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050電話番号は固定電話と何が違う?利用する方法やメリット

050電話番号はインターネットを利用して通話を行うIP電話の電話番号です。この050電話番号は、従来のアナログ固定電話番号とどのような違いがあるのでしょうか。

今回は050電話番号とは何か、固定電話との違い、050電話番号を利用する方法とデメリットについて解説します。

050電話番号とは

「050」で始まる電話番号はインターネット回線を利用して通話を行うIP電話に割り当てられる電話番号です。

「03」などの市外局番から始まる電話番号は10桁の番号が割り当てられますが、050の電話番号は11桁の番号が割り当てられます。050の電話番号には「050-事業者識別番号-加入者番号」といった情報が含まれています。地域情報は含まれていないため、着信を受ける側は番号を見ても発信者がどの地域からかけてきているか判別できません。

IP電話とは

IP電話はインターネット回線を利用した電話です。VoIP(Voice over Internet Protocol)技術により通話を可能にしています。具体的には、発信者の音声をデジタルデータに変換して送信、そのデータを相手方の電話にてアナログ音声に再変換して通話を行います。

IP電話はインターネット回線を利用しているため、電話交換局を経由せずに相手方に直接音声デジタルデータを送ります。そのため、距離による通話料金の割増がなく、全国どこでも一律料金で通話できるのが特徴です。

また、特別な工事は必要なく、インターネット回線とIP電話を利用できる端末さえあれば通話を行えます。端末はスマホ、PC、タブレットなどを利用可能です。

050電話番号(IP電話)と従来の固定電話の違いとは?

IP電話と従来の固定電話は利用可能な電話番号、仕組み、通話品質、かけられる電話番号などが異なります。具体的に両者にはどのような違いがあるのかをここで解説します。

電話の仕組みが違う → 2024年以降は同じ仕組みに

2024年以前、固定電話はアナログ回線を使用して通話を行っていました。
従来のアナログ回線の固定電話の場合、電話回線の引き込み工事が必要で、通話の際は電話交換局を経由しなければなりません。そのため、遠距離通話になると複数の電話交換局を経由しなければならず、通話料金が高くなってしまっていました。

IP電話は、インターネット回線を使用して通話を行います。 導入は従来の固定電話に比べて格段にスムーズです。また、電話交換局を経由する必要がないため、距離に関わらず全国一律の料金で通話できます。さらに、IP電話によっては同一サービス同士の場合は無料で通話可能となる場合もあります。

もともと両者にはこのような違いがありましたが、2024年以降、固定電話で使用する回線は、インターネット回線を用いたIP網へと移行されました。これにより固定電話も距離にかかわらず全国一律料金となり、両者の違いはなくなっています。

利用できる電話番号が違う

従来の固定電話で利用できる電話番号は、基本的に市外局番付きのものです。一方、IP電話は050が基本となります。

従来の固定電話で利用できる電話番号は「03」などの市外局番から始まり、「0AB-J番号」といわれています。「市外局番-市内局番-加入者番号」という順番で番号が割り当てられていて、受信者はその番号を見ればどの地域からの着信なのか知ることができます。

IP電話に割り当てられる050から始まる電話番号は「050-事業者識別番号-加入者番号」という11桁で構成されています。事業者識別番号はあるものの、地域識別番号は入っていません。そのため、受信者はその番号を見てもどの地域からの着信なのか知ることはできません。

このように、IP電話と従来の固定電話には利用できる電話番号に違いがあります。しかし、IP電話であっても総務省が定める「接続品質」「総合品質」「安定品質」「ネットワーク品質」の通話品質基準を満たしているサービスであれば、地域番号の入った「0AB-J番号」を取得できます。IP電話で地域番号の入った電話番号を利用したい場合は、事前にベンダーに問い合わせておきましょう。

通話品質が違う

従来の固定電話で使用されていたアナログ回線は、通話品質が安定しているというメリットがありました。アナログ回線は音声がクリアに聞こえやすくノイズや遅延が発生することはほぼありません。断線しない限りは安定して通話を行えます。
2024年から固定電話はIP網を使用する仕組みに変わりましたが、通話品質は従来の固定電話と同等のものが提供されます。

一方、一般的なIP電話は環境により不安定になる可能性があり注意が必要です。 IP電話はインターネット回線を利用して通話します。ネット環境が良好であれば安定して通話を行えますが、Wi-Fiの電波が弱かったり回線が混雑したり何らかの障害が発生したりすると、ノイズや遅延が発生します。

このように、通話品質の面では従来の固定電話の方が安定しています。IP電話を利用する場合は、通話の安定性を保つためにもネット環境を整えるようにしましょう。

かけられる電話番号が違う

従来の固定電話は、基本的にかけられる番号に制限はありません。しかし、IP電話は緊急通報を始め、かけられない電話番号があります。

従来の固定電話は一般電話や携帯電話、緊急通報など様々な電話番号にかけることができます。そのため、緊急時などいざという時にかけられなくて困ることはないでしょう。

一方で、IP電話は緊急通報や0120などの電話番号にかけることができません。110や119のような緊急通報にかけられない理由は050番号の持つ特徴が関係しています。050から始まる電話番号には事業者識別番号は入っていますが、地域を識別する情報は含まれていません。緊急通報番号は電話番号にある位置情報をもとに最寄りの警察署や消防署につながる仕組みです。そのため、地域情報の入っていない050番号ではつなげることができないのです。

どうしてもIP電話を使って緊急通報したいのであれば、最寄りの警察署や消防署の連絡先に直接かけるようにしましょう。IP電話でなくても良いのであれば、スマホ等から連絡した方がスムーズです。

