固定電話を新規契約・導入する方法を解説!最短10分で固定番号を取得する方法も

近年、個人では固定電話を持たずにスマホのみ所有しているケースが増えています。企業でも社用電話としてスマホを活用しているところがほとんどです。しかし、法人の場合はスマホだけではなく固定電話も導入して活用しています。固定電話番号は社会的信用を得やすいことや、銀行の法人口座開設などで必要になるためです。「すぐに固定電話を用意したい」「どんな固定電話を契約すれば良い?」など、疑問やご要望もあることでしょう。

そこで今回は、固定電話の種類や新規契約・導入する方法、最短10分で固定電話番号を取得できる方法について解説します。

固定電話が新規に必要になるケースとは?

企業において固定電話が必要になるケースはさまざまです。例えば、新たに起業や開店した場合、会社と顧客をつなぐ窓口を作るために固定電話の新規導入が必要となります。固定電話は社会的信用を得やすいためです。

また、法人用銀行口座を開設する場合も固定電話番号を新規取得することがあります。これは、銀行によっては、携帯電話番号では法人口座の申請ができないためです。関連して、銀行に融資を申し込む際も固定電話番号を取得することがあります。銀行側は、企業の体制が整っているのか、固定電話の有無などの情報から確認するためです。

このように、固定電話が新規に必要となるケースはさまざまあります。

固定電話の種類

固定電話にはさまざまな種類があります。「アナログ電話」「直収電話」「光電話」「クラウドPBX」「ISDN回線」それぞれの特徴やメリット・デメリットを簡潔に説明します。

アナログ電話
アナログ電話とは、銅線(メタル線)を使って音声をアナログ信号のまま伝える固定電話の方式です。黒電話に代表されるように古くから利用され、現在も家庭や小規模事業所で使われています。

メリットは停電時でも利用できることや、仕組みがシンプルで安定している点です。災害時の通信手段として安心感があり、電話のみを利用する環境ではコストを抑えやすいのも特徴です。一方で、1契約につき1回線しか使えないため、複数回線やFAX・決済端末を併用する際には別途回線が必要になるという制約があります。

費用は初期費用が39,600円(加入電話の場合)、月額は事業用で2,500~3,000円程度が目安です。シンプルに1回線だけ使うのであれば、分かりやすく導入しやすい料金体系といえます。

なお、NTTでは2024年1月からアナログ回線を含む固定電話サービスをIP網に切り替えました。

直収電話
直収電話とは、NTT以外の事業者が提供する固定電話サービスで、NTTの未使用メタル回線を借りて自前の設備を通じて提供されます。

メリットは、加入電話より月額・通話料金が安い傾向にあること、電話加入権が不要で初期費用を抑えられること、番号ポータビリティで現在の番号をそのまま使える場合が多いことです。通話料が全国一律で割安なため、長時間利用でもコストを抑えやすいのも特徴です。

一方で、NTTの一部サービス(キャッチホンやダイヤルインなど)が利用できない、一部番号に発信できない場合があります。また、番号を引き継げないケースもあるため事前確認が必要です。

費用は月額2,000円台前半からで、加入電話より割安に利用できることが多く、コストを重視する事業所に向いています。

光電話
光電話とは、光ファイバー回線を利用して通話を行うIP電話サービスです。インターネットと同じ回線で利用できるのが特徴です。

メリットは、通話品質が安定しており料金も比較的安いこと。番号追加や転送、ナンバーディスプレイなど多彩なオプションもあります。

一方で、フレッツ光などの回線契約と工事が前提となり、停電時には通話できない点には注意が必要です。

費用は初期工事費が派遣工事なしであれば2,200円、派遣工事ありで最大19,800円です。月額は「ひかり電話 基本プラン」で550円から、オフィス向け複数回線プランでも1,210~1,650円ほどです。インターネットとまとめて契約すれば通信コスト全体を抑えられます。

このように光電話は、低コストでインターネットと電話を利用したい個人事業主や法人に向いています。

クラウドPBX
クラウドPBXとは、従来オフィスに設置していた電話交換機(PBX)をクラウド上に置き、インターネット経由でビジネスフォン機能を利用できるサービスです。インターネットさえあれば社員のスマホやPCからどこでも会社番号で発着信でき、テレワークや外出先での電話対応にも柔軟に対応できます。

