テレワークの必需品!Web会議に便利なカメラ選びのポイントとは?

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

働き方改革や新型コロナウイルスの流行を受け、多くの企業でテレワークの導入が広がり、インターネットを介してWeb会議が行われることも多くなりました。

個人で利用するビデオチャット程度であればノートパソコンの内蔵カメラで済ませる人であっても、ビジネスシーンでの利用となると画質や機能面などで不便を感じ、外付けのWebカメラを検討することもあるでしょう。

Webカメラと一口に言っても、機能や形状など多様なものがあるので、用途に合ったものを選択していく必要があります。

今回はテレワークでのカメラの重要性と、Web会議がもっと快適になる便利なカメラの選び方を解説します。

 

 

テレワーク中に何かと使う「カメラ」

テレワークとは「離れたところ」を意味する「tere」と「働く」を意味する「work」を合わせた造語です。

情報通信技術(Information and Communication Technology:通称ICT)の発達した今は、ICTを活用してオフィス以外で働くことを指します。

テレワークは、自宅で働く在宅勤務、顧客先や移動中に行うモバイルワーク、勤務先以外のオフィススペースを利用するサテライトオフィス勤務の大きく分けて3つの種類があります。

場所や時間にとらわれず働くことが出来るため、ワークライフバランスの実現や地域活性化などへの貢献が期待され、働き方改革で推進されてきました。

そして、2020年の新型コロナウイルスの流行により、在宅勤務などの実施を余儀なくされた企業も多く、一気にテレワークの導入が広がりました。

テレワーク中の連絡手段として、オフィス勤務で使われてきたメールや電話などに加えて、Web会議やビデオ通話に注目が集まっています。

複数人が出席する会議や、パソコン画面を共有しながら相談する場合などは、音声や資料だけでやりとりすることももちろん可能ですが、互いに顔が見える状態であれば安心感があります。

Web会議やビデオ通話にはインターネットに接続できるカメラが必要です。

カメラの機能や形状は製品によってさまざまなので、できるだけ使用する環境に合った映りの良いものを選びたいですね。

 

ノートPC搭載のカメラとWebカメラの違い

ほとんどのノートPCに内蔵カメラが付いているので、テレワークにそれを使用しても、もちろん問題はありません。

しかし、テレワークに使うには画質や視界の広さに物足りなさを感じるといった場合、使う環境に合った機能を持つ外付けのWebカメラの使用を考えてみてはいかがでしょうか。

ノートPC搭載のカメラとWebカメラについてメリット・デメリットを見ていきましょう。

 

【ノートPC搭載のカメラ】

<メリット>

ノートPC搭載のカメラを使うならば、カメラや接続のための付属品などを買う必要が無いので費用面ではメリットが多いでしょう。

持ち運ぶ際にも余計な荷物にならず、カメラを設置する手間もないので、移動が多い人には便利かもしれません。

 

<デメリット>

やはり画質や視界の広さなどに限度があることです。

画素数が低いものだと、人の顔を映す程度ならば問題なくても、物品や資料の文字や図などを映すと見づらくなってしまうなど、テレワークには物足りなさを感じることもあるでしょう。

カメラの映りに合わせて画面の角度を変えると作業がしにくくなることもありますし、部屋が暗い場合や逆光などで映りが悪くなっても微調整ができないものが多いです。

また、カメラの映す範囲は、多くの場合パソコンの前に座っている1人を想定し作られているので、会議室の様子など複数人を映したいときには映し出す範囲が狭く感じることも多いです。

 

【Webカメラ】

<メリット>

カメラを単独で好きな位置に移動できるので、映す範囲や位置の調節がノートPC搭載のものより手軽にできるのは大きなメリットでしょう。

会議用に広角レンズを搭載したものや、明るさを自動補正する機能が備わったものもなど、テレワークで使うときに役立つ機能がついた製品も多数あります。

機能や形状、サイズなどが多種多様なので、自分のテレワーク環境にぴったり合ったものを選べるのもWebカメラのメリットです。

 

<デメリット>

外付けのWebカメラを使う場合、パソコンとは別に購入しなければならないので費用がかかることです。

しかし、最近は比較的安価なものでもテレワークに十分利用可能なものもあるので、予算を決めて目的に合うものを探してみると、それほど大きな出費にはならないかもしれません。

 