050電話番号を取得する方法

050から始まる電話番号を取得する方法はいくつかあります。

最も簡単な方法は、050電話サービスやクラウドPBXサービスに契約してIP電話アプリをスマホ等の端末にインストールする方法です。契約後にアプリを導入しておけばインターネット回線にて通話を行えます。アナログ回線のように導入工事の手間はかかりません。例えば、社員の個人スマホにアプリを導入してもらえば、社用スマホを改めて購入するコストを抑えられます。

固定電話機にてIP電話を利用する方法もあります。電話機をインターネット回線につなぐ装置であるVoIPアダプターを導入すれば、固定電話機もIP電話として利用できます。スマホよりも通話品質が安定しやすいですが、導入に手間がかかることやインターネット回線が停電等の理由で使えない場合、IP電話も利用できない点はややデメリットです。

050電話番号を取得するメリット

050電話番号の取得・利用には様々なメリットがあります。導入・通話コストが低い、スマホで利用できる、導入がスピーディー、引っ越し後も同じ番号を使えるなどについて具体的に解説します。

かかる費用が安い

IP電話は、従来の固定電話と比べてかかる費用が安くなります。

アナログ回線の固定電話は、電話加入権や導入工事に高い費用が必要です。固定電話機の購入も必要になるため導入コストがかかります。また、通話は電話交換局を経由するため遠距離になると割高になります。そのため業務上、遠距離通話が多いケースでは通話コストが高くつきやすいのがネックでした。

一方でIP電話はインターネット回線を利用するため、電話交換局を経由する必要はありません。そのため、近距離・遠距離に関わらず、全国一律の料金で通話できます。通話先が遠距離だからといって早めに切り上げる必要はありません。また、IP電話はクラウドPBXなどに契約するだけで導入工事は必要なく、初期費用も電話加入権ほど高くありません。さらに、社員の個人用スマホにアプリを導入して運用するケースでは自社で電話機を購入するコストを抑えられます。つまり、全体的な導入コストは圧倒的にIP電話の方が安いといえるでしょう。

スマホからでも利用できる

IP電話はスマホから気軽に利用できます。

従来の固定電話は、アナログ回線につながった固定電話機でなければ利用できません。オフィスにPBX環境を構築する場合、PBX装置に対応している固定電話を購入またはレンタルで用意する必要があります。そのため、手間と費用がかかっていました。また、固定電話のみなので外出先から発着信することができず、使い勝手もよくありません。

IP電話は、スマホやパソコンなどにアプリを導入すればすぐに利用できます。例えばクラウドPBXの場合はPBX主装置がクラウド上に設置されているため、契約後にアプリを導入すればすぐに利用できます。また、外出先であってもスマホから発着信できるため、顧客からの着信を取り逃すことが少なくなるのもメリットです。

導入や管理が手軽に

IP電話は導入・管理が手間なく簡単であることもメリットです。

従来の固定電話は導入までに様々な手続きや工事が必要です。工事は申込みから実際に行われるまで1~2週間必要で、導入までに時間がかかるのがデメリットです。また、会社規模や社員の増減に合わせて電話台数を増減したり、新たに増設工事が必要となったりします。もちろんそれには手間や費用がかかります。さらに、アナログPBX環境を構築している場合は、主装置のメンテナンスは自社で行わなければならないため、それも手間となります。

IP電話は契約後にスマホ等にアプリを導入すればすぐに利用可能です。例えばクラウドPBXサービスは主装置がクラウド上に設置されているため、工事不要で契約即日~数日あれば利用できます。番号の削除・追加も容易に行えるため社員の増減に合わせて柔軟に対応可能です。また、IP電話システムの管理やメンテナンスはベンダー側が行うため、自社の手間は一切かからない点もメリットといえるでしょう。

引っ越しても番号そのまま

引っ越してもそのままの番号を使えるのも050電話番号のIP電話の強みです。

従来の固定電話は、オフィスの移転や引っ越しに伴って電話番号が変更になる可能性があります。市外局番付き電話番号には地域情報が含まれるため、移転によりエリアが変われば電話番号も変更しなければならないためです。

IP電話の場合は、引っ越しや移転があっても電話番号は原則として変更されません。050で始まるIP電話番号には地域情報が含まれていません。極端な話、北海道から沖縄に移転したとしても、それまで使っていた050番号をそのまま使用できます。ただし、IP電話番号はベンダーを乗り換える場合は変更となります。050番号には事業者番号が含まれているため、サービスが変われば番号も変わってしまうためです。その点だけは注意しましょう。

050電話番号と固定電話はどちらを導入すべき?

手軽に利用したい、すぐに導入したいなどのケースでは050電話番号がおすすめです。IP電話ならば導入工事が不要で、契約して手持ちのスマホにアプリを導入するだけですぐに利用できるためです。固定電話と違って外出先でも利用できますし、通話料金も全国一律であるためコスト削減しやすいでしょう。

ただし、ビジネス利用の場合、050番号はやや見劣りします。市外局番付き電話番号と比べて050番号は社会的信用が低く見られる傾向にあります。番号内に地域情報が含まれていないことや、手軽に利用できて迷惑な営業電話に利用されやすいためです。

しかしIP電話の中には050電話番号だけでなく、地域の市外局番付き電話番号を取得できるサービスもあります。ビジネスにIP電話を活用するのであれば、ぜひそういったサービスをご検討ください。

まとめ

今回は050電話番号と固定電話番号の違いについて解説しました。

050電話番号はIP電話に割り当てられる番号です。アナログ回線を利用する固定電話と違い、インターネット回線を利用して全国一律料金で通話できます。また、導入工事不要で契約後はスマホにアプリを導入すればすぐに利用できるお手軽さがあります。ただし、050電話番号は社会的信用が低く見られやすいため、ビジネス利用では不安があります。

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