メリットは大きく3つに分けられます。

  • 業務効率化:会社番号での発着信、拠点間や社員同士の無料内線、通話録音や留守番電話、CTIやネットFAXなどの機能を利用できる。保守はベンダー側が担うため社内負担が軽い
  • コスト削減:初期費用は1〜5万円程度で、従来のビジネスフォンに比べて大幅に安価。転送料や社用携帯の貸与も不要で、外線通話料も抑えられる
  • 柔軟性:拠点追加やレイアウト変更が簡単で、災害時も自宅などから業務を継続できる

一方で、デメリットもあります。通信環境が不安定だと音質が低下することがあり、サービスによっては電話番号を引き継げない場合があります。また、月額制のため長期利用ではランニングコストがかかります。

費用感は、初期費用は1〜5万円程度、が目安です。月額は基本料金1,500〜2,500円程度で、アカウントごとに1,000円前後かかることがあります。また、オプションで通話録音やIVRを追加する場合は別途費用がかかることもあります。ただし、社員間の内線や拠点間通話はいつでもどこでも無料で利用でき、通話料を抑えやすいです。

このようにクラウドPBXは、テレワークや複数拠点での利用が増える今のビジネス環境に適した次世代型の電話システムといえます。

【終了予定】ISDN回線

ISDN回線とは、音声通話とデータ通信を1本で扱える回線です。また、光回線やIP電話の普及により新規導入は減少しています。

NTT東西はIP網への移行に伴い、ISDNを段階的に終了する予定で、データ通信機能は2024年から順次終了、フレッツ・ISDNは2026年1月末、INSネット全体は2028年末で提供が終わります。そのため、利用中の場合は光電話やクラウドPBXなどへの早めの切り替えが必要です。

固定電話の種類はどのように選ぶべき?

固定電話を選ぶ際は、料金だけでなく利用シーンに合っているかを基準に考えることが大切です。契約後に「同時通話できない」「インターネット契約を別に結ぶ必要があった」といった不都合があると、余計な手間やコストにつながります。

確認すべき主なポイントは次の2つです。

  • 同時通話数:1通話=1チャネル。通話とFAXを同時に使うなら2チャネル以上が必要
  • インターネット利用:業務でインターネットをどの程度活用するかを考える。電話と回線をまとめればコストを抑えられる一方、停電時に利用できないなどのリスクがあるため、重要度に応じて分けて契約する方法も検討すべき

こうした基準を踏まえたうえで、紹介した各方式を整理すると次のようになります。

  • アナログ電話:停電時にも利用したい、シンプルに1回線だけ導入したい小規模利用向け
  • 直収電話:コストを重視しつつ、現在の番号を維持したい事業者向け
  • 光電話:インターネットと電話をまとめて利用し、コストを抑えたい場合におすすめ
  • クラウドPBX:テレワークや複数拠点、社員のスマホを業務電話に活用したい企業に最適。さらに通話録音やIVR、着信ポップアップなど豊富な機能を備えており、従来のビジネスフォン以上に業務効率化を実現できる

固定電話をNTTで新規契約するには?

固定電話をNTTで新規契約する場合に必要なものや申し込み方法、開通までの流れについて解説します。

固定電話の新規契約に必要なもの

固定電話を新規契約する場合、身分証などの証明書が必要です。個人と法人それぞれで契約時に必要となるものを紹介します。

個人の場合
個人の場合は新規契約時に身分証が必要です。身分証には1枚で証明できるものと2枚で証明できるものがあります。

  • 1枚で証明できるもの:
    運転免許証・パスポート・マイナンバーカード・在留カード・特別永住者証明書など写真付きのもの
  • 2枚で証明できるもの:
    健康保険証・国民年金手帳・印鑑登録証明書など写真付きでないもの

法人の場合
NTTにて「登記情報サービス」を活用して法人の登記情報を確認するため、証明書などは原則不要です。ただし、登記情報が確認できなかった場合は以下の証明書などが必要になります。

  • 登記情報が確認できなかった場合の必要書類:
    登記簿謄(抄)本(書面)、資格証明書、現在事項全部証明書、地縁団体台帳、印鑑登録証明書

固定電話の新規申し込みの方法

NTTの公式ホームページの「予約申し込みフォーム」または申し込み用電話番号から新規申し込みが可能です。申し込み用電話番号は申し込み方法により異なります。

  • 固定電話から:局番なしの116
  • 携帯電話やNTT以外の固定電話から:0120-116-000
  • 海外から:+81-24-954-3159

※受付時間:全日9時~17時(年末年始を除く)