テレワークで使うカメラ選びのポイント

カメラに求める性能は、Web会議に参加する人数などによっても異なりますので、自分のテレワーク環境に合ったものを探すといいでしょう。

Webカメラは動画配信などにも使われることがありますが、動画配信に特化した製品をテレワークに使うと、逆にオーバースペックとなる場合もあります。

テレワークで使うカメラを選ぶにあたり確認するべきポイントを見てみましょう。

 

【設置タイプ】

大きく分けてクリップタイプスタンドタイプがあります。

クリップタイプのカメラは、ディスプレイなどに挟んで固定し使用します。

挟むだけなので簡単に設置でき、折りたためる製品も多く、持ち運ぶ際には便利です。

スタンドタイプのカメラは、パソコンなどの横に立てて固定し使用します。

場所を選ばずに安定した撮影が可能なので、広い画角が必要な大人数でのWeb会議などに役立ちます。

 

【マイクの有無】

Web会議などのテレワークではカメラの他にマイクも必要ですが、マイクが内蔵されているWebカメラも多く、それらを使えばマイクを別途用意する必要がありません。

ただし、内蔵マイクも音質などの性能が製品によって違い、音質が悪いと会議に支障が出る可能性もあるので確認しておきましょう。

複数人でのWeb会議に使うならば、広範囲の音が拾えるもののほうがいいでしょう。

マイクが内蔵されていないWebカメラを使いたい場合は、ヘッドセットやスピーカーホンを用意しましょう。

 

【レンズ画角】

カメラが映すことの出来る範囲を画角、または視野角といいます。

テレワーク中で被写体が自分ひとりの場合は、あまり画角を気にする必要はありません。

一方、Web会議など複数人が参加する時に画角の狭いカメラを使ってしまうと、会議の様子が分かりづらかったり、発言する人に合わせてカメラを動かさなければならなかったりするなど不便を感じる可能性もあります。

そのような場合は広範囲を映せる画角の広いカメラを使えば、全体が画面に収まりやすいのでおすすめです。

75度程度がWebカメラの一般的な画角ですが、150度程まで映せる製品もありますので、用途に合わせて選びましょう。

 

【画質】

テレワークでは資料を画面越しに見せる場合もあるので、画質のいいもの・鮮明に映せるものを選ぶと便利です。

ただし、Web会議で使うアプリなどのシステムによっては、送信可能なビデオ画質に上限があるので注意が必要です。

画質に関わる「画素数」と「ビデオ解像度」について解説しますのでカメラ選びの参考にしてください。

 

・画素数

デジタル画像はドットと呼ばれる小さな点で構成されていて、この点それぞれが色のついた光を放ち動画などを表示します。

この点のことを画素(ピクセル)といい、画面の中にあるピクセルの総数のことを「画素数」と呼びます。

画素数の値が大きいほど高密度なものということになり、映像が鮮やかに映ります。

テレワークで必要とされる画素数の目安としては、表情がよく見える程度で良ければ100万画素以上、物品など細かい物を映すことがあるならば200万画素以上の製品がおすすめです。

 

・ビデオ解像度

画面の縦横のピクセル数を表す「ビデオ解像度」は、映像のきめ細かさの指標となります。

「1280×720」のように表し、これは横に1280個、縦に720個のドットが並んでいるということを意味します。

また、画質の水準として「SD」「HD」「FHD」「UHD」という表記がよく見られますが、これらの意味と解像度は下記の通りです。

・SD:Standard definition(標準画質)、720×480
・HD:High definition video(高精細度ビデオ)、1280×720
・FHD:Full High definition video(高精細度ビデオ)、1920×1080
・UHD:Ultra High definition(超高精細)、3840×2160

「FHD」は「フルHD」、「UHD」は「4K」と表記されることもあります。

Webカメラのビデオ解像度で主流なのは「HD」や「FHD」で、一般的にビデオ通話に使うなら「HD」、動画配信のように細かいものを映したい場合は「FHD」の製品がよく選ばれます。

解像度が高くなるほど、きめ細かくきれいな映像となるので、テレワークには、より高画質なカメラが良いのではないかと思ってしまうところですが、実際のところ、そこまで高画質なものは必要ではありません。

Web会議のようなリアルタイムでのやり取りでは、ある程度映像の品質を調整し、データ量を抑えた状態で通信が行われます。送信可能なビデオ画質がHDまで、FHDまでといったように上限があるものも多くあります。

