スマホから固定電話に無料通話は可能?ビジネス利用におすすめのクラウドPBXとは

「スマホから固定電話に無料通話できたら良いのに」そう思ったことはありませんか?以前はLINEのサービスによって可能でしたが、現在はサービス終了となっています。そのため「固定電話への無料通話はできないのか……」と残念に思う方もいることでしょう。しかし、クラウドPBXを導入すれば、スマホから固定電話への無料通話が可能です。

今回は、スマホから固定電話へ無料でかける方法について、クラウドPBXとは何なのか、クラウドPBXを選ぶポイントについて解説します。

スマホから固定電話に無料でかける方法はある?

スマホを使って固定電話に無料でかける方法はあるのか、気になっている方は多いのではないでしょうか。結論から先に言えば、その方法は存在します。以下で、無料通話アプリのLINEやクラウドPBXでの通話について解説します。

「LINE Out Free」はサービス終了

LINEは現在、多くの人が使用している無料通話アプリです。過去には、LINEを使ってスマホから固定電話へ無料通話できる「LINE Out Free」というサービスがありました。LINE Out Freeは、広告視聴により無料通話が行えるサービスです。1日5回まで、通話時間は固定電話には3分、携帯電話には1分という制限があります。

制限はあるものの、スマホを使って無料で固定電話機にかけられるサービスとして話題になりましたが、2023年5月末にLINE Out Freeはサービスが終了となり、現在は利用することができません。

通話アプリ同士であれば無料通話可能

通話アプリを利用すれば「無料通話をしたい」という要望は叶えられます。例えば、LINEをインストールした端末同士であれば、インターネット回線を通じて無料通話が可能です。データ通信量はかかりますが、Wi-Fi環境のある場所ならば完全無料で通話を行えます。LINE以外にも、同一アプリ間での無料通話を行えるサービスは複数存在しています。

しかしこれはあくまでも「同一アプリ同士」で無料通話を実現するものです。スマホから固定電話に無料でかけることはできませんので注意しましょう。

クラウドPBXを使って内線を構築すれば可能

クラウドPBXを用いれば、条件付きで固定電話への無料通話を行えます。

クラウドPBXとはクラウド上にPBXを設置して、インターネット回線を使用して通話を行うシステムです。インターネット上に電話環境が構築され、アプリを導入すればスマホを内線化できます。そのため、クラウドPBXを用いれば、オフィスに設置された固定電話機に対して、無料の内線通話を行うことが可能です。条件付きとなりますが、「スマホから固定電話へ無料通話をする」ことを実現する方法は、クラウドPBX以外には存在しません。

クラウドPBXとはどのようなシステムなのか、どのような特徴やメリットがあるのかについては、次章にて詳しく解説していきます。

クラウドPBXとは

クラウドPBXとはPBX(電話交換機)をオフィス内ではなく、インターネット上に設置して電話環境を構築するシステムのことです。インターネット回線を使用して、内線・外線通話や転送といったビジネスフォン機能を利用できます。

以下で、さらに詳しくクラウドPBXについて解説していきます。

クラウドPBXとビジネスフォンの違い

従来のビジネスフォンはオフィス内にPBXを設置し、固定電話機と接続することで電話環境を構築するものです。外線の取り次ぎや社内の固定電話機同士での内線通話といった機能を利用できたり、必要に応じて発信番号を使い分けたりといったことができます。一般の家庭電話ではできない機能があることから、ほとんどの企業で導入されています。

一方、クラウドPBXは、PBXをクラウド上に設置して、ビジネスフォン機能を使えるようにするシステムです。従来のビジネスフォンとは違い、インターネット回線を使用して通話を行います。使える端末は固定電話機だけでなく、スマホやパソコン、タブレットなども利用できます。そのため、外出先でも通話できるのが大きな特徴です。また、複数拠点がある場合でも、拠点ごとにPBXを設置する必要はありません。