NTTのホームページからの申し込みの場合、予約受付後に担当者から折り返し連絡がきます。申し込みの詳細確認や必要書類の案内や提示方法について説明してくれます。

固定電話開通までの流れ

固定電話開通までの流れは以下の通りです。

  1. NTTの予約申し込みフォームや電話窓口から申し込む
  2. 担当者から詳細確認と必要書類の案内について連絡がくる(電話申し込みの場合)
  3. 施設設置負担金などの入金をする
  4. 回線工事を行う
  5. 利用開始

回線工事は設置負担金などの入金が確認できてから行われます。業者のスケジュールにもよりますが、申し込みから半月〜1ヶ月くらいかかることが多いです。回線工事そのものは、1時間程度で終わります。また、工事の立ち会いが必要になることもありますので、スケジュール調整をしておきましょう。

固定電話を新規契約する場合の工事費用や内容

固定電話を新規契約する際、初期費用として契約料や工事費がかかります。主な内訳は次の通りです。

  • 契約料:通信事業者との契約時に発生する事務手数料
  • 施設設置負担金:従来のアナログ回線やISDN回線で必要だった「電話加入権」の費用(39,600円)。NTTが回線網や交換機など通信設備を整備するための費用を利用者が一部負担するもの
  • 工事費:電話回線を建物に引き込むための工事費用。建物の状況や配線の有無によって変動する

このように、従来型の電話回線では工事費を始め、まとまった初期費用がかかります。一方、クラウドPBXであれば、機器設置工事や配線工事が不要です。さらに施設設置負担金も発生せず、1〜数万円程度の初期費用だけで導入できます。そのため、クラウドPBXならば初期費用・工事費用を大幅に抑えることが可能です。

最短10分で固定電話番号を取得する方法とは?

「明日開店する」「起業後すぐに電話を使いたい」「法人口座を開設したい」などの理由で、なるべく早く固定電話番号を取得したいというケースは多いことでしょう。実は、最短10分で固定電話番号を取得する方法があります。

NTTの固定電話を新規申し込みする場合、申し込みそのものはすぐできますが回線工事が必要で実際に利用できるようになるまでには半月〜1ヶ月くらいかかります。そのため、「いますぐ使いたい」という希望を叶えることはできません。

しかし、クラウドPBXサービスの03plusであれば、最短10分で固定電話番号を取得できます。スマホに03plusのアプリをダウンロードし、オンライン完結の本人確認をして審査に通過すれば、固定電話番号を取得してすぐに利用できます。「すぐに固定電話番号を取得したい」とご希望でしたら、ぜひ03plusをご利用ください。

固定電話の新規契約に03plusがおすすめの理由

固定電話を新規契約するのであれば、03plusがおすすめです。なぜ03plusがおすすめなのか、その理由をいくつかのポイントを通して解説します。

後から切り替えるよりコストを抑えられる

始めから03plusであれば、後から切り替えるよりもコストを抑えられます。

例えば、ひとまずNTTで固定電話を契約して従来型のPBXにより電話環境を構築すると、設置負担金や機器の購入費用などで多くの初期費用が必要です。また、リースのビジネスフォンを契約してしまうと、契約期間の縛りがあるため途中で切り替えが難しくなります。もし契約期間中に03plusへ乗り換えた場合、違約金が発生するため無駄な費用がかかります。

しかし、最初から03plusで固定電話番号を取得すれば、多大な初期費用や無駄な違約金がかかりません。そのため、切り替えに必要なコストを抑えられるのです。

電話番号の変更がない

新規導入の時点で03plusであれば、電話番号を変更する必要がなくなります。

NTTで開設して固定電話を取得してからオフィス移転する場合、同じ市外局番エリアであっても電話番号が変更になることがあります。これは、収容局が変更になってしまうためです。また、03plusは番号ポータビリティに対応しているため、既存の固定電話番号をそのまま使えることがほとんどです。しかし、場合によっては切り替え時に固定電話番号が変更になることもあります。

最初から03plusであれば、このような電話番号の変更リスクは生じません。たとえオフィスが移転したとしても、同じ市外局番エリア内であれば電話番号はそのまま利用できます。これは収容局ごとではなく、03plus側で固定電話番号を管理しているためです。もちろん、切り替えがないため、番号ポータビリティできない可能性もゼロになります。