Webカメラに上限以上のスペックがあっても持て余してしまうため、その点を考慮した上で機材を選ぶとよいでしょう。

 

【最短撮影距離】

カメラのレンズは被写体までの撮影できる距離が決まっているため、その最短撮影距離よりも被写体に近づくとピントが合わなくなってしまいます。

書類の接写や商品の素材感などを確認することが多いテレワークの場合は、最短撮影距離の短いものを選ぶと、より細部まで確認できるので役立つでしょう。

 

テレワークでカメラ映りをよくするためのコツ

画面を通すと立体感が感じられないことや影ができやすくなることから、テレワークでのカメラ映りは実際よりも肌色がくすみ、血色が悪く映りがちです。

テレワークで初顔合わせや商談などを行う場合は特に、暗い印象をあたえてしまっては残念ですので、少し意識して映りをよくするよう心がけましょう。

部屋の照明や背景、カメラの位置を工夫するだけでも映りがよくなりますので、そのコツをご紹介します。

 

【照明】

自然光が前斜め45°くらいから入るようにできると、眩しさを感じず十分に明るくすることができますので、可能ならテレワークに使うデスクなどを窓際に配置するといいでしょう。

自然光が得られない場合はライトを置くと効果があります。

同じように前斜め45°ほど、高さは目線より少し上ぐらいに置けるとベストです。

また、白い紙などを使うとレフ板のような光の反射効果が得られ、顔色が良く見えるようになります。

コピー用紙を膝の辺りに置くだけでも効果がありますし、白い服を着るというのも1つの手です。

 

【背景】

テレワークでは、特に在宅勤務などの場合、背景に生活感のある部屋が映ってしまうのは避けたいところです。

カーテンやバーチャル背景などで目隠しをする方法もありますが、色味や装飾が多いと人物より背景に目が行ってしまう可能性があります。

ビジネスシーンのテレワークでは、白い壁などを背景にしておくのが無難だと考えられます。

 

【カメラの位置】

下方向から映す位置にカメラを置いてしまうと、目や口元が下がって見え、ほうれい線も目立ちます。

また、目線が上からになってしまうと、相手に威圧感を与えてしまいますので、カメラを少し高めに置くよう心がけましょう。

カメラを置く位置として、おすすめは胸より少し高めの位置で、そうすると顔に光も当たりやすく顔色が良く映ります。

 

【補正機能】

Web会議アプリやWebカメラに明るさなどを補正する機能がついていれば、さらに映りをよくできるので使ってみましょう。

 

まとめ

テレワークはどこにいても仕事ができ、通勤ラッシュやオフィスでの「3密」なども避けられる時代の流れに沿った働き方ですので、今後もさまざまな分野で広がっていくでしょう。

しかし、これまで行ってきた対面する会議とは異なった準備が必要だったり、時にはアクシデントが発生したりして、慣れない作業に不便やストレスを感じることもつきものです。

自分の環境にぴったり合ったWebカメラを見つけて、テレワークにおけるストレスを少しでも軽減できるといいですね。

 

今回はWeb会議などのカメラを使用するテレワークに焦点を当ててご説明しましたが、オフィスと異なる環境で不便を感じる業務の1つに電話業務を挙げる方も多いのではないでしょうか。

代表電話番号にかければ社内の固定電話が鳴り、手の空いている社員が電話をとるのが一般的ですが、テレワークではこの当たり前のことができなくなってしまいます。

テレワークでは個人のスマートフォンを使う必要が出てきますが、番号を仕事に使いたくないという社員が多いでしょうし、会社としてもトラブルの可能性などを考えると避けたいところでしょう。

 

そのような時におすすめなのが「03plus」(ゼロサンプラス)を利用することです。

「03plus」は、スマートフォンで固定電話の番号が利用できるアプリケーションで、1台のスマートフォンでプライベートの番号と会社の番号の2つの番号を持つことができます

代表番号や内線の設定ができる機能を持っているので、社員がテレワークをしていても、今まで通りオフィスにいるような感覚で電話することが可能です。

また、アプリケーションの利用料金を支払う形になるので、個人の携帯代とは別に会社が料金を負担することも簡単。

テレワークに使う電話番号でお悩みの際は「03plus」の導入を検討してみてはいかがでしょうか。

Webカメラや「03plus」などの便利なツールを上手に利用して、テレワーク環境をより快適なものにできるといいですね。

 

  • このエントリーをはてなブックマークに追加