方がよくわからない」と感じ、Web会議自体を敬遠してしまうケースがあります。
社内であれば使い方ガイドの配布やレクチャーも可能ですが、取引先や新規顧客に対してレクチャーをするのは難しいかと思います。
ITツールに詳しくない人でも簡単に使えるかを比較して、Web会議がスムーズに始められるようなシステムを選びましょう。
Web会議システムとあわせて活用したい「03plus」
特定の場所にとらわれずに会議が可能なWeb会議システムですが、URL発行や招待などの手間がかかる、ネットワーク不良が起こるといった懸念点もあります。
そのため、気軽な会話や確認にはやはり電話が有効的です。
しかし、社用の個人携帯が配布されておらず、社内では固定電話を使用していた際、テレワーク時には気軽に電話をかけることができません。
通話料金や個人情報の観点から、個人で所有する携帯電話で仕事の連絡はしたくない、と考える人も多いでしょう。
そんな時は「03plus」が便利です。
「03plus」は、スマートフォンで固定電話番号を使うことができるアプリケーションです。アプリケーション経由で社外の方に電話をかけると、相手先に固定電話番号が表示されます。
さらに、複数契約をしていればアプリケーション同士の内線通話も無料でできるため、社内のコミュニケーションも円滑になるでしょう。
Web会議システムや電話などを場面にあわせてうまく活用し、テレワークや社内外の方々とも快適な仕事を行いましょう。