業務効率化に役立つ機能が豊富

03plusは業務効率化に役立つ機能が豊富に揃っています。例えば、03plusでは以下のような機能が人気です。

  • 通話録音:
    通話内容を自動で録音してクラウド上に保管します。保管された録音データはアプリからいつでも確認・共有・保存でき、顧客対応力向上やクレーム・訴訟リスクの軽減につなげられます。
  • Web電話帳:
    クラウド上に会社の共有電話帳を持てる機能です。連絡先などの個人情報がクラウド上に保存されるため、スマホを紛失した際も流出の心配はありません。
  • クラウドFAX:
    クラウド上でFAXの送受信やデータ確認ができる機能です。外出先でもスマホのカメラで撮影して送信できます。大阪市でも導入され、業務効率化やペーパーレス化によるコスト削減を実現しています。
  • IVR(自動音声応答):
    着信時に音声で自動応答し、プッシュ番号により着信先を振り分けられます。適切な部署にスムーズに振り分けられるため、顧客満足度向上につながります。
  • 留守レポ:
    着信に自動音声で応答して録音してもらうように案内します。録音データはテキスト変換されて、各種チャットツールに通知されます。代表電話の一次対応を代行できる機能です。
  • 10分かけ放題:
    1通話あたり10分までであれば通話料が無料になるオプション機能です。国内通話であれば、固定電話・携帯電話など通話相手を問わずに10分かけ放題を利用できます。営業により通話頻度が高い場合は、大幅な通話コストダウンを実現できます。

このように、03plusでは業務効率化やコスト削減、顧客満足度向上に役立つさまざまな機能を利用できます。

03plusの新規契約方法を解説

03plusはとても簡単に利用を開始できます。03plusの新規契約の流れは以下の通りです。

  • お申し込み
    03plusのホームページの「お申し込みページ」にて、スマホやパソコンからお申し込みください。お申し込み時の名義は、個人・法人どちらでもサービス内容に変わりはありません。例えば、個人名義で申し込んだ場合も、お支払いは法人口座をご利用いただけます。また、後から個人名義・法人名義の変更も可能です。お申し込みには本人確認書類(運転免許証、法人の場合は登記謄本など)が必要です。
  • 初回決済
    お申し込み後、初期費用や初回基本料を決済してもらいます。お支払い方法はクレジットカードまたは口座振替をお選びいただけます。ご利用いただけるクレジットカード会社はVISA、Master Card、JCB、AMEX、Dinersの国際5大カードブランドを含む30社以上です。銀行振込については、法人のWeb受付の場合はPayPay、楽天、住信SBIネットの3行のみです。振替依頼書類を郵送して受付する場合は、ほぼ全ての銀行に対応しています。
  • アプリのインストールとログイン
    お手持ちのスマートフォンに03plusのアプリをインストールしてもらいます。03plusはiPhone、Androidどちらの端末もご利用いただけます。契約時にIDを発行いたしますので、そちらにて開通処理を行ってください。開通処理が行われれば電話番号を取得できます。
  • 利用開始
    本人確認を郵送にて手続きを行う場合は、送付された転送不要の書留郵便に記載された暗証番号をアプリに入力して制限解除を行います。制限解除することで、取得した電話番号にて発信が可能になります。個人名義でお申し込みしてもらい、スマートフォンにて本人確認をされる場合は、転送不要の書留郵便の受け取りは不要です。審査後すぐに取得した電話番号を利用できます。

このように、03plusの新規契約はとても簡単でスムーズです。起業や新規開店などで、「すぐに固定電話番号を取得したい」とご希望でしたら、03plusをご検討ください。

まとめ

今回は、新規で固定電話番号を取得する方法を解説しました。

固定電話にはNTTの回線や直収電話、光電話などさまざまな種類があります。それぞれ特徴やメリット・デメリットに違いがありますので、ご自身にあったものを選ぶことが大切です。「いますぐ電話番号を取得したい」という場合はクラウドPBXがおすすめです。工事不要で初期費用を抑えて固定電話番号を取得できます。中でも03plusならば最短10分で固定電話番号を取得できるのでおすすめです。

03plusは全国の主要46局の市外局番付き電話番号を取得できるクラウドPBXサービスです。外出先でもスマートフォンで固定電話番号を使って発着信できるため、従来の固定電話よりも便利に利用できます。乗り換えの手間や電話番号の変更リスクを避けるためにも、新規契約するならぜひ03plusをお選びください。

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