クラウドPBXでの内線構築

クラウドPBXはインターネット上に電話環境を構築するシステムです。専用アプリを導入すればスマホを内線化できます。従来のビジネスフォンでは、外出中の社員が自社に連絡する場合、携帯電話から外線発信しなければいけませんでした。しかし、クラウドPBXを導入すればスマホが内線化されるため、外出先からでもオフィスの固定電話機宛に無料の内線通話ができるようになります。

また、拠点が複数あるケースでも内線による無料通話を行えます。例えば、東京本社と大阪支社間で連絡を取る場合、従来のビジネスフォンでは外線発信しなければなりません。しかし、クラウドPBXはインターネット上で電話環境を構築するため、離れた拠点間であっても同一環境内として無料の内線通話ができるのです。国内だけでなく海外も同様に、同一クラウドPBXの環境内であれば、スマホから固定電話機へ無料通話できます。

クラウドPBXのその他のメリット

クラウドPBXにはスマホの内線化以外にもさまざまなメリットがあります。

導入コストが低く手間がかからない点は、クラウドPBXの大きなメリットといえるでしょう。クラウド上にPBXを設置するため、PBX装置の購入や工事費用がかかりませんし、すぐに利用できます。ベンダーにもよりますが、申し込みから早ければ即日、遅くとも1週間程度で開通して利用できます。導入コストや手間を抑えたい企業にとってはありがたいサービスといえるでしょう。

複数の端末を利用できる点もクラウドPBXのメリットです。スマホやパソコン、タブレットなど専用アプリを導入できるさまざまな端末を利用できます。新たに端末を購入する必要はなく、すでに自社で配布している端末や社員個人のスマホでも利用可能です。そのため、手間がかからず機器購入コストを抑えられます。

また、クラウドPBXはスマホを内線化し、外出先からでもスマホから会社の電話番号で発着信を行えるため、自由な働き方を実現できます。例えば、オフィス内でフリーアドレスを導入したり、テレワークを推進したりといったことも可能です。

このように、クラウドPBXにはさまざまなメリットがあります。

クラウドPBXの注意点

利便性の高いクラウドPBXですが、注意すべき点もいくつかあります。

従来のビジネスフォンとは違い、クラウドPBXは110番や119番などの緊急通報番号にかけることができません。これは、インターネット回線を使用して通話するため、正確な位置情報が伝わらないためです。他にも、0120などの特殊番号にもかけられないので注意しましょう。

停電に弱いこともクラウドPBXの注意すべき点です。インターネット回線を用いるため、停電時には通話を行えなくなります。ただし、スマホの回線を使用すれば、停電時でも通話できるようになります。

また、クラウドPBXは通話品質がインターネット環境に左右される点には注意しましょう。オフィス内で大容量のデータをやり取りしていたり、Wi-Fiルーターの電波が届きにくかったりするケースでは、通話中にノイズや途切れなどが発生することがあります。顧客とのやり取りを聞き逃すなどのリスクがありますので、クラウドPBXで通話する際にはインターネット環境を確認することをおすすめします。

クラウドPBXを選ぶ際のポイント

クラウドPBXはどのように選ぶべきなのか、以下で自社にあったものを選ぶポイントを解説します。

操作のしやすさ

クラウドPBXを選ぶ際は、社員の誰もが使いやすいように操作性にこだわりましょう。クラウドPBXのアプリは、ベンダーごとに異なります。アプリによっては、UIが見にくく使い方が分かりにくいものもあります。

自社の社員が若手を中心としている場合は、多少操作しにくいものでもすぐに慣れてくれるかもしれません。しかし、年配の社員が複数いる場合、見えにくい・使いにくいアプリだと、慣れるまでに時間がかかります。業務効率が低下するだけでなく、想定外の操作ミスにより自社が不利益を被るリスクもないわけではありません。そのため、クラウドPBXを選ぶ際には、なるべく使いやすいものを選びましょう。

