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番号移転できなくても大丈夫！転送電話を利用して番号を変えずにインターネットFAXを利用する方法

番号移転（番号ポータビリティー）を利用し、現在利用中のFAX番号を変えずにインターネットFAXやスマホAFXに移行する方法をご紹介しましたが、この方法ができるのは元々NTTのアナログ回線かISDN回線で契約した番号のみです。

会社の設立年が比較的最近（ここ10年くらい）の場合、光電話で電話番号やFAX番号を契約しているところも多いと思いますが、光電話発番の番号は他社に移転ができません。よって、光電話で契約したFAX番号はインターネットFAXやスマホFAXサービスに移行することができません。また、仮に番号移転可能な番号であったとしても、番号移転での申し込みに対応しているインターネットFAX、スマホFAXサービスは非常に限られています。

そのため、ほとんどの場合でFAX番号を新規で取得し、その番号でインターネットFAXを行う事になりますが、しかしその場合でも現在のFAX番号を活かしてインターネットFAXを利用する方法があります。

しかし、光電話で発番したFAX番号はそのままにインターネットFAXやスマホFAXサービスを利用する方法があります。 それは光電話の転送電話（ボイスワープ）を利用するという方法です。

ボイスワープとは

ボイスワープを申し込んでいる番号宛に着信があった際、指定の電話番号宛に転送させ、転送先の電話番号で着信がとれる仕組みです。

特に個人事業主や小規模オフィスなどで、自宅や事務所を留守にしている間に自分の携帯電話に転送させ、外出先でも電話を受けるという使い方をしている方が多いですね。

光電話のボイスワープは月額500円のオプションとなっており、他の電話会社でも大よそ数百円のオプションで転送電話の利用が可能です。

また、通常着信した電話の場合は通話料は発生しませんが、転送電話の場合、転送元から転送先までの通話料が発生します（発信者から転送元までの通話料は従来通り発信者負担）。頻繁に転送電話で電話を受けていると通話料が高くなるので注意が必要です。

転送電話サービスを利用しインターネットFAXを受信する

既存のFAX番号でもこの転送電話サービスを活用することで、番号は変えずにインターネットFAXやスマホFAXサービスの利用が可能となります。

既存のFAX番号で転送電話オプションを申し込んでおけば、FAXを受信した際にインターネットFAXやスマホFAXサービスで新規取得した番号へ自動的に転送されるので、PCやスマホでFAXの受信・確認が可能になるわけです。

取引先は従来のFAX番号へ従来通りFAXを送信するだけなので、新しいインターネットFAX用番号を外部に知らせる必要はありません。

従来のFAXの運用コストに加え、インターネットFAX/スマホFAXのコストもかかるため、FAXの運用コストはどうしても高くなってしまいますが、FAX番号を変えずに転送電話を活用してのインターネット/スマホFAX利用の流れは以下のようになります。

申し込みから利用開始までの流れ

1．インターネットFAX、スマホFAXサービスの契約
まずはインターネットFAX/スマホFAXサービスを契約し、FAX用の番号を新規で取得する必要があります。 PCやスマホでFAXの受信ができるもの、スマホだけでFAX受信ができるものなどサービスによってできることが違いますので、事前によく検討しましょう。

2．転送電話の申し込み
インターネットFAX/スマホFAXサービスの契約が完了したら、既存のFAXで利用している番号のオプションで転送電話を申し込みます。

3．転送先の設定
FAXの転送先番号に、インターネットFAX/スマホFAXで契約した番号を設定し、転送をONにします。

これで設定は完了となり、既存の番号宛にFAXがあるとインターネットFAX/スマホFAXサービスで契約した番号宛に転送され、PCやスマホでFAXの受信・確認ができます。

尚、インターネットFAX/スマホFAXからFAXを送信する場合、従来のFAX番号（転送元番号）からは送信できず、新規取得した番号からの送信となるので注意が必要です。ただ電話と違い、紙面で送信者や送信内容を確認するFAXでは「どの番号から送られてきたFAXか」を気にする人はほとんどいないので、それほど心配する必要はありません。

NTTの転送電話サービス「ボイスワープ」であれば月額500円がかかり、また、転送されたFAXは受信料もかかりますので注意が必要ですが、どうしてもFAX番号を変えずにインターネットFAX/スマホFAXを利用したいという方にとっては、有効な手段ですので一度検討してみはいかがでしょうか。