ベンダーによっては無料トライアルを用意していますので、本導入前にお試しで何人かの社員に使ってもらい、操作性を確かめるのも良いかもしれません。

機能

クラウドPBXは、業務効率アップやコスト削減を実現できるさまざまな機能を利用できます。しかし、オプションで追加する必要のある機能もあるため、なんでもかんでも取り入れれば良いわけではありません。費用対効果を高めるためにも、導入する際には自社に必要な機能が利用できるかどうかを確認しましょう。

まずは、自社で解決したい課題を洗い出してください。そうすれば、本当に必要な機能の輪郭が見えてきます。その上でベンダー側の担当者に「こうした課題を解決できる機能はあるか」と確認してみましょう。担当者からの提案に納得でき、自社に必要な機能があると判断できるならば、導入を検討しても良いでしょう。

通話品質

クラウドPBXは通話サービスですから、通話品質にこだわることも大切です。万が一、通話が途切れたり、途中でノイズが入ったりしてしまうと、聞き逃しや聞き間違いといったトラブルが発生するかもしれません。こうしたトラブルは、場合によっては自社の信用を失わせたり、訴訟トラブルにまで発展したりすることがあります。そのため通話品質にこだわることはとても重要です。

近年は技術の進歩もあり、どのベンダーであっても通話品質はある程度保たれています。とはいえ、自社の社員が使っている端末やインターネット機器との相性によっては通話が乱れるケースもあるでしょう。また、格安すぎるベンダーはシステムが不安定になることもあり、そのせいで通話品質が落ちることもあります。

無料トライアルなどを利用して、事前に通話品質について確認することをおすすめします。

サポート体制

クラウドPBXを選ぶなら、サポート力のあるところを選びましょう。サポート体制が充実していれば、万が一のことがあっても安心できるためです。

例えば担当者の対応力は必ずチェックすべきです。フットワークが軽く、聞いた質問に対して的確に答えてくれる担当者であれば、十分なサポートを期待できることでしょう。また、システムは自社開発しているか、スマホやPCのOSアップデートにすぐ対応しているか、セキュリティ面はどうかなども確認しましょう。

料金

上記のポイントを確認したら、最後に料金もチェックしましょう。

電話業務は企業にとって日常的に行うものであり、クラウドPBXは末長く使うことになるサービスです。そのため、導入コストはもちろんですが、運用コストについても必ず確認すべきです。

また、オプション機能を利用する場合は、その費用対効果をチェックしましょう。例えば、優れた機能であっても使い切れないものであれば、自社にとっては費用対効果の低い機能といえます。

ベンダーの中には、通話コストを下げられるオプションを用意しているケースもありますので、そちらもあわせて確認することをおすすめします。

クラウドPBXなら「03plus」

クラウドPBXの導入をご検討なら、03plusがおすすめです。東京03を始め、全国主要46局の市外局番付き電話番号を取得できます。番号ポータビリティにも対応していますので、従来のビジネスフォンからの移行も安心です。

03plusには、電話業務を効率化するさまざまな機能があります。WEB電話帳やクラウドFAX、自動録音やIVR、代行業者のように電話の一次対応を任せられる留守レポといった独自機能もあります。さまざまな機能の中でも人気が高いのは「10分かけ放題」オプションです。1通話10分までであれば、通話料が無料になります。10分あれば用件を伝えるのに十分な時間ですから、何件も電話することがあるならば通話コストをかなり削減できることでしょう。

03plusの料金は1IDあたり初期費用5,000円、月額料金980円からです。お申し込みはWebから行えて、最短即日に開通できます。シンプルでリーズナブル、それでいて自社に合わせてカスタマイズもできる03plusを、ぜひご検討ください。

まとめ

今回は、スマホから固定電話への無料通話はできるのかについて解説しました。以前はLINE Out Freeというサービスで短時間ながら無料通話できましたが、残念ながらサービスが終了してしまいました。そのため現在は、クラウドPBXによってスマホから自社オフィスの固定電話機への内線のみが、スマホ・固定電話間の無料通話方法となります。

クラウドPBXは、従来のビジネスフォンとは異なり利便性が高く、業務効率やコスト削減を実現しやすいサービスです。ぜひ導入を検討してみてください。

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